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古今著聞集

  • 巻号:神祗第一 広田社の辺の木一夜に枯るる事
  • 作者:橘成季(たちばなのなりすえ)編

内容

後三条院の御時、国のみつぎ物、広田の御まへの澳(おき)にて、おほく入海(じゆかい)のきこへありければ、宣旨を彼(かの)社へ下されて、みつぎ物を全(またう)せられぬよし逆鱗(げきりん)ありけるに、社の辺の木、一夜に枯(か)れにけり。主上(しゆじやう)きこしめしおどろかせ給ひて、なだめ申されければ、木もとのごとくさかへにけり。其後船も入海せざりけり。

場所

広田 (ひろた)

現在地

西宮市広田町広田神社の地

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