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兵庫ゆかりの作家

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しば こうかん司馬 江漢

  • 延享4~文政元
  • ジャンル: 画家・蘭学者
  • 出身:江戸

PROFILE

【兵庫県との関係】
天明8年(1788)に江戸から長崎に旅行、その往路で8月28日に湊川を過ぎ、垂水、須磨、加古川、姫路、9月3日に赤穂に入る。その翌年、長崎からの帰路、2月に兵庫に入る。
【略歴】
江戸時代の画家。別号に無言道人、春波楼など。初めは江戸狩野派に学び、後に長崎派宋紫石(そうしせき)に学ぶ。鈴木春重の名で浮世絵を描いていた時期もある。平賀源内と出会い、洋風画に目覚め、前野良沢の門に入り、大槻玄沢、森島中良という江戸の蘭学者と出会い、西洋文物に興味を持つようになる。中でも、天明3年(1783)に日本で初めて銅版画を創り、人々を驚かせた。また、遠近法で描かれる絵画、蝋画(油絵)をも製作した。自然科学にも関心を持ち、地動説を唱え、これまた世人を多いに驚かせた。天明8年(1788)に長崎へ旅をし、『江漢西遊日記』を著す。兵庫県を通過した際に、敦盛塚、尾上の鐘、布引の滝などの絵を描いている。文中に「舞子が浜はなだらかなる山なり。左は波打ち、向ふには淡路島見え、遙々向ふには伊予山を見る。海中島々見えて好き景なり」とあって、瀬戸内の風景をよく捉えている。墓は東京の慈眼寺にある。

逝去地
江戸
兵庫県との関係
訪問 加古川
もっと詳しく知るために
杉田玄白 平賀源内 司馬江漢  芳賀徹/著 1984 昭和59年 中央公論社
司馬江漢全集 1992 平成4年 八坂書房

代表作品

作品名刊行年版元備考
春波楼筆記(随筆・写本)1813収録:『日本随筆大成一期』
江漢西遊日記(随筆・自筆)1815収録:『日本古典全集』『司馬江漢全集』など
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