ふじわらのしゅんぜい藤原俊成
- 永久二年~元久元年
PROFILE
【略歴】
としなりとも。初名は顕広。通称は五条三位。法名釈阿。権中納言俊忠三男、母は伊予守敦家の娘。定家の父。藤原(葉室)顕頼の養子となるが、本流に復し、俊成と改名。安元2年(1176)出家。正三位皇太后宮大夫に至る。為忠家歌壇・崇徳院歌壇で活動、俊成時代には当代主要歌合の判者を務め、歌壇の指導者となる。『千載集』の撰者。『古来風体抄』『正治二年和字奏状』『万葉集時代考』などを著す。家集『長秋詠藻』『俊成家集』。詞花集初出。
【関係】
「飾磨」「飾磨の市」「藤江の浦」「野島が崎」「須磨の関」「須磨の浦人」などを詠むが、特に「須磨」については古典和歌や『源氏物語』を素養としての詠歌を提唱した俊成らしい作品が千載集に見える。また一品経を書写山におくったことも知られる(続千載集)。
- もっと詳しく知るために
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谷山茂著作集 2 藤原俊成 人と作品 谷山茂 角川書店
鳥帚 千載集時代和歌の研究 松野陽一 風間書房
藤原俊成の研究 松野陽一 笠間書院
藤原俊成論考 上条彰次 新典社
日本詩人選 23 藤原俊成・藤原良経 塚本邦雄 筑摩書房
文献名 著者 出版社
文学碑
場所 | 碑文 |
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伊丹市奥畑3丁目伊丹西高グランド西 | はつしもはふりにけらしなしながどり ゐなのさゝはらいろかはるまで |
神戸市中央区葺合町布引公園布引滝遊歩道 | 五条三位 藤原俊成卿 いかなれや雲間も見えぬ五月雨に さらし添らむ布引の滝 |
神戸市須磨区関守町1丁目 関守稲荷神社 | 俊成 聞き渡る 関の中にも 須磨の関 名をとどめける 波の音かな |