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兵庫ゆかりの作家

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えむら ほっかい江村 北海

  • 正徳3~天明8
  • ジャンル: 漢詩人
  • 出身:明石

PROFILE

【兵庫県との関係】
母親の里方、明石の河村家でうまれた。また9歳の時から同家に預けられてそこで育った。この間、特に儒者の子らしい教育は受けなかったが、18歳のとき俳諧の席で、藩儒梁田蛻巌から文学的才能を賞され、発憤して京都に戻り、修業に励むこととなった(年齢等に関しては異説もある)。
【略歴】
越前国福井藩(現福井県福井市)の藩儒伊藤竜洲の次男。享保19年(1734)22歳の時、父の友人江村毅庵が急死したため江村家の家督を相続して、丹後国宮津藩(現京都府宮津市)の藩儒となる。藩主青山氏が宝暦8年(1758)美濃国郡上藩(現岐阜県郡上郡八幡町)に移封後も同家に仕えたが、宝暦13年(1763)51歳で致仕、京都に居を構え、詩社を結んだ。この詩社が賜杖堂である。致仕後の北海は詩人としての名声も揚がり、諸侯の招聘に応ぜず詩文で生計を立て、多くの著述を刊行した。
明和8年(1771)に刊行された『日本詩史』は、奈良時代から当時までの日本の漢詩の通史であり、また多くの詩人の評論でもある。こうした試みとしては最初のものであり、批評の的確さでも知られる。中国で流行の詩風が約200年後に日本で流行するとする指摘は有名なもの。
                                 

逝去地
京都
兵庫県との関係
生誕 明石
もっと詳しく知るために
日本詩史 五山堂詩話(新日本古典文学大系65) 1991 平成3年 岩波書店
詩集日本漢詩 第5巻(『北海先生詩鈔』を収める) 1985 昭和60年 汲古書院
詞華集日本漢詩 第2巻(『日本詩史』『日本詩選』を収める) 1983 昭和58年 汲古書院

代表作品

作品名刊行年版元備考
北海先生詩鈔(漢詩集)1767
日本詩史(漢詩史)1771
日本詩選(漢詩撰集)1774
授業編(儒学入門)1783
北海先生文鈔(漢文集)1784
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