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兵庫ゆかりの作家

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こなか ようたろう小中 陽太郎

  • 昭和9年~ (1934~)
  • ジャンル: 小説家・評論家
  • 出身:兵庫県神戸市長田区西山町

PROFILE

兵庫県神戸市長田に生まれる。兵庫県を舞台にした作品に、神戸生まれの母の手記を基にした「ラメール母」(2004年)灘の酒屋出身のバイオリニストがNHKとたたかう「王国の芸人たち」、「小説 灘高校」、雑誌原稿では「瓦煎餅と鬼ー私論楠木正成」「歴史読本」がある。
昭和9年(1934)9月9日兵庫県神戸市に生まれる。昭和33年(1958)東京大学文学部仏文科を卒業し、NHKに入局。ディレクターとして小田実演出「しょうちゅうとゴム」を演出、昭和39年(1964)にNHKを退職。その後、野坂昭如の薫陶を受け、フリーのライターとしてルポタージュ、コラムを執筆。昭和40年(1965)から、同じく大阪の小田実と共に、べ平連活動に参加。昭和58年(1983)フルブライト教授としてウェスト・バージニア大学客員教授となる。のちニューヨーク市立大学ブルックリン校客員教授、中部大学教授。名古屋経済大女子短大、星槎大学客員教授、日本ペンクラブ理事・東京国際大会以来、数々の国際会議に出席。平成4年(1992)バルセロナ・ペン大会日本代表になる。企業・公共団体での講演活動と共にCNNデイウォッチ、西日本放送「おはようホットライン」、コメンテーターとして活躍する。著書に『私のなかのベトナム戦争』『小説内申書裁判』『王国の芸人たち』『天誅組始末記』『教育の誤算』『TVニュース戦争』『ルポ司法試験』『僕は人々にあった』『青春の夢―小栗風葉と喬太郎』『ラメール母(神戸から上海へ)』、またミュージカル「ラ・メール」を草月会館、名古屋港湾会館で上演、訳書に『エヴァの日記』『蟻』など多数。

《 略年譜 》

年齢 事項
1934 0 室戸台風の12日前の、9月9日兵庫県神戸市長田区西山町に生まれる。父幸男は三菱銀行三宮支店に勤める。母明子は明石生まれ、神戸視学作井弥三平の娘で、奈良女高等師範学校卒。
1958 24 東京大学文学部仏文科を卒業し、NHKに入局する。NHK名古屋で伊勢湾台風など取材。
1964 30 東京テレビ文芸部、日仏合作ドラマを経て、NHKを退職する。
1965 31 べ平連活動に参加する。脱走兵援助でハノイ・モスクワをめぐる。
1970 36 この年より、法政大学の講師を務める。
1983 49 フルブライト教授としてウェスト・バージニア大学客員教授となる。
1991 57 この年から2006年まで、中部大女子短大教授・中部大学教授をつとめる。
1992 58 バルセロナ・ペン大会日本代表になる。
1997 63 日本ペンクラブ専務理事(現理事)
2003 69 愛知文学館促進協議会議長を務める。
兵庫県との関係
生誕(神戸市)

代表作品

作品名 刊行年 版元 備考
王国の芸人たち (灘出身のバイオリニストがNHKに戦いを挑む) 1972 講談社
私のなかのベトナム戦争 (ベ平連の内幕) 1973 サンケイ新聞出版局
小説 灘高校 (灘高の教育内容を60年代の中にとらえる) 1974 サンケイ新聞出版局
天誅組始末記 (河内長野の農民の蜂起) 1978 現代評論社
小説 内申書裁判 1980 光文社
溶解する思想 (評論集) 1981 花曜社
ぼくはポーランドを旅した 1983 筑摩書房
ぼくは人々に会った (堀木訴訟など法でたたかった人) 1984 日本評論社
教育の誤算 1987 金子書房
小中陽太郎のアメリカン・コラム 1988 研究社出版
ルポ司法試験 1989 日本評論社
正義は川の流れのように 1995 日本キリスト教団出版局
異文化・非言語・グローバルコミュニケーション 1997 平原社
青春の夢――風葉と喬太郎 (硯友社の小説家小栗風葉とその甥喬太郎の波乱の人生) 1998 平原社
こんなに面白い聖書のはなし  3時間で“こころ”が豊かになる 2000 青春出版社
今こそ平和を実現する 2003 日本キリスト教団出版局
蟻(翻訳) 2003 角川書店
蟻の時代(翻訳) 2003 角川書店
ラメール母 (神戸生まれの母の手記をもとにした母子の自伝小説) 2004 平原社
一人ひとりのマスコ 2007 創森社
市民たちの青春-小田実と歩いた世界 2008 講談社
いい話グセで人生は一変する‐人間関係を幸せにする技術 2011 青萠堂
翔べよ源内 2012 平原社
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