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兵庫ゆかりの作家

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おかべ いつこ岡部 伊都子

  • 大正12~平成20
  • ジャンル: 随筆家
  • 出身:大阪府大阪市

PROFILE

兵庫県尼崎市立花、約10年間兵庫県神戸市に居住。 大正12年(1923)大阪市生まれ。大阪市立明治尋常高等小学校を経て、相愛高等女学校を病気療養のため中退。昭和25年(1950)、「暮しの手帖」に投稿した「ねまきの夢」が掲載され、翌年には小文集『紅しぼり』を自費出版。その後、創元社より『おむすびの味』、『「いとはん さいなら」』、『蝋涙』等を出版。昭和43年(1968)の初訪問以後、度々沖縄に訪れ、『二十七度線』(講談社)など沖縄を扱った著書もある。「芸術新潮」や「読売新聞」等での連載多数。                                                                                                          平成20年(2008)4月29日死去。

《 略年譜 》

年齢事項
192303月6日、大阪市西区に生まれる。父・岡部次三郎、母・ヨネ。
19296大阪市立明治尋常小学校入学。
193512相愛高等女学校本科入学。
193613結核発見で帝塚山の貸家に転地療養。
193815尼崎の立花に転居。
194017高師浜療院に入院(3月~7月)。
1944214月、母の転地療養に付き添い、伽羅橋の仮寓に移る。
19482512月、父・次三郎死去。
19502710月、「暮しの手帖」に投稿した「ねまきの夢」が掲載。
1951281月、小文集『紅しぼり』を自費出版。
19533012月、神戸の住吉にある姉の家に移る。
195431朝日放送で「てのひら小説」や「四百字の言葉」の原稿を担当。
195633「四百字の言葉」の2年分をまとめた『おむすびの味』(創元社)刊行。
1958359月、神戸市東灘区に建てた家が完成。
1959365月、母・ヨネ死去。毎日新聞の「十代の質問」コーナーの回答者となる。「かみがた通信」を「芸術新潮」に連載(~1960)。
196037「観光バスの行かない…」を「芸術新潮」に連載(~1962)。
196239「古都ひとり」を「芸術新潮」に連載(~1963)。「みほとけの対話」を中部日本新聞に連載(~1965)。
1963404月、東京三越デパートにて写真と随筆「古都ひとり展」開催(~大阪三越、神戸KCCホール)。「かなしむ言葉」を「芸術新潮」に連載(~1964)。
19644110月、京都の借家に移住。「白い感傷」を「芸術新潮」に連載(~1965)。
196542「美のうらみ」を「芸術新潮」に連載(~1966)。
1966431月より「朝日新聞」大阪本社日曜版「心のページ」に、梅原猛と交替で「仏像」を連載(~1968)。「鳴滝日記」を「芸術新潮」に連載(~1968)。
1968454月、初めて沖縄へ行き、ハンセン病国立療養所・沖縄愛楽園をはじめ石垣島、竹富島を訪れる。以後、たびたび沖縄を訪れる。「女人の京」を「芸術新潮」に連載(~1969)。
196946「やまとの女人」を「芸術新潮」に連載(~1970)。
197047「心象華譜」を「芸術新潮」に連載(~1971)。
1971482月、NHKテレビ「女性手帳」に出演。「詩歌風韻」を「芸術新潮」に連載(~1972)。
197249「御伽草子を歩く」を「芸術新潮」に連載(~1973)。「難波の女人葦」を「マダム」に連載(~1973)。
197350「北白川日誌」を「芸術新潮」に連載(~1974)。「小さなこだま」を「母の友」に連載(~1977)。
197451「しゃぼん玉抄」を「芸術新潮」に連載(~1975)。「四季の菓子」を読売新聞に連載(~1975)。
197552「京の手みやげ」を「芸術新潮」に連載(~1976)。「花のすがた」を読売新聞に連載(~1976)。「京の川」を「ウーマン」に連載(~1976)。
197653「女人無限」を「芸術新潮」に連載(~1977)。「京の里」を「ウーマン」に連載(~1977)。
197754「暮しの絵暦」を「芸術新潮」に連載(~1978)。「暮しのこころ」を読売新聞に連載(~1979)。「京の山」を「ウーマン」に連載(~1978)。
197855「新・観光バスの行かない…」を「芸術新潮」に連載(~1980)。これをもって21年間にわたる「芸術新潮」への連載を終える。
197956「自然の象」を読売新聞に連載(~1980)。
198057「野菜のこよみ」を読売新聞に連載(~1981)。
198158「くだものの香り」を読売新聞に連載(~1982)。
198259「季節のいろどり」を読売新聞に連載(~1984)。「賀茂川のほとりで」を毎日新聞に連載(~1989)。
198461「お話ひとこと」を読売新聞に連載(~1986)。
198663「花にそだつ」を読売新聞に連載(~1987)。
198764「言の葉かずら」を読売新聞に連載(~1988)。
198966「こころから こころへ」を読売新聞に連載(~1992)。
199168「出会うこころ」を「淡交」に連載(~1993)。
199269「生きる風景」を読売新聞に連載(4月~12月)。これをもって19年にわたる読売新聞への連載を終える。
199370「四季映す日々」を「梅家族」に連載(~1995)。
199471「流れゆく今」を「茶道雑誌」に連載(~1995)。「ゆかりの草」を「大法輪」に連載開始。
199572「映すしらべ」を「清流」に連載開始。
199673『岡部伊都子集』全5巻(岩波書店)刊行。『流れゆく今』(河原書店)刊行。
199774『沖縄の骨』書き下ろす。(岩波書店)刊行。
199875『水平へのあこがれ』諸方へ発表した文章を集めて(明石書店)刊行。『こころ花あかり』(海竜社)刊行。
199976『未来はありますか~おもいを語る』初めの講演集(昭和堂)刊行。『こころの花~能つれづれ』これも能を初めて集めた(檜書店)刊行。
200077藤原書店より『岡部伊都子随筆集』が出始める。最初が『思いこもる品々』。
200178藤原書店『機』に「思いこもる人々」の連載が始まる。『京色のなかで』『弱いから折れないのさ』(藤原書店)刊行。
200279『賀茂川日記』(藤原書店)刊行。
200380ずっと『機』での連載は続いている。
2008854月29日死去
兵庫県との関係
居住

代表作品

作品名刊行年版元備考
紅しぼり1951自費出版
続・おむすびの味1956創元社
おむすびの味1956創元社
「いとはん さいなら」1957創元社
蝋涙1957創元社
言葉のぷれぜんと1958創元社
ずいひつ白1959新潮社
十代の質問1959創元社
いのちの襞1961新潮社
観光バスの行かない…1962新潮社
古都ひとり1963新潮社
風さわぐ1964新潮社
美の巡礼1965新潮社
美のうらみ1966新潮社
京の寺1966保育社
女人歳時記1967河原書店
美を求める心1967講談社
鳴滝日記1968新潮社
わが心の地図1969創元社
鈴の音1970創元社
おりおりの心1970大和書房
蜜の壺1971創元社
二十七度線1972講談社
秋雨前線1972大和書房
心象華譜1972新潮社
御伽草子を歩く1973新潮社
難波の女人1973講談社
北白川日誌1974新潮社
四季の菓子1975読売新聞社
玉ゆらめく1975新潮社
京の手みやげ1976新潮社
小さないのちに光あれ1978大和書房
ふしぎなめざめにうながされて1979大和書房
暮しのこころ1979創元社
自然の象1980創元社
野の寺 山の寺1981新潮社
鬼遊び1981筑摩書房
紅のちから1983大和書房
優しい出逢い1985海竜社
伊都子南島譜1988海風社
ひとを生きる1991海竜社
生きる こだま1992岩波書店
朱い文箱から1995岩波書店
岡部伊都子集(全5巻)1996岩波書店
沖縄の骨1997岩波書店
思いこもる品々2000藤原書店
賀茂川日記2002藤原書店
現代語訳・竹取物語上・下2002世界文化社
美を求める心(文芸文庫)2003講談社
生き方の流儀・l講演集 早稲田大学「人権講座」岡村遼司編2003早稲田・紅ファクトリー
朝鮮母像2004藤原書店
加害の女から 二〇〇三年全戦没者追弔法会講演録 東本願寺伝道ブックス2004真宗大谷派宗務所出版部
まごころ 哲学者と随筆家の対話(共著:鶴見俊輔)2004藤原書店
古都ひとり 岡部伊都子作品選・美と巡礼2005藤原書店
かなしむ言葉 岡部伊都子作品選・美と巡礼2005藤原書店
美のうらみ 岡部伊都子作品選・美と巡礼2005藤原書店
玉ゆらめく 岡部伊都子作品選・美と巡礼2005藤原書店
女人の京 岡部伊都子作品選・美と巡礼2005藤原書店
みほとけとの対話(共著:五味義臣)2005淡交社
シカの白ちゃん 中国語対訳(共著:李広宏)2005藤原書店
遺言のつもりで 伊都子一生語り下ろし2006藤原書店
遺言のつもりで 伊都子一生語り下ろし(愛蔵版)2006藤原書店
ハンセン病とともに2006藤原書店
花の寺 随筆2006淡交社
伊都子の食卓2006藤原書店
清らかに生きる 伊都子のことば2007藤原書店
鳴滝日記・道 岡部伊都子随筆集(講談社文芸文庫)2009講談社
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