6回目は中谷昭雄さんによるコメントです。
タイトルは左から《Passage》《Pass age》《Pas sage》。この違い!
〈中谷昭雄さんからのコメント〉
「・・・眠りから我々を目覚めさせるためには、悲劇の、ディオニュソスの、
神の死の、哲学者の鉄槌の、鳩の足取りで近づく超人の、そして回帰の、
ニーチェ的形象が必要だった。」(ミシェル・フーコー『侵犯への序言』)
「林檎」による"目覚め"?「旧約聖書」の「禁断の果実」?
あるいは、カフカの「変身」の突き刺さった「林檎」?
いずれにしても、身動きが取れない・・・
"退屈 悔いた"りしながら、ジョルジュ・バタイユのように、
(「彼は書きながら書かないという技術を発明した」
とマルグリット・デュラスは言う)
描きながら描かない(「沈黙」そして「反転」)・・・