宇都宮会場の特設サイトでは、
本展担当学芸員の橋本優子氏
(宇都宮美術館)による
サヴィニャック関連の記事が
多数掲載されています。
10代の頃から絵を描き始めたサヴィニャックは、夜間学校で工業デザインを学び、就職した広告アニメーション映画工房でポスターを複製していました。26歳の頃、巨匠カッサンドルに出会ったことで本格的なポスターの制作を手掛け始めます。この巨匠の影響を受けながらも、サヴィニャックは独自の方向性をつかんでいきました。
41歳の時にベルナール・ヴィルモと開催した二人展で牛乳石鹸モンサヴォンのために制作したデザインが注目され、サヴィニャックのポスターは一躍人気となりました。それからは、大企業が売り出す食品、嗜好品、生活必需品といった身近な商品から、運輸業やメディア、その他のキャンペーンなど幅広いジャンルのポスターが生まれました。「ヴィジュアル・スキャンダル」とも称されたサヴィニャックの作風を10の項目から見ていきます。
[トピック]ベルナール・ヴィルモとの二人展:
サヴィニャック独自の画風の幕開け
[トピック]モンサヴォン・ポスターの誕生