相生市金ヶ崎(相生湾東端)国民宿舎「あいおい荘」前
近代
- 碑文
- 辛荷の島に通る時に、山部宿禰赤人が作る歌一首 并せて短歌
あぢさはふ 妹が目離れて しきたへの 枕もまかず 桜皮巻き 作れる舟に ま梶貫き我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ 印南つま 辛荷の島の 島の間ゆ 我家を見れば青山の そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎたむる 浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隅も置かず 思ひそ我が来る旅の日長み
反歌三首
玉藻刈る 辛荷の島に 島廻する 鵜にしもあれや 家思はざらむ
家隠り 我が漕ぎ来れば ともしかも 大和へ上るま熊野の舟
風吹けば 波が立たむと さもらひに 都太の細江に 浦隠り居り - 地区
- 西播磨
- 作者
-
山部赤人( やまべのあかひと )
- 建立年代/その他
- 昭和52年(1977)12月