ときざね しんこ時実 新子
-
昭和4~平成19
-
ジャンル:
川柳作家・エッセイスト
- 出身:岡山県岡山市
PROFILE
兵庫県神戸市に在住。昭和4年(1929)1月23日、岡山県生まれ。川柳作家・エッセイスト。日本文芸家協会会員。日本エッセイストクラブ会員。月刊「川柳大学」主宰。平成7年(1995)、神戸新聞平和文化賞受賞。平成13年(2001)、神戸市文化賞受賞。西大寺高等女学校卒。昭和38年(1963)、『新子』で柳壇にデビュー。同50年(1975)、個人季刊誌「川柳展望」創刊。昭和62年(1987)、句集『有夫恋』(朝日新聞社刊)がベストセラーとなり、新子川柳に惹きつけられて川柳界に踏み込む女性が一気に増大した。平成8年(1996)、「川柳展望」終刊。月刊「川柳大学」を創刊。著書に句集『有夫恋 - おっとあるおんなのこい』『月の子』『愛走れ』『時実新子一万句集』『新子流川柳入門』、エッセイ集『言葉をください』『花の結び目』『人間ぎらい人恋し』『悪女の玉手箱』『白い花散った』などがある。平成11年(1999)『時実新子全句集』(大巧社)を刊行。その選句力、鑑賞力から、「週刊朝日川柳新子座」「岩手日報・文芸川柳」「東京新聞・川柳サロン」「中日新聞・川柳ひろば」「神戸新聞・川柳壇」など、マスメディアの新子選川柳欄には人気が集中、たくさんの投句が寄せられている。
平成19年(2007)肺癌のため死去。
《 略年譜 》
年 | 年齢 | 事項 |
---|
1929 | 0 | 1月23日、岡山市生まれ。父・森義正、母・初枝。 |
1935 | 6 | 開成尋常高等小学校入学。 |
1941 | 12 | 県立西大寺高等女学校入学。 |
1944 | 15 | 学徒動員で鐘淵紡績西大寺工場に勤務。 |
1945 | 16 | 岡山厚生学院合格。学校空襲で焼失、家庭待機。 |
1946 | 17 | 姫路市の文具商時実雅夫と見合い結婚。 |
1947 | 18 | 12月、長女・久美子誕生。 |
1951 | 22 | 4月、長男・隆史誕生。 |
1954 | 25 | 「神戸新聞」川柳壇初投句、入選。 |
1956 | 27 | 「ふあうすと」同人参加。 |
1957 | 28 | 「ふあうすと」を辞し、「川柳研究」幹事となる。 |
1962 | 33 | 現代川柳作家連盟加入。 |
1963 | 34 | 初の句集『新子』刊行。2ヶ月で売り切れ、川柳界で反響。 |
1966 | 37 | 「川柳ジャーナル」創刊メンバーとなる。 |
1968 | 39 | 川柳研究社退社。 |
1974 | 45 | 「川柳ジャーナル」脱退、フリー宣言。 |
1975 | 46 | 個人誌「川柳展望」創刊(~1995)。 |
1977 | 48 | 神戸新聞川柳壇選者となる。 |
1981 | 52 | 姫路市民文化賞受賞。 |
1982 | 53 | ラジオ関西川柳番組担当、放送開始。 |
1985 | 56 | 社会福祉法人車崎福祉会理事就任。入院中の夫死去。 |
1986 | 57 | 姫路を出て、神戸市熊内町に仕事部屋を持つ。 |
1987 | 58 | 曾我碌郎と結婚、神戸市西区学園西町転居。句集『有夫恋』刊行、大反響。 |
1990 | 61 | 「アサヒグラフ・川柳新子座」連載開始。「週刊朝日」に移行、現在に至る。日本文芸家協会入会。 |
1993 | 64 | 福井県丸岡町の一筆啓上賞選考委員となる。朝日放送番組審議会委員となる。青森県下北郡川内町の道の駅に文学碑建立。 |
1995 | 66 | 神戸新聞平和文化賞受賞。 |
1996 | 67 | 「時実新子の月刊川柳大学」創刊。 |
1998 | 69 | 「川柳大学作家賞」設定を発表。『時実新子全句集(1955~1998)』刊行。 |
1999 | 70 | 神戸市中央区熊内町に転居。 |
2001 | 72 | 神戸市文化賞受賞。 |
2007 | 78 | 肺癌のため死去 |
- 兵庫県との関係
- 在住 神戸市
代表作品
作品名 | 刊行年 | 版元 | 備考 |
---|
新子 | 1963 | 川柳ふあうすとひめじの会 | |
時実新子集 | 1973 | 八幡船社 | |
月の子 | 1978 | たいまつ社 | |
花の結び目 | 1981 | たいまつ社 | |
新子つれづれ | 1982 | たいまつ社 | |
川柳を始める人のために | 1986 | 池田書店 | |
有夫恋 | 1987 | 朝日新聞社 | |
小説新子 | 1988 | 朝日新聞社 | |
指さきの恋 | 1990 | 文芸春秋 | |
川柳新子座 | 1990 | 朝日新聞社 | |
愛ゆらり | 1991 | 大和書房 | |
時実新子のじぐざぐ遍路 | 1991 | 朝日新聞社 | |
父さんごめんね母さんごめんね | 1993 | 講談社 | |
人間ぎらい人恋し | 1995 | 角川書店 | |
新子流川柳入門 | 1995 | ネスコ | |
死ぬまで女 | 1995 | ネスコ | |
再婚ですがよろしく | 1995 | 海竜社 | |
悲しみにありがとう | 1997 | PHP研究所 | |
思いもかけない幸せ | 1998 | PHP研究所 | |
川柳の目新子の目 | 1999 | 神戸新聞総合出版センター | |
時実新子全句集(1955縲 | 1999 | 大巧社 | |
愛走れ | 2000 | 角川春樹事務所 | |
母 | 2000 | 大巧社 | |
命 | 2000 | 大巧社 | |
哀 | 2000 | 大巧社 | |
恋 | 2000 | 大巧社 | |
風 | 2000 | 大巧社 | |
悪女の玉手箱 | 2002 | 実業之日本社 | |
一粒の種 | 2002 | 神戸新聞総合出版センター | |
白い花散った | 2003 | 日本放送協会 | |
夕焼けエッセー 共編:玉岡かおる | 2003 | 産経新聞出版 | |
わたしとおかあさん | 2004 | 青幻舎 | |
モノ書く女への道共著:玉岡かおる | 2004 | 有楽出版社 | |
時実新子の川柳ハッピー塾 | 2004 | NHK出版 | |
夕焼けエッセー2共著:玉岡かおる | 2004 | 産経新聞出版 | |
輪舞の森 - 現代の秀旬 | 2005 | 川柳大学 | |
みんなで作った 老楽笑歌 | 2005 | 保健同人社 | |
60歳からの新しい川柳 中高年の現代川柳入門共著:杉山昌善 | 2006 | 有楽出版社(実業之日本社) | |
“手”をめぐる四百字 季刊:「銀花」編集部 | 2007 | 文化出版局 | |
時実新子のだから川柳 望星ライブラリー共著:安藤まどか | 2008 | 東海教育研究所 | |
悪女の玉手箱 - 痛快辛口エッセイゆうらくbooks | 2008 | 有楽出版社 | |
夕焼けエッセーまとめて5年分共著:玉岡かおる | 2009 | 産経新聞出版(日本工業新聞社) | |
受賞歴
受賞年 | 受賞内容 | 受賞作品 |
---|
1981 | 姫路市民文化賞 | |
1995 | 神戸新聞平和文化賞 | |
2001 | 神戸市文化賞 | |
Copyright © Net Museum Hyogo Bungakukan All Rights Reserved.