ごせんしゅう後撰集 (正式には「後撰和歌集」)
- 勅撰和歌集
概要
【作者】
村上天皇の下命により、大中臣能宣(おおなかとみよしのぶ)、清原元輔(きよはらのもとすけ)、源順(みなもとのしたがう)、坂上望城(さかのうえのもちき)、紀時文(きのときふみ)の、いわゆる梨壺の五人が撰進した。
【成立年】
天歴5年(951)撰集開始。
【備考】
褻(け)の歌、すなわち私的な歌、特に恋の歌が中心になっている。宮廷女房社会の歌語りを多く取り入れていて、『大和物語』などと通じるものがある。
兵庫県との関係
秋下に「入佐の山」、雑一に「佐比江(さびえ)」、恋一に「生田の浦」が、恋三に「野中の清水」、恋四に「こりずまの浦」「野中の清水」が、恋六に「高砂の尾上の小松」「印南野(いなみの)」がよまれている。
もっとくわしく知るために
『古今和歌集以後』 笠間書院 片桐洋一
テキスト
和泉古典叢書 和泉書院
新日本古典文学大系 岩波書店