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兵庫ゆかりの作家

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直井 潔写真

なおい きよし直井 潔

  • 大正4~平成9
  • ジャンル: 小説家
  • 出身:広島県

PROFILE

兵庫県神戸市、兵庫県明石市に居住。 大正4年(1915)広島県広島市に生まれる。滝川中学校を卒業後、区役所に勤務。日華事変で出征し、風土病を得て、生涯不自由な身体となる。志賀直哉と文通し、昭和18年(1943)「清流」を発表して注目される。以後「淵」「一縷の川」「羊のうた」などを発表。身辺に取材した小説が多く、不自由な身で精一杯生きようとする生き方が表れている。

《 略年譜 》

年齢事項
191504月1日、広島県広島市に生まれる。父・槌松、母・タマノ。
19161父が神戸の川崎造船所に就職したため、神戸市長田区へ転住。
19216東須磨小学校入学。
192712滝川中学校入学。
193217滝川中学校卒業。神戸市湊東区役所に勤務。
193722篠山歩兵七十連隊に入隊。
193823徐州作戦に参戦中、悪性の赤痢にかかり、多発性関節炎を併発。内地送還される。
194227志賀直哉に入門し、「清流」でデビュー。
194429「母親」で芥川賞候補となる。
194631第一創作集『清流』(小山書店)刊行。
195237「淵」で芥川賞候補となる。志賀直哉の序文を付して『淵』(中央公論社)刊行。
196045東山千代子と結婚。
196146明石市へ移り、妻との新生活に入る。
196651テレビ番組のために手記「暗夜行路と僕」を書き、10月に放映される。
196954「歓喜」で芥川賞候補となる。3月、妻と共に上京、はじめて志賀直哉を訪ねる。
197661『一縷の川』を限定1000部の私家版として刊行。
197762『一縷の川』が内容を増補して新潮社から刊行。私家版『一縷の川』で第5回平林たい子文学賞受賞。
198065『羊のうた』(新潮社)刊行。
198166「羊のうた」がNHKでテレビドラマになる。兵庫県文化賞を受賞。
198267小品集『心の小筥』(神戸新聞出版センター)刊行。
19897412月、「枸杞」「殿様蛙」が新潮社年間優秀作品に石原慎太郎と共に選ばれる。
1991768月、『美しく木の芽の如くつつましく』(神戸新聞総合出版センター)刊行。この『美しく木の芽の如くつつましく』は俳句の師である京極杞陽(兵庫県豊岡の旧藩主。高浜虚子の高弟で「木免」の主宰)のことを書いたもの。
199479『夕映え』(編集工房ノア)刊行。
19978211月23日、心不全のため兵庫県加古川市の病院で死去。
逝去地
兵庫県
兵庫県との関係
居住

代表作品

作品名刊行年版元備考
清流1946小山書店
1952中央公論社
一縷の川1977新潮社
羊のうた1980新潮社
心の小筥1982神戸新聞出版センター
夕映え1994編集工房ノア

受賞歴

受賞年受賞内容受賞作品
1974半どんの会文化賞 芸術奨励賞
1977第5回平林たい子文学賞私家版「一縷の川」
1981兵庫県文化賞
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