源氏物語
- 巻号:花宴巻
- 作者:紫式部
内容
答へはせで、ただ時々うち嘆くけはひする方に寄りかかりて、几帳ごしに手をとらへて、
「あづさ弓いるさの山にまどふかなほのみし月の影や見ゆると何ゆゑか」と、おしあてにのたまふを、え忍ばぬなるべし、
心いる方ならませばゆみはりのつきなき空に迷はましやは
といふ声、ただそれなり。いとうれしきものから。
場所
入佐の山 (いるさのやま)
現在地
兵庫県出石郡出石町神美(かみよし)
常設展示
答へはせで、ただ時々うち嘆くけはひする方に寄りかかりて、几帳ごしに手をとらへて、
「あづさ弓いるさの山にまどふかなほのみし月の影や見ゆると何ゆゑか」と、おしあてにのたまふを、え忍ばぬなるべし、
心いる方ならませばゆみはりのつきなき空に迷はましやは
といふ声、ただそれなり。いとうれしきものから。
入佐の山 (いるさのやま)
兵庫県出石郡出石町神美(かみよし)