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兵庫ゆかりの作家

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せんざん千山

  • 寛文6~享保11
  • ジャンル: 俳人
  • 出身:ひめじ

PROFILE

【兵庫県との関係・略歴】
寛文6年(1666)生まれ。井上氏。別号は春曙堂、春曙庵。通称三右衛門。姫路の豪商で、書肆を営んだらしい。俳諧を来山に学び、元禄15年(1702)姫路に来遊した惟然に傾倒し、その影響を強く受けた。弟子を持たなかった惟然のただひとりの弟子と言われる。播磨、備前、美作地方に惟然の口語俳諧調を広め、その中心として活躍。惟然の没後、譲り受けた芭蕉の像や蓑などを播磨増位山安城院に納め、蓑の切れ端を埋めてみの塚を築き、『みの塚』を刊行した。後に、千山息の寒瓜が増位山に風羅堂を建立してそれら惟然の遺品を納めた。風羅堂は、惟然が京の岡崎に営んだ庵を継承するもので、千山の子孫は、その後風羅堂一派と呼ばれ、長く姫路俳壇の中心となった。遺品の一部は、今も増位山随願寺にのこる。
千山の俳諧は、惟然の影響を受けた直後は、極端な口語調であったが、晩年には、やすらかな蕉風になっている。姫路で没し、随願寺に墓がある。

――若竹の風さらさらと句よ月よ――(『二葉集』)

逝去地
姫路
兵庫県との関係
生誕・居住 姫路
もっと詳しく知るために
姫路俳諧の生長(その二)(「姫路獨協大学 外国語学紀要」第15号2002年2月) 富田志津子 2002 平成14年
姫路俳諧の生長(その三)(「姫路獨協大学 外国語学部紀要」第16号2003年3月) 富田志津子 2003 平成15年

代表作品

作品名刊行年版元備考
花の雲(俳諧撰集)1702収録:『蕉門俳諧続集』(日本俳書大系7)
当座ばらひ(俳諧撰集)1703収録:『蕉門珍書百首 1』
みの塚(俳諧撰集)1712収録:『姫路市史11-下』
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