とうが東瓦
- ~文化3
- ジャンル: 俳人
- 出身:伊丹
PROFILE
【兵庫県との関係】
伊丹の醸造家。
【略歴】
山本氏。別号に紫狐庵(しこあん)、老橘井(ろうきっせい)、清容舎(せいようしゃ)など。通称を木綿屋庄左衛門といい、伊丹では坂上、小西に続く大醸造家である。当時の低迷した俳壇に彗星のように与謝蕪村が現れるが、東瓦はその蕪村の門に入った。これは、伊丹俳人として珍しいが、蕪村にしばしば家造酒などを送っていたらしく、その書簡も残っている。安永6年(1777)には、蕪村から紫狐庵の号を譲られる。そのため夜半亭系俳書にほとんど入集している。また伊丹椿園の読本『深山草』(安永10年、1781)には「友人」として跋を寄せ、大阪の大江丸との書簡も残されており、その交遊の広さを知ることができる。33歳で亡くなった女弟子の志燕のために『ちりゆく花』(寛政7年、1795)を出版した。その子、山本紫金も老橘井を襲い、句作を続けた。
――春尽きて散行花をしる身かな――(『ちりゆく花』)
- 兵庫県との関係
- 生誕 伊丹
代表作品
作品名 | 刊行年 | 版元 | 備考 |
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ちりゆく花(俳書) | 1975 | 収録:『伊丹文芸資料』 |