ぎょくようしゅう玉葉集(正式には玉葉和歌集)
- 勅撰和歌集
概要
【作者】
伏見院の院宣により、京極為兼が撰進した。
【成立年】
正和元年(1312)3月に成立。
【備考】
全二十巻。二条家の為世、冷泉家の為相、京極家の為兼が撰者を争ったが、為兼一人の撰となった。古歌を重んじる中に、持明院統、京極派の歌人に陽ががあたっている。四季歌を重んじ、叙景の中に時間の推移をよむ点など、清新な歌風となっている。
兵庫県との関係
冬に「淡路島」「須磨の関屋」が、旅に「有馬山」が、雑二に「和田の岬」「武庫の浦波」がよまれている。
もっとくわしく知るために
『京極派歌人の研究』 笠間書院 岩佐美代子
『京極派和歌の研究』 笠間書院 岩佐美代子
テキスト
玉葉和歌集全注釈 笠間書院 岩佐美代子