
タリム盆地の中央に広がるタクラマカン砂漠には、古くからいくつものオアシス都市が存在しました。砂漠の南縁は崑崙(こんろん)山脈に接し、この山々に降り積もった雪や氷河から融けだした水が、湧き水や地下水となってこの地域に潤いを与えたのです。楼蘭からカシュガルにつながるルートはこれらのオアシスを結ぶ道であり、西域南道と呼ばれ、中国と西アジアやインドを結ぶシルクロードの幹線として重要な役割を担っていました。現在のホータン市の東方には、ダンダンウイリク、ラワク、カラドンなどの仏教遺跡がみられますが、今回、世界初公開となる「壁画 如来図」もこの地域から発見されたものです。 |

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