へいけものがたり平家物語
- 軍記物語
概要
【作者】
九条家に仕えていた下野守藤原行長、その従弟の時長の周辺の合作とする説が有力だが、未詳とすべきであろう。
【成立年】
未詳だが、13世紀末頃であろう。
【備考】
成立後、間もない頃から、琵琶法師によって語られていたので、本文の流動が著しく、当然異本も多い。
兵庫県との関係
巻五に「福原」「須磨」「明石」「淡路の瀬戸」「絵島が磯」「高砂」「尾上」「和田の松原」「印南野」、巻六に「和田の岬」、「経の島(きやうのしま)」、巻九に「生田の森」「福原」「兵庫」「一の谷」「板宿」「須磨」「芦屋の沖」「須磨」「明石」「淡路の瀬戸」「絵島が磯」「入佐の山」、巻十に「播磨の室」などとあり。
もっとくわしく知るために
『平家物語虚構と真実』 塙書房 上横手雅敬
『平家物語の成立』 名古屋大学出版会 山下宏明
テキスト
新日本古典文学全集 岩波書店
新潮日本古典集成 新潮社
新編日本古典文学全集 小学館