たいへいき太平記
- 軍記物語
概要
【作者】
小島法師という伝えが有力だが、未詳。
【成立年】
最初の形態は暦応元年(1338)から観応元年(1350)までの間に成立したとされるが、以降も数次にわたる増補がなされたと思われる。
【備考】
早くから人々の前で語られていて、講談の祖とも言える。
兵庫県との関係
巻六に「尼崎」、巻七に「神崎」、巻十一に「書写山」、巻十六に「和田の岬」「経島」「湊川」「淡路の瀬戸」「加古川」「絵島が崎」「須磨の浦」「生田の森」、巻二十一にも「加古川」、巻二十五に「西の宮の大明神」、巻二十九に「淡路の瀬戸」、巻三十四に「甲(かぶと)山」「尼崎」、巻三十八に「神崎」が記されている。
もっとくわしく知るために
『軍記物語研究叢書8・9』 汲古書院
『太平記要覧』 おうふう 安井久善
テキスト
新潮日本古典集成 新潮社
新編日本古典文学全集 小学館