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兵庫ゆかりの作家

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きしがみ だいさく岸上 大作

  • 昭和14~昭和35
  • ジャンル: 歌人
  • 出身:福崎町

PROFILE

兵庫県神崎郡福崎町に生まれる。 昭和14年(1939)神崎郡福崎町生まれ。6歳の時、父を亡くし、貧しい母子家庭で育つ。中学生のころに文学に興味を抱き、また、政治にも関心を持った。福崎高等学校入学後、文芸部に所属。丹羽文雄に小説「姫路」を送って酷評され、短歌に関心を抱くようになる。昭和33年(1958)国学院大学文学部に入学。短歌研究会に所属し、同人雑誌「汎」を創刊。昭和35年(1960)には同人雑誌「具象」を創刊。安保闘争にも積極的に参加し、安保闘争を歌った連作「意思表示」が雑誌「短歌研究」新人賞の第三位推薦作となるが、同年12月、21歳で自らの命を絶った。死後、友人たちの手によって歌集「意思表示」、日記「もうひとつの意思表示」が刊行された。

《 略年譜 》

年齢事項
1939010月21日、兵庫県神崎郡福崎町に、父繁一、母まさゑの長男として生まれる。
1941212月21日、妹佳世が生まれる。
19423父応召。満州に派遣される。
194674月、田原小学校に入学。5月2日、父、横須賀で戦病死。小学校時代は、内気でよく同級生に泣かされたという。
1952134月、田原中学に入学。一年生のときから成績は優秀で、この頃から文学に親しみ始めた。
195314学級委員長になる。社会科担任の政木清信に影響を受け、社会主義に興味を抱いたという。
195415生徒会書記長となる。学校誌「あけぼの」を編集した。
1955163月、田原中学卒業。このとき、生徒会活動の努力の功をみとめられ、特別賞を受けた。4月、兵庫県立福崎高等学校入学。文芸部に入部。6月に作家、丹羽文雄に小説「姫路」を送ったが、作文に過ぎぬと評され、以降、短歌に専念する。7月、短歌結社「まひる野」に入会。
195617ツルゲーネフを読み、ロシア文学に興味を持つ。福崎高校文芸部「れいめい」にエッセーや短歌を発表。地元の結社雑誌「文学圏」に入会し、以降時々歌会に出る。
1957183月、福崎高校卒業。4月、國學院大学文学部文学科入学。同校短歌研究会に入会した。6月、西村尚、高瀬隆和らと同人雑誌「汎」創刊。11月、大学祭の第四回全日本学生短歌大会で大作の歌が特選に入る。
1958193月、福崎高校卒業。4月、國學院大学文学部文学科入学。同校短歌研究会に入会した。6月、西村尚、高瀬隆和らと同人雑誌「汎」創刊。11月、大学祭の第四回全日本学生短歌大会で大作の歌が特選に入る。
19592012月、短歌結社「まひる野」を退会。短歌総合誌『短歌』12月号に「禿山の歌」10首掲載される。短歌総合誌に初めて登場した。
196021安保改定反対闘争のデモに積極的に参加。5月『短歌研究』誌の新人賞に「意思表示」50首を応募し、推薦作となる(同誌9月号に掲載)。7月、新たに同人誌「具象」創刊。青年歌人として注目されるが、12月5日、自らの命を断つ。
逝去地
東京都
兵庫県との関係
生誕(神埼郡福崎町)

代表作品

作品名刊行年版元備考
意思表示――岸上大作作品集1961白玉書房
岸上大作全集(全一巻)1970白玉書房

関連情報

場所説明内容
兵庫県立福崎高校中庭かがまりてこんろに赤き火をおこす母と二人の夢作るため
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