最新情報 一覧はこちら

文展・帝展と日本の近代美術

1907 年から、東京で文部省美術展覧会(文展)が始まりました。
その後1919 年に帝国美術院展覧会(帝展)となり、1935 年の改組を経て文部省美術展覧会(新文展)に引き継がれました。
官展は、早くから審査員の任命や賞の選考方法などの問題が指摘されていましたが、美術を制度化し普及するシステムとして、大きな役割を担っていました。

安井曾太郎 《京城府》1936-38年 宇都宮美術館
安井曾太郎 《京城府》1936-38年 宇都宮美術館
六角紫水《刀筆天部奏楽方盆》1927年 広島県立美術館
六角紫水《刀筆天部奏楽方盆》1927年 広島県立美術館

ピックアップ

土田麦僊 《平牀》1933年 京都市美術館(6月29日まで展示)

文展・帝展で活躍する作家たちは、官展の審査などで朝鮮や台湾に赴き、現地の風景や風俗に取材した作品を描いています。
未知のエキゾチックなモチーフが、画家の新たな画風の展開を呼び起こしました。

土田麦僊 《平牀》1933年 京都市美術館(6月29日まで展示)