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兵庫ゆかりの作家

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黒岩 重吾写真

くろいわ じゅうご黒岩 重吾

  • 大正13~平成15
  • ジャンル: 小説家
  • 出身:大阪市此花区

PROFILE

兵庫県西宮市に居住。兵庫県が舞台の作品に『暗い春の歌』がある。 大正13年(1924)大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。大学在学中に学徒出陣。ソ満国境での敗戦と逃避行、戦後の経済的破綻と急性小児麻痺による三年間の療養生活等が文学の原点となる。日本勧業証券、業界新聞記者、占い師、キャバレー宣伝部員、水道産業新聞社編集長と様々な職業を経て「近代説話」の同人となり、昭和35年(1960)、『休日の断崖』が直木賞候補に、『背徳のメス』で第44回直木賞を受賞した。その後は、社会派推理の作品を多数執筆、次第に風俗性を強めていき、『裸の背徳者』『カオスの星屑』『我が炎死なず』といった自伝的作品、大阪西成地区を舞台とした『西成もの』も注目を集めた。昭和50年代以降は、古代史に取り組み『紅蓮の女王』『落日王子』『天翔る白日』と次々と作品を発表。昭和54年(1979)には『天の川の太陽』で第14回吉川英治文学賞を、平成4年(1992)に菊池寛賞を受賞。一方で昭和50年から平成元年にかけて、戦災孤児をテーマとした大河小説『さらば星座』も執筆している。平成15年(2003)3月、西宮市で79歳で死去した。

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書斎

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「人に定めなし」原稿

《 略年譜 》

年齢 事項
1924 0 2月25日、大阪市此花区安治川六軒町に生まれる。父・大助、母・友。
1930 6 住吉区昭和町に転居。長池尋常小学校入学。
1935 11 半年間、六甲郊外学園で寄宿生活。
1936 12 堺中学校の受験に失敗し、1年間小学生浪人。
1937 13 奈良県立宇陀中学校入学。
1941 17 同志社大学予科入学。
1944 20 予科卒業、法科入学。徴兵されて満州へ。
1945 21 肺患で野戦病院に入院.復員。
1946 22 同志社復学。闇屋などのアルバイトをする。
1947 23 同志社大学法学部を繰り上げ卒業。
1948 24 日本勧業証券会社入社。
1949 25 「週刊朝日」募集の百万人の記録文学に『北満病棟記』が入賞。
1950 26 勧業証券を辞める。
1953 29 産業新聞入社。脊髄灰白質髄炎で中之島の回生病院に入院。
1956 32 退院後、釜ヶ崎で「ドヤ」生活、投稿、占い師等をした後キャバレー宣伝部員に。(59年まで)
1958 34 水道産業新聞社編集長。『ネオンと三角帽子』で第54回サンデー毎日大衆文芸賞受賞。
1959 35 源氏鶏太の紹介で「近代説話」同人となり、司馬遼太郎と知り合う。
1960 36 向秀子と結婚。『背徳のメス』で第44回直木賞受賞。
1962 38 再度発病し入院。
1963 39 日本推理作家協会関西支部長就任。
1964 40 堺市上野芝に新築,移転。
1974 50 『小学生浪人』が第9回小説現代ゴールデン読者賞を受賞。
1979 55 『天の川の太陽』で第14回吉川英治文学賞受賞。
1991 67 紫綬褒章受章。
1992 68 歴史ロマンに対して第40回菊池寛賞受賞。
2003 79 3月7日、西宮市内の病院で死去。
逝去地
兵庫県西宮市
兵庫県との関係
居住  西宮市苦楽園

代表作品

作品名 刊行年 版元 備考
休日の断崖 1960 浪速書房
背徳のメス 1960 中央公論社
腐った太陽 1961 浪速書房
脂のしたたり 1962 講談社
女の小箱 1963 光文社
裸の背徳者 1965 文藝春秋
カオスの星屑 1974 文藝春秋
ビハインド・ハードロック 1975 中央公論社
さらば星座 1977 集英社
紅蓮の女王 1978 光文社
天の川の太陽 1979 中央公論社
落日の王子 : 蘇我入鹿 1982 文藝春秋
白鳥の王子ヤマトタケル 1990 角川書店
茜に燃ゆ : 小説額田王 1992 中央公論社
古代史の謎を探る 1994 大和書房

受賞歴

受賞年 受賞内容 受賞作品
1958 第54回「サンデー毎日」大衆文芸 「ネオンと三角帽子」
1960 第44回直木三十五賞 「背徳のメス」
1971 第9回小説現代ゴールデン読者賞 「小学生浪人」
1980 第14回吉川英治文学賞 「天の川の太陽」
1992 第40回菊池寛賞 「新しい人間像を創出した一連の歴史ロマンに対して」

兵庫ゆかりの作品

作品名 刊行年 版元
小学生浪人
暗い春の歌

ゆかりの物(提供:黒岩 重吾氏)

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