イベチャン・ントチャンのイベント通信
2013
「昭和モダン 絵画と文学1926-1936」展関連企画こどものイベント
「ブックデザインをしよう」
12月14日(土)「昭和モダン 絵画と文学1926-1936」展関連企画こどものイベント「ブックデザインをしよう」が開催されました。
子供と保護者14名の参加となりました。

1.はじめに(アトリエ2)
スタッフとミュージアムボランティアの自己紹介、そして一日のながれを確認しました。ミュージアムボランティアさんは赤い紐の名札に黄色いエプロンで参加しています。

2.製本作業
配布プリント1《本の各部名称》PDF         配布プリント2《製本の行程》PDF
瀧川ミュージアムティーチャーによる製本作業のプレゼンテーション。各自が持参した文庫本を解体し、上製本(じょうせいほん)(ハードカバーの本)に仕立て直します。細かな行程を経て本を作っていきます。@(表紙の剥離(はくり))
持参した文庫本の表紙をゆっくり、破けないように剥がし本文だけの状態にします。

A(見返しづくり)
見返しとは上製本(ハードカバーの本)の表紙と本文の間にある、それらを繋ぐページです。今回は持ってきた文庫本のイメージに合わせて、各自が好きな色画用紙を選びました。二つ折りにした色画用紙の輪と本文の背を合わせて、本のサイズに切り落とし、見返しを作ります。表と裏で二つ準備します。
B(見返し・花ぎれ・寒冷紗(かんれいしゃ))
表、裏の見返しを本文に製本用ボンドで貼り付けます。
次に本文の背の上下の端に花ぎれを貼り付けます。花ぎれとは本を丈夫にする装飾用の布です。
最後に、背に製本用ボンドを塗布し、寒冷紗を貼り付け、一旦置いて乾かします。寒冷紗(カンレイシャ)は本文とハードカバーを補強して繋ぐ役割を持ちます。

C(ハードカバー製作)
ハードカバーの台紙となる厚紙のサイズを定規で測り、カッターナイフで少しずつ切り込みを入れ、切り落とすまで何度も繰り返します。保護者の方やボランティアさんと協力して作業しました。
D(ハードカバー製作)
裏打ちした布に本のサイズを製図する。
今回行った裏打ちとは、布に和紙を張り付けることです。
そうすると布と紙を貼り付ける相性が良くなり製本加工がしやすくなります。


E(ハードカバー製作)
製図した裏打ち布を切ります。
F(ハードカバー製作)
製図どおりに切られた布に、糊ボンドを刷毛で塗り、台紙の厚紙を貼り付けます。下敷きの和紙を引っ張り上げて、折り返し貼り付けると、ハードカバーができました。


G(本文とハードカバーの接着)
最初に作った本文の背とハードカバーの溝の部分に製本用ボンドを塗り、2つを合体させます。溝を竹ひごで作り、チリを整えて少し置き、見返しとハードカバーの表紙を貼り付けて午前中の作業は終了。立派な上製本が出来上がりました。
※チリ・・・配布プリント1を参照


3.本のこと、展覧会のこと(アトリエ2)
昔々、中世ヨーロッパの本は、大変高価で大きな財産の一つでした。資産家は、本屋に挿絵やデザインを指定し、革張りで金属金具の装丁など、丈夫で長持ちする本をオーダーメイドで作らせました。時代とともに印刷技術が発達し、本の大量生産が可能になりました。そうして、本が読者の手に渡る過程も変化してきたのです。現代では、本屋に本が並び手軽に購入したり、図書館で借りることができます。さて、時代の大きく変動した昭和初期をテーマにした絵画と文学展で紹介されているブックデザインは、現代の本とは違い、独特の遊び心や空気感が反映されています。午後からは、午前中に作った上製本のブックデザインを自分で考えてつくっていきます。さっそく展覧会を担当した速水学芸員と昭和モダン展を鑑賞しに行きましょう!


4.展覧会を見よう、本を見よう(企画展示室)
速水学芸員は文芸雑誌のタイトルロゴ「ナップ」を例えにして、少しずつデザインに差異があることを教えてくれました。また装丁も今とは違い漆塗(うるしぬ)りを意識したカバーや、鉄板を使った装丁など様々な工夫が見られます。子供や保護者の皆さんは午前中に制作した文庫本を自分なりにデザインするとは一体どういうことなのか、展覧会を鑑賞してじっくり考えを深めていきました。

遊免学芸員も参加家族と一緒に絵画作品に見入っていますね! 展覧会会場には本を直接手にとって読むことの出来るエリアが設けてあります。個性的な本に触れ、読んでみる。どんな物語なのでしょう?


5.ブックデザイン(アトリエ2)
展覧会鑑賞を参考に、コラージュによるオリジナルブックデザインをします。色紙やプラスチックモザイク、キラキラしたホログラムシートを使います。 まずは、下絵を考えます。

タイトルや作者名の文字デザインを一文字ずつ自作し本に構成し、デザインが決まったらボンドで貼り付けていきます。 本にペンで直接絵を描いたり、折紙を貼り付けたり各々が工夫して作りました。

6.ブックデザインの発表会
工夫した点や今日一日で面白かったこと、難しかったこと、感想などを発表しました。
工夫されていたところ
・ 本を開くと折鶴が開く(飛び出す絵本)
・ チラシの柄と手描きのイラストをコラボレーションさせて装丁を完成させた
・ 本の内容を思い浮かべながら抽象的な模様で仕上げたが、本を開くと文字列と逆に装丁を作ってしまっていた
・ キラキラさせた
・ シンプルイズベスト!


        

瀧川ミュージアムティーチャーから一言
 製本の行程は繊細に道具を使い、丁寧に作業を進めていかなければなりません。
そんな難易度の高い今回のイベントでしたが、子供も大人も協力し合い見事にオリジナルの本が完成しました。
参加者は読書が好きだという人ばかりでした。本は多くの人に読まれることが作者にとっての願いだと思います。
そこで、大量生産されるのですが、沢山ある同じ見た目の本を読者がオリジナルに仕立て直すと、よりいっそう本と"私"の距離が縮まり、身近で愛着が持てる存在になるのではないでしょうか。
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橋本関雪展関連企画こどものイベント
「日本画を描こう!」
10月12日(土)橋本関雪展関連企画こどものイベント「日本画を描こう!」が開催されました。
こどもと保護者あわせて22名の参加となりました。

1.はじめに(アトリエ2)
スタッフの自己紹介をして、1日のながれを確認しました。今日のイベントの為に参加者は描きたいモチーフ(草花、野菜、自分が描きたいと思ったもの何でも)を持参してくれました。

2.展覧会鑑賞(企画展示室)
展覧会を担当した飯尾学芸員と共に展示室へ。飯尾学芸員のナビゲーション、により橋本関雪の作品を鑑賞しました。動物や植物の活き活きとした描き方に注目してみてみると細かいところまでしっかり描写されています。
自由鑑賞の時間には、各自お気に入りの作品を選んで、面白いと思う部分をスケッチしました。

3.こどもたちが居ぬ間に…(以下すべてアトリエ1)
こどもたちが橋本関雪展を鑑賞している間、瀧川ミュージアムティーチャーとミュージアムボランティアで骨描き(こつがき)用の青墨(せいぼく)を磨ったり、彩色(さいしき)に使うための膠(にかわ)を炊いたりしていました。日本画には準備が欠かせません!
膠(にかわ)・・・動物の皮を煮込んでにこごりを作り、それをスティック状に乾燥させたもの。絵具に混ぜて、画面に色を定着させる糊の役目を果たす。ゼラチン。

4.モチーフスケッチ
鑑賞を終えて、アトリエ2に戻ってきました。まずは、持参したモチーフをよく触り、かたちをよく知るための情報収集を行います。モノのかたちが理解できたら、机にモチーフをセッティング。鉛筆でスケッチしていくのですが、アウトラインの描写だけではなく、モノの表面にある凹凸や模様など陰影をとらえ、"描くために観る"ことと普段見ていることとの意識の違いを体験してもらいました。

5.下図を考える(アトリエ2)
鉛筆スケッチしたモチーフを2cm程度、余白を残し切り抜きます。それを色紙サイズの黒枠をプリントした下図用紙に、間合いを考えながら画面構成しました。橋本関雪の鑑賞を思い出しながら、モチーフが描かれていない画面の余白を生かしてマスキングテープで貼り付けました。

6.色紙に下図を写す
みんな集合!瀧川ミュージアムティーチャーから色紙に下図を写す方法の説明がありました。念紙(ねんし)と呼ばれる、木炭を片面だけ紙の全面に塗った用紙を使い、転写していきます(カーボン紙の要領)。鉛筆スケッチの上から2Bの鉛筆で、モチーフのかたちの変わり目や、重要だと思う所を線でなぞり色紙に写しました。

写し終わったら、もう一度モチーフを観て色紙の下図を詰めていく。《転写後の念紙と画面構成したスケッチ》


6.骨描き(こつがき)
骨書きとは鉛筆で描いた下図をたよりに、墨で線描をしていくことをいいます。ミュージアムボランティアによる手磨りの青墨(せいぼく)を使用しました。下図用なので適度に水で薄めたものを、線の強弱や濃淡にこだわって骨描きしました。

7.彩色(さいしき)
ここでミュージアムティーチャーOBの藤原先生が登場。藤原先生は日本画家です。
岩絵具や水肥絵具(すいひえのぐ)と呼ばれる日本画で特別に使用される絵具の説明を聞きました。そして絵皿に、粉末状の絵具と膠水を入れて指で溶く日本画特有の絵具のつくり方を体験しました。自分の絵に必要な色の瓶を選び、手づくりの絵具で絵を描いていきます。
《胡粉団子》(ごふんだんご)胡粉(ごふん)とは、日本画で用いられる白い貝殻の粉のことです。下地やハイライト、盛り上げなどに使用します。膠水と一緒に練って団子状にしたものを、こどもたちに配布して、少しずつ水で溶いて使用しました。《岩絵具と水肥絵具》どちらも粉末状の絵具で、岩絵具は粒子が粗いため発色がよく、宝石や鉱物の原材料をそのまま絵具として使用するため、水肥絵具より高価なものが多いです。水肥絵具は胡粉に染料を染み込ませたもので、粒子が細かいため塗りやすく接着しやすいのが特徴です。


水肥絵具は粒子が細かいため、ダマになりやすいので、絵皿に指で押し付け、潰しながら、滑らかにしていきます。そうして、できた絵具を必要な分だけパレットに移して描いていきます。
厚く色を乗せたところはドライヤーで完全に乾かしてから次の色を乗せていきます。>最後に署名(自分のサイン)をして仕上げる子もいました。


8.講評・発表
最後に皆の絵を並べて鑑賞。自分の絵の前に出てきて、苦労したところや、面白かったところを一人ずつ発表しました。

みんなの発表
  • 指で絵具をつくるのが面白かった
  • 念紙を使って下図を転写するのが面白かった
  • 絵を描くのが楽しかった
  • 馬を描くのが楽しかった
  • 失敗したので楽しくなかった
  • 瀧川ミュージアムティーチャーの講評
  • 塗り重ねに工夫がみられた
  • (薄塗りでこだわる人、厚塗りでこだわる人両方いた)
  • どうしても関雪の馬が描きたいという人が居て嬉しく思った
  • オリジナルキャラクターをたくさん描いている独創的な作品があり、刺激的だった
  • 鑑賞を生かした、画面構成の工夫があった
  • (余白やモチーフの大きさなど)
  • うまくいかないと言う人の作品にも、絵に向き合った時間が表れていて好感が持てた

  • 8.記念撮影 (アトリエ1)
    最後に出来上がった作品を掛軸にもなる「たとう」に入れてみんなで記念撮影しました。


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    「夏休みスペシャル報告(8/24、25)」

    こども⇔美術館⇔アーティスト

    を繋ぐ場に
    関西を拠点として活動するアーティストの中西學さん、河合晋平さん、松本芽紅見さん、飯川雄大さんに立体造形やダンス、映像のワークショップを依頼。特に、ダンスや映像は、こどものイベントで紹介する機会があまりなく、新しい試みとなりました。また他にも2種類の造形ワークショップや博物館実習生によるコレクション展の作品を使ったワークシート、ミュージアムティーチャ−の工作教室、特別展のおやこ解説会と、まさにお祭りのような2日間でした。

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    夏休みスペシャル報告 第六弾
    「コレクションと友達になろう」
    「コレクションと友達になろう」は、8月24日および25日に実施しました。
    24日は28名、25日は38名の子どもたちと保護者の方々が参加してくれました。
    このイベントは、ひとつの作品と向きあい、その良さや面白さを発見し、作品と仲良くなってもらう催しです。
    美術館のコレクションのうち9点それぞれの作品について、じっくり見てもらうためのヒントが書かれたワークシートを、活用します。

    1、お気に入りの作品とワークシートを選ぼう!
    最初に、展示室前で今回取り上げた9点の作品のワークシートの要点をまとめたポスターを見ます。
    ワークシートやポスターを作った大学生のお兄さんやお姉さんが手伝ってくれるので、安心です。
    24日は、参加者が会場に置いてあるワークシートと作品を探検気分で探し、25日は、参加者が全種類のワークシートを会場に持ってゆき、作品を見つけることができるか挑戦してみました。


    2、作品をよく見て、「!」と出会ってみよう!
    じっくり見てみたい作品を決めたあと、ワークシートに書かれたヒントをもとに、作品をいろいろな角度からながめてみます。
    「○○にも見えてきた!」「いろいろな線があるなあ…!」「意外と○○な表情をしてるね!」
    作者が『こうしてみよう!』と作品に込めた面白い隠し味、思いがけず見つけると楽しいしかけ(・・・)などを、どんどん発見できました。
    ひとつの作品をじーっと見つめ続ける子もたくさん。
    お母さんが、『こんなに集中力がある子だったなんて!』と、びっくりされていた場面も。
    お母さんも、お子さんの新たな一面を「発見!」できたようです。

    まさに「コレクションと友達」になり、体ごと、作品になってみた子もいました。
    同じポーズをとってみたら、作品の気持ちまでわかってしまったようです!
    夢中になって火がつくと、みんな書く手が止まりません!
    鉛筆・色鉛筆を使って作品を模写し、作品に自分の想像した世界を描き足してみたり、新しくタイトルを付けてあげたり…。 大人もびっくり!な発想が、たくさん生まれました。


    3、鑑賞&ワークシートの完成!
    そして、渾身(こんしん)のワークシートが完成しました!
    みんな、時間をかけてひとつずつ作品を見て、じっくり書きあげました。
    1つだけでなく、数時間をかけて何点もの作品に向きあってくれた子もいました。
    子どもたちが作品を見つめる様子や、仕上がったワークシートを見て、お父さん・お母さん、またスタッフの私たちも、子どもたちの発想力と集中力に、ハッとさせられるばかりでした。

    何より、イベント参加後に『さようなら』と言って見せてくれた、キリッとした素敵な笑顔は、美術館の宝物として、ずっと留めておきたいものとなりました。
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    夏休みスペシャル報告 第五弾
    「瀧川ミュージアムティーチャーのポカポカポッカリ オノマトペ工作」
    8月24日(土)と25日(日)の2日間にわたり実施した「瀧川ミュージアムティーチャーのポカポカポッカリ オノマトペ 工作」は、8月24日(土)96名、25日(日)93名 計189名の参加となりました。

    1、まずは、コトバくじをひこう!
    ●参加者は、3種類の「コトバBOX」から「コトバくじ」を引きます。


    ●3つの「コトバBOX」には、それぞれ「擬音語」、「形容詞」、「名詞」の「コトバくじ」が入っています。これらを組み合わせて不思議なコトバを作ります。
    [擬音語][形容詞][名詞]
    (例) パチパチ ・ たくましい ・ さかな
        ガラガラ ・ おそい ・ たいよう

    ●小さなこども達は2種類の「やさしいコトバくじ」(「やさしい擬音語」、「やさしい名詞」)を引いてコトバを作ります。
    [やさしい擬音語][やさしい名詞]

    2、お題を決定しよう!
    ●組み合わせた「コトバくじ」により作品のテーマが決まります。
    (例)


    ぎざぎざ−ダンゴムシ
    カチカチ−つぼ
    うねうね−ふね

    3、材料を集めよう!
    ●まずは、自分の欲しい材料を探します。
    材料コーナーで、見て選んだり、触りながら、自分専用のトレーに材料を集めます。道具もいろいろ!


    4、コトバから想像したものをつくってみよう!
    小さなこども達は、お父さん、お母さんと一緒につくりました。ボランティアさんと一緒に作るこども達もいました。

    5、完成したら記念撮影しよう!
    「ガツンうずまき」「キョロキョロめがね」「ぽっかりちょうちょ」
    「チカチカパン」「トコトコあやしいおばけ」「バタバタはな」

    《瀧川ミュージアムティーチャーの感想》
    ゼロから作品を創り出すのは、なかなか難しいものです。今回のイベントでは、3つの(あるいは2つの)コトバBOXからランダムに選ばれた言葉をお題にして、音や状態を曖昧に表すオノマトペを要にしました。
    オノマトペを使う事で人によって様々な解釈が出来るので、表現に幅が生まれるのだと思います。
    材料を手にとり、手触りを確かめながら、お題のイメージを膨らませ、材料をどこにどうやって使うのか?それによってどのような効果を狙うか?など存分に工夫された多くの作品が、たくさん生み出されました。
    自分の意図しない局面に対峙するようなときこそ、おもしろい事が起きるチャンス!オノマトペ工作が子供たちにとって、そのような体験の機会となれば嬉しいです。
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    夏休みスペシャル報告 第四弾
    飯川雄大ワークショップ「Catch a happening/偶然をみつけよう!!」【8/25実施】
    8月25日(日)に実施した飯川雄大ワークショップ「Catch a happening/偶然をみつけよう!!」は、小・中学生7名の参加です。

    1 飯川さん登場!
    今日のワークショップの概要を説明していただき、カメラの基本的な使い方を教えてもらいました。カメラは今後、自分たちでもできるように、ミュージアムホールにて動画を撮ることができるタイプのものをそれぞれ自宅から持ってきてもらいました。

    2 映像を撮影しよう (1回目)
    普段みなさんが映像を撮るとき、あらかじめ撮りたい対象を決めている場合がほとんどなのではないでしょうか?しかし、飯川さんのワークショップは「偶然映りこむ何かを撮影しよう!」というテーマで行いました。
    まずは目ぼしい撮影場所を選んで、ミニ三脚にカメラを固定。撮影を開始し、3分間じっと待ちます。

    3 ホールでチェック

    一度、ミュージアムホールに戻ってきてみんな映像をチェックします。ミュージアムホールは普段は映画上映をしているような大画面で映像をみられる部屋です。カメラを動かさなくても、なかなか面白い映像が撮れていました。

    4 映像を撮影しよう (2回目)
    2回目の撮影は、3分間の映像を5本撮ることを目標に出かけました。
    みんな美術館の中も外も歩き回り、いろいろと撮る角度や場所を変えて偶然を探しました。

    5 上映会

    撮影を終えて、ミュージアムホールに戻り飯川さんの作品を見せてもらった後、一番のお気に入り作品を選んで上映しました。こちらの作品は美術館のシンボル3つの大ひさしを映しています。空を大きく映した構図にすると美術館が小さく見えました。

    6 最後に

    いつもなら素通りしてしまう場所に立ち止まり、何気ない一瞬を3分間の映像にすることで思わぬ発見がたくさんありました。今回のワークショップの映像は、飯川さんが特製のDVDにして参加者の皆さんにお渡しする予定です。飯川さん、ありがとうございました!


    おまけ:DVDが完成しました!!!
    大変遅くなりましたが、やっっっと飯川さん特製DVDが出来上がりました。パチパチパチ!!!
    お店で売っているような、かっこいいDVDを飯川さんがデザインしてくださいました。先日、遅ればせながら参加者のみなさまに発送しました。久しぶりに、もう一度見ると見逃していた思わぬ偶然が隠れているかもしれません。
    ワークショップの内容が「記録」として残り、参加者の手元に渡るのは映像だからこそだと思います。映像のワークショップは初の試みでしたが、飯川さん、参加者のみなさま、そして、ボランティアのみなさまのおかげですばらしい作品が完成し、充実した内容になりました。

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    夏休みスペシャル報告 第三弾
    松本芽紅見ワークショップ「お友達美術館」【8/24.25実施】
    8月24日(土)、25日(日)、両日とも2回開催、計29名の参加となりました。

    1 ウォームアップ

    コレクション展U 展示室5
     【8月24日 雨】
    屋外彫刻
     【8月25日 くもり】
    シーガル・ジョージ 《ラッシュ・アワー》ザッキン・オシップ《住み処》

    最初、緊張していた子供達も体を動かすことで、初めて会うお友達とも直ぐに仲良くなりました。


    2 作品をじっくり観察
    松本さんは問いかけます。

    「作品のどこにどんな人が隠れているかな?」

    みんなそれぞれお気に入りの作品を選び、どんな表情なのか、どんな動きをしているのか、じっくり観察して発表しあいました。見え隠れしている顔、腕や足がどう組み合わさっているのか、観察から発見へ繋げていきました。


    3 自分が彫刻になってみる!
    作品から発見した人物の動きを自分たちの身体で再現してみました。10秒ほど静止した状態から徐々に動いて変化していく様子を表現しました。作品をまねて、もう一つの人間彫刻が完成しました。

    さて、この人たちはどこに向かっていくのでしょうか?

    4 音を聞く

    コレクション展U 
    藤本由紀夫 《EARS WITH CHAIR》 ※座ってもいい作品です
    参加者がひとりずつ椅子に座りパイプに耳を当てて音を聴いてみます。それぞれが聞いた音を教え合い、みんなで合唱しました。「ブォーン、ブォーン」「ポワン、ポワン」など様々な音が聴こえてきました。

    5 聞いた音を身体で表現
    みんなが合唱するのに合わせて、松本さん、益田さんが踊ります。ゆーっくり動いたり、身体を伸ばしたり、転がったり。音に合わせて変化していく表現がおもしろく、参加者も一緒におどりました。

    6 お気に入りの作品を選び、よく鑑賞する。「展示室3」
    同じ作品を選んだ同士グループになり、どうやって身体で表現するか考えました。子供たちは作品をじっくり観察し、自分が感じたことを、どうやって身体を動かそうか話しました。


    7 作品を言葉に→身体で表現

    祐成政徳《Steps》

    線や円、絵具のどろどろした動き、ギザギザなかたちや、とがったかたち、様々なかたちを2〜4人で力を合わせて身体で立体に起しました。感じるままに作品から読み取って、積極的に表現してくれました。
    泉茂 《MP20021》
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    夏休みスペシャル報告 第二弾
     河合晋平ワークショップ「オルブテルアールの創り方♯2」
    8月25日(土)参加者:1回目31名 2回目25名

    Q,オルブテルアールってなに?

     A,アーティスト河合晋平さんが創作する、バターロールでできた存在物。


    1.まずは、下準備
    今回のワークショップで使ったバターロールはスーパーやコンビニで大量生産されている、河合さんこだわりの素材です。バターロールにニスを塗り表面を硬くします。竹ひごの足を6本刺して原型のできあがり。この状態で美術館にやってきました。

    2.河合さんからのおはなし

    河合さんの作った《存在物》と呼ばれる作品の紹介や、バターロールへのこだわりをお話されました。
    各机へ下準備されたバターロールを配り、創り方のコツを教わります。


    3.制作開始、トッピングをくっつけよう!
    河合さんが用意した、さまざまなトッピング材料を選んで、こどもたちオリジナルのオルブテルアールを創ります。
    材料:綿棒、ウキ、色ペン、ビー球、プッシュピン、シール、つまようじ、虫ピン、ハリガネ

    4.できた!みんなのオルブテルアールを鑑賞しよう
    バターロールがこどもたちの手によってオルブテルアールに大変身しました!しかし、まだこれで完成ではありません。。。

    5.樹脂でコーティングする
    ワークショップの後、河合さんが一度ご自身のアトリエに持ち帰ります。樹脂でコーティングをし、足の長さを整えて完成です。コーティングをすることで表面がツヤツヤ、ピカピカになり、もとはパンなのにカビが生えたり腐ったりしなくなります。こうしてオルブテルアールとなったバターロールは、人間に食べられることなく生きながらえるのです!

    6.展覧会準備

    展覧会前日に河合さんと美術館スタッフで、子供たちの作ったオルブテルアールを展示台に並べました。
    作品を置くプレートには全員の名前と学年が貼り付けられています。


    7.こどもたちのオルブテルアール展

    関西文化の日 「こどもたちのオルブテルアール展」
     平成25年11月9日(土)、10日(日) 観覧者 1日目:483名 2日目:394名
    展覧会を観に来たお客さんが通りがかりに足を止め、まじまじとオルブテルアールに見入ります。
    バターロールでできていることがわかると、驚き再びじっと観察されていました。

    7.お持ち帰り
    ワークショップに参加した子供たちが展覧会を観に来てくれました!河合さんと話をしたり、作品と記念撮影をしました。2日目の展覧会が終わったら、そのまま紙袋に入れてお持ち帰りしました。

    チャンネル3 河合晋平博物館
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    夏休みスペシャル報告 第一弾
    中西學ワークショップ「ルミナス・フラックス(宇宙のきらめき)をつくろう!」
    8月24日(土)10:30〜15:30 参加者26名
    1、まずは今日のながれを確認


    作家の中西學さんから、今日1日のワークショップのながれを確認します。
    そして、展示室へみんなで移動。

    2、展示室で作品を触ってみよう

    開催中のコレクション展U 美術の中のかたち − 手で見る造形「近いかたち、遠いかたち」に出品中の中西さんの作品「アムルタ」をみんなで触ってみました。

    3、作品や技法の解説

    中西さんの作品「Luminous Flux」シリーズの前で、マーブリングの歴史や作品の事についてお話を伺いました。

    4、アトリエでルミナス・フラックス制作

      マーブリング

    アトリエ2に戻ってきて制作開始です。中西さんからマーブリングのコツを教わり、こどもたちも挑戦しました。

    ※マーブリングとは、水面に水よりも比重の軽い絵の具を垂らし、水面に浮かぶ絵の具を筆で自由に動かして模様を作り、その模様を紙に染める技法のこと。

    グリッターづくり

    ホログラムシート(虹色に輝いたフイルム)を細かく切って細かなグリッター(きらきらしたラメのようなもの)を作ります。

    マーブリングコラージュ

    マーブリングした紙をちぎり下図の枠に仮でコラージュします。アクリル板にメディウムを塗りグリッターをふりかけます。次に仮のコラージュをアクリル板にイメージを崩さないように貼り付けていきます。アクリル板が最終的に手前に見える側なので、コラージュの作業は完成イメージと逆転させて進めていきます。コラージュを終えたら次にスチレンボードを貼り付け重石をして少し乾かしたら完成です。

    5、完成、作品の発表!

    うまくできました!最後は自分でつけた作品タイトルと合わせてみんなに発表しました。

    作家プロフィール
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    こどものイベント「美術館探検ツアー」
    「美術館探検ツアー」

    6月22日、こどものイベント「美術館探検ツアー」が開催されました。
    こども20名の参加となりました。

    1.オリエンテーションと自己紹介(アトリエ1)

    はじめに、美術館スタッフ(遊免学芸員、瀧川ミュージアムティーチャー、金澤ミュージアムティーチャー)と、この日のために、たくさんお集まりいただいたボランティアのみなさんの自己紹介をしました。


    子どもたちは学校名・学年・なまえを発表しました。

    探検ツアーに出かける前に、アイスブレイクのミニゲームをしました。遊免チーム、瀧川チーム、2班に分かれ誕生日の早い人から順に並び、早く正確に並べたほうが勝ちというゲームです。(1月1日生まれの人が先頭、12月31日生まれの人が後尾)

    ※アイスブレイク・・・・はじめて出会う参加者どうしの緊張をほぐすために、お互いがコミュニケーションを深めるための時間


    2.ギャラリートーク体験(常設展示室)

    さて、子どもたちの親ぼくも深まったところで美術館探検ツアーに出かけます。隊長は遊免学芸員、副隊長は金澤ミュージアムティーチャーが務めます。(美術館探検ツアーに同行するのは、取材記者の瀧川ミュージアムティチャーです)

    コレクション展Tに展示されているジョージ・シーガル作《ラッシュ・アワー》を鑑賞しギャラリートークをしました。作品をよく観て自由に感想を発表します。ナビゲーターは金澤ミュージアムティーチャーです。

    【ギャラリートークで寄せられた意見】
    ・青い光が当たっているようにみえる。
    ・顔がこわい。
    ・目をつぶっている。
    ・寝ているのかな?
    ・頭がつるっとしているから、禿げているようにみえる。
    ・軍服を着ているようにみえるから、戦争に行く人たちだと思う。
    ・みんな冬服を着ているのに、サンダルを履いている人がいておかしい。季節はいつなのだろう。
    ・かばんを持っている人がいるから、今から買い物に行くのではないのかな。

    色々な意見が寄せられ作品への想像が広がります。ところで、作者のジョージ・シーガルはどうやってこの彫刻を作ったのでしょう?わからないので調べに行くことにしました。

    ※ギャラリートーク・・・美術館スタッフをナビゲーターに作品を鑑賞。気づいたことや発見したことを自由に発表することで好奇心を持って能動的に見ることを実践できます。自分自身を知る、友達を知る機会に繋がります。


    3.作品の疑問を解決するには?(情報センター)


    展示室を後にし、次に一行がやってきたのは情報センターです。奇跡のクラーク・コレクション展が大賑わいで出入口からの入場は他のお客さんの迷惑になるかもしれません。そこで今回は、特別に情報センターの裏口から入りました。
    すると、偶然にも今回のコレクション展Tを担当した鈴木さんが本を読んでいるではありませんか!
    遊免隊長が鈴木さんに何をしているのか質問します。
    何と、また偶然にも、先ほどみんなでギャラリートークをしたジョージ・シーガルの作品集を読んでいたのです。鈴木学芸員によると美術館にある作品のことをよく知りたい時に、情報センターを利用するのだそうです。ジョージ・シーガルの作品集には彫刻の作り方も載っていたので見せて頂きました。いつ、どこで、どうやって作品を作っているのかが明らかになり、探検隊の一行は作品に対する理解が深まりました。


    4.バックヤード体験

    さて、いよいよ探検隊はバックヤードへ入っていくことになります。美術館職員専用の通用口から守衛さんのいる受付へ。そうすると、守衛さんに止められてしましました。

    遊免隊長は

    「こどものイベントでやって来たのに美術館の裏側へは入れないのですか?」

    と質問します。
    守衛さんは答えます。

    「入館する人は必ずこちらに記入してください」

    と入退館記録簿を差し出しました。まず、入館するには守衛さんに入退館時間・なまえ・用件・行先を申し出て記録簿に記入しなければならないのです。厳重に取り締まられているのですね。探検ツアーの一行は、一列に並び全員が記録簿に名前等を記入しました。

        通用口 (横に見えるのは作品搬入用の巨大なシャッターです)

    さあ、ここからは美術館の職員だけが持っている特別な鍵を使って、お待ちかねのバックヤードへ入っていきましょう。普段は入ることのできない美術館の裏側を探検します。

    【保安上の理由によりバックヤードの画像は公開することができません。興味のある人は、是非とも次回の美術館探検ツアーに参加してくださいね!】

    鍵の付いた扉を開けると、ビニールのマットが敷いてあり、歩くとネチネチと靴底に引っ付いてきます。出入口に靴底の汚れを取るため、粘着性のマットを置いて衛生的な空間を保っているのです。バックヤードの通路には展示作業に使う道具が所狭しと並べられていて、作業に使う足場、作品を置く台、大きなエレベーター、何やら布団もありますね。一体、何に使うんでしょうかねぇ?


    どんどん奥へ進んでいくと、保存・修復室があります。この部屋は美術館スタッフの中でも学芸員のみ入ることができます。遊免隊長は学芸員なので、この扉も開けて中に入ることができました。そこには保存・修復のエキスパートである横田学芸員が待っていました。なんと今回はじめて、こどものイベントで保存・修復室見学が特別に許可されました。これは快挙といっていいでしょう。保存・修復担当の学芸員とは、言わば美術館にいる作品のお医者さんです。作品ができるだけ長生きできるような環境作りをし、作品のメンテナンスを手がける大切な仕事です。

    保存・修復の部屋には【X線室】がありました。X線を通して作品を見るための場所です。人の体も骨を折ったかどうか調べるためにレントゲンを撮って目に見えない部分が傷ついていないか確認しますね。作品も同じように、X線を通してみると、塗りつぶされてしまったものや、以前に傷を直しているかどうかがわかります。作品の健康診断をしているようですね。

    次に実際に美術作品を修復している部屋の中へお邪魔しました。
    開口一番こどもたちに「来てくれてありがとう!」とカメラを向けるのは保存・修復グループ学芸員の相澤さんです。相澤さんは次のコレクション展Uに出品する作品を、展示できるような状態まで綺麗にし、壊れている部分を直している真最中です。大きな机に布団を敷いて、作品を大事にしながら作業をします。壁にかかっていない絵、バラされた立体作品など修復中の作品は展示室で観るときとは随分印象が違い、興味深いものでした。こどもたちは横田さんや相澤さんの話を聞き逃すまいとたくさんメモを取り普段見られない美術館で行われている裏側の仕事を深く知ることができました。
    横田さんからは、最後に保存・修復の仕事を紹介したプリントと展示室でできるワークシートをいただきました。

    保存・修復室を出て大きなエレベーターに乗り込みました。このエレベーターは作品を運ぶために大きく作ってあります。また、安全のためとてもゆっくりと動きます。さて、階を移動すると通路の両脇いっぱいに物が置かれています。バックヤードには展覧会で使う様々なものが置いてあり、とっても広いことがわかりました。
    ここまででバックヤードツアーはおしまい。


    5. クイズに答えてアイテムゲット(コレクション展T)
    最後は、コレクション展の展示室に行って、作品や作品以外のものを探しました。
    バックヤードにあった色々な道具を展示室で確認したり、ワークシートに載っている地図を頼りに5つのポイントを回ります。ポイントにはボランティアさんが居て質問に回答するとアイテムが貰えます。
    (毛糸、カラーワイヤー、色紙等)




    こちらのポイントでは、藤本由紀夫さんの作品《Ears with chair》を体感し感想を書くことが課題です。
    椅子に座ると耳の位置にパイプがあります。どんな音が聞こえてくるのでしょうか?


    次のポイントはボーナス問題です。コレクション展の入口前カウンターには、小さな赤い座布団に鎮座する謎の黄色いマスコットがいます。マスコットにオリジナルの名前を付けてください。
    みんな、真剣に考えてフワフワちゃん、フワちゃん、マルマルマリオ、マルフサオなどたくさんの素敵な名前を考えてくれました!


    こちらでは謎の機械を観察しています。機会の窓から見えるロール紙に、今日の日付やメモリが書かれています。
    やさしいボランティアさんにヒントをもらいながら何をするものなのか考えています。


    6.ワークシートの答え合わせ(アトリエ2)


    展示室を探検した後、アトリエ2に戻ってきて答え合わせ。保護者も見ている前で、みんなで発表しました。


    7.おみやげ

    展示室で集めたアイテムを使ってオリジナルメダルを作ることができます!



    8.ミュージアムティーチャーから一言

    今回の美術館探検ツアーでは子どもたちに美術館を隅々まで楽しめるポイントを伝授できたと思います。
    まずは作品を観て自由に想像することにはじまり、作品の成り立ちや作家のことをもっと知るために書籍を使って調べてみる。また、保存・修復の仕事を知ることで美術館にある作品がどれだけ大切にされているかよく理解できたと思います。ツアーの後で再び展覧会を鑑賞してみると、作品だけでなく作品が置かれている空間や、作品をより良く見せるための工夫に気づき作品をより多面的に観ることができるようになったと思います。作品の表と裏の姿を見ることにより、こども達が物事の成立ちや背景を想像する機会になればと思います。




    次回予告「夏休みスペシャル」の情報はコチラへ
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    いのちの色―美術に息づく植物―関連
    こどものイベント「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」

    5月19日、こどものイベント「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」がアトリエ2にて開催されました。
    こども9名、おとな9名 総勢18名の方に参加していただきました。
    まずは美術館スタッフ、参加された方々、ボランティアさん全員の自己紹介をし、コレクション展T「いのちの色―美術に息づく植物―」展を担当した鈴木学芸員が展覧会の概要をお話ししました。

    常設展示室へ移動し鈴木学芸員によるギャラリートークを行いました。ジム・ダイン作《植物が扇風機になる》をみんなで鑑賞しながら意見交換をし、植物が扇風機に変化していく段階をよく観察しました。
    ギャラリートークの後、アトリエ2に戻り課題発表です。「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」このイベント名が意味すること、それは参加者のみなさんが各々持参した日用品をねんどを使って植物に変身させよう!ということなのです。


    そこでまずは、本物の生きた植物を観察するために美術館の外へ出かけて植物スケッチをしました。
    雨の中、傘をさしての活動になりましたが、晴れているときとは違った鮮やかな植物の様子が観察できました。


    植物スケッチが終わり、再びアトリエ2へ戻ってきました。
    日用品を手に取り何を持ってきたのか参加者のみなさんで確認!


    ここからねんど工作に入ります。まずは、ねんどをこねて扱いやすい状態にし、4つの行程にわけて作業をするのでねんどを4分割します。


    @番目
    まずは、持参した日用品の全面に薄く紙粘土をくっつけます。
    ワイングラスや小さなセロテープ、LED電球など様々な日用品が持ち寄られました。
    紙ねんどで白一色になりシルエットだけが際立ちます。


    A番目
    植物スケッチを元に、本物そっくりな植物をつくりました。


    B番目
    @とAでつくったものを左右に置き両方を見比べながら日用品と植物の中間になるようなものをつくります。
    ここまでの行程で参加者の皆さんは、ジム・ダインと同様に日用品と植物の変化をねんど工作で完成させました!


    C番目
    最後は、残ったねんどを使い日用品のかたちをした新しい(未来の)植物をつくりました。
    @〜Bまでの行程はジム・ダインの作品をなぞるように作りましたが最後はそれを越えてみんなの創造力を大爆発させて、くっつけてくっつけてポン!と新たなものを生み出します。
    まずはねんどで@の日用品のかたちをつくり、そこに自由に色々なものをくっつけて新しい植物に変身させました!
    変身させた植物はどんな環境で生きているのか、どういった特徴をもつのか、どんな名前なのか、想像を巡らせながらつくります。


    最後にみんなで集まって発表しました。
    どんなどころで生きている植物?

    ・アメリカとか、砂漠で
    ・人のいないところ
    ・ジメジメした軒下

    どんな特徴を持っている?

    ・水をたくさん吸って生きている

    (持参した日用品はワイングラス。日用品の特徴と植物の特徴が似ていますね。)

    ・臭いにおいがする(スパイスの入っていた空き瓶を使っていました)
    ・遊べる(ブランコがついている)

    苦労したところ、こだわったところ

    ・モールを繋げてくっつけたところが難しかった
    ・考えてつくろうとしたら頭がゴチャゴチャになった

    変身したものの名前は?

    ・グルングルン


    「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」が伝えたいこと

    普段からよく目にしているような植物や、ありふれた日用品を使ってねんど工作を行いました。日用品はそれぞれに役目をもって生活の助けとなり、役目が終われば捨てられ、時にはリサイクルにより別のものに生まれ変わります。わたしたちは、そんな何気ないものに囲まれた日々の積み重ねに、しばしば退屈さを感じ、特別な何かを求めます。あたりまえの生活は同じことの繰り返しなのでしょうか?

    もう一度、わたしたちの住む世界をよく見てみましょう。

    そんなとき、美術館の作品を鑑賞することが発想の転換の大きな手がかりとなる瞬間があります。

    今回鑑賞したジム・ダイン《植物が扇風機になる》はタイトル通り、2つのモチーフの変化を5段階に分けた彫刻作品です。植物を扇風機に変えるのは空想では簡単にできそうです。ふにゃふにゃと頭の中に思い描けば3秒で終わります。ですが、実際に鑑賞し自分なりにねんどを使って作ってみると、思い通りにはなかなかいきません。ふにゃふにゃだったイメージを実際に作ること、その具体性が頭の中を整理する手助けとなるのです。また植物スケッチは観察の練習です。目の前にあ るものを改めてよく見つめなおし、今まで気づかず見過ごしていたことに新しく出会えるチャンスなのです。そしてなにより、オリジナルを創作したいとき、奇抜な発想はそんなに必要ないかもしれません。まずは自分の身近にあるものをよく見つめ気づくこと、そうすればきっといつもとは違って新鮮な気持ちがして、ありふれたものにより親しみが沸き、深くものごとを理解する手助けとなるのではないでしょうか。


    参考作品

    次回のこどものイベントは6月22日(土)
    「美術館探検ツアー」になります。
    まだまだ、参加者大募集!!
    詳しくは兵庫県立美術館 教育支援・事業グループ
    こどものイベント係までお問い合わせください。
    пF078 -262-0908

    スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしています。

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    超・大河原邦男展―レジェンド・オブ・メカデザイン―関連企画
    こどものイベント1「達人に学ぶ!!プラモデル教室」
    こどものイベント2「ラジコン・ロボットで遊ぼう」

    5月6日、こどものイベント1「達人に学ぶ!!プラモデル教室」がアトリエ2にて開催されました。
    応募総数222名から厳選な抽選で当選された46名の方が参加されました。

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    株式会社ボークスの協力を得て、プラモデルの完成見本を作られている
    プラモデルの達人をお招きし、プラモデルの基本的な組み立て方を学びました。

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    プラモデルの商品がついているランナーより、ニッパーという道具で切り離す作業

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    ニッパーから切り出した後に残った出っ張りを紙やすりで削って処理をします。

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    中にはMy工具を持参するお客さんもおられました。

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    達人より手ほどきをいただきます。隣でお父さんも楽しそうです。

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    ずいぶん、かたちが出来ました。

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    完成後アクションポーズを決めて撮影をしました。
    大河原さんのデザインの素晴らしさが改めてわかります!

    完成後、参加された方はご満悦で帰られました。初めてプラモデルを作ったこどもたちからは『次は○○をつくりたい』という言葉も飛び出しプラモデル作りにすっかりはまってしまったようです。
    皆さん、これからもカッコ良いプラモデルをたくさん作ってくださいね!


    次に、
    こどものイベント2「ラジコン・ロボットで遊ぼう」 が兵庫県立美術館アトリエ1にて開催されました。
    会場には4つのプレイスペースがあり、そのうち3つのプレイスペースではラジコン・ロボットを使った熱いタイムレースが繰り広げられました。
    残る1つはタイムレースなしの、ゆっくり遊べるプレイ・パーク。
    未就学のお子さんから、保護者の方々まで楽しまれていました。
    全てのラジコン・ロボットを提供して下さったのはラジコン・ロボット博士こと岐阜聖徳学院大学教育学部准教授、谷川直也先生です。

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    お使いロボットチャーミーはボールをお盆に乗せてトラックを外周しました。

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    お使いロボットレースのタイムキーパーは小林学芸員。
    超・大河原邦男展の担当学芸員です。

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    ドリームフォース01による荷物運びゲームは大人気でした!
    どんどん記録更新され白熱した接戦が繰り広げられました。

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    ふうせん運びレースでは、LAD(ラッド)が器用にふうせんを両手でつかみトレーに運びます。タイムキーパーは超・大河原邦男展を担当されている岡本学芸員。

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    ボランティアのみなさんも参加者の方々とともに楽しんでおられました。


    11時〜14時の3時間と短い間でしたが、184人の参加者の皆様に楽しんでいただき、ありがとうございました。

    次回のこどものイベントは5月19日(日)
    「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」
    になります。
    まだまだ、参加者大募集!!
    詳しくは兵庫県立美術館 教育支援・事業グループ
    こどものイベント係までお問い合わせください。
    пF078 -262-0908
    詳しくは、こちら

    スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしています。

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