常設展示

文学マップ 古典紹介

  1. TOP
  2. 常設展示
  3. 文学マップ
  4. 金葉集(正式には「金葉和歌集」)

きんようわかしゅう金葉集(正式には「金葉和歌集」)

  • 勅撰和歌集

概要

【作者】
白河上皇の院宣により、源俊頼が撰進した。

【成立年】
天治元年(1124)に撰集を終えて奏覧したが、上皇の意にそまず返却された。これが初度本である。翌2年に二度本を奏覧したが、これも上皇の意にそまず返却。さらに翌大治元年(1126)に三奏本を奏覧して受納されたが、三奏本は上皇に奏覧した本の系統しか残らなかったので、一般には二度本が用いられている。

【備考】
従来の勅撰和歌集が全二十巻の形態であったのに対して、これは藤原公任撰の『拾遺抄』にならった全十巻の形態をとっている。自由で明快な表現が特色となっている。

兵庫県との関係

秋に「明石の瀬戸」「明石の浦」「明石の浦風」が、冬に「猪名(いな)の伏原」「昆陽(こや)の池水」が、冬に「としまが崎」「淡路島」「須磨の関守」が、恋上に「須磨の浦」「須磨の浦」「入佐の山」が、恋下に「飾磨(しかま)」が、雑上に「布引の滝」がよまれている。

もっとくわしく知るために

『金葉和歌集の研究』 笠間書院 平沢五郎

テキスト

新日本古典文学大系『金葉和歌集・詞花和歌集』 岩波書店 
和泉古典叢書『金葉和歌集』 和泉書院 

作品内容紹介

場所 作品名 巻号 作者
明石の浦 金葉集 平忠盛
明石の浦 金葉集 藤原実光
明石の瀬戸 金葉集 藤原公実
昆陽の池 金葉集 藤原仲実
飾磨 金葉集 恋下
須磨の浦 金葉集 恋上 藤原長実
須磨の浦 金葉集 恋上 源師時
須磨の関 金葉集 源兼昌
淡路島 金葉集 源兼昌
猪名の伏原 金葉集 藤原仲実
入佐の山 金葉集 恋上 大中臣公長
敏馬が磯 金葉集 恋下 藤原仲実
敏馬が崎 金葉集(異本歌) 源顕仲
布引の滝 金葉集 雑上 源経信
布引の滝 金葉集 雑上
ページの先頭へ