フランス印象派と言えば、まずモネやルノワールの名前が浮かびます。しかし彼らは計8回の「印象派展」に、実は半分ほどしか参加していません。
個性あふれる印象派の面々を最年長者として忍耐強くまとめ、8回の展覧会に欠かさず出品した唯一の画家が、カミーユ・ピサロ(1830−1903)です。ファン・ゴッホやスーラなど新世代にも慕われ、印象主義のためには新奇な手法を取り入れることも恐れませんでした。
自然の風景や人々の暮らしを描いたピサロの穏やかな作品には、19世紀という激動の時代における都市と田園の対比や変貌する自然観など、同時代の様々なテーマも見てとれます。
兵庫県立美術館の開館10周年を記念し開催する本展では、国内外に所蔵されるピサロ約90点に、モネやルノワールも加え100点以上を展示。印象主義の探求に生涯を捧げたピサロの作品を軸に、近代の絵画、そして社会の原点を、あらためて見つめ直します。
2012年6月6日(水)−8月19日(日)
兵庫県立美術館 企画展示室
当日料金 | 前売料金 | 団体割引料金 | |
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一般 | 1,300円 | 1,100円 | |
大学生 | 900円 | 700円 | |
高校生・65歳以上 | 650円 | - | 550円 |
□特別展「バーン=ジョーンズ展」(9月1日〜10月14日)とのお得な共通チケットを当館チケットブースにて販売中