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平家物語

  • 巻号:巻第五
  • 作者:未詳

内容

やうやう秋もなかばになりゆけば、福原の新都に在(まし)ます人々、名所(めいしよ)の月をみんとて、或は源氏の大将の昔の跡をしのびつゝ、須磨より明石の浦づたひ、淡路のせとをおしわたり、絵嶋(ゑしま)が磯の月をみる。或はしらら・吹上・和歌の浦・住吉・難波・高砂・尾上の月のあけぼのをながめてかへる人もあり。旧都にのこる人々は、伏見・広沢の月を見る。

場所

淡路の瀬戸 (あわじのせと)

現在地

明石海峡のこと

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