県美プレミアム 2017年10月28日[土]―2018年1月21日[日]。

JAPAN KOBE ZERO の軌跡


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本展は、神戸の前衛的な美術グループ、「JAPAN KOBE ZERO」の活動に焦点を当てます。
同グループは、古川清をリーダーとして、榎忠、松井憲作たちによって1970年に結成されました。もともとデッサン教室での活動でしたが、その中から先鋭的な表現を行う動きが生まれました。街中で大規模なパフォーマンスを行ったり、美術の枠を破るような展示を行ったりしました。1975年には兵庫県立近代美術館での「アート・ナウ」に参加し、松の木がピロティから屋上に突き抜けたかのような作品を出品しています。集団での活動ゆえに多彩なアイデアと旺盛なエネルギーが生まれましたが、メンバーの入れ替えもあり、1979年頃に解散しました。

《白布 400 ㎡》1972年
グループのメンバーからの聞き取りによって主な活動をまとめ、当時の写真や印刷物、展示物の一部、記事が掲載された雑誌などの資料展示によって紹介します。
みどころ
1970 年代の前衛グループ、JAPAN KOBE ZERO の活動の全貌がはじめて明らかに。
珍しい写真や映像のほか、図面や準備ノートなど様々な資料を集めて、大公開。
「元メンバーによる座談会」を開催し、貴重な声を含めて、JAPAN KOBE ZEROの活動を立体的/多角的に紹介。

関連イベント
学芸員によるギャラリ―トーク
11月19日(日)
午後4時~(約45分)
展覧会場にて(エントランスホール集合)
参加無料
元メンバーによる座談会
11月26日(日)
午後2時~午後4時
レクチャールームにて
聴講無料
「芸術の館 友の会」会員優先座席あり

《TREE, out-in-out》1975年
兵庫県立近代美術館にて
JAPAN KOBE ZERO の主な活動
1970・9 大デッサン展「日本列島への提案」(さんちか広場、神戸)
1971・5 イべント「虹の革命」(神戸)
1971・10 「現象としての人間研究所」(さんちかギャラリー、神戸)
1972・3 「解体と再生」(信濃橋画廊、大阪)
1972・5 イべント「白布400m2」(神戸)
1972・7 「ふり、ぶり、ぷりぷり」(信濃橋画廊、大阪)
1972・9 第3回研究所展(さんちかギャラリー、神戸)
1973・2-3 1973京都アンデパンダン展(京都市美術館)《人間狩り機》出品
1973・5 イべント「イメージの箱」(神戸)
1973・7 「ZERO ART TANK」(信濃橋画廊、大阪)
1973・8 京都ビエンナーレ 集団による美術(京都市美術館)《SPACE 400cbm.》出品
1974・6 イベント「FLYING SILVER CLOTH 250㎡」(神戸港第3突堤)
1974・7 `74ZERO研究所展(兵庫県民会館2F展示室)
1975・1 アート・ナウ'75(兵庫県立近代美術館)《TREE,out-in-out》出品
1975・2-3 1975京都アンデパンダン展(京都市美術館)《JOINT PROJECT No.2 8 period in the Museum》出品
1975・5 「仮称Exhibism -方法から方法へ-」(神奈川県民ギャラリー、横浜)《まっこうくじら》出品
1976・6 「HARVEST」(信濃橋画廊、大阪/氷上郡、兵庫)
1977・1 ZERO研究所展(美専堂画廊、神戸)
1977・3 1977京都アンデパンダン展(京都市美術館)《クロス》出品
1978・3 20年を迎えた京都アンデパンダンの方向(京都市美術館)《作品(B)》出品
1979・3 1979京都アンデパンダン展(京都市美術館)

《虹の革命》1971年

《解体と再生》1972年

《イメージの箱》1973年

《TREE,out-in-out》の制作 1975年

《まっこうくじら》1975年

《HARVEST》1976年
県美プレミアム
館外作品を中心とした小企画展:JAPAN KOBE ZERO の軌跡 / 収蔵品によるテーマ展:絵画のふしぎ ~県美・絵画・名品選~
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