ピサロってこんな人!?

キューガーデンの大温室前《キューガーデンの大温室前》
1892年、油彩・カンヴァス、54.0×65.0cm
公益財団法人 吉野石膏美術振興財団

実はカゲキ派!?

1880年代半ば、ピサロはスーラやシニャックらと点描技法に取り組みます。このときピサロは50代。息子と同世代の仲間たちと最先端の表現に挑むピサロ、老いてますますトンガっています。

彼ら新印象主義と呼ばれる画家たちの多くは、当時流布していたアナーキスム(無政府主義)の思想に共鳴しており、ピサロも例外ではありませんでした。ピサロの穏やかな作風と過激な思想とは、一見、相容れぬように思われます。しかし芸術家としての探求の厳しさに、既にピサロの過激さはあらわれているとも言えそうです。

密かに示されたピサロの思想!?
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