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兵庫ゆかりの作家

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みうら あやこ三浦 綾子

  • 大正11~平成11
  • ジャンル: 小説家
  • 出身:北海道旭川市

PROFILE

兵庫県ゆかりの作品に『ちいろば先生物語』がある。
大正11年(1922)、北海道旭川市に生まれる。父・堀田鉄治、母・キサ。旭川市立高等女学校を卒業後、小学校教員として約7年間勤務。昭和21年(1946)教員を退職後肺結核を発病し、以後13年間にわたる闘病生活を送る。闘病生活中にキリスト教の信仰に目覚め、30歳のときに病床受洗。昭和39年(1964)、朝日新聞社一千万円懸賞小説に「氷点」が入選。同年12月より「朝日新聞」に連載開始(~40年11月)、ベストセラーとなり、テレビドラマ化・映画化が相次ぐ。主な著作に『塩狩峠』(新潮社)、『道ありき』(主婦の友社)、『裁きの家』(集英社)、『泥流地帯』(新潮社)、『銃口』(小学館)など。平成6年(1994)北海道新聞社社会文化賞。平成8年(1996)井原西鶴賞、北海道文化賞。平成9年(1997)アジア・キリスト教文学賞、北海道開発功労賞。

《 略年譜 》

年齢 事項
1922 0 4月25日、北海道旭川市に生まれる。父・堀田鉄治、母・キサ。
1929 7 4月、旭川市立大成尋常高等小学校入学。
1935 13 4月、旭川市立高等女学校入学。
1939 17 3月、旭川市立高等女学校卒業。空知郡の神威小学校に代用教員として赴任。
1940 18 代用教員から正規教員となる。
1941 19 9月、旭川市立啓明小学校に転勤。
1946 24 3月、啓明小学校を退職。6月、肺結核により療養所に入所。
1948 26 8月、結核療養所に再入所。同じく結核療養中の友人・前川正と再会し、彼の導きによりキリスト教の信仰に目覚める。
1951 29 10月、旭川赤十字病院に入院。
1952 30 2月、札幌医科大学附属病院に転院。5月、脊椎カリエスと診断される。7月、札幌北一条教会の小野村林蔵牧師により病床受洗。
1953 31 10月、札幌医科大学病院を退院、自宅療養。
1954 32 5月、前川正逝去(享年35)。
1958 36 7月、北海道大学附属病院に入院(~9月)。
1959 37 5月、三浦光世と結婚。
1961 39 8月、新築した自宅で雑貨店を開業。
1962 40 林田律子の筆名で書いた「太陽は再び没せず」が“愛の記録”入選作として「主婦の友」新年号に掲載される。
1964 42 7月、朝日新聞社一千万円懸賞小説に応募した「氷点」が入選。8月、雑貨店を閉店。12月から朝日新聞で「氷点」連載開始(~翌年11月)。
1965 43 11月、『氷点』(朝日新聞社)刊行。
1969 47 4月、父・鉄治死去。
1970 48 『塩狩峠』の中国語訳版『雁狩嶺』を香港で刊行。
1972 50 11月、「細川ガラシャ夫人」取材のため大阪・京都・若狭地方を訪れる。
1975 53 『塩狩峠』の英訳版『SHIOKARI PASS』をイギリスで刊行。
1977 55 4月、「海嶺」取材のため香港・マカオを訪問。
1978 56 3月、母・キサ死去。5月、「海嶺」取材のためフランス・イギリス・カナダ・アメリカを訪問。
1980 58 5月、重症の帯状疱疹で旭川医科大学附属病院に入院。10月末から約1ヶ月、伊豆大島で静養。
1981 59 12月、初の戯曲「珍版・舌切り雀」が、市民クリスマス(旭川キリスト教会連合主催)で上演。
1982 60 5月、直腸癌手術のため入院。
1983 61 5月、『三浦綾子作品集』(全18巻、朝日新聞社)刊行開始(~1984)。
1984 62 5月、「ちいろば先生物語」取材のためアメリカ・イタリア・イスラエル・ギリシャを訪問。
1989 67 11月~12月、[作家生活二十五周年記念三浦綾子展]開催。
1991 69 7月、主婦の友社創業75周年記念出版『三浦綾子全集』(全20巻)刊行開始(~1993)。
1992 70 1月、パーキンソン病の診断を受ける。
1994 72 11月、北海道新聞社社会文化賞受賞。
1996 74 9月、『銃口』により井原西鶴賞受賞。11月、北海道文化賞受賞。
1997 75 7月、アジア・キリスト教文学賞受賞。9月、北海道開発功労賞受賞。
1998 76 6月、三浦綾子記念文学館開館。
1999 77 10月12日、旭川リハビリテーション病院にて逝去。
逝去地
北海道旭川市
兵庫県との関係
舞台 淡路島

代表作品

作品名 刊行年 版元 備考
氷点 1965 朝日新聞社
ひつじが丘 1966 主婦の友社
愛すること信ずること 1967 講談社
積木の箱 1968 朝日新聞社
塩狩峠 1968 新潮社
病めるときも 1969 朝日新聞社
道ありき 1969 主婦の友社
この土の器をも 1970 主婦の友社
裁きの家 1970 集英社
続氷点 1971 朝日新聞社
光あるうちに 1971 主婦の友社
自我の構図 1972 光文社
帰りこぬ風 1972 主婦の友社
残像 1973 集英社
死の彼方までも 1973 光文社
石ころのうた 1974 角川書店
旧約聖書入門 1974 光文社
細川ガラシャ夫人 1975 主婦の友社
天北原野(上・下) 1976 朝日新聞社
泥流地帯 1977 新潮社
果て遠き丘 1977 集英社
広き迷路 1977 主婦の友社
新約聖書入門 1977 光文社
天の梯子 1978 主婦の友社
孤独のとなり 1979 角川書店
続泥流地帯 1979 新潮社
千利休とその妻たち 1980 主婦の友社
海嶺(上・下) 1981 朝日新聞社
青い棘 1982 学習研究社
水なき雲 1983 中央公論社
愛の鬼才 1983 新潮社
北国日記 1984 主婦の友社
ナナカマドの街から 1985 北海道新聞社
白き冬日 1985 学習研究社
草のうた 1986 角川書店
嵐吹く時も 1986 主婦の友社
夕あり朝あり 1987 新潮社
ちいろば先生物語 1987 朝日新聞社
あのポプラの上が空 1989 講談社
三浦綾子作品集(全18巻) 1989 朝日新聞社
明日のあなたへ 1990 主婦と生活社
三浦綾子全集(全20巻) 1991 主婦の友社
1992 角川書店
銃口(上・下) 1994 小学館
難病日記 1995 主婦の友社
新しき鍵 1995 光文社
命ある限り 1996 角川書店
ひかりと愛といのち 1998 岩波書店
言葉の花束 1998 講談社

受賞歴

受賞年 受賞内容 受賞作品
1994 北海道新聞社社会文化賞
1996 第1回井原西鶴賞 「銃口」
1996 北海道文化賞
1997 第1回アジア・キリスト教文学賞
1997 北海道開発功労賞
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