ピサロってこんな人!?

徹頭徹尾、印象派。

ロワイヤル橋とフロール館、曇り《ロワイヤル橋とフロール館、曇り》
1903年、油彩・カンヴァス、54.5×65.0cm
プティ・パレ美術館、パリ

新印象主義に熱心に取り組んだピサロですが、やがてその限界に気づき、晩年にはふたたび自由な筆づかいの作風に戻ります。そして同じ景色を異なる光のもと描く連作という形式で、印象主義の探求を深めていきました。

そもそもピサロが新印象主義に取り組んだのも、印象主義の発展型と考えてのこと。そう、彼は生涯を懸けて印象主義を追求したのです。そんなピサロこそ、唯一、真の印象派と呼ぶに値する画家でしょう。

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