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兵庫ゆかりの作家

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きたむろ来屯

  • 元文元~享和2
  • ジャンル: 俳人
  • 出身:武庫青木村

PROFILE

【兵庫県との関係・略歴】
平成14年(2002)6月、蕪村が描いた『おくのほそ道画巻』の出現が報じられた。『おくのほそ道画巻』は数種類が知られるが、これはそのうちの一つで、兵庫の豪商、北風来屯が蕪村に依頼したものであった。蕪村は来屯宛の書簡のなかで、この画巻について「愚老生涯の大業」(安永7年(1778)7月5日付)と言って、その自信の程を述べている。
来屯は通称、北風荘右衛門。江戸時代初期から続く兵庫の廻船問屋の主で、後の高田屋嘉兵衛を船頭に雇っていたことでも知られる(司馬遼太郎『菜の花の沖』)。代々、俳諧に親しんでいたようで、延宝8年(1680)の須磨寺開帳の記念集『福原鬢鏡』に「北風氏寛命」らの名が見える。
蕪村は安永6年(1777)と安永7年に灘・兵庫辺を訪れ、来屯にも会っている。『おくのほそ道画巻』を依頼したのもこの時のことか。
蕪村の追善集『から檜葉(ひば)』(天明4年(1784)跋)には、蕪村来遊の思い出を詠んだ来屯の次の句が載る。

――宿申せし春やむかしのさくら人――

逝去地
兵庫
兵庫県との関係
居住
もっと詳しく知るために
摂西兵庫俳諧史 坂井華渓 1959 昭和34年 みるめ書房

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