常設展示

兵庫ゆかりの作家

  1. TOP
  2. 常設展示
  3. 兵庫ゆかりの作家
  4. 金子 兜太

金子 兜太写真

かねこ とうた金子 兜太

  • 大正8~ (1919~)
  • ジャンル: 俳人
  • 出身:埼玉県

PROFILE

兵庫県神戸市に居住。 大正8年(1919)埼玉県生まれ。熊谷中学校を経て水戸高卒業後、東京帝国大学経済学部卒業。昭和18年(1943)から日本銀行行員となるが、即刻退社し、海軍に入隊。海軍主計中尉となり、トラック島に赴任。終戦後は米軍の捕虜となり、帰国した。復員後、日本銀行に復職し、各地の日本銀行支店に勤めた。学生時代から加藤楸邨に師事し、「寒雷」に句を発表。昭和22年(1947)「風」の同人となり、昭和37年(1962)から「海程」を創刊した。昭和58年(1983)現代俳句協会会長に就任。昭和63年(1988)紫綬褒章を受章した。句集に『少年』、『金子兜太句集』、『蜿蜿』などがある。現在も俳句の第一人者として活躍中。昭和28年(1953)9月から昭和33年(1958)にかけ、日銀神戸支店に配属され神戸市灘区に居住していた。現在、現代俳句協会名誉会長。

《 略年譜 》

年齢 事項
1919 0 9月23日、埼玉県小川町に生まれる。父元春(俳人、俳号は伊昔紅)、母はる。
1931 12 埼玉県熊谷中学校に入学。
1937 18 水戸高校文科乙類に入学。柔道部に所属。一年上級の出沢珊太郎のすすめで俳句を始める。
1938 19 全国学生俳句誌「成層圏」に参加。中村草田男、加藤楸邨の句を知る。
1941 22 東京帝国大学経済学部入学。
1943 24 東京帝国大学卒業。半年繰り上げでの卒業であった。日本銀行に入るが3日で退職。海軍経理学校に入る。
1944 25 主計中尉に任官し、トラック島に赴任。
1945 26 敗戦。米軍捕虜となり、翌年(1946)11月、帰国する。
1947 28 日本銀行復職。塩谷皆子と結婚。沢木欣一創刊の「風」に参加。
1953 34 9月、日本銀行神戸支店に勤務。神戸市灘区に居住。(1958年1月まで)
1955 36 第一句集『少年』刊行。翌年(1956)『少年』で現代俳句協会賞受賞。
1957 38 朝日新聞阪神版俳句選者となる。
1961 42 現代俳句協会分裂。中村草田男と論争する。
1962 43 同人雑誌「海程」を創刊。
1974 55 日本銀行を定年退職。
1983 64 現代俳句協会会長に就任。
1985 66 「海程」主宰となる。
1986 67 朝日俳壇選者となる。
1988 69 紫綬褒章受章。
1992 73 日中文化交流協会常任理事に就任。
1996 77 第十二句集『両神』で詩歌文学館賞受賞。現代俳句協会創立プレ50周年記念日中俳句・漢俳交流会(於:北京)に参加。
1997 78 NHK放送文化賞受賞。
2000 81 現代俳句協会名誉会長となる。
2001 82 第1回現代俳句大賞受賞。
2002 83 第36回蛇笏賞受賞。
2010 91 第58回菊池寛賞受賞受賞。
兵庫県との関係
居住(神戸市)

代表作品

作品名 刊行年 版元 備考
少年 1955 風発行所
金子兜太句集 1961 風発行所
今日の俳句 1965 光文社
黄‐金子兜太句集(ふらんす堂文庫) 1991 ふらんす堂
種田山頭火‐漂白の俳人(講談社現代新書) 1991 講談社
放浪行乞‐山頭火百二十句(集英社文庫) 1992 集英社
兜太のつれづれ歳時記 1992 創拓社
金子兜太‐自選三百句(俳句文庫) 1993 春陽堂書店
現代俳句鑑賞 1993 飯塚書店
遠い句近い句‐わが愛句鑑賞 1993 富士見書房
二度生きる‐凡夫の俳句人生 1994 チクマ秀版社
金子兜太(花神コレクション 俳句) 1995 花神社
両神 1995 立風書房
金子兜太句集(邑書林句集文庫) 1996 邑書林
一茶句集(同時代ライブラリー) 1996 岩波書店
現代俳句歳時記 1996 チクマ秀版社
兜太の俳句添削塾 1997 毎日新聞社
金子兜太の俳句入門‐鑑賞する楽しみつくる愉しさ 1997 実業之日本社
子ども俳句歳時記 1997 蝸牛社
俳句専念(ちくま新書) 1999 筑摩書房
漂白の俳人たち(NHKライブラリー) 2000 日本放送出版協会
小学生の俳句歳時記‐ハイク・ワンダーランド(監修) 2001 蝸牛新社
東国抄‐句集 2001 花神社
他流試合‐兜太・せいこうの新俳句鑑賞(共著:いとうせいこう) 2001 新潮社
自分の俳句をこう作っている(講談社+α文庫) 2001 講談社
金子兜太句集 第1~4巻 2002 筑摩書房
今日の俳句‐古池の「わび」より海の「感動」へ(知恵の森文庫) 2002 光文社
金子兜太の俳句の作り方が面白いほどわかる本‐みんなの俳句学校入門の入門 2002 中経出版
現代の俳人101 2004 新書館
中年からの俳句人生塾 2004 海竜社
俳句用語辞典(共同監修:石原八束) 2005 飯塚書店
朝日俳壇(2005)(共著) 2005 朝日ソノラマ
草木花歳時記〈春 上・下〉(朝日文庫)(共同監修:木原浩ほか) 2006 朝日新聞出版
米寿快談 俳句・短歌・いのち(共著:鶴見和子) 2006 藤原書店
俳句のつくり方が面白いほどわかる本(中経の文庫) 2006 中経出版
知識ゼロからの俳句入門 2006 幻冬舎
書き写して覚える日本の名俳句 音読し筆文字で書いてみる(共著:荒木清) 2006 中経出版
短詩型文学論(紀伊国屋新書)(共著:岡井隆) 2007 紀伊国屋書店
酒止めようかどの本能と遊ぼうか 俳童の自画像 2007 中経出版
響きあう俳句と書 上・下(監修) 2007 天来書院
朝日俳壇(2007)(共著:稲畑汀子ほか) 2007 朝日新聞出版
「全然知らない」から始める俳句入門(監修) 2008 日東書院本社
朝日俳壇(2008)(共著:稲畑汀子ほか) 2008 朝日新聞出版
鶴見和子を語る‐長女の社会学(共著:鶴見俊輔ほか) 2008 藤原書店
新日本大歳時記‐カラー版‐愛蔵版 2008 講談社
日常‐句集 2009 ふらんす堂
朝日俳壇(2009)(共著:稲畑汀子ほか) 2009 朝日新聞出版
美しい日本の季語‐365日で味わう 2010 誠文堂新光社
語る俳句短歌(共著:佐佐木幸綱) 2010 藤原書店
たっぷり生きる(共著:日野原重明) 2010 角川学芸出版
人間・金子兜太のざっくばらん 2010 中経出版
朝日俳壇(2010)(共著:稲畑汀子ほか) 2010 朝日新聞出版
365日で味わう美しい季語の花‐イラストで彩る1日1語 2011 誠文堂新光社
兜太百句(百句他解シリーズ 1) (共著:池田澄子) 2011 ふらんす堂
悩むことはない 2011 文藝春秋
金子兜太の俳句塾 2011 毎日新聞社
今、日本人に知ってもらいたいこと(共著:半藤一利) 2011 ベストセラーズ
老いを楽しむ俳句人生 2011 海竜社
朝日俳壇(2011)(共著:稲畑汀子ほか) 2011 朝日新聞出版
美しい季語の花‐365日で味わう(監修) 2011 誠文堂新光社
わたしの骨格「自由人」 2012 NHK出版
荒凡夫一茶 2012 白水社
金子兜太自選自解99句 2012 角川学芸出版
朝日俳壇(2012)(共著:稲畑汀子ほか) 2012 朝日新聞出版
朝日俳壇(2013)(共著:稲畑汀子ほか) 2013 朝日新聞出版

受賞歴

受賞年 受賞内容 受賞作品
1956 第5回現代俳句協会賞 『少年』
1988 紫綬褒章
1996 第11回詩歌文学館賞 『両神』
1997 NHK放送文化賞
2001 第1回現代俳句大賞
2002 第36回蛇笏賞
2003 日本芸術院賞
2003 第2回シカダ賞
2010 第51回毎日芸術賞特別賞 句集『日常』
2010 第2回小野市詩歌文学賞
2010 第58回菊池寛賞

兵庫ゆかりの作品

作品名 刊行年 版元
前衛の息吹
ページの先頭へ