常設展示

文学マップ 古典作品

  1. TOP
  2. 常設展示
  3. 文学マップ
  4. 源氏物語

源氏物語

  • 巻号:明石巻
  • 作者:紫式部

内容

例の風出で来て、飛ぶやうに明石に着き給ひぬ。ただはひ渡るほどは片時の間といへど、猶あやしきまで見ゆる、風の心なり。浜のさま、げにいと心異なり。人しげう見ゆるのみなむ、御願ひにそむきける。入道の、領じしめたる所どころ、海の面にも、山がくれにも、時々につけて興をさかすべき渚の苫屋、おこなひをして、後の世の事を思ひすましつべき山水のつらに、いかめしき堂を建てて、三昧を行ひ、此の世のまうけに、秋の田の実を刈り収め、残りの齢つむべき稲の倉町どもなど、をりをり所につけたる見所ありてし集めたり。高潮におぢて、この頃、むすめなどは、岡辺の宿に移して住ませければ、この浜の館に、こころやすくおはします。

場所

明石 (あかし)

現在地

兵庫県明石市

源氏物語の紹介ページを見る

ページの先頭へ