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万葉集

  • 巻号:巻六
  • 作者:山部赤人

内容

味さはふ 妹が目離れて 敷栲の 枕もまかず 桜皮(かには)まき 作れる舟に 真楫貫き わが漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ 印南端(いなみつま) 辛荷の島の 吾家を見れば 青山の 其処とも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻(た)むる 浦のことごと 行き隠る 島の崎崎 隅も置かず 思ひそわが来る 旅の日長み
  反歌三首 
玉藻刈る辛荷の島に島廻(み)する鵜にしもあれや家思はざらなむ
島隠りわが漕ぎ来ればともしかもやまとへ上る真熊野の船
風吹けば波か立たむと伺候(さもらひ)に都太(つだ)の細江に浦隠れをり 

場所

辛荷の島 (からにのしま)

現在地

兵庫県揖保郡御津町室津の南西、地の唐荷島、中の唐荷島、沖の唐荷島がある。

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