おぎの あんな荻野 アンナ
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~ (1956~)
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ジャンル:
小説家
- 出身:神奈川県横浜市
PROFILE
兵庫県ゆかりの作品に「うちのお母ん(おかん)がお茶を飲む」がある。昭和31年(1956)11月7日神奈川県に生まれる。アメリカ及びフランス国籍だったが、昭和41年(1966)10歳の時に帰化。昭和58年(1983)から仏政府給費留学生として留学し、ラブレーと坂口安吾を研究。昭和61年(1986)パリ第4大学(ソルボンヌ)を卒業したのち慶応大学大学院博士課程を修了。パリ大学文学博士の学位も取得している。帰国後の昭和63年(1988)「片翼のペガサス―安吾をめぐる戯作的評論の試み」を「文学界」に発表する。その後、書評を手がけたのを機に創作を始め、平成元年(1989)「うちのお母んがお茶を飲む」を皮切りに3回連続芥川賞候補となる。平成3年(1991)候補4回目の『背負い水』で第105回芥川賞を受賞。平成13年(2001)自伝的長編小説『ホラ吹きアンリの冒険』を刊行し、同作品で読売文学賞を受賞する。現在、作家活動のほか、テレビなどでも幅広く活躍。慶応大学文学部教授も務めている。日本文芸家協会、フランス語フランス文学会会員。他の作品に『ラブレー出帆』など。
《 略年譜 》
年 | 年齢 | 事項 |
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1956 | 0 | 11月7日神奈川県に生まれる。 |
1966 | 10 | アメリカ・フランス国籍だったが、この年に帰化する。 |
1983 | 27 | この年から仏政府給費留学生として留学する。 |
1988 | 32 | 「片鱗のペガサス―安吾をめぐる戯作的評論の試み」を「文学界」に発表し注目を浴びる。 |
1989 | 33 | 「うちのお母んがお茶を飲む」で第101回芥川賞候補となる。 |
1990 | 34 | 「ドアを閉めるな」で102回、「スペインの城」で103回芥川賞候補となる。 |
1991 | 35 | 候補4回目の『背負い水』で第105回芥川賞を受賞する。 |
2001 | 45 | 父・アンリを軸に家族のルーツをたどる自伝的長編小説『ホラ吹きアンリの冒険』を刊行し、同作品で読売文学賞を受賞する。 |
- 兵庫県との関係
- 舞台(播磨) 母の出身地
代表作品
作品名 | 刊行年 | 版元 | 備考 |
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遊機体 | 1990 | 文藝春秋 | |
背負い水 | 1991 | 文藝春秋 | |
ブリューゲル、飛んだ | 1991 | 新潮社 | |
アイ・ラブ安吾 | 1992 | 朝日新聞社 | |
ラブレー出帆 | 1994 | 岩波書店 | |
桃物語 | 1994 | 講談社 | |
名探偵マリリン | 1995 | 朝日新聞社 | |
生ムギ生ゴメ生アクビ | 1995 | 講談社 | |
ホラ吹きアンリの冒険 | 2001 | 文藝春秋 | |
けなげ | 2002 | 岩波書店 | |
ラブレーで元気になる | 2005 | みすず書房 | |
人造美女は可能か?(共著:巽孝之) | 2006 | 慶応義塾大学出版 | |
古武術で毎日がラクラク!‐疲れない、ケガしない「体の使い方」(指導・監修:甲野善紀) | 2006 | 祥伝社 | |
蟹と彼と私 | 2007 | 集英社 | |
働くアンナの一人っ子介護 | 2009 | グラフ社 | |
殴る女 | 2009 | 集英社 | |
大震災と仁義 | 2011 | 共同通信社 | |
えろたま | 2013 | 中央公論新社 | |
受賞歴
受賞年 | 受賞内容 | 受賞作品 |
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1991 | 第105回芥川賞 | 背負い水 |
2002 | 第53回読売文学賞 | ホラ吹きアンリの冒険 |
2008 | 第19回 伊藤整文学賞 | 蟹と彼と私 |
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