一色　次郎写真

いっしき　じろう一色　次郎

大正5～昭和63
ジャンル：小説家
出身：沖永良部島

PROFILE

幼少期に1年ほど兵庫県加古川市に居住。兵庫県が舞台の作品に『海の聖童女』がある。大正5年（1916）、沖永良部島生。3歳のとき父親が獄中で得た結核のため死去。母親と別居し、親戚の家で育つ。21歳のとき上京し、敗戦前後は西日本新聞社東京支社に勤務。獄死した父の無実と無念を晴らすため苦闘した。死刑廃止運動にも打ち込む。

《略年譜》

年	年齢	事項
1916	0	5月1日、沖永良部島で生まれる。父・元翠、母・ムメ。すぐに鹿児島市へ。
1919	3	父・元翠死去。
1936	20	上京。
1940	24	東芝川崎製作所。
1942	26	武田澄子と結婚。
1944	28	出版社に勤める。
1945	29	西日本新聞東京支社入社。
1949	33	星昤子と再婚。
1967	51	『青幻記』、第3回太宰治賞受賞。
1973	57	共編『東京大空襲･戦災誌』、菊池寛賞受賞。
1975	52	『サンゴしょうに飛び出せ』、サンケイ児童出版文化賞受賞。

兵庫県との関係: 居住　舞台　加古川市平岡町一色『海の聖童女』

代表作品

作品名	刊行年	版元
東京空襲	1962	河出書房
太陽と鎖	1964	河出書房
海の聖童女	1967	筑摩書房
青幻記	1967	筑摩書房
運河通り	1969	三一書房
日本空襲記	1972	文和書房
影絵集団	1974	文和書房
小魚の心	1977	家の光協会
魔性	1979	三一書房
真夜中の虹	1981	三一書房
父よあなたは無実だった	1982	朝日新聞社
孤雁一刀流	1986	春陽堂書店
実録西郷隆盛	1987	春陽堂書店