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兵庫ゆかりの文学

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伊良子 清白

いらこ せいはく伊良子 清白

  • 明治10~昭和21(1877~1946)
  • ジャンル: 詩人
  • 出身:鳥取県八頭郡

作品名

淡路(あはぢ)にて

概要

古翁(ふるおきな)しま國(くに)の
野にまじり覆盆子(いちご)摘(つ)み
門(かど)に來(き)て生鈴(いくすゞ)の
百層(もゝさか)を驕(おご)りよぶ

白晶(はくしやう)の皿(さら)をうけ
鮮(あざら)けき乳(ち)を灑(そゝ)ぐ
六月(ぐわつ)の飲食(おんじき)に
けたゝまし虹(にじ)走(はし)る

清涼(せいろう)の里(さと)いでゝ
松(まつ)に行(ゆ)き松(まつ)に去(さ)る
大海(おほうみ)のすなどりは
ちぎれたり繪巻物(ゑまきもの)

鳴門(なると)の子(こ)海(うみ)の幸(さち)
魚(な)の腹(はら)を胸肉(むなじゝ)に
おしあてゝ見(み)よ十人(とたり)
同音(どうおん)にのぼり來(く)る

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