前期展示:4月6日[土]-4月29日[月・祝]
後期展示:4月30日[火・休]-5月19日[日]
前期・後期で作品がほぼ入れ替わります。
幕末から明治前半にかけて活躍した河鍋暁斎(1831-89)は、幅広い画業で知られています。歌川国芳から浮世絵を学び、また狩野派にも入門し伝統的な官学派の絵画を学んだ経歴を持つ暁斎は、当時の画家や日本に滞在・居住していた外国人との交流のみならず、寺院や神社、版元・出版社、料亭や老舗商店、能や歌舞伎といった広範囲にわたる人たちとの交友・受注関係を培いながら多様な作品世界を展開しました。彼らとの交流のなかで暁斎は時代の状況を敏感に感じ取り、時に体制批判の精神を研ぎ澄まし、また一方で日本的な人間・自然観、身体観、死生観といったテーマを独自の視線で掘り下げ、屏風や掛軸、巻物や画帖といった無数の作品を作り上げました。本展では、暁斎の多様な作品群を紹介しながら、「写生帖」や「日記」、「下絵」や「画稿」なども展観し、暁斎の「眼」、すなわち見る、捉える、表現するといった制作の様相を企画の照準に据えます。一方で、幕末明治の表現を検証する手がかりとしての「ネットワーク」というキーワードのもと、暁斎が手がけた錦絵や挿絵本、工芸作品なども含めて展観します。鬼才・河鍋暁斎の画業をトータルに展開できる、またとない機会です。
5月18日更新 | 特別展「没後130年 河鍋暁斎」ポスタープレゼント! |
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5月18日更新 | 5月19日(日)、特別展「没後130年 河鍋暁斎」最終日のボランティアによる解説会を追加開催! |
5月12日更新 | 特別展「没後130年 河鍋暁斎」3万人突破! |
4月30日更新 | 特別展「没後130年 河鍋暁斎」後期展示スタート! |
暁斎は様々な作品を制作しました。掛軸や絵巻、屏風や絵馬や引幕に描いた絵画作品だけでなく、暁斎が手がけた錦絵、挿絵本、工芸品など、幅広い種類の作品が展示されます
暁斎の画業の背景には、当時の人的ネットワーク、芸術交流があります。日本に滞在していた外国人との交流を背景にもつ作品、神社へ奉納された作品など、多様な作品が展示されます。
河鍋暁斎記念美術館にはおよそ 2,200点の「下絵類」が収蔵されています。「下絵類」とは、下絵(実際に完成作品が存在するものを含む)、版下絵(錦絵制作のための作品)、 画稿(構想中のもの、部分的なもの)、写生(実際に見て描いたもの)などを示します。暁斎の観察力や描写力がダイレクトに伝わります。
暁斎と親交の深かったお雇い外国人エルヴィン・フォン・ベルツの旧蔵品で現在ドイツのビーティヒハイム・ビッシンゲン市立博物館所蔵の暁斎作品が展示されます。
当日券 | 前売 (4/5まで) |
団体 (20名以上) |
2枚セット券 (4/5まで) (電子チケットのみ) |
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一般 | 1,400円 | 1,200円 | 2,000円 | |
大学生 | 1,000円 | 800円 | ー | |
70歳以上 | 700円 | ー | 600円 | ー |
高校生以下 | 無料 |
主催 | 兵庫県立美術館、毎日新聞社、朝日放送テレビ、 神戸新聞社 |
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後援 | 公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会 |
特別協力 | 公益財団法人河鍋暁斎記念美術館 |
監修 | 河鍋楠美(公益財団法人河鍋暁斎記念美術館理事長・館長、河鍋暁斎曾孫、医学博士) |
協賛 | 野崎印刷紙業、TKG Foundation for Arts & Culture |