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兵庫ゆかりの作家

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げつじん月尋

  • 万治元~正徳5
  • ジャンル: 俳人・浮世草子作者

PROFILE

【兵庫県との関係】
延宝2年(1674)頃、今津に住む。
正徳3年秋(1713)から、伊丹に住み、作品を残したあとに伊丹住吉町で没す。
【略歴】
和歌、俳諧、浮世草子など広範囲にわたり多芸な人で、月尋堂、霄雨軒、北京散人、霄雨散人、看花斎、瑞立斎、石別子などの号がある。大坂の人。はじめは重頼門か、後は貞悟門。下河辺長流にも師事し、俳書のほかに和歌関係の著述もある。月尋で特記すべきは、浮世草子作者としての活動である。月尋の活動期は、八文字屋という出版書肆と他の書肆との確執期にあり、月尋は八文字屋に対抗すべき作家として注目され、大いに筆を揮った。俳諧では伊丹風俳諧の泰斗である鬼貫らとも交渉があり、口語俳諧に親しんだ。正徳3年秋に伊丹に居住し、そのまま住吉町で亡くなった。伊丹の法厳寺に過去帳がある。

書写にて
――はつきらぬ月も江嶋に傾ふ――

逝去地
伊丹
兵庫県との関係
居住 伊丹・今津
もっと詳しく知るために
月尋堂とその周辺(「国語国文」59-12) 藤原英城/著 1990 平成2年
浮世草子の研究 長谷川強/著 1991 平成3年 桜楓社

代表作品

作品名刊行年版元備考
子孫大黒柱(浮世草子)1709収録:『徳川文芸類聚 2』
伊丹発句合(俳書)1714収録:岡田利兵衛『鬼貫全集』

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