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兵庫ゆかりの作家

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ひょうすい瓢水

  • 貞享元~宝暦12
  • ジャンル: 俳人
  • 出身:播磨(加古川)

PROFILE

【兵庫県との関係・略歴】
貞享元年(1684)生まれ。別号に富春斎・野橋斎・一鷹舎など。播磨別府の富裕な船問屋。大坂の来山に俳諧を学び、のち淡々に師事。雑俳の点者としても活躍した。俳諧に没頭してほとんど実家に帰らず遊蕩。家業をおろそかにしたので家の財産を食いつぶし、家屋を手放したという。奇行の人として『続近世畸人傳』に逸話が紹介されている。よく知られている「手にとるなやはり野におけ蓮花草」は後年の伝説による句で、実の作ではない。大坂で客死し、天王寺に葬られた。別府の宝蔵寺に瓢水の筆塚がある。

――国替(くにがえ)や火桶におしむ菊の苗――(『柱暦』)

逝去地
大坂
兵庫県との関係
生誕・居住 加古川
もっと詳しく知るために
加古川地方の文芸と教育(『加古川市史』第2巻) 富田志津子 1994 平成6年
瓢水 その生涯と俳諧活動について(「甲南女子大学大学院論叢」7 1985年3月) 鎌田登子 1985 昭和60年

代表作品

作品名刊行年版元備考
柱暦(俳諧句集)1760
響の灘(俳諧撰集)1778
はりま拾遺(俳諧句集)1781

文学碑

場所 碑文
加古川市加古川町鶴林寺 ほろほろと雨そふ須磨の蚊遣かな     瓢水
加古川市別府町本町宝蔵寺 浜までは海女も簑きる時雨かな     瓢水
神戸市須磨区禅昌寺町禅昌寺 本尊は釈迦と阿弥陀か紅葉かな     瓢水
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