オーギュスト・ロダン《オルフェウス》1892年
当館が所蔵する近現代の彫刻作品より、さまざまな「人」の表現を取りあげます。また、展示室東側のスペースでは、当館の設計者である建築家・安藤忠雄について、関西でのプロジェクトを中心に模型、写真、映像などで紹介しています。
神戸生まれの小磯良平(1903-1988)は、日本近代を代表する洋画家のひとりで、確かなデッサン力に裏打ちされた気品あふれる人物画で知られています。東京美術学校在学中に《T嬢の像》が帝展で特選となるなど早くから才能を発揮し、卒業後はフランスへ。帰国してからは新制作派協会の結成に加わり、また東京芸術大学で教鞭を執るなど晩年に至るまで活躍しました。今回の展示では、時代を追って変遷する小磯の画業をご紹介します。
小磯良平記念室金山平三《大石田の最上川》1948年頃
神戸出身の金山平三(1883-1964)は、風景画を得意とする近代洋画の巨匠です。ヨーロッパや日本各地を旅しては、四季折々の美しさやそこで暮らす人々の営みを巧みな筆さばきで写し取りました。今回の展示では、《渓流》や《大石田の最上川》など秋から冬へのうつろいを捉えた風景画をご紹介します。