• 2024年
    2024年1月
    特別展「生誕120年 安井仲治ー僕の好きな写真」展関連 こどものイベント特別編 「野口里佳さんによるワークショップ〜野口さんと一緒に写真が写る不思議を体験しよう!〜」
  • 2023年
    2023年12月
    こどものイベント「〜ギターにのせて〜 きいて音楽 みて美術」
    2023年11月
    注目作家紹介プログラムチャンネル14「吉本直子いのちをうたう−衣服、痕跡、その祈り」展関連 こどものイベント 「ザ・バード・メーカーズ・プロジェクト−同じ空の下で− “自分の服で鳥を作ろう!”」
    2023年10月
    特別展「Perfume COSTUME MUSEUM]」展関連 こどものイベント 「あなたもデザイナー?つくってみよう!マイ☆コスチューム」
    2023年9月
    コレクション展U《特集》「Welcome!新収蔵品歓迎会」展関連 こどものイベント 「美術館探偵"新入り"を調査せよ!」
    2023年8月
    こどものイベント夏休みスペシャル 「缶バッジをつくろう!」 出張@横尾忠則現代美術館!
    2023年7月
    特別展「日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち」展関連 こどものイベント 「美術館からの招待状 金山平三ってだれやねん?!」
    2023年6月
    2023年コレクション展T「近現代の書」展関連 こどものイベント 「書の世界へようこそ!」
    2023年5月
    2023年コレクション展T《特集1》「虚実のあわい」展関連 こどものイベント 「美術館探偵 コレクション展Tを調査せよ!」
    2023年4月
    特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」展関連 こどものイベント 「きみも恐竜アーティスト!」
    2023年3月
    特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」展関連 こどものイベント 「きみも恐竜アーティスト!」
    2023年3月
    兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」展関連こどものイベント 「見て 感じて 李禹煥」
  • 2022年
    2022年12月
    ト2022年コレクション展U特集2「没後50年 吉原治良の小宇宙」展関連 こどものイベント「探検!吉原治良の小宇宙」
    2022年11月
    「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」展関連 こどものイベント「つくってみよう!オリジナル刀剣」
    2022年9月
    「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」展関連 こどものイベント「ようこそ!ヒーローの世界へ」
    2022年8月
    2022年コレクション展U特集1「リ・フレッシャーズー新収蔵品紹介展」関連 こどものイベント 「けんびの新しい仲間を見てみよう!」
    2022年8月
    こどものイベント 「夏休み美術館探検2022」
    2022年6月
    2022年コレクション展T小企画「元永定正」展関連 こどものイベント 「も〜やんのおもろい絵をみる会」
    2022年5月
    特別展「ミニマル/コンセプチュアル」展関連 こどものイベント 「こども鑑賞会」
    2022年5月
    「注目作家紹介プログラム チャンネル12 飯川雄大」展関連 こどものイベント「飯川雄大&なんだこれ?!サークル バレそうでバレない、でもやっぱりバレそうなイタズラ」作品募集
    2022年4月
    「古代エジプト展」関連〈web〉版 こどものイベント 「棺のもようをかいてみよう!」
  • 2021年
    2021年10月〜11月
    オータムスペシャル〈web〉版 こどものイベント 『みんなでつくろう!けんび幻獣図鑑』
    2021年10月
    特別展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展関連〈web〉版 こどものイベント
    2021年8月
    特別展「コシノヒロコ」展関連〈web〉版 こどものイベント
    2021年3月
    コレクション展T【特集】「同級生・同窓生」展関連 「おやこ鑑賞会」
    2021年1月
    「おやこ鑑賞会」開館50周年「今こそGUTAI 県美の具体コレクション」展関連こどものイベント 「はがき(メール)アートでコンクール!」
  • 2020年
    2020年12月12日
    コレクション展U【特集】「視覚遊戯−美術と目の愉しいカンケイ」展関連 「おやこ鑑賞会」
    2020年8月9日
    夏休みこどものイベント 「おやこ彫刻探検」
    2020年8月8日
    夏休みこどものイベント コレクション展T【特集】「動く!美術−動きはどう表現されてきたか−」展関連 「おやこ鑑賞会」
    2020年1月19日
    「コレクション展V もうひとつの日常」展関連こどものイベント 「つなげてみよう!」を開催しました
  • 2019年
    2019年12月21日
    「いろ・わざ・たこづくり」を開催しました
    2019年11月16日
    「富野由悠季の世界」展関連こどものイベント「パラパラマンガに挑戦!」を開催しました
    2019年10月5日
    「コレクション展U〈特集〉けんび八景」展関連こどものイベント 「くみあわせよう!」を開催しました
    2019年8月11日
    「わくわく彫刻探検隊〜宝物に出会おう〜」を開催しました
    2019年8月10日
    「マイ・コレクション展」を開催しました
    2019年8月10日・11日
    「オープンアトリエ」を開催しました
    2019年6月15日
    「ヒゲンジツを作れるか?」を開催しました
    2019年5月4日
    「河鍋暁斎に挑戦!」を開催しました
    2019年4月13日
    「没後130年 河鍋暁斎」展 おやこ解説会を開催しました
    2019年3月16日
    「22世紀都市計画」を開催しました
    2019年2月2日
    「もうひとつの世界を探検しよう!」を開催しました
    2019年1月26日
    「ふきだし」つけちゃおう!を開催しました
  • 2018年
    2018年12月22日
    「でこぼこたこづくり」を開催しました
    2018年11月24日
    「わんぱく彫刻探検隊〜宝物に出会おう!〜」を開催しました
    2018年8月4日
    夏休みスペシャル「もじ〜る。」を開催しました
    2018年8月25日
    劇的(ドラマチック)な写真をとろう!」開催しました
    2018年1月13日
    こどものイベント「開館15周年 美術館探検☆グランドツアー」
  • 2017年
    2017年12月2日
    大エルミタージュ美術館 展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち 関連
    こどものイベント おやこ解説会「みんな知りたい!名画のおはなし」
    2017年11月18日(土)・19日(日)
    県美プレミアムV 特集展示 絵画のふしぎ 〜県美・絵画・名品選〜 関連
    こどものイベント「え?それも絵?これも絵?おもろい絵!」
    2017年9月2日
    美術の中のかたち−手で見る造形 青木千絵 展 漆黒の身体 関連
    こどものイベント「パーツに注目!ブロンズ粘土でつくるからだ・・・
    2017年8月26日
    「怖い絵」 展 関連
    こどものイベント「もっと怖い絵をかこう!」
    2017年7月22日
    こどものイベント「美かえるからの挑戦状2017」
    2017年6月24日
    ベルギー奇想の系譜 展 関連
    こどものイベント「わたしの幻想世界(ファンタスティックワールド)」
    2017年6月3日
    ベルギー奇想の系譜 展 関連
    こどものイベント おやこ解説会「ちょっと怖くて なんだか楽しい 不思議な話」
    2017年5月5日
    新宮 晋の宇宙船 関連
    こどものイベント「凧をつくろう」
    2017年4月23日
    県美プレミアムT 特集 Out of Real リアルからの創造/脱却 関連
    こどものイベント「私のリアルなわたし」
    2017年3月29日、4月13日、4月22日
    新宮 晋の宇宙船 関連
    未就学児のための鑑賞会 「いちごツアー」
    2017年3月25日
    こどものイベント 「のりちゃん先生のフェルティング★フェスティバル」
    2017年2月25日
    県美プレミアムV 収蔵品によるテーマ展 彫刻大集合 関連
    こどものイベント 「彫刻の世界を探検してみよう」
    2017年2月11日
    アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国 展 関連
    こどものイベント
    おやこ解説会「ヴェルフリさんの王国へ出かけよう」
  • 2016年
    2016年12月23日
    毎年恒例企画
    こどものイベント
    「アートな凧をつくってあげよう!」
    2016年12月17日
    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連
    こどものイベント
    「フレスコ画を描いてみよう!」
    2016年12月10日
    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連
    こどものイベント
    「おやこ解説会〜教えて、ヘラクレスさん!〜」
    2016年11月19日、20日
    県美プレミアムV 関連 こどものイベント
    「写真の謎に迫る!カメラ・オブスキュラをつくろう」 「こどものための美術鑑賞ツアー」
    2016年8月6日、20日
    生誕130年記念 藤田嗣治展 関連
    こどものイベント
    「おやこ解説会〜教えて、フジタさん。〜」
    2016年8月6日
    県美プレミアムU 小企画展 美術の中のかたち−手で見る造形
    つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意 関連こどものイベント
    「テでさわる、カラダがさわる、ココロにさわる」
    2016年7月30日、31日
    夏休みスペシャル2016
    2016年6月25日
    こどものイベント
    「美かえるからの挑戦状2016」
    2016年5月28日
    県美プレミアムT 特集 黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる 関連 こどものイベント
    「黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!」
    2016年4月30日
    生誕180年記念富岡鉄斎−近代への架け橋−展関連 こどものイベント
    「水墨画に挑む」
    2016年3月19日
    こどものイベント
    「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」
    2016年2月27日
    県美プレミアムV 小企画 谷中安規展関連 こどものイベント
    「彫(ほ)ってみよう!摺(す)ってみよう!木版画教室」
    2016年1月9日
    ジョルジョ・モランディ−終わりなき変奏−展関連 こどものイベント
    「ならべる ながめる ビンとつぼ」
  • 2015年
    2015年12月23日
    ミュージアムロードオブジェ「Sun Sister」 設置記念ワークショップ
    「Sun Familyになろう!」
    2015年12月19日
    県美プレミアム展V 特集「版画大行進(ハンガ・オンパレード)!」展関連 こどものイベント
    「アートな凧をつくってあげよう!」
    2015年10月24日
    パウル・クレー だれにも ないしょ。展関連 こどものイベント
    「こども鑑賞ツアー クレーのないしょの話」
    2015年8月23日
    夏休みスペシャル2015番外編
    「音のワークショップ 音をスケッチする 〜きいて かいて 表現しよう〜」
    2015年8月16日
    舟越桂−私の中のスフィンクス−展関連事業 こどものイベント
    「スフィンクスに会いに行く日」
    2015年8月15日、16日
    夏休みスペシャル2015
    2015年7月4日
    県美プレミアム展T関連こどものイベント 「美術館探検2015」
    2015年6月20日
    こどものイベント 「美術館のひみつ☆美かえるからの挑戦状」
    2015年5月23日
    堀文子展関連企画こどものイベント 「日本画に挑戦−小さな世界を描こう!」
    2015年3月7日
    フェルディナント・ホドラー関連こどものイベント 「おやこでパラレル!ポーズとリズム」
    2015年1月18日
    「阪神・淡路大震災から20年」展関連こどものイベント 「真冬の寒風に挑む前衛凧づくり」
  • 2014年
    2014年12月21日
    瀧川ミュージアムティーチャーさよなら企画こどものイベント 「くじ引きカレンダーをつくろう!」
    2014年11月1日
    「だまし絵U」関連こどものイベント「トリック写真を撮りっこしよう」
    2014年10月11日
    県美プレミアム「鳥・獣・人等〜新収蔵品を交えて」展関連こどものイベント「美術館探検ツアー2014」
    2014年9月6日
    「宝塚歌劇100年」展関連こどものイベント「きらきら髪飾り・きらきら蝶ネクタイをつくろう!」
    2014年8月9日,10日
    夏休みスペシャル「瀧川ミュージアムティーチャーの夏休みの工作相談室」
    2014年7月5日
    「東京・ソウル・台北・長春−官展にみる近代美術」関連こどものイベント「おやこで巡る☆ぐるぐる鑑賞ツアー」
    2014年6月14日
    ノアの方舟展関連こどものイベント「私の方舟」
    2014年5月5日
    夢見るフランス絵画展関連こどものイベント「“アブラエ”ッテナアニ?」
    2014年4月27日
    美術館の日関連こどものイベント「瀧川(たきがわ)ミュージアムティーチャーの缶バッジ工場(ファクトリー)」
    2014年3月1日
    フルーツ・オブ・パッション展関連こどものイベント「親子でギャラリーツアー」
    2014年1月31日,2月1日
    神戸っ子アートフェスティバル関連こどものイベント「ポカポカ ポッカリ オノマトペ 工作#2」
    2014年1月11日
    コレクション名品選 美術の始まるところ関連企画こどものイベント「アートな凧をつくってあげよう!」
  • 2013年
    2013年12月14日
    「昭和モダン 絵画と文学1926-1936」展関連企画こどものイベント「ブックデザインをしよう」
    2013年10月12日
    橋本関雪展関連企画こどものイベント「日本画を描こう!」
    2013年8月24日、25日
    「夏休みスペシャル報告」
    2013年8月24日、25日
    「夏休みスペシャル報告 第六弾 「瀧川ミュージアムティーチャーのポカポカポッカリ オノマトペ工作」」
    2013年8月24日、25日
    「夏休みスペシャル報告 第五弾 「コレクションとお友達になろう」」
    2013年8月25日
    「夏休みスペシャル報告 第四弾 飯川雄大ワークショップ「Catch a happening/偶然をみつけよう!!」」
    2013年8月24日、25日
    「夏休みスペシャル報告 第三弾 松本芽紅見ワークショップ「お友達美術館」」
    2013年8月25日
    「夏休みスペシャル報告 第二弾 河合晋平ワークショップ「オルブテルアールの創り方♯2」」
    2013年8月24日
    「夏休みスペシャル報告 第一弾「中西學ワークショップ「ルミナス・フラックス(宇宙のきらめき)をつくろう!」」
    2013年6月22日
    「美術館探検ツアー」
    2013年5月19日
    「いのちの色―美術に息づく植物―関連『変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!』」
    2013年5月6日
    「超・大河原邦男展―レジェンド・オブ・メカデザイン―関連企画」
  • 2012年
    2012年10月25日
    「特別イベント!10月の美術館探検ツアー」
    2012年9月7日
    カミーユ・ピサロと印象派展関連 「空を描こう!光を描こう!」のご報告
    2012年6月9日
    美術館探検ツアーを開催しました★
    2012年3月3日
    解剖と変容展関連こどものイベント「私の中の植物”絵に刺繍をしてみよう”を開催いたしました。
    2012年3月16日
    おまたせ致しました!
    これまでのこどものイベントの様子を報告します★
  • 2011年
    2011年9月21日
    借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展関連
    こどものイベント「小人のおうちをつくろう」を開催しました
    2011年7月30日
    8月28日(日)アリエッティ×種田陽平展関連
    こどものイベント「小人のおうちをつくろう」結果通知のお知らせ
    2011年7月2日
    こどものイベント「美術館探検ツアー」を実施しました。
    2011年5月5日
    「カンディンスキーと青騎士」展関連  こどものイベント「音楽→いろ・カタチ」を開催しました。
    2011年5月1日
    美術館の日に「アートであそぼ!」を開催しました。
    2011年3月23日
    こどものイベント展を開催しています
    2011年3月18日
    「2010こどものイベント展」を開催します。
    2011年3月5日
    1000人のおやこ絵画大会の作品をお返ししています。
    2011年1月22日
    こどものイベント「凧をつくってあげよう」を開催しました!
  • 2010年
    2010年12月28日
    平成23(2011)年1月開催! こどものイベントのお知らせ
    2010年10月24日
    コレクション展U関連 こどものイベント  金氏徹平ワークショップを開催しました!
    2010年10月10日
    「第3回 HATでART! 1000人のおやこ絵画大会」無事終了!
    2010年5月15日
    こどものイベント「写真の秘密にせまろう」を開催しました。
  • 2009年
    2009年12月27日
    「クリスマス・ファミリーコンサート 〜美術館で楽しむ☆きらめきミュージック♪〜」を開催しました。
    2009年10月10日
    「第2回HATでART!1000人のおやこ絵画大会」無事終了!
    2009年4月22日
    「美術館の日に『アートであそぼ!』を開催しました!」
    2009年2月25日
    「ウィーン展関連イベントを
    開催しました!」
  • 2008年
    2008年11月4日
    「ブラジル展関連イベントを
    開催しました!」
  • イベチャン・ントチャンのイベント通信
    2024
    こどものイベント
    特別展「生誕120年 安井仲治ー僕の好きな写真」展関連 こどものイベント特別編 「野口里佳さんによるワークショップ〜野口さんと一緒に写真が写る不思議を体験しよう!〜」
    写真家の野口里佳さんと一緒に空き箱でピンホールカメラをつくり、撮影から現像までを体験しました。

    イベントレポートはこちら



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    2023
    こどものイベント
    こどものイベント「〜ギターにのせて〜 きいて音楽 みて美術」
    ギタリストの木村モモさんをお招きして、参加者が展示室の作品から感じとった言葉やメロディーをつなげて、出来上がった曲をみんなで演奏しました。

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    当日の様子をご覧いただくことができます。 イベントの映像はこちら



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    こどものイベント
    注目作家紹介プログラムチャンネル14「吉本直子いのちをうたう−衣服、痕跡、その祈り」展関連 こどものイベント 「ザ・バード・メーカーズ・プロジェクト−同じ空の下で− “自分の服で鳥を作ろう!”」 」
    展覧会作家の吉本直子さんと展覧会を鑑賞した後、自分の古着を使って鳥の作品をつくり、その服との思い出を手紙に書きました。

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    こどものイベント
    特別展「Perfume COSTUME MUSEUM]」展関連 こどものイベント 「あなたもデザイナー?つくってみよう!マイ☆コスチューム」
    Perfume展のコスチュームを形や色、模様に注目し鑑賞した後、自分でデザインしたオリジナル衣装を紙などの素材でつくりました。

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    こどものイベント
    コレクション展U《特集》「Welcome!新収蔵品歓迎会」展関連 こどものイベント 美術館探偵"新入り"を調査せよ!」
    コレクション展Uを調査する美術館探偵になって、調査報告書の5つのミッションに挑戦し、ふりかえりで調べたことを報告しました。

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    こどものイベント
    こどものイベント夏休みスペシャル 「缶バッジをつくろう!」
    出張@横尾忠則現代美術館!
    兵庫県立美術館と横尾忠則現代美術館のチラシをコラージュして、オリジナルデザインの缶バッジを作りました。

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    こどものイベント
    特別展「日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち」展関連 こどものイベント 「美術館からの招待状 金山平三ってだれやねん?!」
    展示室で金山さんのさまざまな作品を鑑賞し、それぞれどんな風に描いているのか気づいたことなどを発表し合い、金山さんがどんな人なのかを考えました。

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    こどものイベント
    2023年コレクション展T「近現代の書」展関連 こどものイベント 「書の世界へようこそ!」
    展示されている作品はどうやってかかれているのか、筆や墨を使って実験をしました。かき方がイメージできたら展示室で作品を鑑賞し発見したことを共有しました。

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    こどものイベント
    2023年コレクション展T《特集1》「虚実のあわい」展関連 こどものイベント 「美術館探偵 コレクション展Tを調査せよ!」
    コレクション展Tを調査する美術館探偵になって、調査報告書の5つのミッションに挑戦し、ふりかえりで調べたことを報告しました。

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    こどものイベント
    特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」展関連 こどものイベント 「きみも恐竜アーティスト!」
    展覧会を鑑賞した後、さまざまな恐竜の骨のパーツを選び組み合わせて骨格をつくり、その骨に肉付けをしていくことで自分だけの恐竜を描きました。

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    こどものイベント
    特別展「恐竜図鑑ー失われた世界の想像/創造」展関連 こどものイベント 「きみも恐竜アーティスト!」
    展覧会を鑑賞した後、さまざまな恐竜の骨のパーツを選び組み合わせて骨格をつくり、その骨に肉付けをしていくことで自分だけの恐竜を描きました。

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    こどものイベント
    兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」展関連 こどものイベント「見て 感じて 李禹煥」
    作品を鑑賞した後、感じたことや気づいたことを発表し合い、李禹煥の世界を楽しみました。

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    2022
    こどものイベント
    2022年コレクション展U特集2「没後50年 吉原治良の小宇宙」展関連 こどものイベント「探検!吉原治良の小宇宙」
    吉原治良について学芸員の話を聞いた後、「小宇宙の探検家」になって複数の作品に描かれた似ている形や、よく見ないと気づかないところに描かれた動物を探したり、自分で作品を見て発見したことを報告したりしました。

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    こどものイベント
    「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」展関連 こどものイベント「つくってみよう!オリジナル刀剣」
    刀の刃紋や鐔(つば)などについて学芸員の話を聞いた後、段ボールで形づくった刃や鐔に自分でデザインを考えてオリジナルの刀剣をつくりました。

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    こどものイベント
    「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」展関連 こどものイベント「ようこそ!ヒーローの世界へ」
    ヒーローを描いた武者絵(むしゃえ)やそれらと共通するイメージをデザインした鐔(つば)について学芸員の話を聞いたあと、ワークシートを用いて作品を鑑賞し気づいたことや感じたことなどを発表しました。

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    こどものイベント
    2022年コレクション展U特集1「リ・フレッシャーズー新収蔵品紹介展」関連 こどものイベント 「けんびの新しい仲間を見てみよう!」
    昨年美術館に新たに仲間入りした作品について担当学芸員の解説を聞いた後、ワークシートを用いて鑑賞しました。お気に入りの作品を見つけたり、気づいたことや感じたことなどを発表したりしました。

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    こどものイベント
    「夏休み美術館探検2022」
    美術館の魅力を発見するために、探検マップにあるポイントを探検し、彫刻作品や建物を見て、気づいたことや感じたことなどを発表しました。

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    こどものイベント
    2022年コレクション展T小企画「元永定正」展関連 こどものイベント 「も〜やんのおもろい絵をみる会」
    も〜やんの愛称で親しまれた元永定正さんがどんな作品をかいたのか、学芸員の話や絵本の読み聞かせを行った後、展示室でお気に入りの作品を見つけたり、気づいたことや感じたことなどを発表したりしました。

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    こどものイベント
    特別展「ミニマル/コンセプチュアル」展関連 こどものイベント 「こども鑑賞会」
    ミニマル・アート、コンセプチュアル・アートとは何か学芸員に話を聞いて、それをヒントに鑑賞しました。気になる作品を見つけたり、発見したことを発表したりしました。

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    こどものイベント
    「注目作家紹介プログラム チャンネル12 飯川雄大」展関連 こどものイベント「飯川雄大&なんだこれ?!サークル バレそうでバレない、でもやっぱりバレそうなイタズラ」作品募集
    チャンネル12(2022年2月26日〜3月27日開催)の出展作家 飯川雄大さんから出されたお題「バレそうでバレない、でもやっぱりバレそうなイタズラ」を考え、映像や写真、またはイタズラした現物を美術館に送ってもらいました。
    送ってもらった作品は、3月21日に公開収録イベントとして行われた作品講評会にて紹介しました。

    なんだこれ?!アワー特別編 バレそうでバレない、でもやっぱりバレそうなイタズラ SP」公開収録
    飯川さんと岩淵さん(なんだこれ?!サークルぶちょう)、鈴木学芸員と一緒に講評を交えながら、参加者の方々から届けられたイタズラを鑑賞しました。

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    公開収録の映像はこちら



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    こどものイベント
    「古代エジプト展」関連〈web〉版 こどものイベント 「棺のもようをかいてみよう!」
    展示してあるミイラの棺にどんな模様がかかれているか紹介し、それらの模様をヒントに形や色を工夫してオリジナルの棺の模様をかいてもらいました。
    作品の写真をメールで送ってもらい、館内やウェブサイトで紹介しました。

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    2021
    こどものイベント
    オータムスペシャル〈web〉版 こどものイベント 『みんなでつくろう!けんび幻獣図鑑』
    人魚やペガサス、ユニコーンなど世界中の神話や伝説、物語の中に登場する「幻獣」とよばれる想像上の生きものを考えてもらいました。みんなが描いてくれた幻獣を集めて「けんび幻獣図鑑」をつくりました。

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    こどものイベント
    特別展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展関連〈web〉版 こどものイベント
    使いやすく、心地がよいことを大切にする「人にやさしい」工夫がアアルト作品の魅力であることを紹介しました。「人にやさしい」デザインについて考えて、アイデアをワークシートにスケッチしてもらいました。送っていただいたスケッチの写真は「こどもプログラム」ページに掲載しました。

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    こどものイベント
    特別展「コシノヒロコ」展関連〈web〉版 こどものイベント
    コシノヒロコさんのようにファッションデザイナーになって、ミニチュアの服づくりに挑戦するプログラムをWeb上に公開しました。デザインから服づくりまでのプロセスを手順に沿って体験し、色や形、素材の組み合わせ、装飾をどこにつけるとよく見えるかなど考えて、自分だけのコレクションをつくりました。

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    こどものイベント
    コレクション展T【特集】「同級生・同窓生」展関連 「おやこ鑑賞会」
    3月20日(土・祝)に、コレクション展T関連「おやこ鑑賞会」を開催しました。コレクション展Tを担当学芸員の話を聞いておやこで鑑賞し、お気に入りの作品を見つけたり、同じ作家の作品の特徴を見つけたりし、最後に発見したことを発表し合いました。

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    こどものイベント
    開館50周年「今こそGUTAI 県美の具体コレクション」展関連こどものイベント 「はがき(メール)アートでコンクール!」
    特別展「今こそGUTAI 県美の具体コレクション」展関連こどものイベントとして、また当館の開館50周年を記念してこども達にはがき(メール)アートに挑戦してもらい、コンクールを開催しました。

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    2020
    こどものイベント
    コレクション展U【特集】「視覚遊戯−美術と目の愉しいカンケイ」展関連 「おやこ鑑賞会」
    12月12日(土)に、コレクション展U関連「おやこ鑑賞会」を開催しました。多彩なテーマから取り上げた展示作品をおやこで鑑賞し、お気に入りの作品を見つけたり、発見したことを発表したりしました。

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    こどものイベント
    夏休みこどものイベント 「おやこ彫刻探検」
    8月9日(日)に、夏休みこどものイベント「おやこ彫刻探検」を開催しました。彫刻探検マップを手がかりに、美術館の外(敷地内)にある彫刻をおやこで探しました。いろいろな方向から見て、お気に入りの彫刻について発見したことを発表しました。

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    こどものイベント
    夏休みこどものイベント コレクション展T【特集】「動く!美術−動きはどう表現されてきたか−」展関連 「おやこ鑑賞会」
    8月8日(土)に、夏休みこどものイベント「おやこ鑑賞会」を開催しました。コレクション展Tをおやこで鑑賞し、お気に入りの作品を見つけたり、発見したことを発表したりしました。

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    こどものイベント
    「コレクション展V もうひとつの日常」展関連こどものイベント 「つなげてみよう!」を開催しました
    1/19(日)に、「コレクション展V もうひとつの日常」展関連こどものイベント「つなげてみよう!」を開催しました。担当学芸員から見方のポイントを学んだ後各自鑑賞し、自由に作品を選んでどんなつながりがあるのか発見してもらいました。

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    2019
    こどものイベント
    「いろ・わざ・たこづくり」を開催しました
    12月21日(土)に、こどものイベント「いろ・わざ・たこづくり」を開催しました。つくりたいたこをイメージし、いろんな色や技を組み合わせ作ったたこを美術館の外であげて楽しむ時間を作りました。

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    こどものイベント
    「富野由悠季の世界」展関連こどものイベント「パラパラマンガに挑戦!」を開催しました
    11月16日(土)に、「富野由悠季の世界」展関連こどものイベント「パラパラマンガに挑戦!」を実施しました。アニメーション作家のイワイフミ氏を講師に迎え、パラパラマンガを制作することで、自分の描いた絵が動く面白さやその仕組みを理解しました。

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    こどものイベント
    「コレクション展U〈特集〉けんび八景」展関連こどものイベント 「くみあわせよう!」を開催しました
    10月5日(土)に、「コレクション展U〈特集〉けんび八景」展関連こどものイベント「くみあわせよう!」を開催しました。菅井汲の作品を鑑賞後、丸や四角などに切った紙を自由に組み合わせ、画面の中で色や形を組み合わせて表現する面白さを味わいました。

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    こどものイベント
    「わくわく彫刻探検隊〜宝物に出会おう〜」を開催しました
    8月11日(日)に、夏休みスペシャル「わくわく彫刻探検隊〜宝物に出会おう〜」を開催しました。「彫刻探検マップ」を活用し、ツアー形式で館内外の彫刻作品を巡り、作品の魅力に気づけるような時間を作りました。

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    こどものイベント
    「マイ・コレクション展」を開催しました
    8月10日(土)に、「山村コレクション展」関連こどものイベント「マイ・コレクション展」を開催しました。山村コレクション展鑑賞後、紙で組み立てた箱を展示室に見立てて作品シートを貼り付け、独自のストーリーに従った展覧会のミニチュアを制作しました。独自の基準で作品を収集し、展示するという過程を模擬的に体験し、学芸員の仕事や役割についても理解してもらいました。

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    こどものイベント
    「オープンアトリエ」を開催しました
    8月10(土)、11日(日)に、夏休みスペシャル「オープンアトリエ」を開催しました。身の回りの日用品を用いて、簡単な平面作品、立体作品をつくる機会を提供しました。当館のコレクション作品や展覧会との関連も示すことで、美術館やコレクションの魅力にも気づけるような時間を作り出すことを目的とし開催しました。

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    こどものイベント
    「ヒゲンジツを作れるか?」を開催しました
    6月15日(土)に、コレクション展T「境界のむこう」関連こどものイベント「ヒゲンジツを作れるか?」を開催しました。「境界のむこう」第6章「現実/非現実」を鑑賞しながら、ギャラリートークに挑戦。その後、鑑賞を踏まえて、身近な印刷物をコラージュし、自分だけの「ヒゲンジツ」世界を表現しました。

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    こどものイベント
    「河鍋暁斎に挑戦!」を開催しました
    5月4日(土)に、特別展「没後130年 河鍋暁斎」展関連こどものイベント「河鍋暁斎に挑戦!」を実施しました。日本画家の守家美保子先生を講師に迎え、暁斎の作品から描線を写し取り、自由に色を塗って世界にひとつだけのオリジナル作品を制作しました。

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    こどものイベント
    「没後130年 河鍋暁斎」展 おやこ解説会を開催しました
    4月13日(土)に、「没後130年 河鍋暁斎」展関連おやこ解説会を実施しました。幕末から明治初期にかけて活躍した画家、河鍋暁斎の幅広い画業を、担当学芸員が分かりやすく紹介。展示室で多彩な作品を鑑賞し、鬼才と呼ばれた暁斎の魅力に迫りました。

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    こどものイベント
    「22世紀都市計画」を開催しました
    3月16日(土)にこどものイベント「22世紀都市計画」を実施しました。 100年後の未来の私たちと街を想像し、22世紀の新しい都市空間をバラバラにしたり、つなげたり、組み立てたりして作りました。

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    こどものイベント
    「もうひとつの世界を探検しよう!」を開催しました
    2月2日(土)に現在開催中の「M氏コレクションによるJ・J・グランヴィル」展に関連したこどものイベントを実施しました。
    グランヴィルの作品シリーズ『もうひとつの世界』を取り上げ、生物と非生物の合体や変形によってうみだされた作者特有のイメージを理解してもらいながら、みずからも想像上の「もうひとつの世界」を描き、背景となるストーリーを考えました。

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    こどものイベント
    「ふきだし」つけちゃおう!を開催しました
    1月26日(土)に現在開催中のヒーロー&ピーポー展に関連したこどものイベントを実施しました。
    担当学芸員と一緒に展覧会を見て、作品に登場するヒーロー&ピーポーたちがどんな場面にいるのか想像してふきだしをつけました。
    最後の発表会は大喜利のように盛り上がりました。


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    2018
    こどものイベント
    「でこぼこたこづくり」を開催しました
    12月22日(土)に毎年恒例の凧作りイベントを実施しました。
    コラグラフ版画でよく飛ぶ凧を制作し最後にみんなで凧あげをしました。
    お気に入りの凧はできたかな?


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    こどものイベント
    「わんぱく彫刻探検隊〜宝物に出会おう!〜」を開催しました
    11月24日(土)に関西文化の日関連「わんぱく彫刻探検隊〜宝物に出会おう!〜」を実施しました。
    今回は「彫刻探検マップ」を使って、美術館内外に設置している彫刻作品をみんなで探しにいきました。彫刻を触ったり、スケッチしたり、広い館内をわんぱくに駆け巡りました。
    良いお天気でよかったね!

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    こどものイベント
    夏休みスペシャル「もじ〜る。」を開催しました
    8月4日(土)に県美プレミアム関連企画・夏休みスペシャル「もじ〜る。」を実施しました。
    今回は倉科勇三(くらしな ゆうぞう)氏を講師に迎え、ことばをつかったワークショップを実施しました。
    連日の猛暑にも関わらず約20名の小学生たちが制作に熱中しました。
    夏の思い出作りはできたかな?
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    こどものイベント
    劇的(ドラマチック)な写真をとろう!」開催しました
    8月25日(土)と9月29日(土)にプラド美術館展関連「劇的(ドラマチック)な写真をとろう!」を実施しました。
    今回のイベントはキャンセル待ちが出るほどたくさんの申込みがあり、両日のべ70名ほどの参加者で賑わいました。
    ※台風の影響で日程変更があり、残念ながら参加できなかった方は申し訳ございません。
    ぜひまた次のイベントでお会いしましょう!

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    こどものイベント
    「開館15周年 美術館探検☆グランドツアー」
    平成30年1月13日(土) 10:30〜12:00
    こどものイベント「開館15周年 美術館探検☆グランドツアー」を開催しました。
    16名のみなさまに参加していただきました。今回のイベントは、小学3年生〜高校生・20名限定・保護者のつきそいなし!のスペシャルイベントです。
    なぜスペシャルなのかというと・・・
    「1970年から王子動物園のおとなりにあった兵庫県立近代美術館。
    震災で傷ついた街や、人々の心を美術の力で元気にしたい!という願いを込めて、2002年、建物も新しくなり海の見えるHAT神戸へ兵庫県立美術館としてお引越しました。
    それから15年・・・実は2018年1月末から、建物の工事が始まることになりました。工事が始まると、今のような風景を見られなくなる場所もあります。」
    ということなのです。
    わたしたちの楽しみ・学び・憩いの場所となってくれた美術館をこの機会に探検してみましょう!

    1、受付&オリエンテーション
    いつもどおり、アトリエ2へ集合です。

    寒い中、美術館まで来てくれてありがとう!探検する時は外にも出るので、あったかくしておこうね。

    さて、みなさんがそろったところで、スタッフ紹介です。

    右側にいるのが、教育普及担当の遊免学芸員、真ん中にいるのが、檀ミュージアムティーチャーです。
    今回は、遊免学芸員が美術館探検隊の「隊長」、参加者のみなさんが「隊員」となって、美術館のいろいろな場所に潜入していきましょう!

    出発する前に、探検隊の整列する順番を決めますよ〜。

    今回は、誕生日順です。1月1日生まれの人から(年代は無視して)順に、遊免学芸員の前に整列!
    探検用のメモ帳を持って、しゅっぱ〜つ!

    2、美術館探検★グランドツアー
    まず、アトリエを出発して、北東の出入口から外へ出ました。
      
    兵庫県立美術館は、長い建物が3つ並んだ形をしているので、その建物と建物の間に入ってみましょう。

    この辺りは、美術館の前の大きな通りから見えやすいので、たくさんのお客様が利用する場所なんですよ。
      
    そのため、セザールさんの《エッフェル塔−板状》という作品や、展覧会の大きな看板を飾り、お客様の気分を盛り上げています。

    ここからまっすぐ進むと、円形のぐるぐるの階段につきあったったので、2階へ上ってみましょう!
      
    ぐ〜る・ぐ〜る・ぐ〜る、進んで行くと・・・

    2階についた!


    さらにさらに階段をあがって4階の「山のデッキ」に到着!
    そこから北側の方へ歩いていくと、神戸の山並みが見えてきます。

    空気が澄んで、天気も良いので気持ち良いなぁ〜!
    この辺りに新しくお部屋が出来る予定なので、どんな風に変わったか、また来年見に来てね。

    ここから今度は階段を下りて、3階の景色を楽しみ、次は、南の方へ行ってみましょう。


    階段にもいろんな種類があって、楽しいな♪
      

    見晴らしの良いところまでやってきました!ここが「海のデッキ」です。
      
    海も空も、あおい!それに、とっても大きな女の子がいる!
    みなさん、海のデッキから見える景色に感激しています。

      
    北側を振り返ると、さっきまで自分たちが居た場所がはっきり見えました。
    階段のデザインやガラス張りの壁がカッコイイ!

    海のデッキから少し西の方へ歩いていくと、またまた階段がありました。ここまで来たら、この階段も上るしかないでしょう!
      
    上りきると、この場所は4階になります。先程見つけた山のデッキと同じくらい高い位置にあるんですよ。
    その名も「風のデッキ」、スッキリした静かな空間です。

    風のデッキを北へ進み、突き当たりのところから足元をみると、かわらがいっぱい並んでいます!
    このかわらも、作品なんですよ。

    こちらの作品は3階にある特別展の会場の中にある「光の庭」に飾ってあるのです

    風のデッキ&光の庭から、来た道を戻り、西側へ歩いていくと、なぎさ公園が見えてきました!
      
    美術館と公園がおとなり同士で、良い雰囲気ですよね。
    こどものイベントでは、このなぎさ公園で凧をあげたり、耳を澄ませて聞こえてくる音を集めたりする活動をしてきました。なつかしいなぁ。

    別の方向へ目を向けると、さっきから気になっていた大きな女の子・・・
    近くでみると、迫力満点!銀色のピカピカが素敵なヤノベケンジさんの《Sun Sister》という作品です。
    『なぎさちゃん』というニックネームで地域のみなさんに親しまれています。
      
    銀色のくつにそ〜っとさわってみると、あったかい・・・!!
    さすが、太陽と仲良しのなぎさちゃんです。

    なぎさちゃんのすぐ横にある元永定正さんの《きいろとぶるう》という作品の間をくぐってみたり、御影石に空いている扉(?)を通ったりして、美術館の南側をたっぷり楽しみました。
      

    そして・・・いつもは、美術館で働く人しか入ることの出来ない場所へ、特別に参加者のみなさんをご案内しました。
      
    守衛室で、名前を伝えてね。誰が、何時に美術館へ来て帰って行ったか、必ずチェックしています。

    守衛室のすぐ目の前は、トラックヤード。とっても広くて天井も高いので、大きなトラックも余裕で入ってくることができます。床は、上下に動くようになっているので重たい荷物を運ぶときも便利ですよ。

    近くには、天井から物を吊り下げて運ぶ機械もあります!

    初めて見る機械にみなさん大興奮!美術館って何でもあるんだなぁ〜。
    他にも、車が2台停めてあるのを発見しました!どんな違いがあるか、わかるかな?

    遊免隊長が、特別なカギをみなさんに見せてくれました。このカギを持っていないと、入ることのできない大事なお部屋が、美術館にはたくさんあるんですって。

    いいなぁ〜、いつか使ってみたいな。

    遊免隊長の特別なカギを使って、奥の通路を通り・・・
    大きな荷物を運ぶための、大きなエレベーターにみんなで乗ってみましょう!
      
    動きがゆ〜っくりで、普通のエレベーターとは違う感じがしますね。
    スケッチをしてくれた人もいました。ちゃんと開閉ボタンも描かれていて、スバラシイです。

    その後、いろいろな美術館の秘密を遊免隊長から教えてもらい、また守衛室で名前を伝えて、建物の外へ出てきました!

    最後に、みなさんでザッキンさんの《住み処》を鑑賞して、グランドツアーは終了となりました。

    3、まとめ
    アトリエ2へ戻り、ひと休みしましょう。

    寒い中でしたが、熱心な隊員ばかりだったので、美術館のいろいろなことを紹介することができて遊免隊長もとっても嬉しそうです!

    休けいの後、探検用のメモ帳をまとめる時間をとりました。
      
    なぎさちゃんが手に持っている太陽(希望)をスケッチしていますね。
    なぎさちゃんは一度見ると忘れられないもんなぁ〜。

    こちらは・・・
      
    山のデッキ、海のデッキ、風のデッキの様子と、そこにたくさんのお客さんが来てにぎわっているところを想像して描いてくれました。
    美術館にたくさんの人が来てくれると嬉しいよね!

    他にも、今日ビックリしたことや・・・


    探検をしながら、気づいたこと・・・




    他の人に紹介したいことなど・・・







    スケッチも入れて、びっしり記録されています。優秀な隊員ばかりでした!

    4、のりちゃん先生からひとこと

    この建物が完成し、開館してから15年。わたしたち大人は、新しい建物の美術館だ、と思っているけれど、イベントに参加してくれたこどもたちの方が、この建物よりも若い!という現実におどろきを隠せません。美術館の秘密の場所や、素敵な風景の見られる場所へ案内したとき、みなさんが心からワクワクしていることが伝わってきました。
    これから先も、美術館の建物を建て直したり、場所が変わったりすることがあると思いますが、美術館という場所にたくさんの人が集まり、もちろん美術作品も集まり、「何か新しい価値」を自分なりに見つけられるような、そんな“兵庫県立美術館”であり続けてほしいと思います。

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    2017
    大エルミタージュ美術館 展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち 関連 こどものイベント
    おやこ解説会「みんな知りたい!名画のおはなし」
    平成29年12月2日(土) 13:30〜14:00
    大エルミタージュ美術館 展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち 関連 こどものイベント おやこ解説会「みんな知りたい!名画のおはなし」を開催しました。
    51名のみなさまに参加していただきました。

    1、受付&オリエンテーション
    おやこ解説会は、レクチャールームで開催しています。

    おやこ解説会のときにも、こどものイベントのポイントカードが使えます。
    次は、アトリエで作品づくりをするようなイベントの時にも来てね♪

    レクチャールームの中に入ると、ボランティアさんが待っていました。

    今回のおやこ解説会用の、特別な資料をクリップボードにはさんで、渡してくれています。

    資料の表紙はこちら!

    ロシアにある、エルミタージュ美術館の「名画」を兵庫県立美術館でみられるなんて、めったにない機会です。そんな「名画」には、どんな“おはなし”が描かれているのでしょうか。
    展覧会を担当した河田学芸員と一緒に考えてみましょう!

    レクチャールームに続々とおやこのみなさんが集まってきました。

    早く始まらないかな〜!

    開始の時間になり、参加者のみなさんもたくさん集まったので、解説会をはじめましょう。

    左側にいるのが、展覧会担当の河田学芸員です。
    こちらのスライドに映っているのが、エルミタージュ美術館です。
    お城としても使われていたので、キラキラした豪華なつくりですね!

    そして、こちらのスライドに映っているのは、女帝(女性の皇帝)エカテリーナ2世さんの肖像画です。

    エカテリーナ2世さんがいろいろな国から美術作品を買い集め、仲の良い人達と美術作品をみて楽しんでいたのが、エルミタージュ美術館のはじまりなんですって。
    なんだか、おしゃれ〜〜!

    2、みんな知りたい!名画のおはなし
    さて、展覧会場にはたくさんの名画がロシアからやってきていますが、おやこ解説会では、3つの作品にしぼって、どんな"おはなし"が描いてあるのか、みなさんと考えてみることにしました。

    こちらのルールにそって、すすめていきますよ〜。

    1つ目は、こちらの作品です。作品の題名はわざとかくしてあるのです。むむっ・・・!?

    絵をみてわかることをつなぎ合わせて、どんな場面なのか想像をふくらませてみましょう!

    おやこで話し合いながら考える時間をとり、


    その後、どんな“おはなし”を想像したか、発表してもらいました。

    「お皿を持っている人がいるので、食事中だと思う」「天使がいるので、おじいさんのところに応援に来ているんだと思う」というような意見があがりました。
    なるほど!登場人物の持ち物や表情などよく観察していますね。すばらしい〜!

    「正解」を知っていることや覚えておくことよりも、作品からわかることを自分なりに探偵のような気持ちになって考えてみることにチャレンジしてほしいという、私たち美術館職員の願いがあるので、みなさんにはちょっと恥ずかしかったかもしれないけれど、勇気をふりしぼって意見を伝えてもらいました。

    みなさんの意見を聞いた後、河田学芸員から改めて作品について紹介してもらいました。
    こちらの作品はベルナルド・ストロッツィさんの描いた《トビトの治癒》という作品で、聖書の中に登場するお話の一場面を表しているそうです。
    真ん中に描かれているトビトさんは目が悪いので、息子のトビアさんが魚の内臓を使ってその目を治そうとしているところのようです。トビアさんはオレンジ色の服を着て、魚の内臓の乗ったお皿を持っています。羽の生えた天使は、やはり、トビトさんたち家族を助けにきたのだそうです。治るといいなぁ・・・。

    次は、こちらの作品について考えてみましょう。

    みなさんからは、「なんか暗いから、物置き小屋みたいな場所だと思う」「この絵は家族の絵で、赤ちゃんの近くにいるのがお母さんで、そのすぐとなりにいる人がお父さんだと思う」「赤ちゃんが生まれたので、親戚の人達がたくさん集まってきたところだと思う」といった意見があがりました。
    赤ちゃんが生まれたのを、みんながお祝いしているようにも見えます。
    実はこの赤ちゃん、なんと!イエス・キリストさんなんだそうです!!だから、光り輝いているんですね〜。
    ムリーリョさんの描いた《羊飼いの礼拝》という作品でした。

    最後はこちら!

    「真ん中にいるこどもが、何かわがままを言ってお母さんを困らせてばかりいるので、お母さんが疲れてしまっているところだと思う」「王子様がお姫様を迎えにやってきたところだと思う」といった意見があがりました。よく表情を読みとっていて、みなさん、すごい!
    この作品は、カウフマンさんが描いた《パリスの愛を受け入れるようにヘレネを説得するヴィーナス》という作品でした。
    ギリシア神話の一場面を描いていて、みなさんが王子様だと予想していた人はパリスさんです。パリスさんは、3人の女神(ヘラ・アテナ・ヴィーナス)のうち誰が一番美しいかを決めなければいけないのですが、ヴィーナスさんが悪い取引きを持ちかけてきます!それは、とても美しいヘレネさん(水色の服)を、パリスさんの恋人にしてあげるから、自分(ヴィーナス)を一番美しい女神として選ぶように・・・ということでした。パリスさんもヘレネさんも困ったような表情をしているのは、そのせいなんですね。よく見ると、ヴィーナスさん(白い服)の表情は、とっても意地悪そうです・・・!

    他の人の意見や、河田学芸員からの解説を聞いて、「なるほど!そういうことか〜」というようにうなずいている人がたくさんいたので、名画の“おはなし”がみなさんの心に残ったんだなぁと思いました。

    展覧会場で、本物をじっくり鑑賞してきてね!

    3、のりちゃん先生からひとこと

    まず、おやこ解説会にこんなにたくさんの申込みをいただいて、とっても嬉しい!です。内容をこどもも大人も楽しめるようにアレンジしてみたり、広報チラシを作成してみたり、事前申込み制にしてみたり・・・それらの工夫に効果があったようなので、チャレンジして本当に良かったなぁと思いました。
    今回、作品について河田学芸員から解説をする前に、最初に参加者のみなさんでどんな“おはなし”なのか想像して考えてもらうという内容を入れましたが、この活動があることで、描いてあるものをよく観察して予想を立てるという、「鑑賞」の基礎的な部分を伝えられたのではないかと思います。
    また、こどもたちの予想が鋭い部分をついていて、なぜ少女たちはパリスのことが王子様だとすぐにわかったのか?!など、のりちゃん先生的には気になることもありましたが、それだけ「名画」だ、ということなのでしょう。

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    県美プレミアムV 特集展示 絵画のふしぎ 〜県美・絵画・名品選〜 関連 こどものイベント
    「え?それも絵?これも絵?おもろい絵!」
    平成29年11月18日(土)・19日(日) 11:00〜12:30/13:00〜15:00
    県美プレミアムV 特集展示 絵画のふしぎ 〜県美・絵画・名品選〜 関連 こどものイベント「え?それも絵?これも絵?おもろい絵!」を開催しました。
    2日間合わせて、153名のみなさまに参加・参観していただきました。
    この2日間は、「関西文化の日」で、兵庫県立美術館では、県美プレミアムの展覧会の観覧料がどなたでも無料なのです!この機会を活用して、展覧会に出品中の作品のことをもっと好きになってもらえるように、こどもも大人も、みんなで楽しめる作品づくりの場所を用意しました。

    1、受付
    毎度おなじみ、場所はアトリエ2です。
    今回は関西文化の日なので、こどものイベントもスペシャルバージョンです!
    たくさんの人に利用してもらえるよう、こどものイベントの開催時間中は、参加者のみなさんが好きな時間に来て、好きな時間に帰ることができるようにしました。

    そして、作品づくりの方法をなんと、3種類も用意しました。
    受付のところに、制作見本と説明書が置いてあるので、どれをしてみたいか、選んでね。

    2、(A)「かげ」のかたちをとってみよう!
    ここからは、3種類の作品づくりの方法と活動の様子を順番に紹介していきます。
    1つ目は、【「かげ」のかたちをとってみよう!】です。

    参考にするのは、高松次郎さんの《影(♯394)》です。
    まるで本当にそこに誰かの影が映っているかのように、影ぼうしのふわ〜っとした感じが表されています。高松さんはこれを油絵の具で描いたというのだから、ものすごく繊細な表現力ですよね。

    この「かげ」というものに注目して、作品をつくってみましょう!
      
    まずは、「かげ」のかたちをとってもらいました。
    アトリエにあったモノや、自分の手、家族の横顔など、作品にしてみたいものをスポットライトの光を利用して、「かげ」のかたちを紙に写し取ってもらいました。
      

    その後「かげ」のかたちに合わせて筆でボンドを塗り、白・黒・灰色の色砂をふりかけ・・・

    トレイの中にざっと色砂を落とすと、ボンドを塗った部分にだけ色砂が残り、「かげ」が浮き出てきたようになります。

    この手順をくり返し、白・黒・灰色の濃さを調整しながら、完成させていきます。

    できた!!
     





    3、(B)絵の具をにじませてみよう!
    2つ目は、「絵の具をにじませてみよう!」です。

    参考にするのは、榎倉康二さんの《Figure - No. 35》です。
    とてつもなく大きな布(キャンバス)に、黒い絵の具がしみこんでいます。絵の具と布がお互いに自分の領域を守っているようにも見えますね。

    さぁ、みなさんも絵の具と布で「にじみ」をつくって、作品に仕上げてみましょう。
      


    筆を使っても良いし、スポンジでダイナミックに描いても良いです。

    布をドライヤーで乾かし、画びょうでボードに固定したら、完成です!


    できたー!!


      

    4、(C)絵の具をいろんな方向へ流してみよう!
    3つ目は、「絵の具をいろんな方向へ流してみよう!」です。

    参考にするのは、元永定正さんの《作品》です。
    こちらも、大きなキャンバス(布)を使っていますが、榎倉さんの作品と比べると、絵の具同士が混ざり合ったり、絵の具がドロっとたれたりしているような跡が見えます。
    みなさんも、ドロっとした絵の具を「ながす」ように、キャンバスを動かして、作品をつくってみましょう。
      

      

    で・き・た!


      

    5、おみやげ
    制作を終えた後、こちらのおみやげカードをみなさんにプレゼントしました。
      
    アトリエと展覧会場は、少し離れた場所にありますが、この機会に本物の作品を鑑賞してほしいと思います。
    制作活動を体験した後で鑑賞をすると、きっと今までよりも作品について気になることが出てきたり、作品のつくり方がわかったり、アーティストの気持ちに気付いたりするはずです。

    6、のりちゃん先生からひとこと
    関西文化の日」を兵庫県立美術館でも盛り上げたい!という気持ちから、今回はスペシャルバージョンでお届けしました。

    美術館にある名品とは、“本物そっくりに描かれているもの”というイメージがあるかもしれませんが、近現代の美術では“どうしてそういう描き方をしたのか”“どんな意味をもって作品をつくるのか”ということも重要なのです。今回とりあげた3つの作品はそういった意味で、名品です。 一見すると「これは何だろう?」と疑問になるような作品(おもろい絵!)の“おもしろさ”を、制作を通してたくさんの人に伝えることができたと思います。

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    美術の中のかたち−手で見る造形 青木千絵 展 漆黒の身体 関連 こどものイベント
    「パーツに注目!ブロンズ粘土でつくるからだ・・・
    平成29年9月2日(土)13:00〜15:30
    美術の中のかたち−手で見る造形 青木千絵 展 漆黒の身体 関連 こどものイベント「パーツに注目!ブロンズ粘土でつくるからだ・・・」を開催しました。
    12組(24名)のみなさまに参加していただきました。今回は、ペア(大人同士は不可)での申込みとさせていただきました。

    1、受付&オリエンテーション
    いつものように、アトリエ2で受付です。

    名札に名前を書いてね。

    みなさんがそろったところで、オリエンテーションの始まりです。

    こちらの写真で右側にいらっしゃるのが、展覧会に出品されている作品をつくった青木千絵さんです。作家さんご本人が講師をしてくれるということで、みなさんとっても嬉しそうです!

    まずは、青木さんから作品についての紹介です。
      
    自分の身体(からだ)のかたちをもとに制作していることや、足の部分をリアルに作り、おなかから上の部分は不思議なかたちで作っていること、材料は伝統的な素材の漆(うるし)・芯は発泡スチロールが使われていることなど、ご本人だからこそお話できることを大いに語っていただきました。

    その後、世界でも有名なアーティストたちが作った、身体のかたちをもとに作られた作品についても紹介してもらい、さまざまな方法で身体を表現できることがわかってきました。
    実際の身体よりも大きくつくったり、たくさんつくったり、ありえない場所につくったり・・・みなさんもこの後どんな作品をつくってみたいか、アイデアがふくらんできますね。

    2、ブロンズ粘土で、からだのパーツをつくろう!
    青木さんのお話を聞いて制作するのが楽しみになってきたところで、今回使うブロンズ粘土の扱い方についてのりちゃん先生から紹介しました。
    ブロンズ粘土には、特別な成分が入っていて、粘土を数日間乾燥させて固めた後、少し湿った布でやさしく表面をこすると・・・ツヤツヤになってくるのです!

    青木さんの漆の作品もツヤツヤなので、材料は違うけれど、ツヤツヤということでは今回のブロンズ粘土と似ていますね。事前に青木さんが作ってくださったブロンズ粘土での制作見本を紹介すると、みなさんそのツヤツヤと完成度に感激していました。
    青木さんは、作品づくりのアイデアを練るときなど、粘土を使うこともあるそうですよ。

    次は、参加者のみなさんがどんな作品を作りたいか考える時間です。
    今回ペアで申込みをしてもらったのは、からだ(・・・)のどのパーツ(部分)を作品にするか相談したり、親子・兄弟・友達などで、お互いにからだ(・・・)のパーツの作り合いをしたりすると、みなさんに楽しんでもらえるのではないかと考えたからです。

    どのパーツが良いかしら・・・いろいろアイデアを出してみてね。

    青木千絵さんの展覧会を担当した橋本学芸員も、相談にのっています。

    ここだけの話、橋本学芸員は学生時代、彫刻の作品づくりをする勉強をしていたんだって!
    頼りになりますね。

    アイデアスケッチをしたら、
      

    ブロンズ粘土を練って、どんどんつくっていきましょう!
      

    それぞれペアでアドバイスをし合い、にぎやかに、楽しく、熱く、制作をしてくれました!
      

      
    制作するときは、集中して静かになる場合もあるし、よりよい作品をつくるために周りの人と相談してにぎやかになる場合もあります。それぞれ真剣につくることと向き合っていますね。

    すてきなものが、できあがってきましたよ〜!
      
    粘土ベラや、竹串などでこまかなところまで、つくり込んでいますね。
    粘土同士を接着するときは、粘土を水でどろどろにといた“どべ”を使うと良いですよ。
    みなさん、道具も材料も使いこなしています。

    3、ギャラリー
      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

    4、発表会

    完成したみなさんの作品を机の上に飾って、1人ずつ自分の作品について紹介してもらいました。
    大きめの作品をひとつだけつくった人もいれば、小さめの作品をいくつかつくった人もいます。
    今回は、保護者の大人も一緒に制作したので、「娘が幼いうちに、かわいらしい鼻やほっぺたをつくっておきたくて・・・」という“親子ならでは”のお話を聞くことができました。

    青木さんからも、それぞれの作品についてコメントをいただきました。

    みなさんの作品が、細部まで仕上げられていることや、からだのなめらかさや量感をしっかり表していることなどたくさん素敵なところを見つけてほめていただき、大満足!の発表会となりました。

    5、のりちゃん先生からひとこと

    みなさんが作品をつくっているとき、「なんだか、かたちがうまくいかないなぁ」というぼやきがたくさん聞こえてきました。いつも自分で見ているはずの、一番身近なものなのに、いざそれを表そうとすると難しい・・・という、不思議なもどかしい感覚と、それを超えて「なんかいい感じにできた!」という喜び。こういったことは、芸術を通してしか味わえないことかなぁと思います。
    きっと青木千絵さんも、こういった気持ちを深く味わいながら、ご自身の身体を参考にして作品づくりを続けているのかなぁと思います。アーティストってストイックですごいなぁ・・・。
    参加者のみなさんの作品も、青木さんの作品と同じくらい“ツヤツヤ”に磨かれていることを期待しています!

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    「怖い絵」 展 関連 こどものイベント
    「もっと怖い絵をかこう!」
    平成29年8月26日(土) 午前の部10:15〜12:30/午後の部14:00〜16:15
    「怖い絵」 展 関連 こどものイベント「もっと怖い絵をかこう!」を開催しました。午前の部・午後の部を合わせて41名のみなさまに参加・参観していただきました。

    1、オリエンテーション
    受付を済ませてから、「怖い絵」展担当の岡本学芸員から、展覧会や展示してある作品について紹介してもらいました。
    岡本学芸員がみなさんに見せているのは、今回の展覧会オススメの、ウォーターハウスさんが描いた《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》という作品の資料です。
    キルケーさんはギリシア神話に登場する魔女なのですが、こちらの作品では、とっても美しい姿で描かれていて魅力的です。キルケーさんは、英雄のオデュッセウスさんに、飲むと動物の姿に変わってしまう薬の入ったお酒を差し出しています。もちろん、そんな薬が入っていることは内緒で。こ・・・こわい!
      
    「怖い絵」展では、このように、描かれている物語のことや、どうしてその場面を絵に描いたのかがわかったときに感じる「恐怖」がかくれている作品を集めて展覧会にしています。このアイデアは、中野京子さんが書いた『怖い絵』という本をもとにしたもので、美術館を利用することが少なかった人にも、関心を持ってもらえるような展覧会となりました。

    参加者のみなさんには、こちらのワークシートを配布しました。
    表紙は上の写真のように《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》が印刷されています。
    こ・・・こわい〜!

      
    表紙をめくると、展示室でメモやスケッチをするためのページがあります。
    キルケーさんのお話以外にも、なんだかこわそうな絵があるようですね・・・。
    本物の作品をみるのが楽しみになってきました!


    3つのグループをつくり、展示室でのマナーを確認して、ワークシートの準備ができたら展示室へ出かけましょう。

    2、展示室でギャラリートーク
    嬉しいことに、展示室は満員御礼!
    一般のお客様の迷惑にならないよう、細心の注意を払ってグループ毎にギャラリートークを行いました。

    こちらは最初に紹介した《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》です。
    本物をみると、キルケーさんのまわりに豚やカエルが描かれているのがよくわかります。実は、オデュッセウスさんよりも先にキルケーさんのところへ来ていた弟子たちが、すでにあの薬の入ったお酒を飲まされていたのです!
    キルケーさんのふわっとした髪の毛や服、鏡に映ったオデュッセウスさんの横顔・・・まるで絵を見ている人もその場所にいるかのような気分になりますね。

    こちらは、フューズリさんの描いた《ミズガズルの大蛇を殴ろうとするトール》という作品で、神話の一場面を描いています。
    ナビゲーターは、こちらも展覧会担当の小林学芸員です。

    画面の真ん中にいるのがトールさん。彼はとても強い神様なのですが、その彼が今まさに大きな蛇を倒そうとしているところです。海にしぶきがあがって、ものすごい迫力!
    よくみると、トールさんの舟に一緒に乗っている人がいますが、この人は「もう今すぐ逃げたい!」というように後ろへのけぞるような姿勢をとっています。
    この後どうなったのか、気になります・・・。

    こちらは、ジョセフ・ライトさんの《老人と死》という作品です。こちらのナビゲーターは、こどものイベントでもおなじみの遊免学芸員です。

    絵の真ん中におじいさんが描かれていますが、その視線の先には死神(ガイコツ)が・・・!

    おじいさんが山での仕事に疲れて「もう死んでしまいたい・・・」とため息まじりにつぶやいたとき、本当に目の前に死神が現れたので、やっぱり死にたくない!と思いなおした瞬間なんですって。
    イソップ寓話の1つですが、こうして絵になっていると、実際にそういう出来事が起こったのではないか?と思えるほどです。死神(ガイコツ)がおじいさんに歩み寄ろうとする手足の描き方は、本当に今にも動き出しそう!です。
    この後、おじいさんはどうなってしまうのかしら・・・心配です。

    こちらは、チャールズ・シムズさんが描いた《小さな牧神》という作品です。
      
    午後の部では、展示会場がとっても混み合っていたので《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》の代わりに、岡本学芸員のギャラリートークをこちらの作品に急遽変更しました。

    こちらの作品は、ぱっと見たところ暖かい日差しの中、庭先で楽しく食事をしているように見えるのですが、よくよく目を凝らすと、人間ではないものが描かれているのです!
    食卓の上にあがって木の枝や花に触ろうとする男の子、そのすぐとなりには、こどもサイズの牧神(ヤギの角と足をもっている)・・・?また、画面の左奥に描かれている木の陰に誰かが隠れているようです。それに気付く様子もなく、食事をしている楽しげな女性たちと男の子。
    牧神や人影は何かの予兆を示しているのでしょうか、それとも・・・?

    一般のお客様で混み合っていましたが、ギャラリートークは大盛り上がり!
      
    みなさんに配布していたワークシートにメモをとってくれた人もいました。 どんな絵が描いてあるか、自分の言葉でしっかり書けています!

    ギャラリートークで取りあげた作品の他にも、気になった作品についてメモをしてくれました。
      
    どんなお話の、どんな場面を絵にしているかがわかってくると、もっと作品のことを好きになれますね。

    3、もっと「怖い絵」をかこう!
    展示室からアトリエへ戻ったら、みなさんも「怖い絵」にチャレンジしましょう。

    “もっと”怖い絵というのは、“物語をもっと自分の中で膨らませてみよう”という意味です。なので、今回は、絵で描いても良いし、小説のように文字で表しても良いし、絵にふきだしをつけたりコマ割りをして漫画のようにしたりしても良いことになっています。
    画材も、鉛筆だけでも良いし、色鉛筆やペン・クレパスを使っても良いです。
    それぞれ自分の表しやすい方法でつくってみよう!

    まずは、どんなストーリーで、どんな場面をつくるか、アイデアを練ります。

    展覧会の図録をみてヒントを探したり、

    美術館の人と相談してみたりして、


    アイデアスケッチをしたら・・・


    本番の画用紙にかいていきましょう!
      
    キルケーさん、人気です。

    もちろん、トールさんも!


    自分なりにオリジナルの登場人物やストーリーを考えてくれた人もいて、「どんなお話なの?」と聞くとすらすらと物語を語ってくれました。
      
    こわ〜い感じの絵もできあがってきました!

    区切りのついた人から、イーゼルに飾り、発表会の準備です。

    他の人がどんなお話をつくったのか、興味津々!

    発表会では、自分のつくった作品とそのストーリーを一人ずつ紹介してもらいました。
    ストーリーを語っていくうちに、どんどん想像が膨らんでいきます。
      
    高校生のお姉さんは、英雄のオデュッセウスさんと魔物のセイレーンさんを登場人物にして、セイレーンさんの切ない恋心を描いていました。そんな切り口があったとは!
    他にも、キルケーさんが毒薬ではなくコーヒーを淹れてくれるお話や、妖精さんたちが悪魔から人間を助けてくれたりするお話を考えた人がいました。ふむふむ、なるほど。

    4、ギャラリー
      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

    5、のりちゃん先生からひとこと

    今回のイベントを終えて、「恐怖」という感覚に、人間はこんなにひきつけられる/想像力をかきたてられるものなのか!と驚きました。展示室でのギャラリートーク中も、アトリエでの制作中も、こどもたちは、想像するために頭を働かせている真剣な表情をしていたのです!
    こどもたちのつくった作品の中には、刃物や血が描かれているものもありますが、彼らがそういったことにいつもとらわれている訳ではありません。「こんな物語だったらどうかな・・・」と想像してみたら、「なんだか怖くなってきた・・・でも、想像することっておもしろいかも!?」と感じているということが見てとれました。
    神話や文学を含めた“芸術”を味わうとき「恐怖」の感覚を想像できた方が、よりその作品のことを理解できたり、心に残ったりすることがあるので、大人の私たちは、こどもたちの「恐怖」の感覚に無理矢理フタをせず、その成長を見守ることができればいいなぁと思います。
    あ〜、こわかった!!

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    こどものイベント
    「美かえるからの挑戦状2017」
    平成29年7月22日(土) 13:30〜16:00
    こどものイベント「美かえるからの挑戦状2017」を開催しました。30名のみなさまに参加していただきました。

    2015年から始まったこちらのイベントですが、毎年たくさんのお申込をいただいており、定員30名&先着順のため、断念していただいた方も多くいらっしゃいます・・・またの機会にぜひどうぞ!
      
    こちらが美術館の屋根の上にいる"美かえる"と「美かえる箱」です。
    美術館のあちらこちらに置かれた「美かえる箱」を探し、その中に入っている「美かえるからの挑戦状」の問いかけに、みんなで答えてチャレンジしよう!というのか、今回のイベントの内容です。
    今年はどんな挑戦状かな?

    1、受付&オリエンテーション
    おなじみ、アトリエ2で受付です。


    今日は、はじめて会う人とも一緒に活動をするので、ひとりひとり名札をつくってもらいました。
      
    そして、美かえるの挑戦状にこたえるための道具、美術館の地図・特製のメモ帳・美かえる帽子をボランティアさんから配布してもらい・・・
    みんながそろったら、美かえる帽子をかぶって準備ばっちり!

    地図やメモ帳の使い方を、のりちゃん先生から紹介した後、3〜6名のチームをつくり、チーム毎に数名のボランティアさんにサポートとしてついてもらいました。
      
    今日は、初めて会う人と仲良くなるのも大切です。あいさつや自己紹介をして、「美かえる箱」を探しに出発です!

    2、挑戦スタート!!
    さっそく「美かえる箱」を発見したようです!どれどれ?
      
    今回の挑戦状には、ミュージアム博士度・発見度・聞きたい度・気になる度などが★で示されています。
    ひとつの「美かえる箱」には、いくつかの挑戦状が入っているので、どの挑戦状を開けるかチームで相談しましょうね。

    挑戦状のきりとり線のところがミシン目になっているので、プチプチと切り取り広げると、問いかけが!
      
    例えば、この挑戦状には「この作品を探してね。ちょっと立ち止まって。今どんな形になっているかな?」と書いてあり、写真ものっています。チームで美術館を探検しながら、この挑戦状の問いかけに答えられるよう、チャレンジしていってね!

    ブータン展の「マニ車」は、ありがたさ★★★です。

    こちらはブータンにある「マニ車」のレプリカです。真ん中の金色の部分にお経が刻まれていて、手で押すと回転する仕組みになっています。1周で1回お経を読んだことになるのです!ありがたい!!

    他にも、屋外彫刻に関連した問いかけ・・・
      

      

    カフェに関する問いかけ・・・


    美術館で働く人や、ボランティアさんに関する問いかけ・・・
      

    展覧会についての問いかけ・・・


    美術情報センターについての問いかけ・・・


    安藤忠雄さんの建築についての問いかけ・・・
      

      

    あっという間に100分が過ぎ、メモ帳も文字でびっしり!になっています。

    同じチームになった人の名前を記録したり、


    ボランティアさんにインタビューしてわかったことを書いたり、


    ★の数をメモしたり、

      
    青木千絵さんの展覧会や作品について記録したり、

      
    探検中に気になったことをメモしたりと、とっても積極的に「美かえるからの挑戦状」にチャレンジしてくれました!
    おつかれさま!

    3、まとめ
    アトリエにもどって、まずはひと休みです。

    その後、同じチームの人とおしゃべりしながら、どんな挑戦状があったかなど、ふりかえりをしてもらいました。初めて会った人とも、仲良くなれたようですね♪

    メモ帳だけでなく、地図の方にもいろいろと記録を残している人がいました。
    地図についている★シールは「美かえる箱」のある場所を示しているのですが、そこへ矢印を伸ばして、挑戦状にチャレンジしてわかったことなどを書いているようです。

    「みんなとなかよくする」という今回の決意・目標も書いていますね!

      
    展覧会の会場の中にあった「美かえる箱」もちゃんと発見できたようです。

    チーム毎に、今回チャレンジした挑戦状の★の数を合計してもらいました。   
    たくさん★を集められて、みなさん満足気です。
    最後に、感想などを発表してもらい、記念品の特製美かえるシールをプレゼントしてイベント終了です。

    4、のりちゃん先生からひとこと

    今年で3回目の「美かえるからの挑戦状」でしたが、挑戦状にきりとり線を入れてみたり、地図とメモ帳を別々にしたり、挑戦状に★や“○○度”を入れてみたり、みなさんが積極的に活動したくなるように・楽しめるように、今まで以上に工夫をしてみました。(※これは、全て“美かえる”からのりちゃん先生がリクエストを受けてしていることです。)
    ボランティアさんのご協力のもと、西日本で最大級の規模を誇る兵庫県立美術館を、色々な視点から味わってもらえたと思います。とっても広い美術館なので、のりちゃん先生も、ボランティアさんも、保護者のみなさんも、クタクタになりました。こどもたちは「まだまだいける!」と言ってましたが・・・。今回だけでは、美術館の全てを紹介しきれなかったので、今度美術館を訪れることがあれば、今回のように積極的に活動する・楽しむことを思い出して、“美かえる”がいなくても美術館を味わってほしいと思います。 “美かえる”またね!

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    ベルギー奇想の系譜 展 関連 こどものイベント
    「わたしの幻想世界(ファンタスティックワールド)」
    平成29年6月24日(土)10:30〜12:30/午後の部14:00〜16:00
    ベルギー奇想の系譜 展 関連 こどものイベント「わたしの幻想世界(ファンタスティックワールド)」を開催しました。午前の部・午後の部を合わせて56名のみなさまに参加していただきました。

    1、受付&オリエンテーション
    今回は、よりたくさんのこどもたちに気軽に参加してもらええるよう、開催時間を短めに設定して、午前・午後にわけて参加者を募集しました。多くの人に集まってもらえてうれしいな。

    もちろん、場所はアトリエです。

    みなさんがそろったところで、展覧会を担当した小野学芸員から「ベルギー奇想の系譜展」についてお話を聞きましょう。
      
    今回の展覧会でぜひみなさんにみてほしい!と考えているのが、《トゥヌグダルスの幻視》という作品です。アトリエの壁に大きく映して、どのような世界が描かれているのか小野学芸員から紹介しました。

    《トゥヌグダルスの幻視》は、トゥルヌダルスさんが地獄の世界を旅する夢を見た(=幻視)、というキリスト教のお話を表しています。地獄には、キリスト教の教えで、人間がしてはいけないものとされている「七つの大罪」を、平気で行っている人や悪魔たちがたくさんいたのです!!

    例えばこちらの部分は、「七つの大罪」のうち「嫉妬(=うらやましがり)の罪」を表しています。
    横になっている女の人が他の人をみて、「わたしより綺麗でうらやましいわ」と言っているようです。
    この女の人は、その罪のために、体をヘビに食べられてしまっています!!地獄ってこわい!

    他にもベルギーでは幻想的(ファンタスティック)な作品がたくさん生まれました。
    こちらは、ルネ・マグリットさんの《前兆》という作品です。

    洞窟から外の景色を描いたものだということはすぐにわかると思うのですが、よく見ると、奥の山並みが、ワシが翼を広げた形にも見えてくるという不思議な絵になっているのです。
    ベルギーで活躍した画家たちは、イメージを膨らませることが得意だったんですね。

    2、コラージュで、幻想世界(ファンタスティックワールド)をつくろう!
    次は参加者のみなさんが、想像力を働かせて、ベルギーで生まれた作品に負けないような、幻想世界(ファンタスティックワールド)を作ってみましょう。

    こちらは、事前にボランティアさんに作ってもらった制作見本です。
    どんな幻想世界(ファンタスティックワールド)が生まれるか、楽しみですね!

    今回は、コラージュという、切り貼りをする技を使って作品づくりをしてもらいます。
      
    こちらのように、事前にボランティアさんと展覧会のポスターなどを使いやすい大きさに切っておきました。

    この中から使ってみたいものを選んで、
      

    自分なりに考えて好きな大きさに切ったり、
      

    画面の大きさに合わせて、配置を決めて貼ったり、
      

    切ったものを組み合わせたり、貼ったところへ絵を描き足したり、
      
    自分の姿を写真に撮って、幻想世界(ファンタスティックワールド)へ登場させたりして、どんどん作っていきましょう。

    できあがってきました〜!


    完成したら、イーゼルに立てて鑑賞会の準備をしましょう。



    つくるのも楽しいけど、他の人の作品をみるのも楽しいですね。

    3、ギャラリー
     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

       

       

    4、まとめ
    みなさん夢中になって制作していたので、時間が足りない!という人も居ましたが、きりのよいところで発表会とし、自分で考えた幻想世界(ファンタスティックワールド)について、紹介をしてもらいました。

    《トゥヌグダルスの幻視》のように、地獄を想像して作品に仕上げた人もいれば、翼の生えた車に乗って自分が旅をする、というようなストーリーを考えて作品にした人もいました。
    それぞれ、思いもよらない工夫をしていて、とっても・・・ファンタスティック!!

    5、のりちゃん先生からひとこと

    ベルギーで生まれた“ファンタスティック”な作品たち・・・作品の前に立ってじっとみていると、不思議な生き物がいたり、現実にはないような場面が描かれていたりして、さまざまなストーリーが心に浮かんできます。そういったものをつくり出すための想像力や表現力を、こどもたちにも味わって欲しいと考えて、今回の内容を考えました。また、コラージュは、絵を描くことや手先の器用さに苦手意識がある場合でも、想像力を育むための活動としてぴったり!で、道具や材料も身近なものでできるので、ぜひお家でも「ファンタスティックワールド」の続きをつくってほしいなぁと思います。

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    ベルギー奇想の系譜 展 関連 こどものイベント
    おやこ解説会「ちょっと怖くて なんだか楽しい 不思議な話」
    平成29年6月3日(土) 11:00〜11:30
    ベルギー奇想の系譜 展 関連 こどものイベント おやこ解説会「ちょっと怖くて なんだか楽しい 不思議な話」を開催しました。48名のみなさまに参加していただきました。

    1、受付&オリエンテーション
    おやこ解説会の時は、レクチャールーム前で受付です。

    本日限定の資料を受け取ってね。

    レクチャールームに入ってから、ボランティアさんからこどものイベント用のポイントカード&シールと、アンケート用紙を配布してもらい、


    参加者のみなさんがそろったところで、オリエンテーションを始めました。

    右側にいるのが展覧会を担当した小野学芸員、左側にいるのがのりちゃん先生です。
    今回のために、こどもたち向けの特別なスライドを小野学芸員が用意しています!楽しみですね。

    2、ちょっと怖くて なんだか楽しい 不思議な話
    最初に、今回の展覧会いちおし!のヒエロニムス・ボス工房で描かれた《トゥヌグダルスの幻視》という作品を大きく写して、どんな場面を描いていると思うか発表してもらいました。
      
    細かなところまでよ〜くみてね。
    「何かを飲まされている人がいる!」「ベッドで寝ている人がいる!」など、すばやく意見があがりました。みなさん、さすがです。

    それでは、絵の細かな部分を拡大してみてみましょう。
    ベッドで寝ている人の場面では、どんなことを表しているのでしょうか?
      
    「やだー!まだねるー。」というふきだしが現れました!
    寝ている人は、やるべきことをせずにダラダラと時間を過ごしているようです。
    この部分は「怠惰(たいだ)の罪(つみ)」を表現しているんだって!
    参加者のみなさん、心当たりがあるのかクスクス笑い声が聞こえてきました。

    実は、この《トゥヌグダルスの幻視》では「七つの大罪」を1つの絵の中にまとめて描いているのです。
    「七つの大罪」とは、キリスト教の教えで、人として生きていく上で、してはいけないこと(=罪)を次のように七つ定めたもののことです。

    @怠惰(たいだ)・・・ごろごろ、だらだらしてなまけること。やるべきことをやらないこと。
    A激怒(げきど)・・・おこってひとをきずつけること。ぼうりょくをふるうこと。
    B大食(たいしょく)・・・すきなだけ、すきなものをたべたりのんだりすること。
    C貪欲(どんよく)・・・どんなものでもほしがること。いつまでもまんぞくしないこと。
    D邪淫(じゃいん)・・・きもちいいこと、すきなことばっかりしていること。
    E嫉妬(しっと)・・・ひとをきにして、たにんをうらやんでばっかりいること。
    F傲慢(ごうまん)・・・じぶんがいちばん!とおもって、いばること。

    それでは次は、こちらの部分をみてみましょう!この場面はどの罪を表しているのでしょうか?


    「お金が降ってきてる〜。」そうなんです!この人、お金をあびて嬉しそうにしています。
    ・・・となると、この場面は、欲張りな人を現した「貪欲」の罪について描いてあるんですね。

    他の罪についても《トゥヌグダルスの幻視》を部分ごとに分けて紹介してもらい、「七つの大罪」を絵で表すとどんな描き方になるのか、みなみなさんがだんだんわかってきたところで・・・


    クイズです!!展覧会にも展示してあるこちらの版画作品は、「七つの大罪」のうち、どの罪を表しているでしょう?


    受付で配布した資料にはこの作品が印刷されているので、それを見ながら家族で相談し、


    その後、絵のどこをみて、どの罪を描いた作品だと推理したか、発表してもらいました。
    「はい、はい、はーい!」みなさん、自信たっぷりです。

    さきほどの版画作品は《大食》の罪を表した作品です。いろいろな生き物が飲んだり食べたりしているので、みんなさんすぐにわかったそうです。

    その後、こちらの3つの版画についてもクイズ・相談タイム・発表を行い、細かなところまでじっくり鑑賞してもらいました。

    1つ目は・・・《怠惰》、


    2つ目は・・・《貪欲》、


    3つ目は・・・《激怒》でした〜!

    どの作品にも、人間の他に、現実にはいない生き物や、悪魔のような姿をしたものが描かれていて、ちょっとこわ〜い・・・でも、なんだかにぎやかで楽しげにもみえるから不思議ですね。

    みればみるほど多くのことに気付いたり、他の人の意見を聞いて自分では気がつかなかったことがわかるようになったりして、大盛り上がりで解説会は終了となりました!

    3、のりちゃん先生からひとこと

    おやこ解説会をもっと楽しいものにしたい!と考え始めて、はや1年半・・・。みなさまの協力があって、充実したものになってきたなぁという実感があります。
    「おやこ連れで、こどもがいるから美術館の講演会・解説会に参加しづらい」と感じている方は少なくないはずです。きっと一般の方を気遣われてのことと思いますが、今回のように家族で相談できる時間と場所を確保することで、その“気遣い”を取り除き、こどもも保護者も実りある時間を過ごしてもらうことができたと思います。
    美術館・美術鑑賞が「おやこ」にとっても楽しめる場所だということを、たくさんの人に知ってもらえるようがんばります〜!

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    新宮 晋の宇宙船 関連 こどものイベント
    「凧をつくろう」
    平成29年5月5日(金・祝)10:30〜15:30
    新宮 晋の宇宙船 関連 こどものイベント「凧をつくろう」を開催しました。
    50名のみなさまに参加・参観していただきました。

    1、受付&オリエンテーション
    毎度おなじみ、最初はアトリエ2で受付です。

    今回つくる凧はとても大きく、作成するのにスペースが必要なので、廊下で受付をしました。
    黄色いエプロンをしているのは、ボランティアさん。準備万端です!

    今回は、新宮晋(しんぐう すすむ)さんご本人を講師として招いているので、みなさんの緊張感とワクワク感が両方伝わってきました。

    早く始まらないかな・・・!

    さて、みなさんがそろったところで、イベント開始です。

    左側にいるのがみなさんご存知の新宮晋さん、右側にいるのが展覧会担当の遊免学芸員です。
    それぞれの自己紹介の後、新宮さんご自身から展覧会や作品について紹介して頂きました。
    鑑賞をするときのマナーを確認したら、みんなそろって展覧会場へ出発です。

    2、新宮船長の宇宙船に乗って、宇宙旅行へ出かけよう!
    展覧会のタイトルは『新宮 晋の宇宙船』。船長自ら案内をして頂きましょう。
      
    船に乗り込む前、《星の海》が目の前に現れました。
    キラキラと瞬く星に、みなさんうっとり・・・。
    これからどんな景色が見られるのか、気分が盛り上がってきました。

    宇宙船の中へ入ると、壁にいくつかのメッセージがあることに気付きます。
    「空気は、気圧を一定に保つために恐ろしいほどの几帳面さで移動する。それが風だ。風は地球上のすべてのかたちを造形する。」

    地球というかけがえのない星で生きる私たちは、風や自然と共に生きていかなければいけません。
    どうやったら自然と仲良く生きられるか、船長が語り、問いかけています。


    となりの部屋からは「ざぁ〜、ざぁ〜」っと水の音が聞こえてきます。気になって行ってみると、めぐみの雨を受けて軽やかに動く《雨の光線》に出会いました。

    こちらの壁にも、新宮船長からのメッセージが・・・。
    「雨は空からのメッセージ。地上にさまざまな生命を生み、それを育ててきた。」
    雨は命の源なんですね。

    船長が乗組員のみなさんに、なぜ宇宙や自然について作品をつくろうと考えたかなど、優しくわかりやすく語りかけています。

    お話を聞いているみなさんの表情が真剣そのものです。

    次の場所へ進むと《小さな惑星》を発見しました。
      
    銀色のパーツの中に入っている水が移動して、それぞれが回転しながら様々な姿をみせています。
    キラッと反射しているところも、宇宙空間のきらめきのようで圧倒されますね。
    こちらは《時の流れ》です。ゆっくり動く部分と、細かくクルクル回る部分があって、とても複雑な動きをしています。


    《月の舟》は、宇宙の中でゆるやかに泳いでいるようです。



    なごり惜しいですが、最後に新宮船長からまとめのお話を聞いて、宇宙旅行のおしまいです。

    3、アトリエへ戻って、凧づくり
    アトリエへ戻り、一息ついたところで、宇宙旅行の感想を発表してもらいました。

    船長もみなさんと一緒に旅ができてとっても嬉しそうですね!

    そして、今日のメインイベント「凧づくり」ですが、制作のテーマは『宇宙へのメッセージ』です!
    宇宙から地球をながめているのは、宇宙旅行ができるようになった人間かもしれないし、宇宙人や、まだわたしたちが知らない生き物や、神様かもしれない・・・そういうものに向けて、地球人として伝えたいメッセージを決めて、凧を作成してもらいます!

    絵の具の使い方について、のりちゃん先生から少し紹介した後は、アイデアスケッチをしてもらいました。


    どんなアイデアが良いか家族と相談してみたり・・・


    いろいろなパターンのデザインを考えてみたり・・・


    お試し用の紙に、"吹流し"の技で試作をしてみたりして・・・


    アイデアがまとまったら、


    本番の大きな凧用紙に、描いていきましょう!


    絵の具屋さんで好きな色の絵の具をもらってね。
      
    色ペンもたくさん用意したので、どんどん使って良いですよ〜。

    こちらでは、絵の具を金あみと歯ブラシで飛ばして、霧のような模様をつくろうとしています。
      
    できあがりが楽しみですね!

    はやく絵の具を乾かしたいときは、ドライヤーを使いましょう。


    少しずつ完成に近づいてきました。
      

      
    アトリエ中に熱気がうずまいています!!

    最後に、竹ひごと凧糸を取り付けたら完成です。
      

    凧あげに出かける前に、新宮さんから凧を風にのせるコツを教えていただきました。

    「吹いてくる風の方向を調べたら、風の吹いてくる方に背中を向けてから凧をあげるといいよ。」とのこと。なるほど、わかりやすい!さすが、自然と仲良しの新宮さんです。

    4、ハーバーウォークで凧あげ
    完成した凧をもって、美術館の南側にあるハーバーウォークへ出てきました。
    雲ひとつない、快晴の青空。気持ちよく凧があがっていきます。

    こちらの写真に写っている赤色のものは、美術館の屋外彫刻作品である《遥かなリズム》です。
    こちらも新宮さんの作品なんですよ。5月の優しい風に、みなさんのつくった凧と一緒になって嬉しそうに動いています。

    凧に込めたそれぞれのメッセージ、宇宙へ届いているといいな・・・!

    ひとしきり凧あげを楽しんだ後、全員で記念写真の撮影です。

    みなさん、最高に素敵な笑顔ですね。

    5、ギャラリー
     

     

     

     

     

     

     

     

     

    6、のりちゃん先生からひとこと

    “凧に宇宙へ向けたメッセージを込めよう”という新宮さんからのお題に、一人一人が真剣に向き合って凧づくりをする場面を目の前にし、わたしが一番ワクワクしていました。
    新宮船長の宇宙船に乗り込んで、船長のお話を聞きながらみなさんと宇宙旅行をしている時、自然の神秘や雄大さ、わたしたち人間が自然と共に生きること・生かされていることに、はっと気付かされました。新宮船長がこどもたちの心に届くよう、太陽や風や植物など身近な自然を例にあげ、丁寧に紹介してくださったので、きっと参加者のみなさんも同じように感じていたはずです。だからこそ、“メッセージ”について深く考えることができたと感じています。
    新宮さんの熱意とこどもたちに向けたあたたかな眼差しは、わたしの心にも、みなさんの心にもいつまでも鮮やかに残されていくでしょう。

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    県美プレミアムT 特集 Out of Real リアルからの創造/脱却 関連 こどものイベント
    「私のリアルなわたし」
    平成29年4月23日(日) 13:00〜15:30
    県美プレミアムT 特集 Out of Real リアルからの創造/脱却 関連 こどものイベント「私のリアルなわたし」を開催しました。
    7名のみなさまに参加・参観していただきました。

    1、オリエンテーション
    アトリエに集合し、まずはスタッフの紹介から始まりです。

    右側にいるのが展覧会を担当した村田学芸員、真ん中にいるのがのりちゃん先生です。
    まずは『Out of Real』を展示室まで鑑賞に行きましょう!村田学芸員から展覧会について少しお話をして、さっそく出かけました。

    参加者のみなさんにはこちらのワークシートを配布し、必要があればメモをとってもらうことにしています。
      

    2、展示室で鑑賞
    村田学芸員の案内で、森村泰昌さんの作品がいくつか並んでいるところへやってきました。

    森村さんは、自分の姿を有名人や有名な絵に似せて変装することで、作品を発表しています。
    《肖像(ゴッホ)/小》では、ゴッホさんの自画像(油絵)の中に森村さん自身が入り込んだような、不思議な作品になっています。自分の肌にもまるで絵の具で描いたようなペイントをしているんですよ。

    次は、澤田知子さんの《ID400》です。

    白黒の証明写真が、なんと400枚!全部澤田さん自身の写真です。
    メイクや服装を変えるだけで、全くの別人にみえるから驚きですね。
    どの人が気になったかな?

    森村さんと澤田さんの作品をゆっくり鑑賞した後は、自由鑑賞の時間をとりました。

    こちらは、ジム・ダインさんの《植物が扇風機になる》という作品です。
    植物の『リアル』な姿は、実は扇風機だったのでしょうか・・・?

    おとなりの部屋には、吉村益信さんの《豚・pig lib;》も展示してあります。

    右側にいるのが、こちらも展覧会担当の相良学芸員。
    参加者のみなさんとこちらの豚の『リアル』について、深く話し込んでいるようです。

    鑑賞を終えてアトリエへ戻ったところで、どんな作品が気になったかなど感想を発表してもらう時間をとりました。

    ワークシートに一生懸命メモやスケッチをとっている人もいて、集中して鑑賞できたことが伝わってきます。

    3、「私のリアルなわたし」って・・・誰?
    ところで、今回のイベントのタイトルになっている「私のリアルなわたし」という言葉、とっても意味深ですが、内容を説明すると・・・

    森村泰昌さんや澤田知子さんのように、自分の姿を“いつも”とは違うスタイルにしてみて、色々な「わたし」を自分で感じ、「リアルな(本当の)私とはどんな人物か?」について考えてみよう!ということなのです。

    まずは、“いつも”の自分の姿を撮って・・・
       
    準備OK!

    アトリエにあった小道具や、職員の家にあった服や装飾品などを用意したので、自由に使って自分の姿を変えてみましょう。
      
    いろいろあって困っちゃう〜。

    アイデアが大事!

    お母さんやボランティアさんとも相談してみてね。

    スタイルが決まった人から、写真撮影です。

    カメラマンは村田学芸員、ポーズをとっているのは・・・相良学芸員!?

    少し恥ずかしがっていたみなさんも、だんだん慣れてきて、小道具の使い方が斬新になってきました!

    ゴーグルに手袋、大きな掃除機に乗ってどこへ行くのかしら?

    ボランティアさんがまるでヘアメイクさんのようです。

    細かなところまでチェックしてから撮影しましょう。

    お料理教室の先生になるときは、レシピの書いてあるホワイトボードを用意して・・・


    美容室の人になるときは、2人で一緒に・・・

    たくさんの工夫が生まれました。

    4、ギャラリー
       

      

       

       

       

       

       

    5、まとめ
    撮影した写真をプロジェクターで投影し、全員で鑑賞会です。
    改めてみると、それぞれ自分とは思えない姿で、おもしろい!

    どの人も撮影するにつれ、ポーズのとり方や小道具の使い方が洗練されていったことがわかります。自然と歓声があがり、和気あいあいとした鑑賞会となりました。

    全ての写真を鑑賞した後は、全体を通しての感想や「リアルなわたし」について考えたことなどを、ざっくばらんにお話をしました。

    「どんな格好をしても、わたしはわたしなんだって実感した。」とのコメントもいただき、みなさん充実した表情で終了です。

    本日撮影した写真を記念品としてプレゼントしました。
      

    こちらのシートに保存してね。


    6、のりちゃん先生からひとこと

    今回のイベントでは、写真撮影の時間があったので、参加者のみなさんが“のって”くれなかったらどうしよう・・・と心配していましたが、撮影すればするほど楽しさが実感できたようで、時間が足りなくなるほどでした。
    こどもの気持ちに寄り添ってサポートしてくれる大人(美術館スタッフやボランティアさんはもちろん、保護者のみなさんも)が居たことが良かったのかなぁと感じています。また、参加者は少なめでしたが、だからこそアットホームな雰囲気の中で思う存分活動してもらえたし、充実した時間をつくることができたと思います。
    みなさんには、このイベントのことを時々思い出し「リアルなわたし」とは何か?自分自身に問いかけてみる機会をつくってほしいなぁ・・・と思います。

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    新宮 晋の宇宙船 関連 未就学児のための鑑賞会
    「いちごツアー」
    平成29年3月29日(水)、4月13日(木)、22日(土)・各日10:30〜11:00
    新宮 晋の宇宙船 関連 未就学児のための鑑賞会「いちごツアー」を開催しました。
    3回合わせて、48名のみなさまに参加・参観していただきました。
    「いちご」というのは、1〜5歳のこどもたちのことを表していますが、実は、新宮さんの絵本『いちご』にもひっかけています。

    こどもたちと一緒に鑑賞すると、新宮さんの作品のスケールの大きさがより一層伝わってきました。


    1、受付&オリエンテーション
    今回はレクチャールームの前で受付です。

    1〜5歳のこどもたちとのイベントなので、もちろんバギーでの参加も大歓迎!!

    レクチャールームでは、おなじみの遊免学芸員がみなさんをお迎えしています。実は、遊免学芸員は、今回の展覧会担当でもあるのです。

    今までにこの美術館へ来たことがある人〜?」
    はじめての人もそうでない人も、今回みんなでみる新宮さんの展覧会(=宇宙船)をきっと好きになってくれると思いますよ。マナーを確認してから、新宮さんのつくり出した"宇宙船"に乗って"宇宙旅行"へ出かけましょう!

    2、宇宙旅行へ!
    みんなそろって、こちらの大階段から宇宙船へ乗り込みます。

    自分の足で行けるかな?
    がんばって階段を上っていくと・・・

    《星の海》が待っていました。こちらが、宇宙船への搭乗口です。

    ふわふわ・ゆらゆらと優しく瞬く星が目の前に広がり、この作品の大きさに、動きに、不思議さに、こどもも大人も釘付けです!!
    はぐれないように乗り込んだら・・・

    ここからはもう宇宙です。《星空》と《空のこだま》がみえてきました。少しの空気の流れで、それぞれ違った動き方でゆらゆら揺れています。
      
    作品自体も素敵ですが、みなさん"影"も気になったようで、床や壁を見たり、天井を見上げたりして楽しんでいます。

    今回は特別に優しく風をおこして、《風》をふわふわ動かしてみました。

    ひとつひとつ違ったタイミングで動くのが楽しそうですね。

    次の部屋に入ると、天から雨が降り注いでいて、みんなびっくり!
    《雨の光線》という作品です。

    ラッパのような入れ物に水がたまると、それがおもりとなって、車輪のようにくるくる回り始めます。
    ざぁ〜っという音も、みなさんの興味をそそったようで、ワクワクしながら鑑賞してくれました。

    こちらの《小さな惑星》では、作品の中に入っている水が移動すると、それに合わせてくるくると回転する仕組みになっています。
      
    ずっとみていても、形や角度がどんどん変わるので、どれだけでも見つめていられますね。

    次は《雲の階段》をみなさんと一緒に寝転んで見上げてみました。
    ゆ〜っくり動いていく雲が重なり合っている様子なんですね。
      
    今回は、新宮さんおすすめの方法でみてみました。床にねっころがってみるとまるで草原に来たような気持ちになれます。

    他にも、ぐねぐね動く《花》や・・・
      

    カラフルな布が入れかわりながら動く《オーロラ》や・・・


    《雲の日記》や・・・


    いろんな作品の模型を鑑賞して、
      

    新宮さんの宇宙船から降り、大満足でレクチャールームへ戻りました。

    宇宙旅行へ出かける前よりも、みなさんの表情がやわらかく・豊かになっているように見えます。

    3、レクチャールームでまとめ
    レクチャールームでは、宇宙船から見えたもののうち、何がお気に入りになったかなど、感想を聞きました。
      
    また、新宮晋さんは絵本の出版もされているので、そのお話についても遊免学芸員が紹介しました。新宮さんは、自然を愛しているんだな〜ということが伝わってきます。

    さらに、こちらのようなスケッチを残してくれた人(小学生のお兄さんです)もいました!

    よく観察していますね。

    最後に、アンケートの記入にチャレンジしてみたい人には記入をお願いして(うまく文字がかけないので)・・・終了です!


    4、のりちゃん先生からひとこと

    こどものイベントはほとんどの場合、小学生のこどもたち向けに行っているので、今回の未就学児対象のツアーは、楽しんでくれるかなぁ・・・と少し不安もありました。しかし、新宮晋さんの作品と未就学のこどもたちとの相性が抜群に良く、作品をじっとみて動かなくなる子もたくさん居て、その集中力にこちらが驚かされました。こどもたちの感性を信じることや、こどもたちと一緒に感動することの大切さを改めて感じた3日間となりました。

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    こどものイベント
    「のりちゃん先生のフェルティング★フェスティバル」
    平成29年3月25日(土)10:30〜15:30
    こどものイベント「のりちゃん先生のフェルティング★フェスティバル」を開催しました。40名のみなさまに参加・参観していただきました。
    今回は、みなと銀行さんにご支援・ご協力をいただき、神戸開港150年を記念して、羊毛フェルトで神戸の街を表す作品づくりを行いました。

    大きなパネルに神戸港周辺の地図(?)を描き、背景を用意しておきました。
    左上にある赤い丸は、羊毛フェルトで作った太陽です。他にも、ポートタワーや、王子動物園のパンダ、港に着いた船、淡路島、カモメや海の生き物なども、事前にボランティアさんと見本として作成し、安全ピンで取り付けました。

    参加者のみなさんには、さらに"神戸らしいもの"を作成してもらい、にぎやかな港町を完成させてほしいと思います。

    1、受付
    おなじみのとおり、アトリエ2で受付です。
      
    その後、名札シールを作って、みんながそろうのを待ちます。

    あれ?のりちゃん先生からプレゼントを受け取っている人がいますよ。

    実は、受付でお渡ししている「こどものイベントカード」に10枚シールを集めると(10回こどものイベントに参加すると)、兵庫県立美術館ならではの素敵なグッズをプレゼントしているのです!
    10回達成おめでとう!

    2、オリエンテーション
    さて、みなさんがそろったところで、イベント開始です。

    始めに、みなと銀行広報室の藤井英二室長からごあいさつをいただきました。

    その後、神戸港の歴史・文化を紹介する映像をみて、改めて神戸の街について知る・考える機会としました。


    次は、作品づくりのテーマ発表です! 「ひとりひとり“神戸らしいもの”や“神戸の街で見かけるもの”を作り、最後に全員でこちらの地図(?)に飾ってにぎやかな神戸の街を完成させましょう!」

    のりちゃん先生が指し示しているのは、美術館の南側ハーバーウォークにあるヤノベケンジさんの《Sun Sister》のシルエットを表したものです。本物の作品は、とても大きく『なぎさちゃん』の愛称で親しまれ、震災から復興していく明るい未来を象徴しているのです。

    3、アイデアスケッチ
    他にも、みなさんに“神戸らしいもの”はどんなものがあるかイメージを膨らませてもらうため、開港150年の歴史を紹介したすごろくを使って、それぞれアイデアを練ることにしました。
      
    すごろくでは、ポートアイランドの誕生や明石海峡大橋の開通のことはもちろん、港に青いバナナが黄色く熟すまで保管しておく倉庫があったことや、喜劇王のチャップリンさんが神戸港に降り立ったことなども紹介されています。

    家族や友達で相談しながら、自分が作品にしてみたいものをアイデアスケッチしてもらいました。
      
    恥ずかしがらずに、どんどんスケッチしてみてね。

    須磨水族館にいる海の生き物や、明石のタコに灘のお酒・・・
        
    いろんなアイデアが浮かんできたようです!

    4、フェルティングの練習
    つくりたい作品のイメージが決まってきたら、ちょっと頭を切り替えて、“フェルティングの方法を紹介しました。
      
    こちらが色とりどりに染められた羊毛です。
    このふわふわした繊維を、せっけん水や専用のニードル(針)を使って固め、形をつくるのです。

    このように繊維を少しずつ抜き出し、バットの中に置いた型紙の上にたて・よこ交互に積んでいきます。
        
    そこへせっけん水をかけて、手でやさしくなでながら、"フェルト"になってくるまでこすります。
    手の荒れやすい人は、手袋をしてね。

    さぁ、みんなもやってみましょう!
    使ってみたい色の羊毛を選んで、せっけん水をかけて、なでなで・・・ゴシゴシ・・・
        

    できた!!
      
    練習なので、型紙の大きさは全員同じです。羊毛の繊維がくっついて縮まり、型紙よりも小さいサイズになればOK。わざとふわふわしている感触を残しても良いし、しっかり固めの布にしても良いです。

    せっけんの泡を水で流し、脱水機にかけ、乾かしたら完成!
      
    でも、その前に繊維があまりくっついていないところや、細かな模様をいれてみたいところには、専用のニードルを使って、繊維をからませて定着させていきます。
    ニードルを使うときは、手に刺さないように気をつけて、下にスポンジもひいてね。

    5、にぎやかな神戸の街をつくろう!
    お昼休憩のあとは、本番の制作です。
    午前中に考えておいた“神戸らしいもの”や“神戸の街で見かけるもの”を羊毛フェルトでつくっていきます。
      
    型に油性ペンで下書きをして、はさみで切り取ります。何ができあがってくるか楽しみですね。

    練習をしておいたので、みなさん作り方はばっちりです。
        
    羊毛を少しずつ積み重ねてせっけん水でこすり、細かなところは、ニードルで整えて・・・

    スマスイのイルカ、長田の鉄人28号、ファッションの街神戸を表すワンピースに、スイーツ・・・!
          
    たくさんの作品ができあがってきました。

    脱水機にかけて、水がたれてこないようになったら、地図(?)に飾りましょう〜!

    6、発表会
    みんなの作品を飾り、自分の作ったものについて、1人ずつ順番に紹介をしてもらいました。

    カラフルな海の生き物や、明石海峡大橋、さんふらわあ号、美術館の屋根の上にいる美かえる・・・とってもにぎやかな神戸港ができあがりました!


    7、のりちゃん先生からひとこと

    昨年度の「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」に引き続き、のりちゃん先生の専門である染織にちなんだイベント、第二弾となりました。みなと銀行さんのバックアップのおかげで、充実したイベントを開催することができ、アトリエ中が大満足の表情でいっぱいになっていました。ありがとうございました。
    今回使った羊毛はもちろん天然素材ですが(漂白と染色をしています)、人は、昔から羊などの動物の毛を分けてもらって、あたたかい衣類や絨毯などをつくり生活を豊かにしてきました。このイベントを通して、保護者の方やボランティアさんからも「羊の毛で形をつくることができるなんてすごい!」「せっけん水やニードルで繊維がくっついていくのがおもしろいなぁ」「思ったより簡単にできた」といったコメントをいただき、わたしの方も嬉しくなりました。人々の残した知恵も、羊毛フェルトの手触りの心地よさやおもしろさも伝えられたと思います。またいつか『フェルティング★フェスティバル』を開催できたらいいなぁ・・・。

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    県美プレミアムV 関連 収蔵品によるテーマ展 彫刻大集合 関連 こどものイベント
    「彫刻の世界を探検してみよう」
    平成29年2月25日(土)10:30〜15:30
    県美プレミアムV 収蔵品によるテーマ展 彫刻大集合 関連 こどものイベント 「彫刻の世界を探検してみよう」を開催しました。27名のみなさまに参加・参観していただきました。

    1、受付

    毎度おなじみ、アトリエ2の出入口で受付です。
    今回は、立体的な作品づくりをするので、みんな早くつくりたくってワクワクしている様子が伝わってきました。

    2、オリエンテーション
    みんながそろったところで、スタッフ紹介をした後、「彫刻大集合」を担当した出原学芸員から、どんな作品が展示してあるかなど、お話をしてもらいました。
     
    図工の時間に粘土やダンボールなどで「工作」をしたことがあると思うけど、「彫刻」というのは、立体的に作品をつくること。そのような立体で表した作品も美術館にはたくさん収蔵されています。
    「彫刻大集合」では、その名のとおり、展示室にた〜くさんの彫刻作品があって、きっと彫刻作品のおもしろさに気づいてくれると思います。

    3、展示室へ鑑賞に出かけよう!
    出原学芸員のお話を聞いたら、本物の作品をみるのが楽しみになってきました!
     
    こちらのワークシートを持って、みんなで展示室へ行ってみよう!

    展示室に入ってすぐの部屋は、「人体彫刻の魅力」をテーマにしていて、人の姿を表した作品もあれば、手だけを作品にしたものもあります。

    こちらの写真では、ロダンさんの《オルフェウス》をみんなでお話しながら鑑賞しているところです。写真では後姿なので見えにくいのですが、オルフェウスさんの表情がとっても辛そうな作品なのです・・・

    2つ目の部屋のテーマは「抽象の力」。図形のようにかんたんな形、わかりやすい色で表した作品を集めて並べています。

    こちらはブランクーシさんの《新生》という作品です。「金色のたまごみたい!」「よく見ると、少しへこみがあったり、でっぱりがあったりしている・・・顔かなぁ?」など、考えたことを自然に交流しています。

    3つ目の部屋に入ると、すぐ正面にこんな作品がありました!
    内田晴之さんの《静止 82-1》という作品です。磁石の反発作用を利用して、二つの角柱の間に空間ができています。

    いつもは触らないように気をつけて鑑賞しているけど、今回は特別に、出原学芸員がこの作品の上側の角柱をそっとゆらしてくれました。ゆらゆらゆれた後、このすき間はいつも同じ幅で止まる=静止するのです。ふしぎ!!

    3つ目の部屋は「彫刻から立体へ」というテーマで、
    こちらのように電気の力で、うねうねうね〜っと不思議な動きをする作品や・・・


    みんなの身長よりもも〜っと大きな、器?のような、
    こんなの見たことない!という作品がたくさん並んでいます。

    自分から進んで作品の「素敵だな」と思ったところをお父さんのカメラにおさめている子もいました。

    ちょっと一息ついたところで、新宮晋さんの《花》という作品の前にみなさんを集めて、遊免学芸員からギャラリートークをしてもらいました。

    少しの風でふわふわゆれる作品なので、なんだかずぅ〜っとみていられるね。
    どんなつくり方をしているかなど、気になるところがいっぱい!

    4つ目の部屋に入ると、観覧車が動いています!こちらももちろん作品ですよ。

    この部屋のテーマは「ポップと彫刻」。「ポップ」というのは、「ポピュラー」という言葉のことで、「たくさんの人が知っていること」というような意味です。ふむふむ。

    最後の部屋は「床への意識」というテーマです。
    作品を見る人の目線をわざと床のほうへ向けたり、台座をなくして展示してみたり・・・

    こちらの作品も、床へ寝そべるような姿勢でないと細かなところが見られないのですが、接着剤なしでこのバランスを保っている部分がとっても繊細ですごーい!

    みんなで見て回った後、展示室を自由に鑑賞して、気になるものをスケッチする時間にしました。
     

     
    たくさんの種類の彫刻があったけど、みんな自分の"好み"を自分でわかっているみたいで、すらすらすら〜っとスケッチしていました。

    アトリエ2にもどってからは、展覧会の中でどんな作品が気になったかなどを発表してもらいました。
     

    4、作品づくりのアイデアを練ろう。
    お昼休みに入る前に、自分の作品づくりのテーマやアイデアについて、少し考えておくように伝えました。

    今回は、やじろべえのようにゆらゆらゆれる作品をつくるので、左右のおもりをどんな関係性にするか、どんな形にするか、よく考えてアイデアを練るようにしてもらいました。

    みんな、お昼ごはんを食べたら、休む間もなく、すぐにアイデアスケッチをしていてビックリ!
     
    ものすごい創作意欲です!

    みんながアトリエにそろったところで、午後の部開始です。
    まずは、釘の土台に、カラー針金をのせて、ちょうど釣り合いのとれるように折り曲げ、バランスのとれる状態をつくってもらいました。
     
    釘とカラー針金には接着材を使わないので、これがなかなか難しい・・・!
    うまくバランスが取れたときは、とっても嬉しそうです。

    その後、おもりになる紙粘土でつくりたいものをつくるため、みんなを一つの机に集めて、紙粘土に色をつける方法を紹介しました。

    今回使ったのは、ふわふわで軽い紙粘土です。絵の具を少しずつ混ぜながら練っても良いし、紙粘土で形を作ってから、筆で色を塗っても良いです。

    ちなみに、みんなのアイデアスケッチはこんな感じ。
     

     

     

     

     

     

     
    「釣り合い」を考えて、いろいろなアイデアが出ました!

    5、アイデアをもとに、紙粘土でおもりをつくろう!
    ここからが本番!アイデアをもとに、制作を進めていきましょう。


    絵の具を溶いたり、混ぜたりして・・・


    少しずつ紙粘土に絵の具を混ぜて・・・


    アイデアにあわせて形をつくって・・・


    だんだんできあがってきました!
       

    カラー針金に、できあがったおもりを取りつけて・・・
     
     
    か・ん・せ・い!?

    6、ギャラリー
     

     

     

     

     

     

     

     

    7、みんなで発表会
    できあがった作品をひとつの机に集めて、みんなで発表会です。
    紙粘土が乾ききっていないので、釘の台に乗せられないものもありましたが、どれも力作ばかりで見ごたえがありますね。
    (おうちに帰ってから紙粘土が乾いた後に、改めてボンドでつけてね。)


    今回は、釣り合い・バランスのことをそれぞれ自分なりに考えて左右につける形をつくったので、どうしてその組み合わせにしたのか、くわしく紹介してもらいました。
    自分の作品にも、他の人の作品にも、大きな拍手を贈って終了です!

    8、のりちゃん先生からひとこと
    彫刻が大集合!している展覧会。展示してある作品はどれもこれもこどもたちにとって、ものすごく新鮮だったようで、出原学芸員や遊免学芸員との鑑賞をキラキラの目で楽しんでいました。
    もし「美術館ってつまらないところなんじゃ?」という気持ちを持っているお友達がいたら、「ぜんぜん違うよ」と伝えてほしいと思います。

    今回の作品づくりでは、やじろべえの両端に、どんな関係性でどんな形をつけるのか、みなさんのアイデアが浮かんでくるか少し心配していたのですが、それぞれしっかりと構想を持って作品づくりをしていて、こちらがその発想力におどろかされるばかりでした。描くのも素敵ですが、今回のように「つくる」ことも、より好きになってもらえたのではないかと思います。

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    2017
    アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国 展 関連 こどものイベント
    おやこ解説会「ヴェルフリさんの王国へ出かけよう」
    平成29年2月11日(土・祝) 13:30〜14:00
    アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国 展 関連 こどものイベント おやこ解説会「ヴェルフリさんの王国へ出かけよう」を開催しました。33名のみなさまに参加していただきました。

    1、受付

    まずは、レクチャールームの前で受付です。
    今までに参加したことのある人も、そうでない人も集まれ〜!
    レクチャールームは100名まで入場できるので、ボランティアさんが「まだまだ入場できますよ、いかがですか。」と優しく呼び込みをしてくれています。

    2、スタッフ紹介
    さぁ、おやこ解説会の始まりです。
    まず、あいさつをして、その後スタッフ紹介をしました。

    のりちゃん先生が展覧会を担当した小林学芸員を紹介しているところです。
    小林学芸員から、ヴェルフリさんとその作品についてお話を聞くことで、ヴェルフリさんの描いた“王国”へ行ったような気分になってみよう!というのが今回のテーマです。

    3、ヴェルフリさんの王国へ出かけよう
    「ヴェルフリさんって、こんな人。何をしているんだろう?」小林学芸員が問いかけています。

    みなさん、元気よく手をあげてくれました。「笛を吹いている!」
    そうなんです。ヴェルフリさんは、紙をまるめて作ったラッパを吹いていました。もちろん、絵を描くことは好きだったと思いますが、音楽も好きだったみたいですね。

    こちらの写真では、ヴェルフリさんの作品を、見やすいように大きく映し出しています。

    顔や模様、文字やいろんな線に混じって、音譜が並んでいるところ、発見できたかな?
    楽譜のようにメロディーが描かれています。どんな曲になるか想像してみるのも良いですね。

    参加者のみなさんには、こちらの用紙を配布しました。

    ヴェルフリさんの作品には、このような形や模様がたくさん登場するので、よ〜く探してみないと見つけられないこともあります。これらの形や模様を使って、ヴェルフリさんの考えたストーリーを表しているものもあるんですよ。
    どんなストーリーなのか、読み解いていくこともできそうです。

    また、こちらのワークシートもみなさんに配布し、自分で発見した形や模様を色鉛筆で塗ってもらいました。実は、ヴェルフリさんは施設の中で作品を作りました。お医者さんから、紙や鉛筆をもらって描いたのが作品づくりの始まりだったのです。
     
    こどももおとなも、模様を探すので盛り上がっています!

    家族で相談もしてみてね。いろんな形がとなり合っているから、どちらに色を塗ろうか迷っちゃう〜。
     
    このときには、ヴェルフリさんの作曲した音楽をBGMとしてかけたので、レクチャールームの中が"ヴェルフリの王国"になったみたい!でした。

    その後、みなさんが色塗りをしたものを、スクリーンに映してみると・・・

    自分では気がつかなかったところに模様があったり、色の塗り方によって見えてくる形が変わったりして、お互いに新たな発見がありました。

    いくつか紹介すると、こんな感じです。
      
    色を塗ってみると、動物が人間のように歩いている姿がよく見えてきます。動物は2匹かと思ったら・・・なんと4匹!?
    他にも、背景になっている形の方へ色を塗ってくれた人もいました。
    こうやって作品を手元でじっと見てみると、細かなところまでかかれているのでヴェルフリさんの作品のよさが一層伝わってきますね。

    ワークシートのうら面には、さらに見つけたものや、自分なりに考えた新たな模様や生き物を書くところを用意しましたが、時間が足りなくなってきたので、おうちで楽しんでもらうことにして、今回は終了しました。

    展覧会場で本物の作品をゆっくり鑑賞してきてね。

    4、のりちゃん先生からひとこと

    今回は「おやこ解説会をもっとこどもたちにとって親しみやすい内容にしたい!」と計画しはじめて、3回目のおやこ解説会でした。
    作品に描いてあるモチーフを見つけたり、塗り絵のようなことをしてみたり、BGMをかけてみたり・・・参加者のみなさんが体験的に作品や作者につながるサポートができたので、参加者のみなさんにとっても充実した会になったと感じました。
    改めて、こどもに伝わること・わかることは、おとなにも伝わる・わかるんだなぁと思ったので、これからも展覧会や作品に合わせて、よりたくさんの人に「伝わる・わかる工夫」をしていこうと気持ちを引き締めました。

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    毎年恒例企画 こどものイベント
    「アートな凧をつくってあげよう!」
    平成28年12月23日(金・祝)10:30〜15:30
    こどものイベント 毎年恒例企画「アートな凧をつくってあげよう!」を開催しました。32名のこどもたちに参加していただきました。

    1、ボランティアさんと材料の準備
    毎年、同じ型の凧を用意し、参加者のみなさんが思い思いに色を塗ったり、絵を描いたりして「アートな凧」をつくる内容でイベントを行っています。
    当日より前に凧の用紙や糸の準備をボランティアのみなさんと行いました。

    男性陣が大きな用紙から凧の型を切り取っているところです。

    それを女性陣が受け取り、細かな部分を切り取ります。
      
    凧の下の方に大きめの穴を2つあけて、空気の通り道をつくっています。

    用紙を型どおりに切り終わったら、凧糸を取り付ける部分をつくります。
      
    用紙が破れないように、布製のテープで補強してから、ポンチで穴をあけ、そこにハトメをつけていきます。
    毎年つくっているので、ボランティアさんもお手の物です!!

    凧糸の長さをそろえて人数分切っておいたら、準備完了!
    当日を待つばかりです。

    2、オリエンテーション
    さて、当日を向かえ、参加のこどもたちがそろったところで、オリエンテーションです。
    のりちゃん先生がお試しで作成した「アートな凧」を見せているところです。

    う〜ん。「アートな凧」って一体どういうこと?
    どうやってつくるのが良いか、みんなまだ不安気な表情をしています。
    「アート」なアイデアやヒントをもらうために、展覧会場へ出かけて作品鑑賞をしました。

    3、ギャラリートーク
    マナーを確認してから、みんなで本物の作品を目の前に、ギャラリートークをしました。
    ナビゲーターは遊免学芸員。田中敦子さんの《作品》1958年を鑑賞しているところです。

    「まるがたくさんある」「まるの色が違うところがある」「線が道で地図みたい」「まるの色が同じところは同じチームで、違う色と戦っているところだと思う」など、イメージを膨らませてのびのびと意見交流をしています。
    保護者のみなさんも、こどもたちの豊かなイメージに興味津々!

    4、「人のまねをするな!」by吉原治良
    展示室でのギャラリートークが終わったら、アトリエへもどり、遊免学芸員からお話をききました。
    こちらのスライドに写っているものも、田中敦子さんの作品です。

    展示室で鑑賞したものとそっくり!?!?!?

    田中敦子さんは、こんな「電気服」を自分の体にまとって、作品として発表したこともあったそうです。

    電球の「〇」と電線のうねうねをヒントに、《作品》を制作した、とも言われています。

    田中敦子さんが入っていた「具体美術協会」という芸術家のグループには、こんな作品をつくった人もいました。
      
    一番左が元永定正さんの《作品》1961年、真ん中が白髪一雄さんの《作品U》1958年、一番右が吉原治良さんの《黒地に赤い円》1965年という作品です。

    「具体美術協会」のリーダーだった吉原治良さんやメンバーは、「人のまねをしない」作品づくりをしよう、という目標を立てていたんだって!む・・・むずかしそう!!


    5、さぁ、トライアル!実験してみよう。
    今日はみなさんも「人のまねをしない」で「アート」な凧をつくってみましょう!
    ・・・と言っても、アイデアが浮かばない人もいるかもしれないので、筆ではない道具を使って描く"ヒント"を紹介しました。

    のりちゃん先生がスポンジを手に持っています。スポンジに絵の具をしみこませて、ポンポンと押してスタンプのように使っても良いし、幅の広い太い線を描くのに使っても良いですよ〜。

    他にも、金あみと歯ブラシで絵の具をふりかける技=スパッタリングや・・・


    絵の具が乾かないうちに、息を吹きかける技=吹流しや・・・
      

    クレパスを重ねて塗り、後から竹ぐしでひっかく技=スクラッチや・・・


    シャボン液に絵の具を混ぜて、シャボン玉をつくるという新技や・・・


    自分もみんなも「やったことがない」かもしれない方法でいろいろ実験してもらいました。

    実験に使う用紙は、もちろん本番と同じ用紙です。
      

       
    こんな感じ!
    「人のまねをしない」で、自分がおもしろい!と思うことをどんどん進めてもらうと、あっという間にお昼休みの時間になりました。

    6、お話タイム。
    お昼ごはんを食べて、みんなの元気が復活したところで、午前中に実験をしてみて気がついたことや、わかったことを発表してもらいました。


    7、「アート」な凧をつくってみよう!
    みんなのお話を聞いて、「なるほど〜」とか「そういうことか!わたしもやってみたい」、「自分はこの方法が一番だと思う!」など、それぞれ感じたことがきっとあったと思います。
    次は本番の、凧用紙にやってみよう。

    絵の具屋さんから、使いたい色の絵の具をもらってね。

    スポンジでトントン!


    クレパスで細かな線を入れたり・・・


    絵の具の線と、クレパスの線を交わらせてみたり・・・それぞれ自分の思うようにつくっています。


    絵の具が足りなくなったら、絵の具屋さんに取りに来てね。


    絵の具のぬり方に、“きまり”なんてないのよ!

    三者三様です。

    絵の具をドライヤーで乾かして・・・


    用紙の両端にたこ糸を取り付けたら・・・

    完成!

    8、ハーバーウォークへ出かけて、アートな凧をあげよう!
    今年も凧揚げ日和です!
      
    凧糸の長さは80m。全部の糸が張るまで揚げるぞ!と意気込んでいるのは、少年と元少年。
    寒さなんて、へっちゃらです。

    約30分間、「アート」な凧を揚げて楽しんだ後、毎年恒例の集合写真を撮影して終了です!

    自然に笑顔になっちゃうね。

    9、ギャラリー
      

      

      

      

      

      

      

      

      

      
      

      

      

      


    10、のりちゃん先生からひとこと
    今年もさまざまな「アート」な凧ができあがり、楽しげに空へ舞い上がりました。

    絵の具やクレパスなどの画材のよさをいかして、にじませたり、重ねたり、ぐちゃぐちゃっとやってみたり、飛び散らせてみたり・・・たくさんの生き生きとした模様が生み出され、きっと吉原治良さんが見ていたらびっくり!しているのではないでしょうか。
    中にはそれらの模様から想像してみて、虹や夕焼け、花びらのように見えてきたという人もいて、色や形から「自然」を感じられるって素敵だなぁと思いました。もちろん、カラフルで元気いっぱい!の凧も、なんだか強そう!な凧も素敵ですけどね。
    今日の一回きりにしないで、また何度でも凧揚げを楽しんでもらえたらいいな〜と思います。
    また来年!!

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    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連 こどものイベント
    「フレスコ画を描いてみよう!」
    平成28年12月17日(土)10:30〜15:30
    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連 こどものイベント「フレスコ画を描いてみよう!」を開催しました。こども・おとな合わせて31名の方々に、参加していただきました。

    1、材料の準備
    当日の制作がスムーズに行えるよう、一週間ほど前にボランティアさんと準備をしました。
      
    パネルにベニヤを貼り付けたり、顔料を入れるためのガーゼを切ったりしているところです。
    材料の準備の方法や制作の手順などは、今回、講師として招いた近畿大学教授の岩岡先生からあらかじめ教えてもらっていたので、とってもはかどりました!

    2、受付&オリエンテーション
    さて、こちらからは当日の様子です。
    続々とアトリエ2に参加者のみなさんが集まってきました。

    今回は特別に大人個人での参加OKにしたので、"フレスコ画を一度やってみたかった〜!"という大人のみなさんも、こどものようにワクワクしながらのご来場です。

    参加者のみなさんがそろったところで、スタッフ紹介をしました。
    こちらが今回の特別講師、近畿大学教授の岩岡浩二先生です。

    生時代から壁画を専門にしている、スペシャリストです!!

    こちらの写真は右側から順に、展覧会担当の岡本学芸員・鈴木学芸員、こどものイベント担当ののりちゃん先生です。

    おなじみですね!

    その後、展覧会担当の鈴木学芸員からポンペイの壁画展について簡単に紹介してもらいました。

    2000年以上も昔に栄えたポンペイの街。ヴェスヴィオ火山の噴火を受け、千年もの間火山灰に埋もれ眠っていたそうです。
    そこで発掘された壁画の実物を日本でみることができるなんて、とても貴重な機会なんです〜!

    3、ギャラリートーク
    展示室でのマナーなどを確認してから、3グループに分かれて展覧会場へ鑑賞に出かけました。

    こちらの写真は鈴木学芸員が《赤い建築を描いた壁面装飾》の前でギャラリートークをしているところです。こんなに鮮やかな色合いを今でも感じられるなんて・・・すごい。
    建物の描き方も2000年前に描かれたとは思えないような写実的な描き方で、みんなびっくりしています!
    神様のようなものや神話の世界に出てくるような動物、女の人の顔なども描かれていて、この前に立つと、わたしたちもタイムスリップしたような気分になりますね。
    他にも《テセウスのミノタウロス退治》を展覧会担当の岡本学芸員がファシリテーターになってギャラリートークを行ったり、ヴェスヴィオ火山の噴火の様子をわかりやすく解説したCG映像をみんなでみたりして、鑑賞を深めました。

    4、スケッチ
    ギャラリートークの後はスケッチです。

    今回自分がフレスコで描いてみたいもの(モチーフ)を取り出して、特製のメモ帳にスケッチを残してもらいました。
    神話の世界の人物以外にも動物や植物、装飾的に描かれた模様など、いろいろあって迷っちゃう!

    5、モルタル(石灰泥)と顔料の準備
    参加者のみなさんが展示室で活動をしている時間帯、アトリエ2では、岩岡先生に教えてもらいながら、ボランティアさんとモルタル(≒石灰泥(せっかいでい))と顔料の準備をしました。
      
    顔料は水で溶き、モルタルはコテを使ってちょうど良いやわらかさになるまで練り、なじませています。
    このモルタルの水分がありすぎても、乾きすぎても描きにくいので、このタイミングにしかできない、貴重な体験です。
    描くときは、石灰泥がちょうど良い状態の間、つまり、フレッシュ(新鮮)な間に、描き終えなければならないので、フレスコ(イタリア語で新鮮という意味)と呼んでいるんだって!なるほど!

    6、感想の発表
    みんなが展覧会の鑑賞からアトリエにもどってきたところで、感想の発表をしました。

    「2000年以上の年月が経っているとは思えない鮮やかさや、写実的な描き方に改めておどろいた。」「赤も素敵な色だったけど、ブルーも素敵だった。」「不思議な生き物がいておもしろかった。」など、こどももおとなも、感じたことを素直に発表してくれました。

    7、フレスコ画を描いてみよう!
    岩岡先生にバトンタッチして、制作の手順やポイントについて紹介してもらいました。

    フレスコ画の制作をする機会はあまりないので、「一言も聞き逃さないぞ!」という意気込みでみなさんが真剣に聞いている様子が伝わってきます。
    今回用意している顔料は9色ですが、自分なりに混色して表したい色をつくるようにと岩岡先生からアドバイスをもらいました。
    カドミウムレッド(赤)・コバルトブルー(青)・イエローオーカー(黄)を利用すると、中間色である紫・緑・橙をつくることができるということや、補色(色相環上で向かい合う色同士のこと)で色を作るとまた違った味わいの色になるということも教えてもらいました。
    ふむふむ、混色って楽しそう!試してみたくなるね!

    さて、次は描く土台(石灰泥≒モルタル)の準備です。

    モルタルをパネルに塗りこめるのですが、これがはじめてだとなかなか難しい・・・。

    コテを使って、パネルの周りにつけたベニヤ板の方へモルタルを押し広げていきます。

    岩岡先生の手さばきが上手すぎて、とっても簡単そうに見えます!!!

    さぁ、みんなもやってみましょう〜。
      
    今日はじめて出会った人とも、協力してやってね。
    中心から外へ向かってぐっと塗ります。あきらめないで、ファイト!!

    モルタルをパネルに塗りこめたら、展覧会場でスケッチしてきたものをもとにして、パネルのサイズにおさまるよう、カルトーネ(原画)を描いていきます。
      

    こんな感じ!

    この後、色合いを考えるために、色鉛筆で簡単に色を塗っておきました。

    このカルトーネには、描いたものの輪郭が点線になるよう、ポンチで穴をあけておきます。
      
    カルトーネの下にタオルをひいて、ぷちぷちぷち・・・安全に気をつけてね!

    モルタルのパネルに穴をあけたカルトーネを重ね、その上から顔料の入ったガーゼをとんとんとたたいていきます。

    顔料が穴を通ってモルタルについたら、転写の完了!

    転写まで終わった人から、使う顔料を自分のパレットにとります。

    岩岡先生のアドバイスを思い出して・・・どの色を混ぜて使うか、考えて選んでね。

    モルタルの水分を調整するために、キッチンペーパーで水分をおさえたり、霧吹きで水分を足したりして、描きやすい状態になったら、描いて描いて描きまくれ〜!
      
    ポンペイの壁画は神話の世界を描いたものもあったからでしょうか、イメージが膨らんだので、ユニコーンを描いているようです。
    どちらも少しずつ顔料を混ぜて、素敵な色ができあがっていますね。

    モルタルの状態が良いと、スラスラスラ〜っと描くことができます。

    フレスコ画では、顔料と石灰泥が化学反応を起こして定着するので、"つなぎ"になる定着材が必要ないのです。不思議だなぁ〜。

    もう少し説明すると、例えば、水彩絵の具は「顔料+アラビアゴム」、油絵の具は「顔料+オイル」、日本画は「顔料+膠」といったように、絵の具は、顔料をとどめておくための材料を混ぜていることが多いのですが、フレスコ画はそういったものが必要ないのです!
    化学反応だから!昔の人って賢い。

    どんどん描くのが得意になってきたので、2つめのパネルに突入しています。
    場面がつながっているのがおもしろいですね。
    地面がてんてんと描いてあるのも素敵です。

    おとなも真剣そのもの!
      

    8、作品発表会
    1時間以上集中して制作をした後、出来上がった作品を持ち寄って、発表会です。

    自分の作品についての紹介や、制作した感想を発表してもらいました。

    最後に岩岡先生からコメントしてもらい、みなさん大満足の様子で終了です!


    9、ギャラリー
      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

      

    10、のりちゃん先生からひとこと

    私自身、今回のイベントを企画するまでフレスコ画を描いたことが無かったので、不安でいっぱいでしたが、岩岡先生から"ノウハウ"を惜しみなく教えていただいたので、とても勉強になりましたし、イベントを終えた参加者のみなさんの充実した表情をみることができて、とっても幸せでした。
    制作を通して「フレスコ画は唯一、定着材のない絵画」ということを、こどももおとなも実感しながら活動できたと思います。同時に、私たちも参加のみなさんと一緒になって古代都市の文化・文明の高さに感動したり、思いを馳せたりする機会にもなりました。
    様々な学問とつながりを持ちながら、多様な芸術を楽しむことを続けていきたいと思います。

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    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連 こどものイベント
    「おやこ解説会〜教えて、ヘラクレスさん!〜」
    平成28年12月10日(土) 13:30〜14:00
    世界遺産 ポンペイの壁画展 関連 こどものイベント「おやこ解説会 〜教えて、ヘラクレスさん!〜」を開催しました。14組のご家族(36名)の方々に、参加していただきました。

    1、レクチャールーム準備
    今回のおやこ解説会は、前代未聞!人形劇形式で行いました。

    参加者のみなさんが入場する前に、小道具などをセットしました。

    美術館の職員を人形担当と声優担当に分け、声優担当の職員は姿を見せないために、こちらのパーテーションの中で待機しています。

    おやこ解説会 初!映像記録も撮影しています。

    2、レクチャールーム前で受付
    時間になり、参加のみなさんが集まってきたところで、受付です。
    ボランティアさんにも協力してもらいました。


    3、オリエンテーション
    みなさんがそろうまで、家族でお話しながら待ってもらっています。

    こどもと一緒に家族で参加することができるので、参加者のみなさん同士が安心している様子がみられ、このような機会を設定できて、よかったなぁ〜と思います。

    さて、みなさんがそろったので、オリエンテーションをはじめます。
    まずはスタッフ紹介からです。

    こちらの写真 左から順に、ポンペイの壁画展を担当した鈴木学芸員、こどものイベントでおなじみの遊免学芸員、後藤ミュージアムティーチャーこと のりちゃん先生、右側にいるのが檀ミュージアムティーチャーです。

    4、教えて、ヘラクレスさん!
    さぁ、勇者のヘラクレスさんから、ポンペイの壁画に描かれているものについて教えてもらいましょう!

    ナレーターの鈴木学芸員の合図にあわせて、大きな声でヘラクレスさんを呼んでみましょう!
    「ヘラクレスさーん!」

    こちらの写真で、緑色の舞台の上にヘラクレスさんのキャラクターがいるのがわかりますか?
    彼が生き生きとした声でお返事をくれました。
    「みんな、よく来たな。オレがヘラクレスだ!よろしくな!」
    このヘラクレスさんの声、実は、展覧会担当の岡本学芸員なのです。

    鈴木学芸員が続けます。
    「では、まずヘラクレスさんが小さいときのお話を描いた絵を見てみましょう。赤ちゃんのころのヘラクレスさん。何をしているところでしょうか。」

    「ヘビをつかんでる!」という声が会場から聞こえてきました。
    その通り。兄弟のイフィクレスさんはヘビを怖がっている様子ですが、ヘラクレスさんは、力強くヘビをぎゅう〜っとつかんでいます。
    ヘラクレスさんになりきった岡本学芸員の演技が聞こえてきました。
    「ばぶ?ばぶばぶ。ばぶ、ばぶ〜!!(訳:なんだ、このヘビは?ぼくは、こんなヘビにやられたりしないぞ。こうしてやるー!)」
    赤ちゃんの時から怖いもの知らずで、力も強かったんですね。

    次はこちら。鈴木学芸員が少し心配そうに「いつも元気なヘラクレスさん、今日はどうしたんでしょう。」と話しています。
    大人になったヘラクレスさんが横になっています。

    「うぃ〜、今日は飲みすぎちまったなぁ・・・あぁ、しんどい・・・」
    どうやらお酒を飲みすぎて、酔っ払ってしまったみたいです。
    「よいしょ・・・よいしょ・・・よいしょ・・・」
    ヘラクレスさんの大事なこん棒を、羽の生えたクピド(キューピッド)さんたちがどこかへ持っていこうとしています!起き上がれないヘラクレスさん、大丈夫でしょうか?

    最後はこちら。どの人がヘラクレスさんかわかるかな?

    参加者の一人がヘラクレスさんがどの人か、すぐに答えてくれました。画面の右側、背中を向けて立っているのがヘラクレスさんですね、正解です。
    ヘラクレスさんが「そのとおり!よくわかったな。」とほめてくれてました。
    続けて「あれは何だ?あの子ども、何をしているんだ?むむっあれは・・・まさか!わが息子!テレフォス?」とも言っています。
    鈴木学芸員のお話によると、ヘラクレスさんが、昔離れ離れになった自分の子どものテレフォスさんと偶然再会して、おどろいている場面だそうです。しかも、その2人の間にはワシの姿に変身したゼウス(ヘラクレスさんのお父さん)もいます。運命的な場面なんですね。

    5、もっと教えて、ポンペイの壁画
    ここまでヘラクレスさんについて、紹介しましたが、ポンペイの壁画には他にもいろんな神様などが描かれています。

    こちらの写真 左から順に、マイナスさん、ディオニュソスさん、ケイロンさん、犬のシュンちゃんです。
    さっきまでヘラクレスさんの声を担当していた岡本学芸員が、声色を変えてディオニュソスさんとケイロンさんになりきって、マイナスさんと犬のシュンちゃんは檀ミュージアムティーチャーがなりきって自己紹介しています。
    また、鈴木学芸員から、これらの壁画が2000年以上前に描かれたものだということやポンペイという街が火山の噴火による灰で埋もれたことなどを紹介しました。


    最後に再び、ヘラクレスさんが登場し、展覧会場でのマナーを伝えています。
    今回は、こども向けのワークシートを受付で配布したので、ぜひそれも利用して、鑑賞を楽しんでもらいたいと思います。

    6、のりちゃん先生からひとこと
    おやこ解説会を、もっとこどもたちが楽しめるように、また展覧会や芸術作品や作者などについて興味関心を深められるようなものにしたい!と考え、パフォーマンス的な要素を取り入れてみました。

    今回の展覧会では、神話の場面を描いているものが多く、その物語をこどもたちに伝えるには人形劇のようなものが良いのでは?ということで、鈴木学芸員が執筆したシナリオをもとに、美術館職員で手作りの"劇"となりました。
    ところどころで、参加のみなさんの笑いが起こったり、こどもたちが自分から手をあげて質問に答えたりと、あたたかい雰囲気で終えることができたと思います。
    展覧会に合わせて、今後も少しずつ変化をつけながら、工夫していきます。

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    県美プレミアムV 関連 こどものイベント 
    「写真の謎に迫る!カメラ・オブスキュラをつくろう」 「こどものための美術鑑賞ツアー」
    平成28年11月19日(土)・20日(日) 11:00〜12:30/13:15〜15:00
    県美プレミアムV 関連 こどものイベント「写真の謎に迫る!カメラ・オブスキュラをつくろう」と「こどものための美術鑑賞ツアー」を開催しました。
    毎年秋の土日には、「関西文化の日」を設定しており、どなたでも県美プレミアムの展覧会が無料でご覧いただけるのです!この「関西文化の日」に日程を合わせて、今回のイベントを行いました。
    2日間合わせて、97名の方々に、参加・参観していただきました。
    ここでは、「県美プレミアムV 小企画 ハナヤ勘兵衛の時代デェ!!」に関連して考えた「写真の謎に迫る!カメラ・オブスキュラをつくろう」について紹介します。

    1、アトリエ2で受付
    イベントに参加したい!という人は、アトリエ2で名簿に名前を記入するなどの受付をしました。
    今回はなんと、事前申込み無しです★

    こちらの写真は「こどものイベントカード」に参加シールを貼っているところです。
    参加シールが10枚貯まると、兵庫県立美術館ならではの素敵な宝物をプレゼントしています!
    ぜひリピーターになって、プレゼントをもらってね。

    受付を済ませたら、こちらのワークシートのセットをみなさんに配布し、ハナヤ勘兵衛さん(ハナ勘さん)の写真の展覧会の鑑賞に出かけてもらいました。

    ワークシートには、展示室でのマナーや、ハナ勘さんの作品を展覧会場で見つけて鑑賞し、気付いたことをメモするところや、カメラの原理を紹介するページを用意しました。
    ワークシート・ボード・鉛筆を持って、さぁ、展示室へ!

    2、ハナ勘さんの写真を鑑賞しよう
    こちらが、ハナ勘さんの展示室での様子です。
     
    こどもも大人もじっくり鑑賞している様子が伺えます。
    ハナ勘さんならではのトリミングされた構図や、独特な写真のプリント方法、モノクロ写真の生み出す静かな空気感は、見ている人の時も止めてしまうようです。

    こどもたちの鑑賞の助けになるよう、ボランティアさんとお話ししながら作品を楽しんでもらいました。
     
    低学年の子も一生懸命メモをとってくれて、とても嬉しかったです。

    みなさんが残したメモを少し紹介します。

    《船B》は、最初「ビル」に見えたそうです。「ぶつぶつがある。」ことにも気付いてくれました。

    《シルクハット》では「パーティーしてる人」がいて、その人達は「むかしの人」で、「おたんじょうびかいしてる」ような場面をイメージしてくれました。また、ハナ勘さんは「しゃしんをこすってぼやけさせている」のではないか?と技法の予想までしてくれました。

    個人的に「気になった」作品についても、メモを残してくれました。

    《フォトモンタージュ(ピエロ)》について書いてあります。
    「『わ』みたいのがひかってて、ユーフォーみたいなのを その人が 見てたからふしぎだな とおもった。」そうです。現実ではないような世界を感じ取ってくれたのかな、と思います。

    こちらは《貝殻》のスケッチです。

    貝殻が宙に舞っているような、バラバラとした配置/構成をしっかりかき止めていますね。

    3、アトリエ2に戻って、カメラ・オブスキュラをつくろう!
    ここからが本番です!
    展覧会の鑑賞を終えたら、写真やカメラの仕組みについて楽しく学べるよう、カメラ・オブスキュラの工作をしてもらいました。

    1つのトレーに、牛乳パック・組み立て用の黒い画用紙・トレーシングペーパー・凸レンズなどの1つ分の制作セットを用意しました。
    どれでもだいたい一緒だけど、どれが良いかな〜?

    制作セットの中の材料を使って、組み立てていきます。

    牛乳パックはあらかじめクチと底を切り取ってあるものを使い、その片側に製本テープでトレーシングペーパーを貼ります。
    このトレーシングペーパーが、図像の写るスクリーンとなります。

    組み立て用の黒い画用紙は、牛乳パックのひと回り大きいサイズになるよう、展開図の形に切り取ってあります。
    これに凸レンズを取り付け、組み立てていきます。

    1人で作るのが難しいときは、保護者の方やボランティアさんに手伝ってもらいながら作ります。
    それぞれ組み立てが終わったら・・・完成!!

    黒い画用紙で作った凸レンズのくっついた箱の中に、トレーシングペーパーを貼った牛乳パックを入れて、のぞきながら凸レンズのピントが合うように牛乳パックをずらしていくと・・・見えた!

    トレーシングペーパーに向こう側の風景が写ります。しかも・・・逆さまで!
    光の屈折でそうなるのですが、これには、こどももおとなもビックリ。
    この写っている(一瞬の)風景をずっと残しておくために、写真の技術が発展していったんですね。

    こどもたちは、きっと"フィルムカメラ"(日本でも20世紀後半にたくさんの人が使った)のことを知らないんじゃないか?ということで、簡単にフィルムカメラ(感光すること)の紹介をしました。
    今日作った"カメラ・オブスキュラ"のトレーシングペーパーの部分が"フィルム"を入れる場所だったと考えるとわかりやすいですね。

    美術館でも当時の活動の記録写真はフィルムカメラでした。
    今回は特別にその資料をみなさんに披露したので、特に大人のみなさんはこういった"フィルム"を懐かしんでくれました。


    みなさん、完成した"カメラ・オブスキュラ"をとっても気に入ってくれたみたい!
    いろんな場所でのぞいてみたり、スマートフォンのカメラで記念撮影をしたり、スクリーンに映った図像をはっきり見るため写真屋さんのように黒い布をかぶってみたり・・・写真の楽しさをめいっぱい味わってもらえたようです。

    4、のりちゃん先生からひとこと

    ハナ勘さんの作品は、"フィルムカメラ"がたくさんの人の手に渡るより少し前に制作されたものです。しかも独自の工夫をこらして撮影/プリントしていることもあり、ハナ勘さんの写真技法をこどもたちに完璧に伝えることは難しいのですが、"風景を切り取って残したい""記録としての写真というより、作品としての写真をつくりたい"という気持ちは、こどもたちに伝わったのではないかと思います。
    展覧会観覧無料のこの2日間を活かして、制作の後も展示室へ鑑賞に出かけた参加者の方もいらっしゃったそうです。『制作を通して鑑賞が深まる』ことは、こどものイベントの目的であり理想なのですが、それを少しでも感じてもらえたのかな、と思います。


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    生誕130年記念 藤田嗣治展 関連 こどものイベント
    「おやこ解説会〜教えて、フジタさん。〜」
    平成28年8月6日(土)13:30〜14:00・8月20日(土)13:30〜14:00
    生誕130年記念 藤田嗣治展 関連 こどものイベント「おやこ解説会〜教えて、フジタさん。〜」を開催しました。
    6日は小学3年生〜6年生の会、20日は小学1・2年生の会として行い、2日間で27名のご家族に参加していただきました。

    1、オリエンテーション
    受付を済ませ、みんながレクチャールームに集合しました。

    6日は、午前中に広瀬浩二郎先生とのワークショップがありましたが、それと連続して参加してくれる"美術館マスター"もいて、とっても嬉しかったです!
    まず、のりちゃん先生からあいさつをした後、展覧会担当の西田学芸員・小林学芸員を紹介しました。

    2、〜8月6日編〜
    6日は高学年(小学3年生〜6年生)を対象に、西田学芸員からお話を聞きました。
    藤田嗣治さんの自画像を紹介しているところですね。

    西田学芸員がみんなに「この自画像は何歳くらいのときに描いたと思う?」と問いかけると、「うーん、お父さんより若そう!」といった返事が返ってきました。
    しかし、髪の部分を拡大してみてみると・・・白髪まじりのヘアスタイルだ!ということがわかってきました。となると、この自画像のフジタさんは、みんなのお父さんより年上かもしれないですね?!


    自分の髪の毛を、白髪の1本1本まで描くフジタさん。
    他の作品でも、細い筆を使って細かなところまで描き尽くしているようです。

    こちらの絵には、どんなものが描かれているか、発見できたかな?

    西田学芸員、それぞれ拡大した画像を用意していました!こんなの描いてあったっけ?!

    時計、十字架、マッチ、手紙、貝殻・・・どれもやはり細かな部分まで描きこんであります。
    フジタさんのお気に入りのものを、すてきに見えるように並べて描いたみたいですね。

    他にもフジタさんの描いた絵を西田学芸員が紹介しましたが、フジタさんの"好きなもの"や"お気に入りのもの"が何度もたくさん登場するということがわかってきました。

    展示室にある本物の作品も、今のようにじっくりみて楽しんでほしい、と西田学芸員が締めくくっています。
    最後に、今回の参加者だけに特別なプレゼント(ワークシート)を渡し、終了となりました。

    3、〜8月20日編〜
    20日は、低学年(小学1・2年生)を対象に、小林学芸員からお話を聞きました。

    まず、フジタさんの描いた自画像2点を見比べて、気付いたことを発表してもらいました。

    さすがこどもたち。すぐに「猫の顔が一緒!!」と応えています。

    筆を持っているところも同じですね。元気に発言してくれました。

    みんなフジタさんの"おかっぱ丸眼鏡"に慣れてきたところで、小林学芸員から「フジタをさがせ!」という指令がおりました!!
    なんと、フジタさんが仲間とパーティーしているときの写真や、ギリシア風の服に仮装してとった写真もあって、正解するのが難しかった〜。でも、楽しかったね

    こんなしぶ〜いフジタさんの自画像もあるんだって。

    こちらの人がたくさん描かれている絵にも、フジタさんがいます。

    ・・・そう!お祈りしている格好で、絵の中心にいますね、みんなご名答です。
    それぞれの絵の中で、フジタさんがどんな性格をしていると思うかを想像して発表し合いました。
    いろんな姿のフジタさんがみれて、おもしろかったな〜!

    最後は、6日に参加してくれた人と同じプレゼント(ワークシート)を渡しました。

    展示室でもいろんな発見をしてね!

    のりちゃん先生からひとこと
    今回のおやこ解説会を終えて、フジタさんの描く作品は、こどもたちの心に入り込んでいくものがたくさんあるんだな〜と感じました。個人的には"洒落て"いて"斜に構えている"イメージが強かったのですが、こどもたちのように"素直に感じる"要素も十分にあるんだ・・・と少し自分自身に対して反省しました。
    表現することも、鑑賞することも、縛りつけてはいけないと改めて感じた2日間でした。

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    県美プレミアムU 小企画展 美術の中のかたち−手で見る造形 つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意 関連こどものイベント
    「テでさわる、カラダがさわる、ココロにさわる」
    平成28年8月6日(土) 10:30〜12:00
    県美プレミアムU 小企画展 美術の中のかたち−手で見る造形 つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意 関連 こどものイベント「テでさわる、カラダがさわる、ココロにさわる」を開催しました。
    こども・おとな合わせて61名のみなさまに参加・参観していただきました。

    通称"かたち展"と言われている、毎年恒例のこの時期の小企画展は『視覚に頼らない作品鑑賞』を来館者のみなさんに提案するものです。
    今年は、国立民族学博物館の広瀬浩二郎先生にも企画・展示に携わっていただき、開催しました。

    こどものイベントにも広瀬先生を講師としてお迎えしました!
    アイマスクをして「バンザ〜イ!」しているところです。"無視覚流鑑賞"を身につけるためのウォーミングアップですよ〜。

    1、オリエンテーション
    参加者のみなさんが受付をしているころ、広瀬先生と展覧会担当の河田学芸員と鈴木学芸員が最終の打合せをしています。

    "無視覚流鑑賞"をみんなに伝えるために、広瀬先生が特別なツールを持ってきてくれました!
    どうやらその使い方を確認しているところのようです。

    参加者のみんながそろったら、広瀬先生から自己紹介をしてもらいました。

    すでに知っている人もいたかもしれませんが、広瀬先生は全盲の文化人類学者なのです。
    いつから見えなくなったか、どんなふうに生活しているのかなど、いろんな話をしてくれました。

    歩くときには、白(はく)杖(じょう)で地面をたたきながら歩き、そのときの音でどのあたりに壁や障害物があるかを調べるそうです。こんなふうに。

    机の周りをすいすいっと歩く広瀬先生の姿にみんな見とれています!

    点字を自分で打って伝えたいことを伝えるということも紹介してくれました。

    実際に専用の道具で点字を打ちながら、どんな文章を打っているか発音しているところです。
    どんな文章を打ったかは、ここにいるみんなとのひ・み・つ!です。

    2、"無視覚流"へのウォーミングアップ
    次は、参加者のみんなにアイマスクをつけてもらって、"無視覚流"を体験してもらいます。

    アイマスクをつけたら、その場に立ち上がって、腕を真上に上げてみましょう。
    見えないとちょっと不安な気持ちになってしまいます。だから、広瀬先生はみんなに、「大きな声を出しながら手をあげたりさげたりしてみると、不安がなくなってくるよ」と教えてくれました。
    広瀬先生のお手本のように何度も「え〜いっ!!」とやってみたら、みんなもだんだん楽しくなってきたみたいです。

    さらに"無視覚流"を極めるために、あの特別なツールを使います。

    文様がカードに印刷されているのですが、文様の部分に指先でさわったら、でこぼこしているのがわかるような加工がしてあります。その近くには点字も打ってあります。
    これで"無視覚"でも何を示しているカードかわかるね!

    慣れてきたところで、こっちのツールはどうかな?

    動物のフィギュアですが、指先の感覚だけでどんな動物かわかるでしょうか?
    ついつい目で見て確かめたくなっちゃうけど、今日は指先の感じ方に集中!
    アイマスクをしたまま、同じ机に座っている人とフィギュアを交換して、アイマスクをしたまま、意見を交流してもらいました。
    見えなくてもお話すれば、『ココロにふれ合う』ことってできるんだね。

    その後、一度アイマスクを外して、どんなものを触っていたか確認します。

    予想と同じだったり違ったり・・・結果はどちらであっても、みんなが楽しそうに"無視覚流"に親しんでいることが伝わってきます。
    さて、この後はもっと『さわる』感覚を味わってもらいますよ。


    3、『さわる』だけで、つくろう!
    ここからが本番です!
    前日、スタッフ一同で新鮮な野菜を買ってきました。今回のモチーフにするためです。

    参加者のみんなはアイマスクをつけたまま、用意された野菜を一つ選びます。もちろん、手でさわるだけですよ!
    その選んだ野菜に、そっくりな形になるように、紙ねんどで制作をします。これももちろん、アイマスクをつけたまま。指先で野菜のでこぼこ・つるつるした感じを読みとろう。

    広瀬先生がみんなの制作のアドバイスをしています。
     
    「今の感じも良いけど、もっとぶつぶつさせてみたら?」
    「ほうほう。これはなかなか難しそうだ。ここにでこぼこがあるね。」
    など、制作をする気持ちになって、一緒に考えてくれています。

    野菜をさわって、紙ねんどもさわって、確かめて・・・
     
    もう一度野菜をさわって、ぼこぼこしたところ、まだまだあるね!

    見えている人がうっかり野菜の名前を言わないように気をつけて。

    レモンのヘタを別にしてつけています。確かにぼこっと盛り上がっています。
    『さわって』『感じる』のが得意になってきたみたい!

    だんだん、できあがってきました!
     
    どの作品も、でこぼこ・ぶつぶつがダイナミックに表れています。
    みんな"無視覚流"が得意になったので、見ながら作った作品よりも好きになってくれたようです。
    紙ねんどが乾ききっていないため、近くに座っている人同士で壊れないようにそぉ〜っと作品をさわり合ってもらいました。
    なんだかどれも、さわるともっといい感じ!

    みんな、もっとさわって作りたい!という雰囲気でしたが、時間がきてしまったので今日は終わりです。

    最後は、感想を発表し合いました。
    「"見えない"気持ちがわかった」とか、「"見えない"けど、でこぼこを紙ねんどでがんばってつくることができてよかった」などの意見があがりました。


    4、のりちゃん先生からひとこと

    『さわって』おもしろい!ものは、『みていて』もおもしろい!"かたち"なんだと実感しました。ということはつまり、『さわって』おもしろい!と感じるものや、『さわる』ことで想像力を広げることは、『みる』よりも豊かに感じる『ココロ』を育てることができる!と思いました。
    この『ココロ』を育てることは、きっとどんな年齢の人にも、どんな国の人にも、少しのヒントがあればできるはずです。今回、広瀬先生から提案していただいた"無視覚流鑑賞"の輪がたくさんの人に広がることを願うばかりです。
    ぜひ、来年度の"かたち"展もお楽しみに!

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    「夏休みスペシャル2016」
    平成28年7月30日(土)・31日(日) 11:00〜16:00
    「夏休みスペシャル2016」を開催しました。
    すべてのブース、2日間の合計で564名のみなさまに参加していただきました。
    「夏休みスペシャル」は、地域のこどもたちやそのご家族に、夏休みを利用して美術館を楽しんでもらおう!という毎年恒例の企画です。
    ブースは「夏休みの工作相談室」「つないで つないで・・・ あっち向いて、キャップ!」「昼下がりのバッジ工場(ファクトリー)」「展示室で わい わい わい」と4種類用意しました。
    それぞれ簡単に紹介していきます。

    1、夏休みの工作相談室
    工作大好きな人も、ちょっと苦手・・・という人も、美術館に集まれ〜!!
    今年も、材料・道具、たくさん用意しましたよ。

    アトリエ2の工作机を片付けて、ビニールシートを敷きました。
    ここでどんどん作品づくりをしてね。

    オープン前から、アトリエ2の前には順番待ちの列ができていました!

    のりちゃん先生もびっくりです!
    この日待ち望んでいてくれたと思うとうれしいなぁ〜。

    まずは受付・・・

    名前などを記入してもらったら、

    こどものイベントカードをお渡しします。

    参加した分だけシールをためて、すてきなプレゼントをもらおう。

    受付が終わったら、アイデアスケッチをします。

    どんなものを作りたいか、考えてもらいました。
    アイデアが浮かばないときは、使うものをつくるのか、飾るものをつくるのか、遊ぶものをつくるのか考えたり、自分の好みの色は何色だったか思い出してもらったりしました。


    作品づくりをしながら、アイデアスケッチをまとめていく子もいました!
    アーティストさながらですね。

    こちらは材料置き場。

    必要な材料を探して、選んでね。
    ダンボールやプラスチックの容器、空き箱、わりばし、ビニールテープなどありとあらゆるものを用意しているので、「これは使える!!」というものを自分で探してみよう。

    こちらは道具屋さん。

    はさみ、ペン、カッター、のり、ボンド、定規・・・何から何までありますよ!
    材料に合わせて、必要な道具も自分で考えて選んでみよう。

    まわりに気をつけて、のこぎりも使ってみよう!


    慣れてきたら大きなダンボールもすいすいっと切ることが出来ます。


    博物館実習中の学生さんも工作のお助けをしてくれました。

    今日はじめて会った人とも交流できて楽しそうですね!

    いろんな場所でいろんな作品ができあがっていきました。






     

     

     

     

     

     


    2、つないで つないで・・・ あっち向いて、キャップ!
    ペットボトルのキャップやカプセルなどを、つないでならべていろんな世界へつながろう!という内容です。

    何もないところにどんどん"道"ができていくのがおもしろいね。

    できるだけ記号や文字にならないように、転がしたり積んだりして遊ばないように、道や線路のように広げていこう!
     
    こんなにたくさんのキャップにカプセル!
    館職員やボランティアさんと一緒にたくさん集めて、たくさん洗って準備しておきました。

    今日だけ特別、

    非常口の案内もキャップで囲んじゃえ!

    単純なようで奥が深いのです。

    並べだしたら止まりません。夢中になって"道"を産みだしていきます。

    カフェの前「ホワイエ」という場所から、なんと!外へもつないでみました。

    《ゴスラーの戦士》が優しげにこちらを見守ってくれています。


    《ゴスラーの戦士》の前の空間を仕上げてくれたのは、こちらのお2人でした!
    暑い中素敵な"道"を広げてくれてありがとう。


    3、展示室でわいわいわい
    「県美プレミアム」という所蔵作品展を、遊免学芸員・檀ミュージアムティーチャーと一緒にツアー形式でまわりながら、参加したみんなでギャラリートークをしつつ展覧会を楽しむ企画です。

    まずはじめに、展覧会場でのマナーを確認しました。

    県美プレミアムでは「時間をひらく」というテーマ展が行われていました。

    檀ミュージアムティーチャーが大岩オスカールさんの《ブラジル丸》でギャラリートークをしています。迫力のある大きな画面!光の粒のようなものもキラキラしているようで美しいです。

    こちらは福岡道雄さんの《波・北風》。

    じっと見つめていたくなるような作品です。

    お次はこちら、松井正さんの《タスコ》。

    ん?!よくみたら動物の他に、人もいるみたいだよ!建物は教会かな?

    ジョージ・シーガルさんの《ラッシュ・アワー》。

    前からみたり、横から見たり・・・像の姿勢を読みとると、歩き出した瞬間のように思えてきます。

    2階へあがって一番奥の部屋まできました。部屋の真ん中に赤いペンキ?!

    高松次郎さんの《題名(#1060)》という作品です。
    今にもこぼれてしまいそうなペンキ・・・、これは一体どんな意味を込めてここにあるのでしょう?

    こちらも同じく高松次郎さんの作品《影(#394)》です。

    この写真では少しわかりづらいかも知れませんが、白い大きな画面に人影のようなものがうっすらと浮かび上がっています。

    ガラスケースの中には屏風もあります。
    こちらは兵庫を代表する日本画家橋本関雪さんの《峡江の六月》という作品です。

    細部には人々の営みが描かれていて、今にもこの世界の人の声が聞こえてきそうです。
    水はどちらから流れてるんだろう?動物もいるようです。
    美術作品って、いろんな種類があるんだなぁ。意見を交換したらいろんなことがわかって楽しいね!


    4、昼下がりのバッジ工場(ファクトリー)
    午後からは、工作相談の場所を少し片付けて、バッジづくりのブースを出しました!


    紙などでつくる缶バッジと、布でつくるくるみボタンバッジがあります。

    どれをつくるか考えておいてね!

    自分のつくりたいバッジの大きさに紙を切ったり、色紙を貼り付けたりしてね。

    ペンもいろいろあるから、油性・水性に気をつけて、自分なりに模様などを描いてみてね。


    そうそう、円形のガイドに合わせて模様がはみ出さないようにしようね。

    くるみボタンバッジを作るときは、水性のペンと水・筆を使ってにじませても素敵だよ!


    にじませた布はドライヤーで乾かしてね。
     
    できあがりは、こんな感じ!夏らしいさわやかな模様ができました。
    他にも、くるみボタンバッジはこんな仕上がりになりました。
     
    布なのでさわり心地もやさしい、かわいらしい感じです。

    缶バッジづくりを選んだ人は、完成した用紙を持って中村工場長のところへ行って、完成させてもらいます。

    レバーを2回、がちゃん!とすると自分だけのオリジナルバッジの完成です〜。

    缶バッジはこんな仕上がりになりました。
     

     

     

     
    ペンで描くのも、折り紙を切ってはるのもOK!
    それぞれ工夫した缶バッジができました。


    5、のりちゃん先生からひとこと

    今年は昨年度よりも少ないスペースでイベントを行いましたが、昨年度よりも参加者数が多く大盛況の2日間となりました。そんな中でも、トラブルなくイベントを終了することがき、これもボランティアのみなさんや博物館実習生のみなさんの協力があってこそだと考えています。企画に関わってくださったみなさん、ありがとうございました!
    2日間を終えて、美術館で作品をつくる・作品を鑑賞することが楽しい!と感じてくれるこどもたちや保護者の方が増えているんだなぁという実感があり、とても嬉しく感じています。
    これからも、たくさんの人との関わりの中で美術館が愛されていくよう、努力しないとなぁと決意を新たにした2日間でもありました。

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    こどものイベント
    「美かえるからの挑戦状2016」
    平成28年6月25日(土) 10:30〜15:30 こどものイベント 「美かえるからの挑戦状2016」を開催しました。
    30名のみなさまに参加していただきました。

    去年に引き続き「美かえるからの挑戦状」が今年も届きました!!
    覚えているかな?美術館の中で、こんな「美かえる箱」を探して、箱の中に入っている「美かえるからの挑戦状」にこたえよう。



    1、受付&オリエンテーション
    いつものように受付を済ませたら、今日の挑戦にチャレンジするための道具「特製メモ帳」と「美かえる帽」を1人1つずつ配布しました。

    「特製メモ帳」も「美かえる帽」も、色違いのものを用意しました。
    お気に入りのものを選んでね。

    席についたら、それぞれ美かえる帽をかぶって、メモ帳を探検バックにセットしたら準備OK!

    のりちゃん先生から挑戦状の取り組み方についてお話をしました。

    今日は、はじめて出会った人とも同じチームになってもらいます。

    ボランティアさんに1チームに1名ついてもらいました。
    自己紹介などをしてから、さぁ、挑戦スタートです!!


    2、挑戦スタート!!
    まず、チームで協力して「美かえる箱」を探します。
    さっそく発見しましたね!!

    挑戦状の裏面には、次の「美かえる箱」の在り処が示されています・・・ふむふむ。
    「特製メモ帳」には美術館の地図も入っているから、よ〜く考えて次の箱を見つけてね!


    3、挑戦状の内容を少し紹介します。
    "ぐるぐるの かいだんだ!
    だれか 2かいへ あがってみて
    ちがうだれかは ちかへ くだってみて
    「せーのっ」で しゅっぱつしたら どこでであうかな?"



    安藤忠雄さんの建築のみどころ、円形テラス・階段です。
    地下から2階までぐるん!!

    "このいすは たいせつな びじゅつ さくひん です。
    ひとりずつ いすに すわって みみに そっと つつを ちかづけてみよう。
    なにの おとが きこえたかな?"

    みんなどんな音が聞こえるか興味深々です。順番、順番。

    "これは へんりー・むーあさんの さくひん だよ
    なにに みえる?"

    緑の中にたたずむ作品。こんなところにも作品があったんだね!

    "この さかみちを つきあたりまで あがって みぎへ まがってみよう
    すると ふしぎ・・・ どこにたどり ついたかな?"

    "道なりに歩いていくと、いつのまにか2階になるよ。
    外へでたら、青色の階段で1階まで下りよう。"

    青色の階段はこれだ!!

    階段をおりていくと・・・
    「美かえる帽」をかぶったボランティアさんがお待ちかねでした!
    さらに「美かえる箱」を手に持っています。
    はやく挑戦状を出して〜〜。

    "くろい さくひんがあるね ひとの かたちに みえるけど なんにん いるかな?"

    こんなところにも作品がありました。何人の人がどんなことをしているか考えると楽しくなってきちゃったな〜!

    "すてきな おんがくが きこえて くるよ
    なんで こんな ところに おみせやさん?
    どんなものが うっているのか すこしだけ みてきてね。"


    どうやらここは、美術に関する本や文房具、雑貨などを売っているところのようです。
    お気に入りの作品が雑貨にプリントされていたら、うれしくなって集めたくなるね。
    どんな素敵なものがあるのか、メモメモ・・・。


    4、挑戦、終了!美術館でみつけたお気に入りの場所を発表しよう。
    約60分間で挑戦は終了です。
    チームごとにアトリエ2へ戻ってきたら、今日めぐった美術館の場所の中でどこがお気に入りになったか、話し合いをしてもらいました。

    美術館は考えていた以上に広くて、作品が飾ってある場所以外でも楽しめるところがいっぱい!
    一人一人、気に入った場所を大きな地図に記しました。

    挑戦状の問いかけの"こたえ"をびっしりメモしてくれました!

    ザッキンさんの作品について、「後ろからみると2人・前からみると4人」というようなメモがとってあるようです。なるほどなぁ〜。
    他に、ムーアさんの作品について「つかまった戦士みたい」ともあります。想像力が豊かですね!


    5、フォトギャラリー

    美術作品に関する映像が流れているよ!?


    ここ、どこだ〜?1階にいる人たちを見わたせるよ。


    「?」マークのところのお姉さんはどんなお仕事中?


    ピピピピピ・・・ここは音がするなあ。


    展覧会への入り口は階段がいっぱい!


    美術に関する本や資料がいっぱい!えほんもあるよ♪


    海に向かうなぎさちゃん。いつもキラキラ!


    6、のりちゃん先生からひとこと

    昨年度からはじめたこちらのイベント、多くの方に申込みいただきました。
    きっと、「美術館ってどんな場所なのか探検してみたい!」という好奇心旺盛なこどもたちがたくさんいるのだと感じています。
    今回のイベントを通じて、ひとりひとりが美術館の楽しみ方やお気に入りの場所を見つけ、「美術館って意外と楽しかったなぁ」と、今までよりも美術館に親しみをもってもらえたと思います。はじめて出会った人とも協力したり、話し合ったりして探検できたことも、きっとみんなにとって良い思い出になったはずです。

    美かえる、挑戦状を出してくれてありがとう。みんな、「楽しかった」って!

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    県美プレミアムT 特集 黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる 関連 こどものイベント
    「黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!」
    平成28年5月28日(土) 10:30〜15:30 県美プレミアムT 特集 黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる 関連こどものイベント「黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!」を開催しました。
    こども・おとな合せて24名のみなさまに参加していただきました。

    今回は「黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる」という展覧会を鑑賞した後、「黒」を使って工作をしました。
    この展覧会では、所蔵作品(美術館で集めている作品のこと)の中から「黒」に関わりのある作品をテーマにわけて紹介しています。

    真ん中の展示室には、大きな不思議な形をした黒い作品が…!!
    みんなには何にみえるかな〜?

    1、受付
    受付を済ませたら、特製のメモ帳を受け取り、名札をつくります。

    今日は、イベチャン(みどり色の妖精)チーム・ントチャン(ピンク色の妖精)チームに分かれて活動するところがあるので、チーム分け用のシールも名札と一緒に貼ってもらいました。

    みんなの机の上には、展覧会を紹介したパンフレット・メモ用のボード・筆記用具をセットしています。


    机の横には、材料置き場を用意しました。

    「黒」い材料がたくさん!
    絵の具やペンも今日は「黒」だけを用意しています。
    少しわくわくしてきたかな?!

    2、オリエンテーション
    みんなが集まったら、オリエンテーションです。
    こちらは「黒のひみつ」の展覧会を担当した小野学芸員です。

    自己紹介の後、用意しておいた展覧会のチラシを参考に、どんな作品を展示しているのか簡単に紹介してもらいました。
    「黒」という色に注目した展覧会なので、展示している作品は、使っている材料や絵の具・大きさもさまざまにあるそうです。
    作者が「黒」にどんな気持ちを込めているのか考えたり、自分自身が「黒」に対してどんなイメージを持っているか想像したりしながら、作品を鑑賞しに行きましょう。

    3、展示室でギャラリートーク
    受付の時に決めたチームごとに分かれて、小野学芸員がナビゲーターになりギャラリートークをしました。

    大きな円盤に芯の通った黒い形、斉藤義重さんの《複合体102-1・2》という作品です。
    みんなの身長より大きくてびっくり!!
    作品の周りをみんなで歩きながら、どんな形に見えてきたか、この作品の「黒」はどんなイメージの「黒」なのかを考えて発表してもらいました。

    最初は「コマ・かさ・ぼうし・車輪・十字架・×マークにみえる」などの意見があがり、その後、木やネジでできていることを発見しました。
    もっと細かなところまでみてみると、ヒビが入っていたり、白く塗り残したようなムラがあったりすることにも気付きました。
    ゆっくりお話ししながらみていると、イメージが膨らんできたようです。

    気分が乗ってきたところで、この作品の「黒」はどんな「黒」なのかイメージしてもらいました。
    すると、「おもしろい黒」「しずかな黒」「あばれる黒」「ただただ存在する黒」「楽しそうな黒」「あかるい黒」「はずむ感じの黒」といった意見があがりました。
    それぞれ理由もあり、例えば「あばれる黒」は、この作品がころころと転がっていってしまうかもしれないと思ったから、だそうです。なるほど〜!!

    4、自由鑑賞
    ギャラリートークの後は、自由鑑賞です。
    …が、解散する前に斉藤義重さんの作品のとなりの部屋へ行くと、福岡道雄さんの《何もすることがない》という作品が展示してあるのを発見!とっても気になったので、みんなでみに行きました。
    この作品はタイトルの《何もすることがない》という言葉で画面が埋め尽くされている、ちょっと不思議な作品です。

    一番最後の行の一番最後の言葉は何かみんなで確認しているところです。

    福岡さんの作品の近くには、舩井裕さんの《無題》という作品もありました
    こちらも気になったので、みんなで見に行きました。

    こちらの作品は、色々な素材を組み合わせて貼り付けた「コラージュ」という技法を使っています。
    ところどころ穴があいていて、後ろに何が重なっているか見つけるのがおもしろいですね。
    他にも、気になる作品がいっぱい!
     
    なんで「黒」く塗ったり、「黒」い形にしたりしたのかな…。

    みんな、メモやスケッチをしっかりと残してくれました!






    5、アトリエに戻って、お昼休み
    展示室でたっぷり鑑賞したら、午後からは制作です。

    お昼休みに入る前に、気になった作品とその「黒」のイメージについて発表してもらいました。
    田中敦子さんの作品は「思い出の黒」、白髪一雄さんの作品は「いろんな黒・あばれる黒」などの意見があがりました。みんな自分の感じたことや、イメージしたことを進んで語り合っています。すばらしい!

    6、黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!
    お昼休みが終わったら、楽しみにしていた工作の時間です。今日は使う材料も、絵の具も「黒」。どんな作品ができあがるかなぁ〜。
    午前中に作品を鑑賞してわかったように、「黒」のもつイメージはひとつではないし、みる人によって全然違うこともあるので、それぞれ自由に「〇〇な黒」といったようなテーマで、新たな「黒」のイメージを引き出しながら作品を制作することにしました。

    おや?のりちゃん先生が「コトバBOX」という素敵な箱を持っていますね。
    これは、瀧川ミュージアムティチャーから受け継いだ大切な箱なのですが、おみくじのように箱からひとつ選んで出してみると、そこには"形容詞"が書いてあるのです。
    今からつくる工作の作品のテーマが思い浮かばない時には、この「ことばBOX」を利用して、自分がひいた"形容詞"をテーマにしても良いことにしました。

    油性マジックで竹ひごを黒く塗って…
    まとめてタワーみたいにしています!?

    自分の理想のかたちになるように。バランスが大事!

    素材をかっこよくくっつけたら、大きな船のようになりました。

    そうそう、黒い絵の具でよりくろ〜く塗ってね。

    強力にくっつけたいものは、グルーガンを使いました。
    この写真では見えにくいけど、"グルー"も「黒」を用意しました。徹底しています。

    今日のグルーガン屋さんは小野学芸員。やけどに注意してね!

    制作の途中、少し手を休めて中間発表会をしました。

    他のみんながどんな工夫をして、どんな「黒」を作っているか聞いてみると、「おいしい黒」「たのしい黒」「くるしい黒」…それぞれちゃんと理由をつけて工作していることがわかりました。

    こちらは「さびしい黒」

    竹串にさしてある黒いスポンジがさびしい感じを出しているそうです。

    こちらは「くるしい黒」

    ケースの中に黒く塗ったスポンジをぎゅうぎゅうに詰めています。

    こちらは「おいしい黒」

    くろ〜い食事を盛り付ける様子を実演してくれました。

    7、ギャラリー










     












    8、発表会
    みんなの作品がそろったら、発表会です。
    自分の作品のテーマと、どのような作品なのかを発表してもらいました。
    みんな、いつもよりも個性的でユニークな作品ができあがったようです。だから、他の人の発表を聴く姿も真剣!

    こちらの写真は、「たのしい黒」の作者がどんなところが「たのしい」のかを説明しているところです。人の形のような、妖精のような生き物が踊っている場面をつくり、「ことばBOX」でひいた「たのしい」を実現できた…というような内容を話してくれました。
    制作している作者本人がとっても「たのしそう」でした。

    9、のりちゃん先生からひとこと

    いつもそばにあるのに、絵を描いたり作品を作ったりするときには、ついつい脇役にしてしまう「黒」。でも「黒のひみつ」の展覧会をみて、こうして「黒」い作品をつくってみると、「黒」が主役になることで、みんなの想像力や感じ方が豊かになっていったように感じました。
    作っているときは、なんだかいけないことをしているみたいで、みんながわくわくしているのが伝わってきたし、材料を選ぶときは、ちょっとした素材の違い・黒い色の違いを感じ取り、つくりたいものに合わせて選び取っていることが見て取れました。
    きっと、参加したみんなは「今までに自分がつくったことのない・みたことのない黒」を生み出すことができたと思います。しかも、それぞれちゃんと自分の作った作品について解説ができる、これはイメージが豊かに膨らんだ証拠だと思います。前衛芸術に勝るとも劣らない、参加者のみんなの創作活動に拍手!

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    生誕180年記念富岡鉄斎−近代への架け橋−展関連 こどものイベント
    「水墨画に挑む」
    平成28年4月30日(土) 10:30〜15:30 生誕180年記念富岡鉄斎−近代への架け橋−展関連こどものイベント「水墨画に挑む」を開催しました。
    こども・おとな合せて38名のみなさまに参加していただきました。

    日本の最後の文人画家(ぶんじんがか)といわれている、兵庫県ゆかりの富岡鉄斎さんの展覧会に合わせて、水墨画を描くイベントを開催しました。鉄斎さんは「万巻(ばんかん)の書を読み 万里(ばんり)の道を行く」(かんたんに言うと、「たくさんの本を読んで学び、遠くの国を旅してまた学ぶ」ということ)を実践した学者でもありますが、水墨画での筆遣いはとっても自由!水墨画を描くことで、みんなの心が鉄斎さんに近づくといいなぁ〜という思いで行いました。

    鉄斎さんが愛した富士の風景・・・渋くてかっこいい!

    今回は、大阪国際大学の村田隆志先生を講師に迎え、水墨画の「技」を教えてもらいました。

    こちらは展示室でギャラリートークをしている様子です。詳しくは後のお楽しみ!

    1、受付
    いつものように、受付を済ませたら名札をつくります。

    こどものイベントの参加者のみなさんのうち、1割程度の方がリピーターです。
    美術館のスタッフもボランティアのみなさんも、美術館で再会できるのをとっても楽しみにしています。
    全員そろうまでの待ち時間、村田先生がこっそりお手本を作成しています。

    黄色いエプロンをしたお兄さん・お姉さんは、村田先生の大学の学生さんです。お手伝いに駆けつけてくれました。

    こちらがお手本。水墨画、はやく描きたいなぁ〜。


    2、オリエンテーション
    展覧会担当の飯尾学芸員(左)と村田先生(中央)が自己紹介しているところです。

    まずは、村田先生から水墨画の描き方について簡単に紹介してもらいました。


    村田先生の手元を大きく映し出して、描く手順をみんなにわかりやすく解説してもらいました。
      
     
    筆のばねを使って「はらい」をかくと、めだかやきんぎょ、もみじを描くことができます。
    筆の毛先を紙に押し付けてねじると、毛先がバラバラに割れます。これを「割筆(わりふで)」といって、わざとがさがさした描き方にするために使います。写真のように、きのこのかさの部分を描くときに利用しています。
    その他、松の太い幹や竹の描き方の手順も教えてもらいました。

    さらに、指で直接描く「指頭画(しとうが)」の技法も紹介してもらいました。

    こちらの写真では、ぶどうの粒を指で描いているところが写っています。
    鉄斎さんも、大胆に「指頭画」を描くこともしていたそうです!!

    水墨画の描き方がわかってきたところで、展覧会を担当した飯尾学芸員にバトンタッチして、鉄斎さんの作品や人生について簡単に紹介してもらいました。

    たくさんの書物に囲まれて、筆をとる鉄斎さんの写真が今も残っています。
    鉄斎さんはとても長生きで、87歳まで生きました。その長い人生の中で、昔の人が書いた本を読んだり、日本全国を旅してまわったりして、生きるための智恵について深く考えたり、自然の美しさや、自然と共に生きる人々の生活のすばらしさを詩と絵にして水墨で表したそうです。

    3、展示室へ鉄斎さんの作品をみにいこう!
    鉄斎さんの水墨画に興味がわいてきたところで、2つのグループに分かれて、展示室へでかけます。

    展覧会の会場までの廊下に、鉄斎さんの写真がズラリと飾ってあります。
    写真をみていると、鉄斎さんの生きた明治・大正時代にタイムスリップしたみたいだね!
    こちらは飯尾学芸員が《富士山図》についてお話しているところです。

    うすい雲が流れていく様子や山頂のごつごつした感じを、墨の濃さと筆づかいで表しています。山のすそには絵の具を使って緑を描き、中心あたりに墨で鳥居も描いています。
    迫力のある大きな画面なので、みんなも息をのむように鑑賞していました。

    こちらは村田先生が《松芝剛頸図(しょうしごうけいず)》についてお話ししているところです。

    松や竹などの植物が力強く描かれています。松葉のとがった感じや幹のでこぼこした様子を、墨の水分を調整して描いています。部分によって筆の運び方が全然ちがうので、みていて飽きないですね。

    グループで鑑賞した後は、各自ゆっくり鑑賞しました。

    気になった作品をじっくりみていると、鉄斎さんがその風景や人にどんな気持ちを抱いていたか伝わってくるようです。


    鉄斎さんみたいに、自由自在に描けたら楽しいだろうなぁ…

    4、水墨画の練習をしよう
    展示室からアトリエに帰り、お昼休憩をとりました。
    午後から水墨画を描く練習をしようと考えていたのですが、みんな休憩中も水墨画を描いてみたくてうずうずしていたので、準備のできた人から少しずつ練習を始めました。

    午前中に村田先生から教えてもらった、基本の描き方を試しています。
    筆のバネを使ってはらい、めだかやもみじに挑戦!

     
    描いて…描いて…


    描いて…


    とにかく、描きまくります!!

    色を入れたいところには、顔彩(がんさい)という絵の具を使うことにしました。
     
    一度手をとめ、書画カメラを使い壁に村田先生の手元を映して、顔彩の使い方を紹介してもらいました。

    顔彩は使ったことのない人が多かったので、席を回って丁寧に使い方を教えてもらいました。
    水にひたした筆で固まっている絵の具を溶きます。1本の筆でも、筆先と筆の根元で違う色を含ませれば色同士がきれいに混ざって、花びらや葉っぱのみずみずしい感じが表現できます。

    みんなのまなざしが真剣そのもの!

    5、うちわに水墨画を描いてみよう!
    水墨画の練習をしていたら、あっという間に 時間が過ぎてしまいました。

    みんな、描くのが得意になってきたので、最後は「うちわ」に描いて仕上げます!

    本番の「うちわ」に描く前に、どんなふうに描くかもう一度練習しましょう。

    墨の濃淡をうまく利用できていますね。鉄斎さんの愛した富士山…。

    さっそく顔彩も使いこなしています。

    赤で描くと、より一層きんぎょが生き生きとみえてきます。どんどん試しましょう。

    描いてみたいもののお手本を村田先生に描いてもらって、

    試して…

    うちわの大きさにおさまるかどうか

    試して…

     
    試して…試して…試していきます!!

    このうちわは試作品ですが、みんながうちわに描き終わったら、この試作品のように落款(らっかん)を打ちます。一つは「兵庫県立美術館」、もう一つは「少而益壮」と彫った消しゴムはんこを用意しました。

    鉄斎さんが使っていた落款の「老而益壮(おいてますますさかんなり)」をもとに、こどもたち向けにアレンジして「少而益壮(わかくしてますますさかんなり)」という落款を作ってはどうかという村田先生のアイデアを実現させました。
    鉄斎さんにとって「老而益壮」とは、年齢を重ねてさらによく学問や詩・画に熱心に打ち込もう、という気持ちの表れだったと思います。こどものイベントの参加者のみんなは、まだまだ若いけれど、鉄斎さんに負けない意気込みで作品づくりをしていたので、ふさわしい落款になったと思います。

    うちわに仕上げた作品に、落款をでんぷんのりで貼りました。

    うちわには、骨があってでこぼこしているので、あらかじめ落款を打った和紙を用意しておいて、それぞれ好きな場所にのりづけしています。


    6、ギャラリー(※村田先生におねだりして一緒にかいてもらったものもあります)
     

     

     

     

     

     

     


    7、まとめ
    みんな、とっても熱心に作品を仕上げているので、まだまだ描きたい!という人もたくさんいましたが、今回はこれで終了です。

    鉄斎さんの作品のこと、水墨画の描き方のこと、みんなで感想を発表し合いました。
    うちわは1人につき2枚用意していたので、おうちでも続きを作ってほしいと思います!

    8、のりちゃん先生からひとこと

    今回は、鉄斎さんのように、描き方の「型」にとらわれず、自分が描きたい!と思ったものを純粋に・楽しく・納得のいくまで描くイベントにしたい、と思って開催しました。そのため、とにかく練習や試しの時間が十分にあるように心がけて計画を立てました。いざ当日になってみると、こどもたちがアトリエのあちこちで村田先生を呼び、次から次へと手ほどきを受けたり、お手伝いの学生さん・ボランティアさん・私たち美術館のスタッフもこどもたちと一緒になって「あれやこれや」と試行錯誤したりと、アトリエの中が創作意欲の熱でいっぱいにあふれました。時間が足りない!と思うほど、水墨画を描くことに夢中になれる場所をつくることができて、とても嬉しいです。
    鉄斎さんもきっと、こんな創作意欲や好奇心・探究心にあふれた人だったんだろうな…としみじみ思いました。

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    こどものイベント
    「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」
    平成28年3月19日(土) 10:30〜15:30 こどものイベント「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」を開催しました。
    こども・おとな合せて25名のみなさまに参加していただきました。

    美術工芸には、「染め」と「織り」を合わせた「染織(せんしょく)」というものがあります。のりちゃん先生が学生のとき、染織を勉強していたことにちなんで、今回は「織り」を中心としたイベントを行いました。

    みなさんが着ている服やハンカチなどは「織ら」れた布ですが、最近は機械が発達しているので、どんな仕組みで布が織られているのか、わからないまま身に着けていることが多いです。
    織り方や糸の違いによって、布の模様が違って見えてくるので、その仕組みのおもしろさを発見してもらえたらいいな、と思って今回のイベントを考えました。


    1、受付
    毎度おなじみ、受付風景です。朝はみんなちょっと緊張ぎみかな?

    実は・・・兵庫県立美術館のこどものイベントでは、「こどものイベントカード」というものがあります。1度参加する毎にシールを1枚お渡ししているので、それをカードに貼り集めていき、シールが10枚集まったら、美術館ならではの素敵なグッズをプレゼントしています!!

    「織り」のイベントなので、いろんな種類の糸がたくさん用意してありますよ〜。

    始まる前からみなさん興味深々です。


    2、オリエンテーション
    こちらも毎度おなじみの、遊免学芸員とのりちゃん先生。自己紹介中です。


    こちらは、こどものイベントには欠かせない「ミュージアム・ボランティア」のこども班のみなさんです。黄色いエプロンがまぶしいですね。

    机の上に白い板が置いてあります。この板が今回使う「織り機」になります。美術館のスタッフやボランティアのみなさんでたくさん作成しました。どうやって使うのかはこの後のお楽しみ!


    3、布って、どうやってできてるの?
    まず、布や糸について紹介しました。
    のりちゃん先生が虹色に染めたウール(羊の毛)をみんなに見せています。こういったものを紡(つむ)いで糸にし、その糸を織って布にするのです。

    羊などの動物の毛、綿花や麻などの植物の繊維、蚕の繭からとれる絹(シルク)・・・昔の人は自然の中から糸に出来そうなものを見つけて、手作業で糸や布を作っていたんだよ。すごいっ!!


    さっきのウールのように、糸にする前に染めることもあれば、この写真のように白い糸にした後で染めることもあります。もちろん、白い布にしてから染めることもあります。


    4、「織り」って、どうやるの?
    糸や布の成り立ちについてわかってきたところで、今日の本題の「織り」の方法を紹介しました。
    のりちゃん先生が手元をプロジェクターで大きく写しているところです。

    織り機(織るための機械のこと)にたて糸を張り、となり同士の糸が交互に上・下・上・下・・・と通るように、順番を守ってよこ糸を入れていくと「織り」あがります。この方法を「平織り」といいます。説明の後みんなにも「平織り」に挑戦してもらいました。

    今回の織り機は、なんと・・・マット(写真の白い厚紙のようなもの)です。
    マットは、版画などのうすい紙の作品をはさんで保存したり、展示したりするために使うのですが、いらなくなったマットをたくさんもらっていたので、再利用してみました。

    マットの回りに均等に切れ込みを入れ、たて糸をかけられるようにしています。マットは、とても丈夫なので糸をかけて引っ張っても折り目がつかずにしなって、ちょうどいい感じの使い心地ですよ。


    5、平織りをしてみよう
    マットの織り機にたて糸をかけるので、必要な分だけ糸を切っています。

    慣れるまでは、全員2色のたて糸を選んでもらいました。(色は自由です。)


    織り機の片面に同じ糸が見える状態にして、たて糸をかけます。


    糸の端は、少し引っ張りながら片ちょう結びにします。

    たて糸を結び終わったら、綾棒(あやぼう)を織り機にくくりつけます。綾(あや)というのは、糸と糸が交差しているところのことをいいます。
    この写真でいうと、ピンク色の印がついている棒が綾棒ですね。綾棒は糸の順番を見えやすくするために使います。綾棒の上にきみどり色の糸、下に青色の糸が通っています。

    綾棒を基準にしながら、よこ糸を入れていきます。
    きみどり色のたて糸が上、青色のたて糸が下にあるときに最初のよこ糸を入れたら、次は、その逆で青が上、きみどりが下にあるときによこ糸を入れます。このくりかえしで布になっていくのですね。


    よこ糸は、扱いやすいようにダンボールシャトルに巻いておきます。


    たて糸を竹ひごですくって、綾をあけています。慣れてくると手際が良くなってきますね!

    竹ひごでたて糸をすくったところに、定規を入れて綾を広く開けたり、よこ糸を手前におさえたりしました。

    本物の織り機では筬(おさ)という道具でよこ糸を手前にトントンとおさえて、布にしていくのですが、その代わりに定規を使っています。

    できた!!

    綾が広く開かなくなってきたら、織り終わりです。


    6、自分好みの平織りをしよう
    みなさんが集中していたら、あっという間に午前中が過ぎてしまいました。お昼休憩をとった後、今度は自分の好きな色、好きな幅、好きな糸で平織りをしました。

    たて糸の色を変えるだけで、しま模様になったり、格子模様(チェック)になったりします。
    それぞれ工夫してみましょう〜。

    さあ、糸を選ぶところからよく考えてね。

    しっかりとした糸、ふわふわの糸、まだら模様の糸・・・いっぱいあって困っちゃう!

    たて糸を選んだら、午前中に練習したときと同じように織り機にかけます。

    格子模様(チェック)にしたいときは、たて糸がしま模様になるようにかけます。

    1本の糸なのに途中で色が変わっていたり、最初から糸にかざりがついているものもあります。そういったものは、よこ糸に使うことが多いです。こちらもそうなっていますね。

    たて糸の色とかわいらしいよこ糸がうまく合っています。

    完成したら、織った布を身につけるために安全ピンを配りました。安全ピンもいろんな色があるので、できた布と組み合わせて素敵にみえるものを選んでいます。

    こちらの布は途中でよこ糸を変えているので、どの色の安全ピンでも合いそうですね。


    7、完成!バッジにして身に着けよう
    安全ピンの色を選んだら、身につけてみましょう。

    ボランティアさんもネクタイの代わりにしてみるようです?!


    同じ糸を使っても、作った人によって全然違う雰囲気になりますね。


    お花のような飾りもつけて、いっそう華やかにアレンジしています。


    8、発表会
    完成した「織りジナルバッジ」の題名やどんなふうに使うかを考えて、作品の名札を作成しました。


    名札の記入が終わったら、作品と名札を持ち寄ってみんなで発表会をしました。

    糸を選ぶ段階でよく考えて制作をしていた、ということが伝わってきます。糸の色や組み合わせにそれぞれの「願い」が込められているんですね。


    みんなの発表を聞いた後は、机に並べて自由に鑑賞しました。「こんなふうにすることもできるんだなぁ」「どうやってるのかな」など学び合いの場となりました。


    9、ギャラリー
     

       


     

     

     

     

     

     


    10、のりちゃん先生からひとこと

    学生のころ、社会人として「染織」についてこどもたちに紹介する日が来るとは思っていませんでした。このような機会に恵まれて、とても幸せを感じています。
    イベントの準備をしながら、どうすれば「織り」に親しみをもって制作してもらえるのか、迷った部分もたくさんありましたが、こどもたちの順応の良さと発想力、保護者のみなさまやスタッフのサポートにより、「織り」のおもしろさを味わってもらうことができました。
    身近な布にこんなに手間がかかっているということや、「織り」は糸の種類や組み合わせによって表情が変化することを、肌で・指先で感じてもらえたと思います。
    今回のイベントを通じて、ものづくりの原点を僅かながらでも紹介できて嬉しく思います。

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    県美プレミアムV 小企画 谷中安規展関連 こどものイベント
    「彫(ほ)ってみよう!摺(す)ってみよう!木版画教室」
    平成28年2月27日(土) 10:30〜15:30 県美プレミアムV 小企画 谷中安規展関連 こどものイベント 「彫(ほ)ってみよう!摺(す)ってみよう!木版画教室」を開催しました。
    こども・おとな合せて16名のみなさまに参加していただきました。

    創作木版画の達人、谷中安規(たになか・やすのり)さんの展覧会に合わせて、木版画を作成しました。
    創作木版とは、図案の作成・彫り・摺りをすべて自分で行うことです。江戸時代の浮世絵版画などは、彫師(ほりし)・摺師(すりし)などそれぞれの工程に職人がいたのですが、明治時代の終わりから、谷中安規さんのような創作木版の作家が活やくし、その時代のそれぞれの木版画家らしい作品が生まれました。

    講師は木版画家の ふるさかはるか さん(左)です。
    みんなが受付を済ませてから、今日のスタッフの自己紹介をしました。
    講師のふるさか先生のとなりがのりちゃん先生、そのとなりが展覧会担当の岡本学芸員と横田学芸員です。


    1、木版画って・・・知ってる?
    まず、木版画の作り方について簡単にふるさか先生から紹介してもらいました。

    版画にはいろいろな種類があるけれど、木版画は凸版といって、「でっぱり」のあるところにインクをのせて、印刷する方法を利用しています。ふるさか先生が今日使う道具の名前や、木版画の手順を教えてくれています。


    こちらは谷中安規さんの作品を例にしながら、版木を彫ったところが「白」になることを説明しているところです。どう?みんなイメージできているかな・・・?


    2、展示室へ谷中安規さんの版画をみにいこう
    チームに分かれて、特製ワークシートを持って展示室へ出かけました。

    展覧会担当の横田学芸員が《月のロケーション》という作品の前でお話しています。実は、横田学芸員は"保存修復"のお仕事専門の職員で、いわば"美術作品のお医者さん"なのです!
    写真からわかるように、2つの作品を同じ額に入れて展示しているのですが、それは同じ版木を使って違う紙に摺っているので、その違いを見比べてほしいという願いがあるからです。
    みんなもそのことにすぐ気付いて、インクの乗り具合を見比べて「優しい感じがするからこっちの方が好き」など意見交流をしました。


    こちらは岡本学芸員と《怪鳥》という作品を鑑賞しているところです。この作品は、鳥のような羽をもったプロペラが真ん中に、人の顔や腕のようにみえるものがいくつか画面の下の方に配置されています。谷中作品のみどころは、モチーフを合体させて何とも呼べないモノが登場したり、幻想的でちょっと怖いような感じの雰囲気があるところですが、それをこの後制作する木版画のアイデアに活かしてほしいですね!


    こちらはのりちゃん先生。《ひまわりの精》という作品についてみんなとお話しています。この作品は、ひまわりの茎とその妖精らしきモノの足がつながっている場面を、影絵のような黒いシルエットで表現しています。
    ふるさか先生に教えてもらったように木版画では彫った部分が「白」になるので、イメージを深めるために、どの部分を彫って摺りあがっているかを考えてもらいました。もうみんなイメージはばっちり!!

    それぞれのスタッフとお話した後は、自由鑑賞です。


    谷中安規さんの作品に登場するモチーフの中から、自分が作成する木版画に使えそうなものを抜き出してスケッチしています。
    人間・動物・植物・・・不思議な生き物に、不思議な世界、スケッチし始めたら魅力的なモチーフがいっぱいで、みんなスラスラ描いていました。


    3、スケッチを参考に、木版画の下絵をつくろう
    アトリエ2に戻ったら、一休みです。

    どんなものをスケッチしてきたのかな?




    これらのスケッチをもとに、モチーフを組み合わせたり自分なりに工夫したりして、下絵を完成させました。

    ワークシートの手間のほうに下絵を描いたら、トレーシングペーパーをその上にのせてマスキングテープで固定します。

    富士山の風景をモチーフにしたようですね!?


    トレーシングペーパーの上から鉛筆で輪郭をなぞっていきます。
    こちらは、ふくろうのようですね!


    鉛筆で輪郭をなぞったら、黒い画用紙をトレーシングペーパーの下にしいて、白いクレヨンや色鉛筆で、「白」にする部分を塗りイメージをわかりやすくします。
    こちらは水辺の船とその風景でしょうか。水面にシルエットが映っていますね。


    4、版木に下絵を転写しよう
    下絵も、摺った後の「白・黒」のイメージもできたら、版木に下絵を転写します。

    転写するときは、さっき使ったトレーシングペーパーをワークシートからはずし、版木(これから彫る面)に裏返した状態(クレヨンで塗った面と彫る面を合わせた状態)で固定し直します。
    ちょっと難しいかな?下絵と、摺りあがった完成作品が反転しないようにするためです。


    版木とトレーシングペーパーの間に、カーボン紙をはさみ、鉛筆でなぞった輪郭線を赤ペンでもう一度なぞります。


    なぞり終わったら、こんな感じ!!ちゃんと版木に転写できました。


    5、彫ってみよう!
    さあさあ、制作が大詰めになってきました!ふるさか先生から、彫りの方法を教えてもらっています。

    制作板を机にひっかけて、すべり止めシートをしきます。その上に版木を置いて、両手で彫刻刀を持ち、刃先より前に指が出ないように気をつけて彫ります。
    彫刻刀の種類によって持ち方や力の入れ方を変えたり、彫る部分によって彫刻刀を使い分けたりするということを、実演しながら丁寧に紹介してもらいました。


    みんなも彫ってみよう!
    そうそう、切り出し刀はぐっとにぎって、奥から手前に動かしても良いって教えてもらったよね。もちろん、ゆっくり・安全に気をつけて。


    ふくろうの羽の様子は小丸刀で。ちゃんと考えて彫刻刀を選んでいます。


    細かな部分は、ふるさか先生が内緒で持っていた、ものすご〜く小さな小丸刀でこっそり仕上げてもらいました。いいな!


    集中して彫っていたら、あっという間に時間が経ってしまいました。
    彫りあがりはこんな感じ!こちらも船かな?雨が降っているようです。


    6、摺ってみよう!
    今日は「摺り」も楽しんでもらうために、ふるさか先生から「ゴマ・かすれ/ぼかし/ベタ」という3種類の墨ののせ方を教えてもらいました。
    こちらは、ふるさか先生の見本です。
    上の4つが「ゴマ・かすれ」その下の4つが「ぼかし」一番下の2つが「ベタ」です。

    紙の種類も様々に用意し、「雁皮紙、手すきの和紙、画用紙、コピー用紙」を好きに使って、墨ののせ方と合わせて試行錯誤してもらいました。


    すべり止めの上に版木を置いて、ぬれたふきんで版木を湿らせた後、濃くしたいところに筆で墨をのせます。


    でんぷんのりをお湯でやわらかく溶いたものを、ところどころにのせます。


    手刷毛で、版木にのせた墨とのりをささっと広げて、全体に行き渡らせます。


    摺りたい用紙を両手の指にはさんで持ち、用紙の角をふるさか先生が付けておいてくれた「カギ見当/ヒキ見当」に合わせてから、版木の上にやさしく乗せばれんで摺ります。

    摺ってみたよ!
     

     





    7、鑑賞会
    た〜くさん、自分で摺った作品のうち「これはよく摺れた!」という傑作を1枚選び、理由もそえて発表し合いました。

    紙の種類の違い、墨ののせ方の違いによって、自分の彫ったモチーフをより一層すてきに摺ることが出来ています。だから、自分の傑作は大変お気に入りのご様子です!

    かすれていたり、ぼやけていたりする部分は失敗ではなくて、"わざと"つくった、意図してできた表現なのです。

    ひとりひとりの作品を一枚一枚手にとって、みんなでじっくり味わいました。


    8、ギャラリー
      
     
     
     
     



    9、のりちゃん先生からひとこと

    木版画の制作をするとき、「彫り」に時間がかかることが多いけれど、「摺り」の時間を充実させたい!という願いをもって開催しました。この願いは、木版画家のふるさかさん、横田学芸員、岡本学芸員、遊免学芸員、金澤ミュージアムティーチャーと話し合いをするうちに、じわじわと芽生えてきたものです。
    今回、自分の「彫り」やモチーフに合わせて、墨とでんぷんのりののせ方・紙の違い・摺りの圧力の違いを試しながら「摺り」の実証を楽しんでしている参加者のみなさんの姿が自然と生まれ、私たちの願いが達成されたのかなぁ〜と思います。創作木版の醍醐味を味わえる機会をつくることができ、私たちスタッフも幸せな気持ちで一日を終えることができました。

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    ジョルジョ・モランディ−終わりなき変奏−展関連 こどものイベント
    「ならべる ながめる ビンとつぼ」
    平成28年1月9日(土) 13:00〜16:00 ジョルジョ・モランディ−終わりなき変奏−展関連 こどものイベント 「ならべる ながめる ビンとつぼ」を開催しました。
    こども・おとな合せて14名のみなさまに参加していただきました。

    知る人ぞ知るイタリアの画家、モランディさんの展覧会をじっくり味わうための、こども向け鑑賞ワークショップです。


    アトリエ1にモランディさんのアトリエを再現してみました。
    ビンやつぼを置く机の代わりに展示台を使い、壁にはモランディさんも使っていたらしい(?)クシャクシャのクラフト紙を設置しました。


    1、受付・オリエンテーション

    いつものように受付を済ませたら、名札づくりをして準備はばっちり!


    最初にみんなで自己紹介をしました。
    今日はじめて会った人ともちょっとだけ親しくなれたみたいで嬉しいね!


    その後、遊免学芸員から活動内容を簡単に紹介してもらいました。
    モランディさんの展覧会をみに行く前に、少しだけみんなでやることがあるらしいですよ?!


    2、モランディさんってどんな人?
    さっきまでお話を聞いていたアトリエ2から移動して、隣のアトリエ1に集合し直しました。
    実は・・・この部屋にモランディさんのアトリエを少しだけ再現していたのです!!


    展覧会担当の江上学芸員から、モランディさんの生まれた国・残した作品・描いたもの等について紹介してもらいました。


    モランディさんが絵を描くときに、お気に入りだったモチーフ(描くモノのこと)は、赤ちゃんのおもちゃや、木の実、家にあるビンやつぼなど、とっても身近なものだったらしい、ということがわかってきました。


    3、ながめる・・・と?
    モランディさんの描いていたものが少しずつわかってきたところで、ポスターの上の作品と下の作品をながめて、比べて、似ているところや違うところを発表し合いました。


    「そっくりにみえる!」「よ〜くみたら、描いてあるビンの数が違う」「絵の具の塗り方がなんか違う」などの意見が挙がりました。みんなじっくりみることができていて、大人でも気づかないことをたくさん発見してくれました。


    4、ならべる・・・と?
    その後、用意しておいた「モランディさんが描きそうなモノ」の中からいくつかを選び、ポスターに載っている作品のように、台の上にならべてみることにしました。


    みんなチラシとモノを見比べながら、どれを選んだら作品の絵になりそうか真剣に考えています。
    白っぽいビンと、水色っぽいビンと、茶色っぽいビンと・・・?


    みんなで話し合いながら協力して、ならべていきます。


    ビンの数はどうかな?置いてある場所はどう??
    ビンとビンの間から見えているものもあるよ〜?!


    5、ならべる・ながめる・・・と?
    みんなでそれぞれのモチーフの場所を確認してから、位置を記録するために、下に引いているクラフト紙に印をつけていきます。


    ビンの底をくるっとなぞってね。


    そうすると・・・ポスターに載っている上の作品と下の作品では、それぞれのモチーフを少しだけずらしたり、ずらさなかったりしていることがわかりました。とっても微妙な差!!


    トリミング枠をつかって、どんな構図をとっているかも確かめてみました。
    近くで・遠くで・上から・下からみると同じならべ方でも違う感じがすることに気づきました。


    6、展示室で本物の作品をみよう!
    モランディさんの作品に興味がでてきたところで、特製ノートを配りました。


    ならべたりながめたりしてみて、考えたことや感じたことを記入してから、展示室へ出発です!


    本物の作品をみて、「実際にならべてながめてみたい」作品を選び、その理由やスケッチを特製ノートに記入しました。


    展覧会場には、いろんなビンやつぼが描かれた作品でいっぱい!
    一つ一つの作品を比べてみるとモチーフの位置が少しずつ違ったり、色の塗り方や違ったり、それぞれ「いいな」と感じるところがあって選ぶのに困っちゃうね。


    7、もういっかい・・・ならべてながめてみよう!
    展覧会場でたっぷり鑑賞した後は、アトリエ1にもう一度集まり、それぞれの選んだ「実際にならべてながめてみたい作品」を、ならべてながめることにしました。


    う〜ん・・・なかなか難しい。
    高さ、そろってる?


    8、「実際にならべてながめてみたい作品」No.1の発表
    「ならべる・ながめる」活動がひと段落したところで、展覧会場で各自が選んできた「実際にならべてながめてみたい作品」とその理由を発表し合いました。


    低めのテーブルを取り囲んで、お茶の間風です。
    展覧会の図録をいくつか用意したので、どんな作品を選んだのかみんなで共有できました。


    「あ〜、それもいいよね」「わたしも同じの選んだよ!」などの声があがり、大人顔負けの"モランディファン"になってくれたようです。






    9、のりちゃん先生からひとこと

    「孤高の天才画家モランディ」の作品を、こどもたちと鑑賞するってなんだか難しそう〜!と思っていたのですが、ビンやつぼをならべてながめてみる"ワーク"をすることによって、参加者のみんながモランディさんやモランディ作品に親しみをもって鑑賞できたことがとても嬉しかったです。素朴で純粋で真面目なところが、今日集まったこどもたちの感性と通じたのかな・・・なんて思います。

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    2015
    ミュージアムロードオブジェ「Sun Sister」 設置記念ワークショップ
    「Sun Familyになろう!」
    平成27年12月23日(水・祝) 13:00〜16:00 ミュージアムロードオブジェ「Sun Sister」 設置記念ワークショップ 「Sun Familyになろう!」を開催しました。

    2015年6月にミュージアムロードに設置された「Sun Sister」(愛称は「なぎさ」ちゃん)の完成を祝って、こども・おやこ向けのワークショップを開催し、こども・大人合わせて35名の皆様にご参加いただきました。


    「Sun Sister」は希望の"象徴"である「太陽」を手のひらに乗せて立っています。
    この作品を参考にしながら、自分や未来を"象徴"するモノと、自分の姿のシルエットがシールになったものを、背景のアクリルボードに組み合わせて作品づくりをしました。完成した作品は「Sun Sister」の家族「Sun Family」の一員となります♪



    1、特別講師の紹介

    今回は、「Sun Sister」の作者であるヤノベケンジさんと仲良しの、「ファブラボ北加賀屋」の白石さん(左)と森本さん(右)を特別講師としてお招きしました。
     ※「ファブラボ北加賀屋」とは・・・最新機器を利用して自分で自由に作品づくりのできる市民工房のことです。「ファブラボ」や「ファブラボ北加賀屋」について興味のある方はこちらをご覧ください。
    http://fablabkitakagaya.org/

    2人のいる「ファブラボ北加賀屋」には、最新機器がたくさんあります!今回はそのいくつかを美術館に持って来ていただきました。この最新機器を使ってどんな作品づくりをするのか、白石さんから説明してもらうと、みんな早く作りたくてうずうず!


    2、ヤノベケンジさんからのメッセージ



    作り始める前に、「Sun Sister」の作者であるヤノベケンジさんが白石さんに預けてくれた、特別なメッセージ入りのビデオをみんなで鑑賞しました。ビデオの中で、ヤノベさんが今までに発表してきた作品や、どうして「太陽」や「こども」をテーマに作品づくりをしているかをわかりやすくお話してくれました。


    3、「Sun Sister」をみにいこう!

    こどものイベントでおなじみの遊免学芸員に案内してもらって、ミュージアムロード最南端に設置された「Sun Sister」をみに、美術館の外へ出かけました。この辺りは、ハーバーウォークという名前がついていて、ジョギングやお散歩中の人がいたり、天気の良い日には、お弁当を食べたり、読書をしたりする人がいる素敵な場所です。
    そこにできた「Sun Sister」は、とても大きくて、ぴっかぴか!歩く人も思わず足を止め、話題になっているようです。キラキラの衣装に、ぱっちりお目目、手に持った希望の太陽は、阪神淡路大震災からの復興を表しているんだって。
    みんなはどんなポーズで、何を持って、何を伝える「Sun Family」になる?!


    4、手にもつ"象徴の「オーナメント」"をつくろう
    今回は参加人数がとても多いので、先に手に持つ"象徴"を考えるチームと、先にポーズを考えるチームに分かれました。

    「Sun Sister」の持っている太陽が希望を"象徴"的に表しているように、みんなも自分や未来などを"象徴"するモノを「オーナメント」(英語で飾りという意味)として考えました。

    目立たない水色の色鉛筆で、いくつかアイデアスケッチをし、使いたいものを決めたら、黒色のペンで塗りつぶします。例えばのりちゃん先生は、「ひよこ」を自分自身を表す"象徴"として「オーナメント」にしたかったので、まず、「ひよこ」の形を紙に描き、黒色のペンで塗りつぶしました。この絵を基にパソコンを通して、最新機器のひとつ「レーザーカッター」に指令を出すと、描いた形にアクリルボードが加工できるのです!






    黒く塗りつぶしたオーナメント用のイラストにふさわしい色のアクリルボード(紺、青、緑、黄緑、黄、橙、赤)を選び、森本さんに提出します。


    森本さんがパソコンを使って「レーザーカッター」に、みんなの描いた"象徴"の形にアクリルボードを切るよう指令を出します。その名のとおり、レーザーが出て、アクリルボードをどんどん切っていくので、みんな興味津々で覗き込んでいます!カバーを開けて取り出すと、自分の"象徴の「オーナメント」"が出来ました!


    5、ポーズをとって、シルエットシールをつくろう

    ポーズを作るチームは、「Sun Sister」を参考に自分のポーズを考えます。「Sun Sister」のように腰に手をあてるのも素敵だけど、周りの人と話し合って、もっと自分らしさが表現できるようなものを考えました。


    ここで、最新機器のふたつ目、「キネクト」の登場です。カメラが、自分のとったポーズのシルエットを読み取りながら、その様子をパソコンに写してくれます。今回はそのパソコンの画面もみんなに見えるようにプロジェクターで壁に大きく投影しています。


    このポーズ!と決めたら、そこで白石さんや森本さんが「キネクト」に指令を出します。すると、最新機器のみっつ目、「カッティングマシン」から、自分らしいポーズのシルエットに切り取られた銀色のシールが出てきます。最新機器って、すっご〜い!!


    6、"象徴の「オーナメント」"とシルエットシールを合体!→カンタン★電子工作

    ここまでで、色つきアクリルボードでできた手に持つ「オーナメント」と、銀色シールでできたシルエット(ポーズをとった姿)が完成しました。このふたつを背景となるアクリルボードに取り付けながら、「オーナメント」の部分が光るように電子工作を行います。



    「オーナメント」につけるLEDライトをはめ込む小さな穴を、美術館職員の衣笠さんに電動ドリルで開けてもらいます。

    白石さんの解説のもと、ボタン電池・LEDライト・銅線シールを手順よく取り付けていきます。



    7、完成!
      


    8、発表会

    みんなの作品が完成したら「Sun Sister」の足元に並べる予定でしたが、あいにくの雨模様。
    今回のワークショップのためにヤノベさんが画像を提供してくださった、たくさんのドローイングとともに並べて、「Sun Family」が完成しました!

    発表会では、それぞれ自分の制作した作品について一言ずつお話しし、白石さんからコメントをいただきました。面白い工夫がたくさんあって、更に魅力が深まります。



    9、ギャラリー
     
     
      
      


    10、のりちゃん先生からひとこと
    自分の体のシルエットを作品に取り込むことができるって、おもしろい!!ですね。そのおかげで唯一無二の作品ができたと思います。「Sun Sister」に似せて何かをつくるのではなく、"象徴"とポーズで表現してみたいことを、自分の中に落とし込んで作品づくりができたので、出来上がった作品はもちろん、「Sun Sister」の伝えたいこともより一層身近に感じられるようなったのでは?!と思います。

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    2016
    県美プレミアム展V 特集 「版画大行進!」 ハンガ・オンパレード 展関連こどものイベント
    「アートな凧をつくってあげよう!」
    平成27年12月19日(土) 10:30〜15:00 県美プレミアム展V 特集 「版画大行進!」 ハンガ・オンパレード 展関連こどものイベント「アートな凧をつくってあげよう!」を開催しました。
    こども10名、保護者9名の皆様にご参加いただきました。
     毎年恒例の凧あげイベント!!今回は版画の技法で凧を彩りました。

    1、スタッフ打合せ

     おなじみの事前打合せの様子ですね。今回は版画の技法を利用するので、道具や素材が多種多様にあります。こういう時は、いつも以上にボランティアさんに力を貸してもらいます!


    2、受付・オリエンテーション
     
     参加者がぞくぞくと集まってきました。受付が終わったら、名前をシールに書いて名札にします。 全員がそろったら、スタッフの紹介(黄色のエプロンを身に着けているのはボランティアさん)を行い、1日の活動内容を簡単に説明しました。


    3、 「版画大行進!」 ハンガ・オンパレード 展の鑑賞
     

      
     
     まずは、展覧会を鑑賞しに行きました。遊免学芸員や金澤ミュージアムティーチャーと一緒に、木版画・エッチング・リトグラフなどの技法の違いに注目しながら、話し合いながら鑑賞しました。油絵などに比べると、小さめの画面に、物語のような世界が表現されているものが多いように感じます。だからみんなも、想像力を働かせて作品を鑑賞しました。
     また、今回の展覧会はその名のとおり版画の展覧会なのですが、その世界は奥深く、見た目には版画だとわかりづらいものもあります。でも、インクをすりとったり、写しとったりすることで偶然にできる色あいや模様をみつけて、楽しく味わいました。


    4、版画技法の紹介
     
     
     展示室からもどってきたら、のりちゃん先生が待ち構えていました!版画技法を楽しんでもらうために、簡単に版画の解説をしました。
     お馴染みの 凸版 とっぱん は、木版やスタンプが代表的です。
      凹版 おうばん は、エッチングやドライポイントなど細やかな線が出るのか特徴的です。
      孔版 こうはん は、穴の開いた型の上からインクをのせる、ステンシルやシルクスクリーンがあります。
      平版 へいはん は、版に凹凸をつけないで、絵の具の反発作用などを利用した方法です。
     こうやって文字にすると本当にわかりにくいので、サンプルを使ってみんなに紹介しました。そうすると、みんな「納得〜!」という表情をしてくれたので、とっても嬉しかったです。


    5、デカルコマニー (平版) へいはん
     
     
     
     さあ、制作開始です。
     大きな凧用紙を1人1枚もらい、たて半分のところで折り目をつけたら、用紙を開いて片側だけに絵の具をのせます。この時、アクリル絵の具のチューブからじかに絵の具を出します!なんだかいけないことをしているみたいで、ドキドキ!気分が盛り上がってきました。絵の具をのせたら、さっきつけた折り目に沿って用紙を閉じ、ばれんで摺ります。
     そしてひらくと・・・!
     左右対称の不思議な模様ができました。みんなうれしそう〜!


    6、ステンシル (孔版) こうはん
      
     
     ここは「ステンシル屋さん」です。好きなモチーフを少し厚めの紙に自分で描いて、カッターで切り抜き、ステンシルの型(版)にします。どこにインクがのるか、どの輪郭線を強調するのか、イメージするのはちょっと難しい・・・。でも、何人かで意見を出したり、考えたりすれば大丈夫!思い思い形や模様が出来上がっていきます。お家でつくるときは、カッターの使い方にも十分気をつけてね。
     「ステンシル屋さん」以外に、後で紹介する「スタンプ屋さん」と、「絵の具屋さん」もあります。「絵の具屋さん」では、好きな色を自分専用のパレットにとり分けて、使用しました。


    7、スタンプ (凸版) とっぱん
     
     
     
     「スタンプ屋さん」には、いろいろな 緩衝材 かんしょうざい (プチプチや果物ネットなどのこと)や、ダンボール、プラスチックの容器、小さめの箱などが材料として置いてあります。それらを切ったり、くっつけたりして自分の特製スタンプをつくりました。プラスチック同士などくっつきにくいものは、遊免学芸員がグルーガンでくっつけてくれました。
     凧用紙にペタペタ・・・、色をかえてペタペタ・・・。大胆にも手形をペタペタ!!立派な凸版です。版画の楽しさを味わってくれたみたいでよかった〜!


    8、竹ひごをつけて完成!制作者からひとこと発表
     
     
     乾ききっていないところは、ドライヤーで乾かし、竹ひごやたこ糸、あしをつけて準備完了!
     それぞれ凧に名前をつけてから、工夫したところや自分の作った凧の魅力などを発表しています。思いがけず出来た模様のよさや、その模様が引き立つようにモチーフを配置したことなどを説明してくれました。凧の名前をつけたので、「テーマ」がよく伝わってきます。世界に一つしかない「アートな凧」の完成です。


    9、アートな凧をあげよう!!
     



     防寒対策をして、海手に出ます!!いい凧あげ日和ですね。
     何人かで組になって、一つの凧をあげています。風をうまくつかむ構造なので、よくあがる!凧あげ名人の上野先生は、なんと80mあるたこ糸をすべてつかって、空の彼方まであげています。す、すごい・・・!凧をあげるには風をつかむ「コツ」が必要らしいのですが、みんなはとにかく嬉しくて、凧を持って元気に走り回りました。それもいいよね!そんなこんなで、30分以上は楽しみました☆


    10、のりちゃん先生からひとこと





     自分たちでつくったものを使って楽しむって、楽しさが倍増するんだなぁ〜。今回は、鑑賞あり、制作あり、お楽しみありの1日イベントでしたが、途中であきらめたり、飽きたりすることなく締めくくることができて、のりちゃん先生も大満足!でした。良い笑顔でハイ・チーズ☆


    11、完成作品紹介
     

     


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    パウル・クレー だれにも ないしょ。展関連 こどものイベント
    「こども鑑賞ツアー クレーのないしょの話」
    平成27年10月24日(土) 13:30〜15:00 パウル・クレー だれにも ないしょ。展関連 こどものイベント 「こども鑑賞ツアー クレーのないしょの話」を開催しました。
    こども13名、保護者10名の皆様にご参加いただきました。
     今回は、こどもを含めたおやこや家族で、パウル・クレー展を鑑賞しました。

    1、スタッフ打合せ

     こどものイベントでは、当館のミュージアム・ボランティアのこども班のみなさんも活躍しています。イベントの前にはこのように打合せを行い、参加者のみなさんがより楽しめるようサポート役に徹します。


    2、受付
      
     受付では、こどもだけに特別なメモ帳を配布しました。これはのりちゃん先生自慢のメモ帳で、色画用紙の真ん中に切込みを入れ、折りたたむと本の形になるのです!表紙にはクレーさんの作品、裏表紙には展示室の地図が載っています。手のひらサイズでとっても使いやすいね☆
     「はじめまして」の人もたくさんいるので、名札を作成して参加者のみんなとなかよくなるきっかけづくりをします。また、今回の鑑賞ツアーは小学2年生以下の「ントチャンチーム」と小学3年生以上の「イベチャンチーム」にわけているので、そのシールも名札といっしょに、胸にはりつけます。


    3、オリエンテーション
     
     クレー展担当の河田学芸員が、クレー作品のみどころを紹介しています。アトリエ2の壁に大きく画像を映し出すと、みんなわくわくしてきました。河田学芸員の問いかけに合わせて、絵の中から記号のような形をいくつも見つけたり、描かれている場面を想像したりして、考えたことや感じたことを発表し合いました。これで、鑑賞ツアーに向けてのウォーミングアップ、ばっちり!


    4、鑑賞ツアー ントチャン(ちいさいこ)チーム
     

     
     小学校2年生以下のこどもたち(ントチャンチーム)を、クレー展担当の相良学芸員が案内しています。
     展示会場は、テーマごとに部屋を区切ってあるので、部屋ごとに作品を味わうことにしました。部屋のテーマを相良学芸員から紹介してもらい、それぞれ自由に鑑賞します。おやこで一つの作品について想像を巡らせながら話し合ったり、ボランティアさんに作品から発見したことを報告したり、ひとりでじっとみつめたり・・・いろいろな鑑賞の方法があります。
     相良学芸員がある一つの作品の前にみんなを集め、クレーさんの「ないしょの話」を詳しくお話しています。クレーさんは大きな画面に絵を描いた後、それを分割して切り離し、小さな作品としてそれぞれを発表したので、それを再現するために、なんと相良学芸員は手に持っていた紙をビリビリと破いてしまいました!!せっかく描いた作品をばらばらにしちゃうなんて・・・みんなびっくり! !


    5、鑑賞ツアー イベチャン(おおきいこ)チーム
     
     
     小学校3年生以上のこどもたち(イベチャンチーム)は、河田学芸員が案内しています。
     このチームには小学生だけでなく、中学生も入っているので、展覧会場がどのようなテーマで区切られているのかなども、河田学芸員が詳しく丁寧に解説してくれました。真剣な表情で解説を聞くみんなの表情が印象的ですね!それに、それぞれ「おぉ〜?!」と感じたことは進んでメモをとっています。クレーさんが「ないしょ」にしていたことは、わたしたちにも予測することしかできないけれど、そうやってイメージを膨らませることに夢中になりました。


    6、感想の発表・まとめ
      
     ツアーを満喫したら、アトリエ2に戻って展覧会の感想などをまとめます。なんとこのツアーは45分間もあったのですが、全然みる時間が足りない!という人もいました。
     解説を聞いて「ないしょ」のことを探す・みつけることが楽しかった!じぃ〜っとみていたらどんなことが描いてあるのかわかった!などの意見があがりました。


    7、のりちゃん先生からひとこと

     今回は、作品をみる≒鑑賞をするイベント内容だったので、みんなが楽しめるのか、退屈になってしまわないか・・・?と、イベントを始めるまでは少し不安に感じていました。しかし、クレー作品とこどもたちとの相性がとても良く、作品にのめりこみ、鑑賞に夢中になっている様子をみてとても嬉しく、安心しました。
    パウル・クレーが「死後と生前の間にある中間世界」に住み、それを描き表すことに心を砕いたということが、文字や思想でなく、今回のイベントでの状況から感じられたことが、私にとって感動的でした。今回に限らず、こどもたちに本物の作品を目の当たりにして紹介する機会を増やしていきたい!と強く思います。


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    夏休みスペシャル2015番外編
    「音のワークショップ 音をスケッチする 〜きいて かいて 表現しよう〜」
    平成27年8月23日(日) 10:30〜15:30 夏休みスペシャル2015番外編 「音のワークショップ 音をスケッチする 〜きいて かいて 表現しよう〜」を開催しました。
    こども6名、保護者4名の皆様にご参加いただきました。
     今回はオノマトペ(擬音語・擬態語)と音を題材にしたワークショップです。「作品をつくって表現する」ということは、絵を描いたり工作をしたりすることだけに止まりません。みんなで声や身体を使って自分たちだけの音の作品づくりを楽しみました。

    1、受付・オリエンテーション
     
     
     元気よく受付を済ませたらさっそくオリエンテーションです。遊免学芸員の司会進行で、金澤ミュージアムティーチャー、ボランティアの皆さん、のりちゃん先生の紹介の後、特別講師の金崎亮太さん(電子音響音楽家)と、三木祐子さん(ピアニスト)も紹介しました。
     金崎さんが本日の活動内容を説明しています。まず、美術館の中や近くの公園でどんな音が聞こえてくるか、探しに出かけます。見つけた音は文字で表現し、ワークシートにメモをしておきます。これが「オノマトペ」ということですね。この「オノマトペ」を自分たちで発声して「音楽」をつくるのが今回の目標です。今までに経験したことのない活動内容にわくわくしてきました!さあ、音をみつけに出発です!!


    2、音のスケッチをしよう
     
     
      

     最初に海の方へ出て耳を澄ませてみました。誰にも頼らず、自分一人で音をみつけるのが約束です。海の中で何か生き物が泳ぐような音、海の向こうの高架から聞こえてくる車の走る音、デッキの上を自転車が通る音、遠くでサイレンが鳴る音・・・瞬く間に音が通り過ぎていくので、みんな必死になってメモをとっています。
     美術館とつながっているなぎさ公園では、バスケットボールをして遊ぶ音、誰かの話し声、蝉や小さな虫や鳥の声などが聞こえてきました。美術館の中のエントランスホールでは、何かの映像の音、誰かの歩く音、ひそひそおしゃべりの声などをみつけました。ミュージアムショップの前では、小銭やレジスターの音、販売中のCDの音、自動ドアが開く時の音などを記録しました。
     素敵な音が出てくるまでじっと耳を澄ませて待っている人もいれば、とにかくたくさんの音をみつけてワークシートの裏面までびっしりメモをとる人もいました。アトリエに戻ってみつけた音や感想を発表し合ってから、お昼休憩をとりました。
     休憩の間も、みんな、今はとにかく音が気になってしょうがないみたい!昼食もそこそこにして、お家から持ってきた楽器やアトリエにあった材料を使って、いろいろな音を出して楽しみました。


    3、音を文字で表そう
      
      
     お昼休憩の後、それぞれがみつけた音を画用紙に書き出して、楽譜の基をつくりました。でも、これはよく見るような音符ではなく「オノマトペ」です。大きな音は大きく太い文字で書いたり、高い音は画用紙の上の方に描いたり、どんな音わかりやすいように少しイラストを入れたりして、自分が聴いた音にふさわしい文字の形で表して、楽譜の基としました。


    4、オノマトペを発声して音楽をつくろう Part.1 オノマトペを並べる
     
      
     こどもチーム、おとなチーム、ボランティアチームの3つに分かれ、自分のつくった楽譜の基を使って音を組み合わせていきます。楽譜の基は一枚で約10秒を示しています。一人5枚の楽譜の基を並べ替えて、チームごとに重奏に仕上げました。ところどころにアクセントを出すため、簡単な楽器を使ってもよいことにしました。家から持ってきたものや、アトリエにあったペットボトルや缶、ボタンなどを使って作った即席の打楽器を利用しました。


    5、オノマトペを発声して音楽をつくろう Part.2 音の表現を深める
     
     
     組み合わせができたら、チームごとに重奏の練習をしました。チームで約60秒間の音楽をつくるけれど、音を出さない部分や全員そろって発声する部分、数人だけ発声する部分をつくるなどの工夫をしています。
     中間発表をしたところ、おとなチームはお父さんの声とお母さんの声が重なって響き合い、強弱や抑揚がついていて素敵でした。ボランティアチームは全員女性だったので、美しいハーモニーがまるで賛美歌のように聞こえました。こどもチームは、こどもらしい声が重なって、優しいような懐かしいような、あたたかい音になりました。
     中間発表の後、どのチームももっと素敵な重奏にするために、オノマトペを並べ替えたり、楽器を替えたり試行錯誤していました。


    6、オノマトペを発声して音楽をつくろう Part.3 完成!!まとめ




     
     納得のいく形ができたら、最終発表です。楽譜は上から順に、おとなチーム、こどもチーム、ボランティアチームのものです。その場で発表を録音し、すぐに全員で鑑賞しました。中間発表のときよりもそれぞれのチームに抑揚がついていたり、余韻があったり、声の重なりがうまくいったりと、みんな達成感に溢れていました。
     参加者の皆さんから、「普段気づかない音に気づけてよかった」「みんなで音をつくっていくのが楽しかった」「音階はないけれど、それぞれの声の重なりで響き合い、不思議だけど素敵だった」などの意見がありました。


    7、のりちゃん先生からひとこと

     このイベントは企画をしているスタッフも全員「初めて」の試みでした。みつけたオノマトペを発声して重奏にする、ことは予想以上に楽しく充実したものとなったと感じます。何かをみつけたり、立ち止まって考えたり、自分の身体を使って表現することは、やっぱりこどもたちの得意分野であって、大人ののりちゃん先生では敵わないなぁ〜なんて思ってしまいました。だからこそ、おやこで参加する企画として良かったと考えています。いつも身近にいる人や、馴染みのある場所のことを「知っているようで、知らない」ことに気づかされ、「そうだったのかー!?」という驚きで心が揺れる、そんな体験がこの1日でできました。金崎さんや三木さんのお話の中に「ある一つの見方や考え方だけで物事を決めないでほしい」という内容があったのですが、今回のイベントではそれが「音」を通じて達成できたのではないかと思います。


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    舟越桂−私の中のスフィンクス−展関連事業こどものイベント
    「スフィンクスに会いに行く日」
    平成27年8月16日(日) 14:00〜16:00 舟越桂−私の中のスフィンクス−展関連事業 こどものイベント「スフィンクスに会いに行く日」を開催致しました。
    こども12名、保護者9名の皆様にご参加いただきました。

    1、受付・オリエンテーション
     
     今回は、チケットブース近くのレクチャールームにて受付とオリエンテーションを行いました。こどものイベントの担当で今回は舟越展の副担当もしている遊免学芸員、金澤ミュージアムティーチャー、ボランティアの皆さんに加えて、舟越桂展担当の出原学芸員、江上学芸員もお出迎えしています。レクチャールームに入り、スタッフの自己紹介をしました。その後、遊免学芸員の進行のもとスライドを使って舟越桂展の紹介をし、出原学芸員からも鑑賞のポイントを伝えました。展覧会場でのマナーをみんなで約束して、いざ展覧会場へ!
     会場では3つのグループに分かれて鑑賞しました。それぞれの学芸員と一緒に、参加者の皆さんが気づいたことを中心としてお話しながら鑑賞しています。


    2、遊免学芸員と低学年のグループ
     
     
     小学生低学年のチームは、舟越展副担当の遊免学芸員が案内しました。少しこわいような、近づきづらいような、でも近づいてみてみたい…。ゆっくりと近づいてみると、本物の人間みたい。「だって、目がうるうるしている!」他にも不思議なところがたくさん。建物から身体がでてきたり(左上の写真参照)、大きな顔の後ろで誰かが気持ちよさそうに眠っています(右下の写真参照)。「夢の中だと思う」というするどい意見も出ました。(右下の写真の作品のタイトルは《荒れ野で見る夢》です。)

     ◆みんなから出た意見
    ・ちょっと、こわい。
    ・建物から身体がにょきっと生えてきている!
    ・すわってみると、目線はあうのかな?
    ・後ろに誰かが寝ている。これはだれ?
    ・後ろで寝ているから、ここは夢の中の世界を表している。


    3、江上学芸員と高学年のグループ
     
     
     小学生高学年のチームは、舟越展副担当の江上学芸員が案内しました。江上学芸員と一緒に、まずは作品をじっくりと鑑賞して、そのあとに気付いたことを話し合いました。近くでじっと見てみると、木目が見えてきます。「木を着色してつくられている」ことがわかりました。離れてみると、「さびしそう」「下を向いている」と人物の表情や様子がみえてきました。
     次の部屋に進むと、ひとつの胴体に二つの顔があります(左下の写真参照)。「この2人の女の人の関係はどういう関係なのか」という話になりました。顔が似ているから姉妹でしょうか。それとも同じ人の二面性なのでしょうか。
     次の部屋には、おなかがたっぷりとした、今までにはなかった作品が!(右下の写真参照)みんな、少し驚いてしまいました。顔と身体のバランスがおかしい。その上、手は背中から生えていて、ありえないことばかりです。手が羽のようにもみえて天使みたいだという意見も出ました。

    ◆みんなから出た意見
    ・どうしても目が合わない。
    ・1人の身体から2人の頭がでている。2人は姉妹?それとも同じ人?
    ・お腹が膨らみすぎている。
    ・後ろから生えているのは手?羽?


    4、出原学芸員と中学生のグループ








     中学生のチームは、舟越展主担当の出原学芸員が案内しました。展示会場で、部屋ごとに作品をみて話しながら、出原学芸員から作品の解説をしてもらいました。正面だけでなく横、後ろからもみることができるので、じっくりと丁寧に鑑賞しました。(さすが中学生!)
     舟越さんの作品を最初の部屋からみると、部屋ごとに作品が変わっていくことに気がつきました。2室目に入ると、身体が山のようになっていたり、頭に電柱があったり。風景や景色と身体が合体したみたいです。3室目はスフィンクスシリーズ。スフィンクスは半分は人間、半分は動物です。男性でも女性でもあります。みんなはここで一番、衝撃を受けていました。《バッタを食べる森のスフィンクス》(右上の写真参照)は、人間(私たち)より少し上にいることを出原学芸員が教えてくれました。上から私たちを見ているのでしょうか。見下ろすと、バッタを食べる苦い顔になってしまうくらいの人間の世界。スフィンクスの目には私たちはどうみえているのでしょうか。

    ◆みんなから出た意見
    ・目が本物みたいにうるうるしている。
    ・目線は遠くをみているようにみえる。
    ・静かな感じ。
    ・首がながい。
    ・最初と最後に同じような作品があった。


    5、出原学芸員からのレクチャー

     グループごとの鑑賞が終わったら、光の庭という休憩スペースに全員集合しました。出原学芸員が舟越さんの作品について、さらに詳しく紹介しています。みんなが気になっていた舟越さんの作品の特徴の「本物みたいにうるうるしている目」=「玉眼」のつくり方を作品の画像を見せて、特別に教えてくれました。「玉眼」を入れる前と入れた後の作品の写真を比べてみると、玉眼が入ることで、まるで作品に魂が入ったようにもみえました。目って大事なんだなあ。他にも、表情と身体のバランス、身体とその不思議な形について、もっと興味が湧いてきたようです。


    6、自由鑑賞
      
      
     今度は個人で自由に鑑賞する時間です。学芸員さんから教えてもらったこと、グループのみんなとお話したこと、自分だけで発見したこと・・・いろいろなことを考えてみると、気付くことがあったかもしれません。見ればみるほど吸い込まれるような、考えてしまうような気がします。


    7、まとめ
     
     展示会場からレクチャールームに戻って、まとめをしました。
    「最初と最後に同じような作品があったけれど、なんか違うようにみえた」という鋭い意見に、学芸員のみなさんが、身体で違いを教えてくれました。(最後の作品《不思議な森》は肩があがっていましたね)


    8、のりちゃん先生からひとこと
     「人」のような形でありながら、完全な「人」とはどこか違う木彫の像。みればみるほど、舟越さんの作品の虜になっていったようです。いつか、ふと自分について考えるとき、スフィンクスと出会った今日のことを思い出すのではないでしょうか。


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    夏休みスペシャル2015
    平成27年8月15日(土)、16日(日) 11:00〜16:00 夏休みスペシャル2015を開催致しました。
    両日、全ブースを合わせてこどもから大人まで342名の皆様にご参加いただきました。
    夏休みを利用して美術館に親しんでもらうため、いつもの「こどものイベント」をバージョンアップしたスペシャル企画です。5つの企画をそれぞれご紹介します。

    1、のりちゃん先生の工作相談室
      
      
      
     夏休みといえば「工作」。工作が好きな人も、ちょっと苦手・・・と思っている人もみんな美術館に集まれ〜!アトリエはたくさんの人から寄付してもらった、箱やトイレットペーパーの芯、プラスチック容器、木材などであふれています。自由に素材を選んで、それぞれの方法で楽しく工作しました。初めて使う道具も、 のりちゃん先生とその仲間たちがいるので安全に上手に使うことができました。
    家族ぐるみで制作すると、いつもより仲良しになれたみたいです。おしゃれな色使いを提案するお母さん、釘打ちが得意なお父さん、作ってはやり直しいろいろなアイデアに挑戦したみんな・・・、充実した時間を過ごすことができたようです。


    2、展示室でわいわいわい
      
      

     県美プレミアム展の展覧会場で、いくつかの所蔵作品をみんなで鑑賞しました。遊免学芸員や金澤ミュージアムティーチャーがナビゲイターになり、作品を鑑賞して気づいたことや見つけたこと、考えたことなどを発表し合いました。2階では、「本多錦吉郎《羽衣天女》1890 年」と、その作品から影響を受けた「横尾忠則《約束された出会い》1990年」が隣り合わせに展示されています。まずは本多さんの作品をみんなで鑑賞します。『空を飛んでいる!』『不思議な服を着ている』『羽がはえている』など描かれているものから、『この人は神様じゃないかな?』『空の神様だ』等の意見が出ました。続いて隣の横尾さんの作品の前に移動します。『さっきの作品と似てる!』『体が見えたりかくれたりしている』『画面が破れて宇宙が見えているよ』『後ろに滝がある!』『頭のところに何か貼ってある』等沢山の発見があり大興奮のギャラリートークとなりました。


    3、ミュージアム・ボランティアの折り紙コーナー
      

     ボランティアの皆さんから、いろいろな折り方を教えてもらいました。美術館の建物の上に乗っている作品「美かえる」をヒントにしたぴょんっと飛び跳ねるかえるや、男鹿和雄展で作成したトトロの折り紙は、少し難しいけれどいつも大人気!他にも、ボランティアが準備した、だまし船や手裏剣、腕時計、百合などたくさんの折り方に挑戦しました。


    4、昼下がりのバッジ工場
      
       
     午後からはバッジ工場がはじまりました。つやのある缶バッジか、ぬくもりのある布素材のくるみボタンバッジか、どちらを作るか最初に選択します。好きな色の台紙や布に思い思いの模様やイラストを描きます。そこまでできたら、中村工場長に加工してもらい、裏からクリップを取りつけて完成です!オリジナルバッジがたくさんできあがりました。


    5、コレクションde工作!博物館実習生企画〜わたしだけの宝箱をつくろう〜
      
      
     所蔵作品の「田中敦子《作品》1959年」から連想し、円と線を模様にして宝箱をつくりました。最初に「ことばBOX」からテーマとなるオノマトペをくじ引きします。オノマトペには、ピカピカ・キラキラ・のびのびなどがあり、みんなの想像力を豊かにしました。同じオノマトペを引いても全く違った宝箱ができあがります。ガチャガチャの景品が入っている丸い容器を宝箱に取りつけて覗き込み、双眼鏡のようにするなど、アイデアが膨らみました。


    6、コレクションde工作!博物館実習生企画〜とび出す夏をつくろう〜
      
     
     所蔵作品の「横尾忠則《葬列U》1969〜85年」をヒントにして、一つの場面をいくつかの面の重なりで表す作品をつくりました。みんなが工作するテーマは「夏の思い出」。近景・中景・遠景を意識してジオラマのように思い出の場面をつくりあげました。家族や大学生のお兄さん・お姉さんとどんな場面なのかを語り合いながらつくっていると時間が経つのも忘れて、1時間以上夢中で制作していました。


    7、コレクションde工作!博物館実習生企画〜つづきは何だろう?〜
      
      
     所蔵作品の「福田美蘭《淡路島北淡町のハクモクレン》2004年」を参考に工作作品をつくりました。最初に所蔵作品のカードを1枚選びます。それを色画用紙に貼り付け、背景を描き足したり、周りに色々な形や模様を組み合わせたりしました。所蔵作品カードは絵画も立体も、具象も抽象もあるので迷う人もいましたが、それだけ真剣に考えられるみんなは、大変な想像力を持っているなと感心しました。背景にする色画用紙選びも含めて、色・形・素材感、画面の構成など、「アート」に必要な感性をしっかりつかんでいたと思います。


    8、金澤ミュージアムティーチャーからのお知らせ
    コレクションde工作!で、アイデアのもととなった本物の作品は県美プレミアムUの会場で11月8日まで展示しています。ぜひ会いに来てくださいね!


    9、のりちゃん先生からひとこと
     
     「美術館ならでは」の活動をしたい!という思いで夏休みスペシャルを企画しました。「美術館ならでは」って何だろう・・・と途中で苦悩することもありましたが、本物の芸術作品を間近で鑑賞することができ、たくさんの素材や道具・制作方法の中から自らが選択して、「つくり手」になることができる、そんな場所を提供でき嬉しく感じています。また、家族・友人・初対面の人・スタッフ・作品・作者がそれぞれに繋がりを持ってこの場所に集い、コミュニケーションをすることで、きっと心が豊かになったと思います。のりちゃん先生も素敵な夏休みの思い出ができました。


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    こどものイベント
    「美術館のひみつ☆美かえるからの挑戦状」
    平成27年6月20日(土) 13:30〜15:30 こどものイベント「美術館のひみつ☆美かえるからの挑戦状」を開催致しました。
    こども26名・保護者8名の皆様にご参加いただきました。

    1、オリエンテーション・挑戦スタート!!
     
     今回のイベントは、美術館のいろいろな場所に置かれた「美かえる箱」を班ごとに探し、箱の中に入っている「挑戦状」に応えて、兵庫県立美術館のお気に入りの場所をみつけるというものです。
    参加者は美かえるとおそろいの帽子をかぶり、こども用の特別な地図を持って出発です。制限時間は60分!10個以上の「美かえる箱」を発見できるように意気込んでいます。


    2、美かえる帽・こども用地図・美かえる箱・挑戦状・案内書






     美かえる帽と地図を持つとわくわく度が上がっていきます!
     いろいろな形の美かえる箱の中には、美かえるからの「挑戦状」と次の美かえる箱への「案内書」が入っています。挑戦状の内容を班の仲間とクリアしたら、ごほうびシールをもらいます。


    3、美術館南側〜ハーバーウォーク
     挑戦状内容『ここからそとへでてみよう。かべにあいたまどからはどんなけしきがみえるかな。かいだんをおりてうみにでれば、びじゅつかんのしょうめんのかおがみえるね。』


     それぞれの班で最初の案内書を受け取り、散り散りに美術館を巡ります。こちらは美術館南側からハーバーウォークに出て、美術館の正面の顔をみているところです。御影石にあけられた窓によって参加者のいるところが1つの絵画のようにみえてきます。


    4、円形テラス・階段
     挑戦状内容『このまるのまわりを1しゅうしてみよう。それができたら、ぐるぐるのかいだんをふたてにわかれてのぼってみよう。2かいについたら、どんなきもちになったかまわりのみんなとおはなししてね。』

     
     通称「美術館のおへそ」と言われている、円形テラス・階段。1階にある階段の昇り口からふた手にわかれて上っていくと2階でばったり出合います。見下ろしてみると、このぐるぐるの階段が地下の駐車場まで続いていることがわかります。


    5、エントランスホール
     挑戦状内容『このあたりで「いちばんくらいところ」と「いちばんあかるいところ」をみつけて、みんなではっぴょうしよう。』
     『ここでちょっとひとやすみ。1かいにいるひとたちはなにをしているかな。みつけたことをおはなししてね。』

     
     広々としたエントランスホール。外光がやさしく降り注ぐつくりになっています。近くにある大きな階段を上れば、2階から1階を見下ろすことのできる秘密の場所に辿り着きます。


    6、県美プレミアム展エレベーターホールの階段・特別展入口の階段
     挑戦状内容『ここはえれべえたあほうる。しかくいかべにそってかくかくのかいだんをかくかくのぼっていこう。なんかいまでたどりつけるかな。』
    『かいだんだんだんだんだんだん!きみのすきなだんのうえにたってぽおずをきめよう。』





     いろいろな種類の階段のある兵庫県立美術館。県美プレミアム展と特別展の入口はそれぞれ違うデザインになっています。だんだん自分がどこにいるかわからなくなってきたぞ!?


    7、県美プレミアム展
    挑戦状内容『ここはたいせつなさくひんがおめかししてかざってあるよ。だからみんなもおしとやかにみてね。』
    『このさくひんはみているだけではいけません。オルゴールをてにとってねじをまいたら、ごみばこのまんなかにそおっとおいて、おとがなくなるまでみみをすませてみよう。どんなきぶんになったかおしえてね。』
    『いろがいっぱいあふれてくる。げんきもいっぱいあふれてくる。このえのせかいのなかで、いちばんたのしそうなばめんをみつけておしえてね。』


     開催中の県美プレミアム展「IN MY ROOM ON THE ROAD ―私の部屋、あるいは路上にて―」の中にも美かえる箱があるようです。最初に展示室でのマナーを美かえるから教えてもらっています。藤本氏のオルゴールを扱った作品は、西田学芸員と一緒に楽しく静かに鑑賞しました。2階にある丸投氏の作品は、描かれているものをじっくりみていろいろな場面を発見しました。


    8、屋外デッキ
     挑戦状内容『びじゅつかんにせなかをむけて、うみにむかってまっすぐたとう。きょろきょろけしきをみわたしてみつけたものをはっぴょうしてね。』
    『まわりのみんなとてをつないで、めをつむって、みみをすませて、10びょうかぞえてみよう。どんなきもちになったかな?』
    『やまのほうをみてこころのなかでゆっくり10びょうかぞえてみよう。みつけたものをおはなししてね。』

     
     美かえるは屋外にも挑戦状を用意していました。なんと、風のデッキと山のデッキは秘密の階段で4階に上がるらしい!?


    9、まとめの会
     
     

     アトリエ2に帰ってきたら、自分だけのお気に入りの場所を地図とメモに記入します。美術館の中を歩き回ってもうへとへと・・・でも、おもしろい場所がたくさんあって思い出すのが楽しそうです。それぞれのお気に入りの場所を大きな地図に示して発表しました。屋外彫刻や展示室の中の作品を好きになった人もいれば、風や海などの自然を感じられる場所を気に入った人もいました。


    のりちゃん先生より、ひとこと

     美術館の屋上にいる美かえる。まさかこんなにたくさんの挑戦状を置いていくとは思いませんでした。いろいろな場所を巡り、兵庫県立美術館の見どころを再発見してもらうことができたようです。さすが、美かえる!展覧会をしみじみと観覧するのも素敵ですが、今回のように周りの人達と話し合いながら、その空間を楽しむというのも素敵なことだと思います。


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    堀文子展関連企画こどものイベント
    「日本画に挑戦−小さな世界を描こう!」
    平成27年5月23日(土) 10:30〜15:30 堀文子展関連企画こどものイベント「日本画に挑戦−小さな世界を描こう!」が開催されました。
    こども24名、保護者3名の皆様にご参加いただきました。

    1、受付
        
     今回はモチーフになる草花・切花を持参していただきました。家庭で育てたもの・飾っていたもの・道端に咲いていたもの・・・色とりどりの素敵な植物が揃いました。


    2、オリエンテーション

     職員紹介・スケジュール説明の後、展覧会を担当した飯尾学芸員から堀文子展のみどころを紹介しました。


    3、ギャラリートーク
     
     制作を始める前に飯尾学芸員と、こちらも展覧会担当の鈴木学芸員で2つのチームに分かれ、展示室でギャラリートークを行いました。作品をじっくりみると、作者がどんな眼差しで自然を見つめてきたかが伝わってきます。また、日本画独自の色合い・描き方・表現の仕方を実感してもらいました。


    4、制作@日本画の絵の具と仲良くなろう
     
     アトリエに戻ったら制作の準備です。顔料と膠液を絵皿にのせ、指で絵の具を均一に溶いていきます。美しい色合いの顔料と独特の香りのする膠にどきどきしながら丁寧に絵の具を作りました。


    5、制作A鉛筆でスケッチをして、下図をつくろう
     
     お昼休みをはさみ午後からは、植物をよ〜く観察してスケッチをします。いつもは見逃していた植物の中の小さな世界。形も色も模様も・・・描いてみるとたくさんの発見がありました。


    6、制作B下図を転写しよう
     
     スケッチをもとに下図をつくったら、色紙に転写します。何度も描いたりなぞったりするのは集中力が必要でしたが、家族や友人同士で楽しみながら最後まで熱心に制作しました。


    7、制作C墨や顔料を薄く重ねて、草花の色を塗ろう
      
     全員で作った色とりどりの絵の具から、使いたい色を選びパレットにとります。日本画の絵の具は一つ一つの色合いが微妙に違うので、どの色も素敵に見えて選ぶのに困ってしまうほどでした。描き方の基本はうす塗りで重ねること。また、輪郭や陰影に墨を使うのがコツです。講師の藤原先生に筆使いの手ほどきを受けました。


    8、制作D小さな生き物になって、大きな草花を描こう
     
     描き方のコツがつかめたら、制作がどんどんはかどっていきます。色を重ねるためにドライヤーで乾かしたり、似たような色合いでも違う絵の具を使ってみたりと工夫しています。


    9、完成
      

      
     作品完成です!堀文子さんのように画面下にサインを入れてみたり、仕上げに繊細な筆のタッチを入れてみたりと素敵な仕上がりになりました。


    のりちゃん先生より、ひとこと
     
     今回のイベントでは、いかに上手く作品をつくるかではなく、「日本画の用具に親しんでほしい」「身近な自然のよさを再発見してほしい」という願いをもって開催させていただきました。堀文子展でのギャラリートーク、スケッチ、画材の用意など盛りだくさんの内容でしたが、1日の企画であるからこそ鑑賞したときの感動や草花を観察して発見したこと、日本画の画材を扱ったときの喜びが色あせることないまま制作できたようです。参加者の皆様の意欲や熱意、ミュージアムボランティアを含むスタッフの臨機応変な対応に支えられ、無事にイベントを終えることができました。


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    フェルディナント・ホドラー関連こどものイベント
    「おやこでパラレル!ポーズとリズム」
    平成27年3月7日(土) 10:30〜15:30 フェルディナント・ホドラー関連こどものイベント「おやこでパラレル!ポーズとリズム」が開催されました。
    こどもと保護者7名が参加されました。

    1.ギャラリートーク

    展覧会を担当した相良学芸員がナビゲイターです。
    絵のモデルのポーズに注目すると、同じようだけれど、少しずつ違う部分があります。なぜそんな風にしているのか理由を考えました。また、ホドラーの好む色や、湖面に映りこんでいる山の描き方も特徴的なことに気付きました。


    2.自由鑑賞

    ホドラーは色々なポーズの人型を切り抜いて絵の中で組み合わせて絵の構図を決めていました。自分だったらどんなポーズに挑戦しようか考えながら作品をみました。


    3.ラジオ体操第一

    ポーズをとるためには、からだが十分に動かなくてはいけません。ラジオ体操をして十分にからだをやわらかくして活動に入ります。


    4.ホドラーの作品をマネてみる
     
    ホドラーの絵のポーズを出来る限り完璧にマネてみました。手の角度や足の向きなど、カメラで写してみて確認しながらポーズを決めていきます。こどものほうが、からだがやわらかいので、大人だと出来ないポーズがありました。ポーズをとってみると、絵のモデルはかなり無理をしているのではないかと予想できました。


    5.オリジナルのポーズを考える

    ポーズの難しさを知った後に、背景とのバランスを考えながら手のポーズや、足の動きを工夫してオリジナルのポーズをつくってみました。全身を使ってからだを動かし、そのポーズがカメラで撮られるとどのように見えるのか、確かめながらポーズを決めました。


    6.プリントアウトした写真を切り抜く

    ポーズをハサミで丁寧に切り抜きます。サイズや明るさを変えてプリントアウトしました。


    7.ポーズを絵にしてみよう

    切り抜いた写真を背景に合わせて組み合わせます。心地よいリズムがうまれるように工夫しました。


    8.講評会
     
    相良学芸員が一つ一つの作品を講評しました。
    ・ホドラーの作品に出てくるモデルのポーズは、実際にやってみると身体が痛くなった。ということは自然なリラックスをしている姿ではない。「絶対にこのかたちじゃないとダメだ」というこだわりが感じられる。
    ・リズムの生まれている部分のはなしをしたり、無意識に背景の地形に合わせて切抜きを構成しているのは、おさまりのよさを感じたからだろう。
    ・実際の人間の写真をホドラーの背景に貼り付けても、背景が負けていない。絵にそれほど強さがあるからだ。
    ・たまたま撮影したポーズが、ホドラーの画集に載っている絵に非常に似ていて感動した。


    参考作品









    瀧川MTより、ひとこと

    人物の絵を描こうとすると、ある程度の技術がないと、なかなか人らしくなりません。
    そこで今回は、写真を使って絵を作ることにしました。この方法ではハサミを使える年齢で、ポーズをこだわる事ができれば絵をつくることができます。ホドラーの絵の世界に自分の像を当てはめる事で身近に絵の構成を行えたようです。


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    「阪神・淡路大震災から20年」展関連こどものイベント
    「真冬の寒風に挑む前衛凧づくり」
    平成27年1月18日(日)10:00〜15:30「阪神・淡路大震災から20年」展関連こどものイベント「真冬の寒風に挑む前衛凧づくり」が開催されました。
    参加者10名が参加されました。

    1.作品から発見しよう

    元永定正《あおといろいろ》1995年 でギャラリートークをしました。
    ナビゲイターは、鑑賞担当のミュージアムティーチャーの金澤さんです。
    『みなさん、作品をよくみて、みつけたこと、気づいたことを発表してください』

    ☆★こどもたちが発表した内容★☆
    絵の上のほう  潜水艦にみえる、潜水艦のシールを貼ったみたい
              →丁寧に描いていて下の色が透けていないから
    絵の下のほう  バケツで流したような感じ、ドロドロ、サンゴ礁に見える
              点々が雨で絵の下の方が土砂崩れみたい
    画面の地の部分→青いから雨や海の中みたい
    画面上の点々はなに?
            →海の中だとしたら小さい生き物
            →下に赤い色があり燃えているようにもみえる、点々は空襲の火の粉かも
    どうやって描いたでしょう?
            スポンジやストローを使って描いてる、下のほうはバケツで流した様な感じ、
            水色の板に描いている、上のほうの黒く縁取られているところはボールペンで
            中の色は筆で丁寧に水色の板に塗っている
    この作品で作者は何をこだわったでしょう?
            点々
            →いっぱいあるから
            下のドロドロ
            →色をこだわっている
            こだわっていないと見せかけているところが実は芸術のポイントだったりするから

    ※ギャラリートーク…作品をみて気づいた事、発見した事、感じた事など何でも手を挙げて
                発表しあいます。みんなの意見を聞いて共感したり、新しい視点を
                見つけたり、対話を通して作品理解を深めていく鑑賞法です。

              

    2.前衛(ぜんえい)ってなあに?

    元永定正さんの画集や絵本をみました。いくつかの作品を比べてみると、年代によって変化する部分、変化しない部分があることがわかりました。
    元永さんが参加していた具体美術協会の画集もみました。「誰もやったことのないことをやれ」を目標としている作家達の集まりです。前衛芸術がどういうものなのか、少し知る事ができました。


    3.前衛凧をつくろう!

    今回の凧づくりでは、原則として筆を使いません。また、誰もが上手いと言うような、見たままを写す方法ではできるだけ描かないようにしてもらいました。
    工作で使うような材料を工夫して絵を描いていきます。
    描画道具:歯ブラシ、割り箸、チューブ、ウレタン、ガチャ玉、紙コップ、エアキャップ、ペットボトルの蓋、など


    4.凧づくりのルール
    ・人のマネをしない
    ・自分が今までにやった事がない方法で凧に絵を描いてみる
    ・一つの方法のみを使ってつくる


    5.こだわりのやり方で

    こんな道具で描いています
     
      ストローを吹き付けてみたよ



    6.凧に仕上げる

    凧の紙に絵を描けたら、次は左右のサイドにポンチで穴を開けます。
    穴にハトメをつけて、穴に凧糸を通せば凧の完成です。


    7.できました

    最後にクルクルの足をつけて、仕上げの飾りつけをして完成です。


    8.凧揚げ日和

    今年の凧はグングン揚がる!みんなあっという間に凧揚げ 名人になりました。


    瀧川MTより、ひとこと

    ギャラリートークを行い、本物の作品と資料から前衛芸術を知ることで、芸術や美術の懐の深さを子供たちなりに理解していました。そして、"今までにやった事のないことに挑戦しよう"との課題に、子供たちは小さな身体を限界まで大きく使っていたのが印象的です。
    凧がうまくあがった子も、あまりうまくあがらなかった子も、美術館で凧をあげるという有難い事態を楽しめていたみたいです。

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    2014
    瀧川ミュージアムティーチャーさよなら企画 こどものイベント
    「くじ引きカレンダーをつくろう!」
    平成26年12月21日(日)10:30〜15:30瀧川ミュージアムティーチャーさよなら企画こどものイベント
    「くじ引きカレンダーをつくろう!」が開催されました。
    こども7名が参加されました。

    1.カレンダーの素

    兵庫県立美術館オリジナルのカレンダーの素を1人1セットずつ取って席に付きました。


    2.じっくり自己紹介

    参加者全員で自己紹介です。今年一番思い出に残ったことを発表してもらいました。


    3.来年の予定を考えよう

    今回つくるカレンダーは、来年の予定がすでに決まっているカレンダーです。
    そこで、どんな事をするか参加者、スタッフ、ボランティアのみなさん全員で考えラベルシールに書き込みました。
    予定を決めるときのルール
    ・どの曜日にもあてはまること(学校で、塾で、などの言葉は使わない)
    ・どんな人にもあてはまること(おじいちゃんと、彼女と、などの言葉は使わない)
    ・ほぼ誰でもできる簡単なことにする(上を向く、水を飲むなど)
    ・普段はやらないけれど、やってみたらちょっと面白いことにする


    ★☆来年の予定の内容☆★

    ・花をつんで、部屋にかざる
    ・食器を洗う
    ・感謝の言葉をいう
    ・服をたたむ
    ・植物に触る
    ・中国の言葉を覚える
    ・朝と夜、7時に空を見上げる

     《連続4日行う予定》
      1日目 ・穴をあける
      2日目 ・穴をのぞく
      3日目 ・穴に指を入れる
      4日目 ・穴をふさぐ
                  など


    4.みんなの予定くじを混ぜよう

    1人30個の予定を考えました。1個の予定、連日の予定などに切り分けて全員の予定をシャッフルします。全てを裏返しにして机に並べました。


    5.くじ引きで来年の予定を決めよう

    マンスリーくじとデイリーくじを引き、予定くじを何月何日に貼り付けるのか決定します。2月31日や4月31日が出た場合は引きなおしです。日付が決まったら、裏返しにした予定くじの中から好きなものを選びました。


    6.予定シールを貼ろう

    カレンダーの素に予定を書いたラベルシールを貼り付けます。
    1人30回程度くじを引いて2015年の予定を決めました。


    7.目標シールを選ぼう

    次は1人30枚ずつ目標シールを貼ります。
    目標シールは4種類あり、好きに選んでもらいました。
    《4種のシール》
    ・ポカポカ太陽シール
    ・鳥シール
    ・美術館のようせいイベちゃんとントちゃんのシール
    ・浮輪犬シール(浮輪の中に犬がいるかわいいシール)
    このシールを貼った日は、自分で設定した目標を頑張ってみる日です。みんな頑張れているかな。
    例)鳥シールを貼っている日→普段より元気に挨拶をする
      イベチャンシールを貼っている日→人になるだけ優しくする


    8."できましたスタンプ"をつくろう



    くじ引きで引いた予定は無理やりやらなくてもよいのです。気分が乗らなかったり、絶対やりたくなかったら予定を確認するだけでも構いません。しかし、ちゃんと実行できたら、その日にスタンプを押して達成感を味わいましょう。
    "できましたスタンプ"は森の仲間達をモチーフにした素材から選んでもらい、ボンドで木片にくっつけて完成です。


    9.カレンダーをデコレーションしよう

    最後にダンボールと色画用紙を台紙にして、色々な素材をくっつけたり、切ったりしてオリジナルカレンダーとして完成させました。


    オリジナルカレンダーができました!
     

     


    瀧川MTより、ひとこと
    普段やらないおかしな行動も、予定として決まっていれば何となく「やってみようかな」と気持ちが傾くのではないでしょうか。
    そこを"エイ、ヤッ"とやってみたら、新たな境地が開けるかもしれません。やらなくてもいいけどやってみたら面白いことを、やらなければいけないポジションにすることで日々の暮らしに遊び心がうまれたらいいなと思います。

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    「だまし絵U」関連こどものイベント
    「トリック写真を撮りっこしよう」
    平成26年11月1日(土)10:30〜15:30「だまし絵U」関連こどものイベント
    「トリック写真を撮りっこしよう」が開催されました。
    こども15名、保護者11名が参加されました。

    1.だまし絵Uのみどころ

    「だまし絵U」の担当である岡本学芸員が展覧会にある作品のどこが"だまし"なのかを画像を使って解説してくれました。


    2.どんな"だまし"があるかな?

    こちらは鏡をつかった"だまし"です。置かれている台には色の渦が描かれています。そこが鏡面の筒に映りこむと、人物が2人見えました。


    3.おはなししながら、鑑賞しよう

    岡本学芸員と一緒に展覧会をじっくり鑑賞しました。作品がどうなっているのか考えながらみて、この後、挑戦するトリック写真の参考にしました。


    4.トリック写真を撮りっこしよう
    トリック写真を撮るために、美術館では3つの撮影場所を用意しました。
    1、スロープにテープで梯子をつくり、2階から写真を撮ると梯子に登っているように見える場所
    2、スポットライトを使って影を作り出し、影と実際の物を組み合わせられる場所
    3、アトリエ2にある絵を描くためのモチーフを好きに使って、セットをつくる場所
    もちろん、この3つの場所以外にも自分でトリック写真のスポットを見つけて撮ることができます。


    5.影をつかったトリック写真

    スポットライトの強い光を投影すると昼でもはっきりとした影が壁に落ちます。壁に小道具をくっつけてみると、影が物を持ち上げているようにみえるような写真が撮れました。


    6.ありのままのトリック写真

    公園にあった元々ボロボロの看板に、パンチする演技をしています。
    鉄の看板を凹ませる凄いパワーの持ち主!みたいですね。
    ちなみに、このトリックは出品作の田中偉一郎さんの《ストリート・デストロイヤー》から着想を得たものです。


    7.家族でつくるトリック写真
      
    家族みんなで指示を出し合いながら、面白い写真が撮れるように、床に寝転んだり、壁にしがみついたり、頭とからだを限界まで使って撮影しました。





    8.写真の発表会
    みんなの作品データをパソコンに取り込んで、スクリーンにうつしてみました。1人1作品、みんなにみて欲しい作品を選び発表しました。


    みんなのトリック写真

    影の2人がペットボトルを飲んでいる!
     
      からだは影、頭はテープ!
     
      2人をつまんで食べちゃうぞ〜

    高いところまで登ってきたよ
     
      ギリギリ足をつかんだ。落ちそう〜
     
      ギャー!手に鉄の棒がかんつうしたー

    どうだ!怪力パワーだ!
     
      ゴミ袋は、つまんでポイッ!
     
     顔の絵かな?あれ、食べ物でできているよ!

    アクロバティック!車の上で逆立ちだ
     
      ぐるぐるの迷路に迷い込んだみたい!

    なんだ、この生き物は、未確認動物(UMA)を発見!
     
      矢ガモ?いえ、矢の刺さったこどもです。

    あれ?僕とお母さんの身長が一緒に見えるよ
     
      とんだ暴れん坊ですね!

    空中浮遊!



     
      こんなキューブは片手で軽々持ち上げられるよ!

    瀧川MTより、ひとこと
              
    展覧会を観たやわらかい頭のまま、みなさんが活動に参加してくださったので非常に面白いトリック写真ばかりが出来上がってきました。
    家族で試行錯誤しながらトリックの設定を考え、和やかな雰囲気で、とても楽しいイベントになったと思います。
    無機的な美術館の建築を活かしたり、ちょっとした道の窪みを使ったり、日用品を取り入れたりと、身近なものをトリック写真を撮るためのモチーフとして選別することで、日常の生活に気づきが増えたのではないかと思います。

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    県美プレミアム「鳥・獣・人等〜新収蔵品を交えて」展関連こどものイベント
    「美術館探検ツアー2014」
    平成26年10月11日(土)10:30〜15:30 県美プレミアム「鳥・獣・人等〜新収蔵品を交えて」展関連こどものイベント「美術館探検ツアー2014」が開催されました。こども7名の参加となりました。


    1.自己紹介

    参加者、一人一人が自己紹介をして、さっそく県美プレミアム「鳥・獣・人等〜新収蔵品を交えて」展へ出発します。


    2.あなたには、どうみえる?

    ジョージ・シーガルさんの《ラッシュ・アワー》1983年でギャラリートーク。
    作品をみて、発見したこと見て考えた事などを発表し、みんなで意見を出しあいました。
    《子供たちの意見》
    ・ 全員の首の下が青くなっている、青色の絵具を流して塗ってる
    ・ 元々青かったのが剥がれて黒くなっているんじゃないか。
    ・ 像の中にブラックライトが入っていて青く光って見えるのかも
    ・ みんなコートを着ている、襟を立てているから季節は冬かも
    ・ 服の組み合わせがおかしい、コートを着ているのにサンダルを履いているから、秋かも
    ・ 顔が寂しそう、お葬式みたい、戦争に行きそうだ
    ・ 土を固めてつくっている→色から
    ・ 大仏をつくるようなやり方で出来ている
    ・ 一つずつ違う型をとって出来ているんじゃないか
      →背丈がどれもちがうから

    色々な意見が出ましたね。さて、本当はこの作品をどのように、つくったのでしょうか。


    3.「美術情報センター」って、どんなところ?

    作品について調べるために、美術専門の図書館「美術情報センター」へ行ってみました。すると、鈴木学芸員が調べものをしていました。
    ちょうどジョージ・シーガルさんの画集をみています。作品がどのようにつくられたのか、制作風景の写真を見せてくれました。
    石膏《石膏》を使って、直接人間の型をとっていたんですね!
    なるほど〜。


    4.コピー機を使ってみよう

    美術情報センターにはコピー機(有料)があります。本や資料の必要なページを選んでプリントアウトし、持ち帰ることができます。


    5.バックヤードに潜入(せんにゅう)

    職員専用入口から、入館者名簿に名前を書いて入館します。
    ここから美術館の裏側へ入っていきます。


    6.保存・修復室の見学

    バックヤードには保存・修復室があります。作品の健康診断や、傷ついたり痛んだりした作品にお手入れをするお仕事です。そうして、美術作品は展覧会でお披露目できる状態になるのです。
    担当学芸員の横田さんに作品のX線写真を見せてもらいました。人の目では見えづらい傷や、絵の描きなおしを発見できました。
    他にも、バックヤードには展示作業に必要な道具がたくさんあります。今回は作品を搬入するための大きなエレベーターにも乗りました。


    7.探検のしおりを使って探検しよう

    探検のしおりは、美術館が作品や作品をみる人のために行っている工夫をクイズ形式にしてまとめたワークシートです。参加者はクイズを解きながら美術館の秘密にせまりました。
    みんなが展示室で活動していると、保存・修復の学芸員である相澤さんがやってきました。みんなで一緒に作品をみて盛り上がりました。


    8.作品を体験してみる

    藤本由紀夫《Ears with chair》1990/2010年
    長いパイプが2本、その真ん中に椅子が置かれています。椅子に座ってパイプに響く音に耳をすませてみました。どんな音が聞こえてきたのか。感じた音を探検のしおりに書き込みました。


    9.この機械はなんだろう

    どの展示室にも1つずつ、なぞの機械が置かれています。
    よくみると今日の日付がみえます。細かい目もりにも何か意味があるのかな。
    一体これは何なのか、予想して答えをしおりに書けたら、ボランティアさんからアイテムを受け取ります。


    10.しおりの答え合わせ

    作品を体験した感想を聞いたり、普段は気にすることのない美術館の作品を守る工夫を発表してもらいました。
    謎の機械は実は温湿度計でした。室内の空気の状態を一定に保ち作品が痛まないようにしているんですね。
    また、探検のしおりの山場は、お気に入りの作家の資料を美術情報センターで探し、そこから1枚好きな作品をコピーするという出題です。少し難しかったけどみんなクリアしました。


    11.ミクストメダルをつくろう

    探検のしおりの質問に答えてもらえるアイテムを使ってミクストメダルをつくりました!

       

    瀧川ミュージアムティーチャーから一言
    今回の美術館探検ツアーは作品をしっかり鑑賞することから始まりました。それだけにとどまらず作品を資料から調べる方法も子供たちに伝えることができました。また保存・修復の様な普段みることが出来ないお仕事を紹介できてうれしい限りです。
    今日のイベントは裏側を知った上で、美術館の表の顔がどのように作られているのかを子供たちに考えてもらう機会になりました。
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    「宝塚歌劇100年」 展関連 こどものイベント
    「きらきら髪飾り・きらきら蝶ネクタイをつくろう!」
    平成26年9月6日(土)10:30〜15:30「宝塚歌劇100年」 展関連 こどものイベント
    「きらきら髪飾り・きらきら蝶ネクタイをつくろう!」が開催されました。
    こども29名、保護者14名の参加となりました。

    講師紹介

    宝塚歌劇で衣装を担当しておられる大川久美子さんが本日の講師です。
    プロのお仕事について、おはなししてくださいました。

    ○●サポートスタッフのみなさま●○

    宝塚歌劇でお仕事をされている皆さんが、針と糸を使う行程を手伝ってくださいます。心強いサポートメンバーです。

    ★☆きらきら髪飾りをつくろう制作行程☆★
    ホワイトかゴールドのモチーフを選び、木工用ボンドを塗りフェルトに貼り付ける。

    色の付いた羽飾りを4種類選び、フローラテープを使って寄る。

    フェルトをモチーフに沿って、5o余白を残しながら切り落とす。モチーフと羽を合体させ、パッチンクリップを縫いつけて髪飾りの完成です。

             

    ★☆きらきら蝶ネクタイをつくろう制作行程☆★
    好きな色のフェルト2種類を選び、アイロンで接着する。結び目の部分のフェルトも選ぶ。

    蝶ネクタイをキラキラにする為の材料を選ぶ。ラインストーンやスパンコール、リボンやダイヤテープなど心躍る素晴らしい材料を宝塚歌劇の皆さんが用意してくださいました。

    細かい材料はパレットを使って種類別に分けると見やすく、作業しやすいです。竹ひごを上手に使って蝶ネクタイにキラキラをデザインしました。

    最後に真ん中の結び目を絞り、安全ピンをつけるときらきら蝶ネクタイの完成です。

    発表しよう

    子供たちに感想を聞いてみました。
    《子供たちの声》
    ・きらきらをいっぱい選べて楽しかった。
    ・一日の制作でヘトヘトになった。宝塚歌劇の衣装さんは今日のイベントの何倍もの技で毎回の公演を支えているかと思うと本当に凄いと思った。

    きらきら髪飾りときらきら蝶ネクタイを着けて展覧会を観に行こう

    展覧会を担当した飯尾学芸員が展覧会の見所や、衣装やアイテムの特徴などを詳しく教えてくれました。


    髪飾りと蝶ネクタイでドレスアップして、舞台セットに入り込み宝塚歌劇の世界を満喫しました。

          

    瀧川MTより、ひとこと

    宝塚歌劇を支えている裏方のお仕事を、楽しく作りながら子供たちに伝えられたように思います。ゴージャスできらきらした宝塚歌劇のダイナミックな舞台も一粒のラインストーンを取り付ける所からはじまるのですね。プロの皆さんの仕事への愛情やこだわりに脱帽でした。

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    夏休みスペシャル
    「瀧川ミュージアムティーチャーの夏休みの工作相談室」
    平成26年8月9日(土)、10日(日)11:00〜14:00 夏休みスペシャル
    「瀧川ミュージアムティーチャーの夏休みの工作相談室」が開催されました。
    9日/10名、10日/10名の参加となりました。

    1.工作カルテをつくろう
     
    瀧川MTが、つくりたい人の工作相談を受け問診します。    ※警報が出ている間はヘルメット着用

    《工作カルテ》の内容
    @何をつくりたいですか、それはなぜですか。
    Aどんな色やかたちにしたいですか、それはなぜですか。
    B創りたいものをイメージして、絵に描いてみてください。
    Cあなたの好きなもの、好きなことを教えてください。
    《こどもたちがつくりたかったもの》
    ・イルカが動く、からくり貯金箱がつくりたい
    ・うちわがつくりたい
    ・銃がつくりたい
    ・バット
    ・鬼のお面
     ・アナ雪の貯金箱がつくりたい
     ・男の子のちょうちょがつくりたい
      《前回の工作イベントで女の子の
        ちょうちょを作っていたので》
     ・布団セット

    2.材料をえらぼう

    色や触覚から、素材を感じて選びます。素材からひらめくこともあるようです。

    3、工作エリアでつくろう

    材料が準備できたら工作開始です。まずは自分の思うようにつくってみて、うまくいかなければ瀧川MTが相談にのります。
    道具の選び方や、素材を扱うコツなどをアドバイスしました。


    4.つくってみてどうでしたか?
    感想
    ・材料が豊富にあってよかった
    ・いつも楽しみにしているイベントだからまた来た
    ・ふらっと通りかかって参加したが、楽しかった
    ・(保護者の方が)工作に対する苦手意識があったのでつれてきた

    参考作品

     鬼のお面

     青いぐるぐるが巻かれた銃(引金も付いている)

     ホースに毛糸を編みこんだうちわ

     バット

    瀧川MTより、ひとこと

    台風が直撃するあいにくのお天気でしたが、このイベントを楽しみにしてやってきてくれる参加者がいて感極まりました。
    相談にのることは指導する事ではありません。こどものつくりたい気持ちをアシストし、やってみたい事を実現する喜びを感じてもらえたらうれしいです。

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    「東京・ソウル・台北・長春−官展にみる近代美術」関連こどものイベント
    「おやこで巡る☆ぐるぐる鑑賞ツアー」
    平成26年7月5日(土) 「東京・ソウル・台北・長春−官展にみる近代美術」関連こどものイベント「おやこで巡る☆ぐるぐる鑑賞ツアー」が開催されました。こども4名、保護者3名が参加されました。


    1.机を囲んで自己紹介

    美術館のスタッフ、ミュージアムボランティア、参加者全員で自己紹介しあいました。


    2.東アジアはどこにある?

    旅のしおりに載っている地図で東アジアの位置を確認しました。


    ★☆ツアーグッズを持って出発☆★
     

               
    ぐるぐるツアー証を首からさげ、ぐるぐるチケットを持ち、ぐるぐるツアーのしおりを頼りに旅に出かけます。


    3.現地ガイド(担当学芸員)と合流

    現地ガイドの鈴木さんに旅の案内をバトンタッチ。
    ※現地ガイド鈴木さんは、実は展覧会の担当学芸員でもあります。


    4.東アジアの作品を観て旅しよう

    作品に描かれている自然にも特徴がありますね。よくみてみましょう。
    みんなで疑問に思ったことや、気づいたことの意見交換をしました。


    5."ぐるぐる鳥"ワープで越境

    展覧会は部屋ごとに地域が分かれています。ぐるぐる鳥を、ぐるぐるまわせば次の地域にワープできます!


    6.作品を観て各地の文化を知ろう

    建物や、描かれている人の衣装も国によって違います。どのような場所が描かれているのか現地ガイドの鈴木さんに教えてもらいながら観て回りました。


    7.帰国

    東京・ソウル・台北・長春、4つの都市を展覧会で観て回りました。


    8.絵に描かれていた文化を知ろう

    アトリエ2に戻ってきました。展覧会で観た台湾エリアにあった絵の青い鳥は、国鳥でもありヤマムスメといいます。また韓国の伝統音楽、農楽(ノンアッ)を聞いてみました。そのほかにも描かれていた民族衣装なども紹介しました。

        


    9.まとめの会

    東アジア、東京・ソウル・台北・長春と4つの国を展覧会で鑑賞した感想を聞いてみました。
    【参加者の声】
    ・学芸員とお話しながら作品を観られて良かった。
    ・東アジアの文化を知ることが出来て良かった
    ・音楽(ノンアッ)が聴けて良かった


    瀧川MTより、ひとこと

    作品を観て、東アジア各地の地域的な特徴や、文化をはなしながら知ることが出来たようにおもいます。また、小1年生から小6年生の参加者が居て、小6年生の子は会話で殆どの解説を理解できているようでした。また、小1年生の子は作品を書き写しながら理解を深めていました。人によって作品への歩み寄りに違いが現れており面白い発見の機会となりました。

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    ノアの方舟展関連 こどものイベント
    「私の方舟」
    平成26年6月14日(土) ノアの方舟展関連こどものイベント「私の方舟」が開催されました。こども20名、保護者7名が参加されました。


    1.どんな展覧会?

    展覧会のお話を担当の河田学芸員から。


    2−1.箱をつくろう

    まずは、みんなの大切なコレクションを入れて守るコレクションボックスをつくります。


    2−2.組み立てよう

    ミュージアムボランティアさんとペアになって箱のパーツを組み立ててかたちをつくっていきます。


    2−3.鍵をつけよう

    最後に鍵を付けて箱ができあがりました。鍵はドライバーを使って押し込むようにビスを打ち込みました。


    3.展覧会を観よう

    ノアの方舟展の担当である河田学芸員と一緒に、みんなで展覧会を観て作品から気づいたことを意見交換しました。コレクションの方法や、あり方について知り、考えることができました。


    4.コレクションボックスをつくろう

    展覧会を見てから、自分たちの集めたコレクションをどのように仕舞うのがいいのか考えてボックスのインテリアを考えます。


    4−1.材料をえらぼう

    いろいろな材料を見たり、触ったりしながら選びます。


    4−2.インテリアを飾ろう

    自分のコレクションのことを考えながらデザインしました。


    5.発表しよう

    自分がどんなコレクションをしているのか、装飾で工夫したところやこだわったところを発表してもらいました。


    できました!
     

     

     

     

    瀧川MTより、ひとこと

    金槌で釘打ちする木箱作りでしたが、低学年の子も物怖じすることなく制作できました。工作系イベントの新たなる幅が広がったように思います。また、完成作品には子供達のコレクションに対する思いが存分に反映されていました。恐竜のフィギュアをコレクションしている子は、インテリアを草原のようなしつらえにしていました。アクセサリーや髪留めをコレクションしている子は、飾りながら収納できるようにと工夫がありました。また、幼稚園の先生と撮った写真を飾り付けていた子は、先生との思い出を、いつでも思い出せるようにとメモリアルに仕上げていました。
    兵庫県立美術館が美術作品を蒐集して守る箱と仮定するならば、子供達のつくったボックスも小さな美術館の様な存在になればいいなと思います。

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    夢見るフランス絵画展関連 こどものイベント
    「"アブラエ"ッテナアニ?」
    平成26年5月5日(月・祝) 夢見るフランス絵画展関連 こどものイベント「"アブラエ"ッテナアニ?」が開催されました。こども20名、保護者10名が参加されました。


    ●○こんにちは○●

    モチーフを選んで席に着きましょう。
    ※モチーフ・・・お風呂で浮くあひるちゃんと色画用紙


    @下地づくり

    2本の細いマスキングテープを画面に貼り付けます。その後キャンバスに刷毛で下地を塗ります。発色が良くなるようにイエローを使いました。


    Aマスキングテープを使ってみる

    イエローの下地か乾いたらマスキングテープを剥がす。


    B鉛筆で下絵をかく

    イエローの地塗りの上に鉛筆でモチーフを見ながら下書き。
    ※マスキングテープは絵肌の調子をゆたかにする為に使用


    Cペインティングナイフを使う

    ペインティングナイフを使って厚塗りで下地をつくる。


    Dペインティングオイルを使う

    乾きの早いペインティングオイルを使って地面の下塗りをする。


    E乾かす

    絵を一旦、置いて乾かす。展示室へ行くので汚れた手をきれいに洗いました。


    ☆★夢見るフランス絵画展を鑑賞しよう★☆

    夢見るフランス絵画展を鑑賞して油絵具の使い方や、こだわりを見つけて発表しあいました。本物の作品を観てこの後の自分の作品制作に活かしてみましょう。


    Fかきこみ

    背景の色紙を良く見て、折れ目を追いかけながら筆で描きます。


    ●○瀧川MTによるデモンストレーション○●

    瀧川ミュージアムティーチャーが、油絵を描くポイントや道具や材料の使い方を解説しました。


    Gマチエールの違うかきこみ

    モチーフの水平面を筆を滑らせて、ザラザラしたマチエールにしながら描いていく。


    H細部のかきこみ

    最後に全体をまとめたり、細部の書き込みが出来たら完成。


    ☆★講評会★☆

    みんなの作品をホワイエに並べて、瀧川MTより一言ずつ頑張っている部分や魅力的な部分を発表しました。


    瀧川MTより、ひとこと
    夢見るフランス絵画展では古典的な油彩画の描き方ではなく、実験的で新しい絵具の使い方をした作品が多く見受けられました。子供たちはその技法を良く見て、絵具の重なりや質感までこだわって自分の制作に取り組んでいました。油絵具は乾きにくく、扱いが難しい部分もあるのですが、そのような不自由さを一切感じさせない、のびのびとした作品が仕上がってきて、子供たちがなんとかしてイメージを絵にしていく力強さが印象に残りました。


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    美術館の日関連こどものイベント
    「瀧川(たきがわ)ミュージアムティーチャーの缶バッジ工場(ファクトリー)」
    平成26年4月27日(日) 美術館の日関連こどものイベント「瀧川(たきがわ)ミュージアムティーチャーの缶バッジ工場(ファクトリー)」が開催されました。こども、大人含めて69名が参加されました。


    1.絵をかこう

    バッジの台紙へ、自分の好きに絵をかきます。
    《素材》缶バッジ → 紙
        くるみボタンバッジ → 布


    2−1.バッジにしよう(缶バッジ)

    缶バッジを専用マシンでプレスすると、あっという間に
    缶バッジの完成です。


    2−2.バッジにしよう(くるみボタンバッジ)

    くるみボタンバッジは専用パーツに布を包んでつくります。
    仕上げに自分の体重を使ってプレスしたら完成です!


    3.みんなのバッジ
        

                


    瀧川MTより、ひとこと
    缶バッジはパリッとした張りのある表情に仕上がり、くるみボタンバッジは優しい風合いに出来上がります。参加者の工夫や個性が小さな世界に広がりました。

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    フルーツ・オブ・パッション展関連こどものイベント
    「親子でギャラリーツアー」
    平成26年3月1日(土)、フルーツ・オブ・パッション展関連こどものイベント「親子でギャラリーツアー」が開催されました。午前と午後で学齢別にわかれ、今回は初の試みで低学年と高学年でプログラムを分け、午前と午後の2回行いました。
    午前:10:30〜12:00 小学校3年生以下とその保護者合わせて23名の参加
    午後:13:30〜15:00 小学校4年生以上とその保護者合わせて17名の参加


    (午前の部)
    1.スタッフの紹介、展覧会概要
    まず、展覧会を担当した小林学芸員と江上学芸員、そして教育普及担当の遊免学芸員、瀧川&金澤ミュージアムティーチャーズ、さらにミュージアムボランティアが自己紹介をした後、展覧会の概要を小林学芸員が説明しました。次に、今回のイベントの大事なツールとなるワークシートの内容を確認し、展示室やアトリエでの活動スケジュールを確認しました。では、いよいよ展覧会場へ!


    2.フルーツ・オブ・パッション展 会場へ
    ↑ダニエル・ビュレン《二度、繰り返すことはない》
    展覧会場はどこからはじまるのでしょう?会場に向かう道中、大きな壁一面にピンクとホワイトのストライプが現れました。ここで小林学芸員による最初の解説です。
    一見、派手な壁紙のようにも見えますが、これも作品なんだ。と聞いて一同驚きの声!作家の指示により、ストライプの幅などは決まっていますが、色は展示される会場により異なります。

    3.グループに分かれての解説 ※自由参加

    ロバート・ライマン《チャプター》
     何も描かれていないなぁ???大人たちの頭にはハテナが浮かびます。子供達は「食パンに見える!」「クリームが塗られている!」など、作品を何かに見立ててどんどん言葉を見つけていきます。先入観のない子供達は積極的です。
     さて、作品のキャプションに注目!"金属の留具4点"と書かれてあります。画面をじっと見て、みんな4つの金具を探しましたが、どうしても見つかりません。実はこの作品、壁から数センチ離して設置されているのです。そのように絵を固定しているのが"金属の留具4点"であるというわけです。
     絵画はどこまでが、その作品であるのかを問うているのですね。このようにキャプションと作品、その両方に注目してみると、作品をより楽しめますね。

    ファラー・アタッシ《作業場》
    「タイルみたい!」と画面に散りばめられた四角いカラフルな筆跡を見て子供達は言いました。それから、じっと全体を観てみると「階段がある!」「部屋になっている!」など絵の中に空間があることに気づきます。色も絞られていて最初見た印象と違って見えてきました。立体的に見える描き方で工夫されています。じっくり、丁寧にみるとわかってくる作品ですね。

    4.自由鑑賞
    ワークシートの問いに回答しながら自由鑑賞をしました。
    ワークシートは2種類、6つの問いを尋ねる内容です。
    自分の思う好きな作品、びっくりした作品、一番欲しい作品を選び、その理由を答える、一緒に来た人(例:お母さん、お父さん、おばあちゃんなど)が好きそうな作品、びっくりしそうな作品、一番好きそうな作品を予想し、その理由も考えるというものでした。
    お互いにワークシートを見られないように注意し、身近な人を想いながら鑑賞しました。

    5.作品解説 ※自由参加
    さて、こちらも不思議なかたちをした作品ですね。一体何なのでしょうか?
    雨のしずく、馬のひざ、ストッキング、など作品の有機的なかたちから、色々なものが子供たちから連想されました。

    ストッキングをくるくる巻いて中にスパイスを入れると、同じようなものが家でも作ることができるので、保護者の許可をもらって、つくってみてね!
    エルネスト・ネト
    《私たちはあの時ちょうどここで立ち止まった》



    6.班に分かれてワークシートの発表
    展覧会を鑑賞した後、アトリエ2に戻ってきました。4つのグループに分かれてワークシートの回答をこたえ合わせしていきます。
    回答例)お母さんが予想した娘さんの好きな作品 
    ツェ・スーメイ《エコー》
    →理由は、家に居てのんびりするのが好きだから。緑の広がる草原が写された映像を観て、のんびりした気持ちになっているだろうと思ったので。
    娘さんの選んだ好きな作品
    ハンス=ペーター・フェルドマン《影絵芝居》
    →理由は、バレリーナなどかわいらしいものがあったから

    このように、選んだ作品が合っていても、違っていても家族の意外な一面が垣間見る事ができたのではないでしょうか。
    グループ毎に意見を出し合い、初めて会う家族同士でも意見交換ができました。
    最後に、グループのファシリテーターが代表して、各グループで出た選りすぐりの意見を全体に向けて報告しました。



    (午後の部)
    1.スタッフの紹介、展覧会概要


    2.フルーツ・オブ・パッション展 会場へ
    午後の部で鑑賞したときには、探検バッグに定規が付いているのに気づいてストライプの幅を計っている子がいました。彼女が言うには7.5cmぐらいだろうと予想していました。
    ※ストライプの幅は、実は8.7cmです

    3.ワークシートを使って自由鑑賞
    ワークシートに回答しながら自由鑑賞。
    午後の部ではワークシートは3種類の問いを尋ねる内容です。
    自分の思う好きな作品、苦手な作品、一番高そうな作品を選び、その理由を答えながら鑑賞しました。

    4.作品解説 ※自由参加

    5.グループで選んだ作品の発表

    アトリエに戻ってから、自分が紹介したい作品を発表しました。なぜ、その作品のことを(好き、苦手、高そう)と思ったのか、発表する人の意見を聞くことで、聞いている人も自分が最初考えていた作品への第一印象も変化していきます。グループ内で意見交換をした後に、もう一度ワークシートの質問を考え直しました。
    回答例)
    父→カーティス・マン《二つの試み》が好き
    (理由)物語がありそうな所に惹かれた。政治的な意味がありそうだが、表現が好きだ。
    子→フェルドマン《影絵芝居》が好きな作品だ
    (理由)銃とか骸骨とかがあって面白い。元々そういうものが好きだから。
    子→アンジェラ・ブロック《ハイブリッド・ソング・ボックス4》が好きな作品
    (理由)いろいろな色があって光が綺麗。虹色のチーズみたい。

    6.3つの投票
    意見交換をした後、3つの質問を投票用紙に回答し、投票しました。

    7.開票作業
    小林学芸員とミュージアムボランティアでシールを使って票を分類していきます。








    8.集計結果、まとめ

    最後に集計結果をみて、小林さんが一言。
    「苦手な作品や、高そうな作品では、1番の
    作品に比較的票が入っていましたが、好き
    な作品ではまんべんなく票が割れました。
    それは好きだと思う作品が人それぞれ違
    っていて、価値観の差が票の差に現れて
    いるのではないでしょうか?それって興味
    深いことですね」とコメントしました。
    集計内訳
    <好き>な作品
    1.ジェイソン・ローズ3票
    2.ハンス=ペーター・フェルドマン2票
    3.ファラー・アタッシ2票

    <苦手>な作品
    1.ジャン=リュック・ヴェルナ5票
    2.オスカー・トゥアゾン3票
    3.その他の10作品に各1票

    <高そう>な作品
    1.ジェイソン・ローズ6票
    2.エルネスト・ネト3票
    3.その他3作品に各2票



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    神戸っ子アートフェスティバル関連企画こどものイベント
    「ポカポカ ポッカリ オノマトペ 工作#2」
    平成26年1月31日(土)、2月1日(日)、神戸っ子アートフェスティバル関連こどものイベント「ポカポカ ポッカリ オノマトペ 工作#2」を開催し、142名の親子が参加してくれました。

    1.コトバくじをひこう
    (2013年)昨年の夏、こどものイベント《夏休みスペシャル》で大人気だった「ポカポカポッカリオノマトペ工作」!!最初に受付をすませた子供たちは、コトバboxから「コトバくじ」をひいて、お題を決定します。「コトバくじ」は年代により、種類がちがいます。

    コトバくじの種類
    ・未就学児 やさしいコトバくじ2種類
    (オノマトペ+名詞)
    例)キラキラおばけ、ピカピカとり、ぐるぐるおかあさん 

    ・小1〜小3年 コトバくじ 2種類
    (オノマトペ+名詞)
    例)ぷりぷりかお、ずるずるやま、トゲトゲラッパ

    ・小4以上 コトバくじ 3種類
    (オノマトペ+形容詞+名詞)
    例)ペコペコまるい時計、ツンツン明るいカバン

    2.材料をえらぼう
    お題が決まったら、ボウルを持って材料を探しにいきます。お題にそって材料を探したり、手ざわりを、確かめながらお気に入りの素材を、選びます。

    美術館に用意されている材料
      ・リボン、ひも、ほうそう紙、色紙、はぎれ、ボタン、カラー輪ゴム、モール、ペットボトル、
       おはじき、カラーワイヤー、コースター、牛乳パック、食品トレー、こんぽう材、空き箱、
       ビニール袋、紙袋 
       その他いろいろ

    美術館に用意されている道具
      ・はさみ、のり、木工用ボンド、色鉛筆、クレヨン、カラーマジック、セロテープ など
      ・カッターナイフ、カッターマットの貸出 ※大人と一緒に使います

    3.制作
    一人でつくったり、家族で相談しながら手分けしたり、ミュージアムボランティアに助けてもらったり、それぞれの制作をすすめていきました。つくった作品のサイズも様々で、手乗りサイズのメガネがあったり、自立するほど大きな笛もありました。2日間とも会場はおおにぎわい!
    初日に来て、楽しかったので2日目も参加した!という子もいました。

    4.完成作品
          ぴこぴこ おほしさま       ざらざら ネコ
        ずるずる かお    ぴょん コップ    キラキラ ドレス
           プカプカ やま    もぐもぐ めがね     プリプリ ネコ
            ピカピカ ネコ        ポッカリ オバケ

    瀧川MTより、ひとこと

     オノマトペ工作では、お題をくじで引き、おかしみのあるテーマで制作ができます。お母さんの顔をズルズルさせてみたり、山をピカピカさせたり、現実離れしたコトバでつくられた状況も、作品にするとオリジナルな表現として魅力的に実現できます。
     また、材料の殆どは日常でよく目にする廃材で、ミュージアムボランティアの皆さんに呼びかけ持寄られたものです。本来の役目を終えて捨てられてしまうものに、再び創造の目を向け、別の価値を見出す《ブリコラージュ》能力が大きなポイントのイベントです。ブリコラージュとは、寄せ集めで、反射的に"何か"を創ること。言うなれば、冷蔵庫の有り合わせを使って、おかずを一品増やしたりするような、設計図の無いものを試行錯誤してつくりあげていくことです。
     子供たちが身の回りにある寄せ集めのものに、自分なりの価値を与え、別の何かを作る。オノマトペ工作がその面白さの気づきとなるような機会になれば、と思います。

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    コレクション名品選 美術の始まるところ関連企画こどものイベント
    「アートな凧をつくってあげよう!」
    平成26年1月11日(土)「コレクション名品選 美術の始まるところ」関連企画こどものイベント「アートな凧をつくってあげよう!」が開催されました。
    参加者はこどもと保護者合わせて31名でした。

    1、受付2、オリエンテーション
    受付をすませた人は好きな凧糸(たこいと)をえらびます。 一日のスケジュールをかくにんし、スタッフの自己紹介をしました。

    3、凧作り(竹ひごを取りつける)3、凧作り(ポンチで穴あけ)
    ボランティアさんと協力して竹ひごを台紙の紙にはりつけていきます。 凧糸をつけるためにポンチで穴を2かしょ開けます。

    3、凧作り(ひもむすび)
    凧が風で飛ばされないようにがんじょうにひもを結びます。"二重巻き結び"と"もやい結び"という難しいひもの結び方を使いました。
    配布プリント《凧のつくりかた》PDF
    4、展覧会の解説5、ギャラリートーク 森田子龍〈虎〉
                  もりたしりゅう とら
    展覧会をたんとうした小野学芸員より、展覧会のお話がありました。 ダイナミックに筆で描かれた作品、何に見えるでしょう?どうやってつくられてれているでしょう? 意見をみで出し合うと色々な見方が出来るようになりました。

    6、自由鑑賞(じゆうかんしょう)    
            
    ギャラリートークを体験すると、作品の見方が少しわかるようになります。美術館にある作品と自分の凧のイメージを重ねながら、どのようにデザインしていこうか考えます。

    6、絵付け(プレゼンテーション)
    ギャラリートークでみた作品のようにいきおいのあるふでの動きで凧に動物をイメージして描いていきます。
    ボウルに絵具を作り、大きなハケを使って凧に絵を描いていきます。しゃじつ的に描くのではなく、イメージした動物のやくどう感をどのように表現するかがポイントです!
    デカルコマニーという技法を使い仕上げていきます。描いた部分に紙を乗せてもようをつくる技法です。
    ※デカルコマニー・・・今回のイベントでは絵を描いた上に紙を乗せて、もようをつけました。
    まずは明るい色をぬって、デカルコマニーします。 次はくらい色を使って同じようにしあげていきます。

    7、凧のあげ方

    ペアになります。
         ↓
    一人は凧を高く持ち上げます。
         ↓
    もう一人は凧糸を持ち、全力で走ります。
         ↓
    凧を持っていた人はひもがつっぱると凧を手から離します。
         ↓
    走った人は凧が上がると、どんどんひもを伸ばしてじょうしょう気流に乗せます。
         ↓
    凧が上がります。

    8、凧あげ
    美術館の南側にある広場やなぎさ公園で凧揚げしました。凧上げ初ちょうせんの子も、何度もチャレンジするとコツがわかり、どんどん上手に上がるようになりました。

    9、記念撮影


    海に凧がついらくしてしまった子もいましたが、自分のつくった凧が飛んでいって帰ってこない人はいませんでした。
    さいごにみんなで記念写真!素敵な凧あげイベントになりました。


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    2013
    「昭和モダン 絵画と文学1926-1936」展関連企画こどものイベント
    「ブックデザインをしよう」
    12月14日(土)「昭和モダン 絵画と文学1926-1936」展関連企画こどものイベント「ブックデザインをしよう」が開催されました。
    子供と保護者14名の参加となりました。

    1.はじめに(アトリエ2)
    スタッフとミュージアムボランティアの自己紹介、そして一日のながれを確認しました。ミュージアムボランティアさんは赤い紐の名札に黄色いエプロンで参加しています。

    2.製本作業
    配布プリント1《本の各部名称》PDF         配布プリント2《製本の行程》PDF
    瀧川ミュージアムティーチャーによる製本作業のプレゼンテーション。各自が持参した文庫本を解体し、上製本(じょうせいほん)(ハードカバーの本)に仕立て直します。細かな行程を経て本を作っていきます。@(表紙の剥離(はくり))
    持参した文庫本の表紙をゆっくり、破けないように剥がし本文だけの状態にします。

    A(見返しづくり)
    見返しとは上製本(ハードカバーの本)の表紙と本文の間にある、それらを繋ぐページです。今回は持ってきた文庫本のイメージに合わせて、各自が好きな色画用紙を選びました。二つ折りにした色画用紙の輪と本文の背を合わせて、本のサイズに切り落とし、見返しを作ります。表と裏で二つ準備します。
    B(見返し・花ぎれ・寒冷紗(かんれいしゃ))
    表、裏の見返しを本文に製本用ボンドで貼り付けます。
    次に本文の背の上下の端に花ぎれを貼り付けます。花ぎれとは本を丈夫にする装飾用の布です。
    最後に、背に製本用ボンドを塗布し、寒冷紗を貼り付け、一旦置いて乾かします。寒冷紗(カンレイシャ)は本文とハードカバーを補強して繋ぐ役割を持ちます。

    C(ハードカバー製作)
    ハードカバーの台紙となる厚紙のサイズを定規で測り、カッターナイフで少しずつ切り込みを入れ、切り落とすまで何度も繰り返します。保護者の方やボランティアさんと協力して作業しました。
    D(ハードカバー製作)
    裏打ちした布に本のサイズを製図する。
    今回行った裏打ちとは、布に和紙を張り付けることです。
    そうすると布と紙を貼り付ける相性が良くなり製本加工がしやすくなります。


    E(ハードカバー製作)
    製図した裏打ち布を切ります。
    F(ハードカバー製作)
    製図どおりに切られた布に、糊ボンドを刷毛で塗り、台紙の厚紙を貼り付けます。下敷きの和紙を引っ張り上げて、折り返し貼り付けると、ハードカバーができました。


    G(本文とハードカバーの接着)
    最初に作った本文の背とハードカバーの溝の部分に製本用ボンドを塗り、2つを合体させます。溝を竹ひごで作り、チリを整えて少し置き、見返しとハードカバーの表紙を貼り付けて午前中の作業は終了。立派な上製本が出来上がりました。
    ※チリ・・・配布プリント1を参照


    3.本のこと、展覧会のこと(アトリエ2)
    昔々、中世ヨーロッパの本は、大変高価で大きな財産の一つでした。資産家は、本屋に挿絵やデザインを指定し、革張りで金属金具の装丁など、丈夫で長持ちする本をオーダーメイドで作らせました。時代とともに印刷技術が発達し、本の大量生産が可能になりました。そうして、本が読者の手に渡る過程も変化してきたのです。現代では、本屋に本が並び手軽に購入したり、図書館で借りることができます。さて、時代の大きく変動した昭和初期をテーマにした絵画と文学展で紹介されているブックデザインは、現代の本とは違い、独特の遊び心や空気感が反映されています。午後からは、午前中に作った上製本のブックデザインを自分で考えてつくっていきます。さっそく展覧会を担当した速水学芸員と昭和モダン展を鑑賞しに行きましょう!


    4.展覧会を見よう、本を見よう(企画展示室)
    速水学芸員は文芸雑誌のタイトルロゴ「ナップ」を例えにして、少しずつデザインに差異があることを教えてくれました。また装丁も今とは違い漆塗(うるしぬ)りを意識したカバーや、鉄板を使った装丁など様々な工夫が見られます。子供や保護者の皆さんは午前中に制作した文庫本を自分なりにデザインするとは一体どういうことなのか、展覧会を鑑賞してじっくり考えを深めていきました。

    遊免学芸員も参加家族と一緒に絵画作品に見入っていますね! 展覧会会場には本を直接手にとって読むことの出来るエリアが設けてあります。個性的な本に触れ、読んでみる。どんな物語なのでしょう?


    5.ブックデザイン(アトリエ2)
    展覧会鑑賞を参考に、コラージュによるオリジナルブックデザインをします。色紙やプラスチックモザイク、キラキラしたホログラムシートを使います。 まずは、下絵を考えます。

    タイトルや作者名の文字デザインを一文字ずつ自作し本に構成し、デザインが決まったらボンドで貼り付けていきます。 本にペンで直接絵を描いたり、折紙を貼り付けたり各々が工夫して作りました。

    6.ブックデザインの発表会
    工夫した点や今日一日で面白かったこと、難しかったこと、感想などを発表しました。
    工夫されていたところ
    ・ 本を開くと折鶴が開く(飛び出す絵本)
    ・ チラシの柄と手描きのイラストをコラボレーションさせて装丁を完成させた
    ・ 本の内容を思い浮かべながら抽象的な模様で仕上げたが、本を開くと文字列と逆に装丁を作ってしまっていた
    ・ キラキラさせた
    ・ シンプルイズベスト!


            

    瀧川ミュージアムティーチャーから一言
     製本の行程は繊細に道具を使い、丁寧に作業を進めていかなければなりません。
    そんな難易度の高い今回のイベントでしたが、子供も大人も協力し合い見事にオリジナルの本が完成しました。
    参加者は読書が好きだという人ばかりでした。本は多くの人に読まれることが作者にとっての願いだと思います。
    そこで、大量生産されるのですが、沢山ある同じ見た目の本を読者がオリジナルに仕立て直すと、よりいっそう本と"私"の距離が縮まり、身近で愛着が持てる存在になるのではないでしょうか。
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    橋本関雪展関連企画こどものイベント
    「日本画を描こう!」
    10月12日(土)橋本関雪展関連企画こどものイベント「日本画を描こう!」が開催されました。
    こどもと保護者あわせて22名の参加となりました。

    1.はじめに(アトリエ2)
    スタッフの自己紹介をして、1日のながれを確認しました。今日のイベントの為に参加者は描きたいモチーフ(草花、野菜、自分が描きたいと思ったもの何でも)を持参してくれました。

    2.展覧会鑑賞(企画展示室)
    展覧会を担当した飯尾学芸員と共に展示室へ。飯尾学芸員のナビゲーション、により橋本関雪の作品を鑑賞しました。動物や植物の活き活きとした描き方に注目してみてみると細かいところまでしっかり描写されています。
    自由鑑賞の時間には、各自お気に入りの作品を選んで、面白いと思う部分をスケッチしました。

    3.こどもたちが居ぬ間に…(以下すべてアトリエ1)
    こどもたちが橋本関雪展を鑑賞している間、瀧川ミュージアムティーチャーとミュージアムボランティアで骨描き(こつがき)用の青墨(せいぼく)を磨ったり、彩色(さいしき)に使うための膠(にかわ)を炊いたりしていました。日本画には準備が欠かせません!
    膠(にかわ)・・・動物の皮を煮込んでにこごりを作り、それをスティック状に乾燥させたもの。絵具に混ぜて、画面に色を定着させる糊の役目を果たす。ゼラチン。

    4.モチーフスケッチ
    鑑賞を終えて、アトリエ2に戻ってきました。まずは、持参したモチーフをよく触り、かたちをよく知るための情報収集を行います。モノのかたちが理解できたら、机にモチーフをセッティング。鉛筆でスケッチしていくのですが、アウトラインの描写だけではなく、モノの表面にある凹凸や模様など陰影をとらえ、"描くために観る"ことと普段見ていることとの意識の違いを体験してもらいました。

    5.下図を考える(アトリエ2)
    鉛筆スケッチしたモチーフを2cm程度、余白を残し切り抜きます。それを色紙サイズの黒枠をプリントした下図用紙に、間合いを考えながら画面構成しました。橋本関雪の鑑賞を思い出しながら、モチーフが描かれていない画面の余白を生かしてマスキングテープで貼り付けました。

    6.色紙に下図を写す
    みんな集合!瀧川ミュージアムティーチャーから色紙に下図を写す方法の説明がありました。念紙(ねんし)と呼ばれる、木炭を片面だけ紙の全面に塗った用紙を使い、転写していきます(カーボン紙の要領)。鉛筆スケッチの上から2Bの鉛筆で、モチーフのかたちの変わり目や、重要だと思う所を線でなぞり色紙に写しました。

    写し終わったら、もう一度モチーフを観て色紙の下図を詰めていく。《転写後の念紙と画面構成したスケッチ》


    6.骨描き(こつがき)
    骨書きとは鉛筆で描いた下図をたよりに、墨で線描をしていくことをいいます。ミュージアムボランティアによる手磨りの青墨(せいぼく)を使用しました。下図用なので適度に水で薄めたものを、線の強弱や濃淡にこだわって骨描きしました。

    7.彩色(さいしき)
    ここでミュージアムティーチャーOBの藤原先生が登場。藤原先生は日本画家です。
    岩絵具や水肥絵具(すいひえのぐ)と呼ばれる日本画で特別に使用される絵具の説明を聞きました。そして絵皿に、粉末状の絵具と膠水を入れて指で溶く日本画特有の絵具のつくり方を体験しました。自分の絵に必要な色の瓶を選び、手づくりの絵具で絵を描いていきます。
    《胡粉団子》(ごふんだんご)胡粉(ごふん)とは、日本画で用いられる白い貝殻の粉のことです。下地やハイライト、盛り上げなどに使用します。膠水と一緒に練って団子状にしたものを、こどもたちに配布して、少しずつ水で溶いて使用しました。《岩絵具と水肥絵具》どちらも粉末状の絵具で、岩絵具は粒子が粗いため発色がよく、宝石や鉱物の原材料をそのまま絵具として使用するため、水肥絵具より高価なものが多いです。水肥絵具は胡粉に染料を染み込ませたもので、粒子が細かいため塗りやすく接着しやすいのが特徴です。


    水肥絵具は粒子が細かいため、ダマになりやすいので、絵皿に指で押し付け、潰しながら、滑らかにしていきます。そうして、できた絵具を必要な分だけパレットに移して描いていきます。
    厚く色を乗せたところはドライヤーで完全に乾かしてから次の色を乗せていきます。>最後に署名(自分のサイン)をして仕上げる子もいました。


    8.講評・発表
    最後に皆の絵を並べて鑑賞。自分の絵の前に出てきて、苦労したところや、面白かったところを一人ずつ発表しました。

    みんなの発表
  • 指で絵具をつくるのが面白かった
  • 念紙を使って下図を転写するのが面白かった
  • 絵を描くのが楽しかった
  • 馬を描くのが楽しかった
  • 失敗したので楽しくなかった
  • 瀧川ミュージアムティーチャーの講評
  • 塗り重ねに工夫がみられた
  • (薄塗りでこだわる人、厚塗りでこだわる人両方いた)
  • どうしても関雪の馬が描きたいという人が居て嬉しく思った
  • オリジナルキャラクターをたくさん描いている独創的な作品があり、刺激的だった
  • 鑑賞を生かした、画面構成の工夫があった
  • (余白やモチーフの大きさなど)
  • うまくいかないと言う人の作品にも、絵に向き合った時間が表れていて好感が持てた

  • 8.記念撮影 (アトリエ1)
    最後に出来上がった作品を掛軸にもなる「たとう」に入れてみんなで記念撮影しました。


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    「夏休みスペシャル報告(8/24、25)」

    こども⇔美術館⇔アーティスト

    を繋ぐ場に
    関西を拠点として活動するアーティストの中西學さん、河合晋平さん、松本芽紅見さん、飯川雄大さんに立体造形やダンス、映像のワークショップを依頼。特に、ダンスや映像は、こどものイベントで紹介する機会があまりなく、新しい試みとなりました。また他にも2種類の造形ワークショップや博物館実習生によるコレクション展の作品を使ったワークシート、ミュージアムティーチャ−の工作教室、特別展のおやこ解説会と、まさにお祭りのような2日間でした。

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    夏休みスペシャル報告 第六弾
    「コレクションと友達になろう」
    「コレクションと友達になろう」は、8月24日および25日に実施しました。
    24日は28名、25日は38名の子どもたちと保護者の方々が参加してくれました。
    このイベントは、ひとつの作品と向きあい、その良さや面白さを発見し、作品と仲良くなってもらう催しです。
    美術館のコレクションのうち9点それぞれの作品について、じっくり見てもらうためのヒントが書かれたワークシートを、活用します。

    1、お気に入りの作品とワークシートを選ぼう!
    最初に、展示室前で今回取り上げた9点の作品のワークシートの要点をまとめたポスターを見ます。
    ワークシートやポスターを作った大学生のお兄さんやお姉さんが手伝ってくれるので、安心です。
    24日は、参加者が会場に置いてあるワークシートと作品を探検気分で探し、25日は、参加者が全種類のワークシートを会場に持ってゆき、作品を見つけることができるか挑戦してみました。


    2、作品をよく見て、「!」と出会ってみよう!
    じっくり見てみたい作品を決めたあと、ワークシートに書かれたヒントをもとに、作品をいろいろな角度からながめてみます。
    「○○にも見えてきた!」「いろいろな線があるなあ…!」「意外と○○な表情をしてるね!」
    作者が『こうしてみよう!』と作品に込めた面白い隠し味、思いがけず見つけると楽しいしかけ(・・・)などを、どんどん発見できました。
    ひとつの作品をじーっと見つめ続ける子もたくさん。
    お母さんが、『こんなに集中力がある子だったなんて!』と、びっくりされていた場面も。
    お母さんも、お子さんの新たな一面を「発見!」できたようです。

    まさに「コレクションと友達」になり、体ごと、作品になってみた子もいました。
    同じポーズをとってみたら、作品の気持ちまでわかってしまったようです!
    夢中になって火がつくと、みんな書く手が止まりません!
    鉛筆・色鉛筆を使って作品を模写し、作品に自分の想像した世界を描き足してみたり、新しくタイトルを付けてあげたり…。 大人もびっくり!な発想が、たくさん生まれました。


    3、鑑賞&ワークシートの完成!
    そして、渾身(こんしん)のワークシートが完成しました!
    みんな、時間をかけてひとつずつ作品を見て、じっくり書きあげました。
    1つだけでなく、数時間をかけて何点もの作品に向きあってくれた子もいました。
    子どもたちが作品を見つめる様子や、仕上がったワークシートを見て、お父さん・お母さん、またスタッフの私たちも、子どもたちの発想力と集中力に、ハッとさせられるばかりでした。

    何より、イベント参加後に『さようなら』と言って見せてくれた、キリッとした素敵な笑顔は、美術館の宝物として、ずっと留めておきたいものとなりました。
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    夏休みスペシャル報告 第五弾
    「瀧川ミュージアムティーチャーのポカポカポッカリ オノマトペ工作」
    8月24日(土)と25日(日)の2日間にわたり実施した「瀧川ミュージアムティーチャーのポカポカポッカリ オノマトペ 工作」は、8月24日(土)96名、25日(日)93名 計189名の参加となりました。

    1、まずは、コトバくじをひこう!
    ●参加者は、3種類の「コトバBOX」から「コトバくじ」を引きます。


    ●3つの「コトバBOX」には、それぞれ「擬音語」、「形容詞」、「名詞」の「コトバくじ」が入っています。これらを組み合わせて不思議なコトバを作ります。
    [擬音語][形容詞][名詞]
    (例) パチパチ ・ たくましい ・ さかな
        ガラガラ ・ おそい ・ たいよう

    ●小さなこども達は2種類の「やさしいコトバくじ」(「やさしい擬音語」、「やさしい名詞」)を引いてコトバを作ります。
    [やさしい擬音語][やさしい名詞]

    2、お題を決定しよう!
    ●組み合わせた「コトバくじ」により作品のテーマが決まります。
    (例)


    ぎざぎざ−ダンゴムシ
    カチカチ−つぼ
    うねうね−ふね

    3、材料を集めよう!
    ●まずは、自分の欲しい材料を探します。
    材料コーナーで、見て選んだり、触りながら、自分専用のトレーに材料を集めます。道具もいろいろ!


    4、コトバから想像したものをつくってみよう!
    小さなこども達は、お父さん、お母さんと一緒につくりました。ボランティアさんと一緒に作るこども達もいました。

    5、完成したら記念撮影しよう!
    「ガツンうずまき」「キョロキョロめがね」「ぽっかりちょうちょ」
    「チカチカパン」「トコトコあやしいおばけ」「バタバタはな」

    《瀧川ミュージアムティーチャーの感想》
    ゼロから作品を創り出すのは、なかなか難しいものです。今回のイベントでは、3つの(あるいは2つの)コトバBOXからランダムに選ばれた言葉をお題にして、音や状態を曖昧に表すオノマトペを要にしました。
    オノマトペを使う事で人によって様々な解釈が出来るので、表現に幅が生まれるのだと思います。
    材料を手にとり、手触りを確かめながら、お題のイメージを膨らませ、材料をどこにどうやって使うのか?それによってどのような効果を狙うか?など存分に工夫された多くの作品が、たくさん生み出されました。
    自分の意図しない局面に対峙するようなときこそ、おもしろい事が起きるチャンス!オノマトペ工作が子供たちにとって、そのような体験の機会となれば嬉しいです。
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    夏休みスペシャル報告 第四弾
    飯川雄大ワークショップ「Catch a happening/偶然をみつけよう!!」【8/25実施】
    8月25日(日)に実施した飯川雄大ワークショップ「Catch a happening/偶然をみつけよう!!」は、小・中学生7名の参加です。

    1 飯川さん登場!
    今日のワークショップの概要を説明していただき、カメラの基本的な使い方を教えてもらいました。カメラは今後、自分たちでもできるように、ミュージアムホールにて動画を撮ることができるタイプのものをそれぞれ自宅から持ってきてもらいました。

    2 映像を撮影しよう (1回目)
    普段みなさんが映像を撮るとき、あらかじめ撮りたい対象を決めている場合がほとんどなのではないでしょうか?しかし、飯川さんのワークショップは「偶然映りこむ何かを撮影しよう!」というテーマで行いました。
    まずは目ぼしい撮影場所を選んで、ミニ三脚にカメラを固定。撮影を開始し、3分間じっと待ちます。

    3 ホールでチェック

    一度、ミュージアムホールに戻ってきてみんな映像をチェックします。ミュージアムホールは普段は映画上映をしているような大画面で映像をみられる部屋です。カメラを動かさなくても、なかなか面白い映像が撮れていました。

    4 映像を撮影しよう (2回目)
    2回目の撮影は、3分間の映像を5本撮ることを目標に出かけました。
    みんな美術館の中も外も歩き回り、いろいろと撮る角度や場所を変えて偶然を探しました。

    5 上映会

    撮影を終えて、ミュージアムホールに戻り飯川さんの作品を見せてもらった後、一番のお気に入り作品を選んで上映しました。こちらの作品は美術館のシンボル3つの大ひさしを映しています。空を大きく映した構図にすると美術館が小さく見えました。

    6 最後に

    いつもなら素通りしてしまう場所に立ち止まり、何気ない一瞬を3分間の映像にすることで思わぬ発見がたくさんありました。今回のワークショップの映像は、飯川さんが特製のDVDにして参加者の皆さんにお渡しする予定です。飯川さん、ありがとうございました!


    おまけ:DVDが完成しました!!!
    大変遅くなりましたが、やっっっと飯川さん特製DVDが出来上がりました。パチパチパチ!!!
    お店で売っているような、かっこいいDVDを飯川さんがデザインしてくださいました。先日、遅ればせながら参加者のみなさまに発送しました。久しぶりに、もう一度見ると見逃していた思わぬ偶然が隠れているかもしれません。
    ワークショップの内容が「記録」として残り、参加者の手元に渡るのは映像だからこそだと思います。映像のワークショップは初の試みでしたが、飯川さん、参加者のみなさま、そして、ボランティアのみなさまのおかげですばらしい作品が完成し、充実した内容になりました。

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    夏休みスペシャル報告 第三弾
    松本芽紅見ワークショップ「お友達美術館」【8/24.25実施】
    8月24日(土)、25日(日)、両日とも2回開催、計29名の参加となりました。

    1 ウォームアップ

    コレクション展U 展示室5
     【8月24日 雨】
    屋外彫刻
     【8月25日 くもり】
    シーガル・ジョージ 《ラッシュ・アワー》ザッキン・オシップ《住み処》

    最初、緊張していた子供達も体を動かすことで、初めて会うお友達とも直ぐに仲良くなりました。


    2 作品をじっくり観察
    松本さんは問いかけます。

    「作品のどこにどんな人が隠れているかな?」

    みんなそれぞれお気に入りの作品を選び、どんな表情なのか、どんな動きをしているのか、じっくり観察して発表しあいました。見え隠れしている顔、腕や足がどう組み合わさっているのか、観察から発見へ繋げていきました。


    3 自分が彫刻になってみる!
    作品から発見した人物の動きを自分たちの身体で再現してみました。10秒ほど静止した状態から徐々に動いて変化していく様子を表現しました。作品をまねて、もう一つの人間彫刻が完成しました。

    さて、この人たちはどこに向かっていくのでしょうか?

    4 音を聞く

    コレクション展U 
    藤本由紀夫 《EARS WITH CHAIR》 ※座ってもいい作品です
    参加者がひとりずつ椅子に座りパイプに耳を当てて音を聴いてみます。それぞれが聞いた音を教え合い、みんなで合唱しました。「ブォーン、ブォーン」「ポワン、ポワン」など様々な音が聴こえてきました。

    5 聞いた音を身体で表現
    みんなが合唱するのに合わせて、松本さん、益田さんが踊ります。ゆーっくり動いたり、身体を伸ばしたり、転がったり。音に合わせて変化していく表現がおもしろく、参加者も一緒におどりました。

    6 お気に入りの作品を選び、よく鑑賞する。「展示室3」
    同じ作品を選んだ同士グループになり、どうやって身体で表現するか考えました。子供たちは作品をじっくり観察し、自分が感じたことを、どうやって身体を動かそうか話しました。


    7 作品を言葉に→身体で表現

    祐成政徳《Steps》

    線や円、絵具のどろどろした動き、ギザギザなかたちや、とがったかたち、様々なかたちを2〜4人で力を合わせて身体で立体に起しました。感じるままに作品から読み取って、積極的に表現してくれました。
    泉茂 《MP20021》
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    夏休みスペシャル報告 第二弾
     河合晋平ワークショップ「オルブテルアールの創り方♯2」
    8月25日(土)参加者:1回目31名 2回目25名

    Q,オルブテルアールってなに?

     A,アーティスト河合晋平さんが創作する、バターロールでできた存在物。


    1.まずは、下準備
    今回のワークショップで使ったバターロールはスーパーやコンビニで大量生産されている、河合さんこだわりの素材です。バターロールにニスを塗り表面を硬くします。竹ひごの足を6本刺して原型のできあがり。この状態で美術館にやってきました。

    2.河合さんからのおはなし

    河合さんの作った《存在物》と呼ばれる作品の紹介や、バターロールへのこだわりをお話されました。
    各机へ下準備されたバターロールを配り、創り方のコツを教わります。


    3.制作開始、トッピングをくっつけよう!
    河合さんが用意した、さまざまなトッピング材料を選んで、こどもたちオリジナルのオルブテルアールを創ります。
    材料:綿棒、ウキ、色ペン、ビー球、プッシュピン、シール、つまようじ、虫ピン、ハリガネ

    4.できた!みんなのオルブテルアールを鑑賞しよう
    バターロールがこどもたちの手によってオルブテルアールに大変身しました!しかし、まだこれで完成ではありません。。。

    5.樹脂でコーティングする
    ワークショップの後、河合さんが一度ご自身のアトリエに持ち帰ります。樹脂でコーティングをし、足の長さを整えて完成です。コーティングをすることで表面がツヤツヤ、ピカピカになり、もとはパンなのにカビが生えたり腐ったりしなくなります。こうしてオルブテルアールとなったバターロールは、人間に食べられることなく生きながらえるのです!

    6.展覧会準備

    展覧会前日に河合さんと美術館スタッフで、子供たちの作ったオルブテルアールを展示台に並べました。
    作品を置くプレートには全員の名前と学年が貼り付けられています。


    7.こどもたちのオルブテルアール展

    関西文化の日 「こどもたちのオルブテルアール展」
     平成25年11月9日(土)、10日(日) 観覧者 1日目:483名 2日目:394名
    展覧会を観に来たお客さんが通りがかりに足を止め、まじまじとオルブテルアールに見入ります。
    バターロールでできていることがわかると、驚き再びじっと観察されていました。

    7.お持ち帰り
    ワークショップに参加した子供たちが展覧会を観に来てくれました!河合さんと話をしたり、作品と記念撮影をしました。2日目の展覧会が終わったら、そのまま紙袋に入れてお持ち帰りしました。

    チャンネル3 河合晋平博物館
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    夏休みスペシャル報告 第一弾
    中西學ワークショップ「ルミナス・フラックス(宇宙のきらめき)をつくろう!」
    8月24日(土)10:30〜15:30 参加者26名
    1、まずは今日のながれを確認


    作家の中西學さんから、今日1日のワークショップのながれを確認します。
    そして、展示室へみんなで移動。

    2、展示室で作品を触ってみよう

    開催中のコレクション展U 美術の中のかたち − 手で見る造形「近いかたち、遠いかたち」に出品中の中西さんの作品「アムルタ」をみんなで触ってみました。

    3、作品や技法の解説

    中西さんの作品「Luminous Flux」シリーズの前で、マーブリングの歴史や作品の事についてお話を伺いました。

    4、アトリエでルミナス・フラックス制作

      マーブリング

    アトリエ2に戻ってきて制作開始です。中西さんからマーブリングのコツを教わり、こどもたちも挑戦しました。

    ※マーブリングとは、水面に水よりも比重の軽い絵の具を垂らし、水面に浮かぶ絵の具を筆で自由に動かして模様を作り、その模様を紙に染める技法のこと。

    グリッターづくり

    ホログラムシート(虹色に輝いたフイルム)を細かく切って細かなグリッター(きらきらしたラメのようなもの)を作ります。

    マーブリングコラージュ

    マーブリングした紙をちぎり下図の枠に仮でコラージュします。アクリル板にメディウムを塗りグリッターをふりかけます。次に仮のコラージュをアクリル板にイメージを崩さないように貼り付けていきます。アクリル板が最終的に手前に見える側なので、コラージュの作業は完成イメージと逆転させて進めていきます。コラージュを終えたら次にスチレンボードを貼り付け重石をして少し乾かしたら完成です。

    5、完成、作品の発表!

    うまくできました!最後は自分でつけた作品タイトルと合わせてみんなに発表しました。

    作家プロフィール
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    こどものイベント「美術館探検ツアー」
    「美術館探検ツアー」

    6月22日、こどものイベント「美術館探検ツアー」が開催されました。
    こども20名の参加となりました。

    1.オリエンテーションと自己紹介(アトリエ1)

    はじめに、美術館スタッフ(遊免学芸員、瀧川ミュージアムティーチャー、金澤ミュージアムティーチャー)と、この日のために、たくさんお集まりいただいたボランティアのみなさんの自己紹介をしました。


    子どもたちは学校名・学年・なまえを発表しました。

    探検ツアーに出かける前に、アイスブレイクのミニゲームをしました。遊免チーム、瀧川チーム、2班に分かれ誕生日の早い人から順に並び、早く正確に並べたほうが勝ちというゲームです。(1月1日生まれの人が先頭、12月31日生まれの人が後尾)

    ※アイスブレイク・・・・はじめて出会う参加者どうしの緊張をほぐすために、お互いがコミュニケーションを深めるための時間


    2.ギャラリートーク体験(常設展示室)

    さて、子どもたちの親ぼくも深まったところで美術館探検ツアーに出かけます。隊長は遊免学芸員、副隊長は金澤ミュージアムティーチャーが務めます。(美術館探検ツアーに同行するのは、取材記者の瀧川ミュージアムティチャーです)

    コレクション展Tに展示されているジョージ・シーガル作《ラッシュ・アワー》を鑑賞しギャラリートークをしました。作品をよく観て自由に感想を発表します。ナビゲーターは金澤ミュージアムティーチャーです。

    【ギャラリートークで寄せられた意見】
    ・青い光が当たっているようにみえる。
    ・顔がこわい。
    ・目をつぶっている。
    ・寝ているのかな?
    ・頭がつるっとしているから、禿げているようにみえる。
    ・軍服を着ているようにみえるから、戦争に行く人たちだと思う。
    ・みんな冬服を着ているのに、サンダルを履いている人がいておかしい。季節はいつなのだろう。
    ・かばんを持っている人がいるから、今から買い物に行くのではないのかな。

    色々な意見が寄せられ作品への想像が広がります。ところで、作者のジョージ・シーガルはどうやってこの彫刻を作ったのでしょう?わからないので調べに行くことにしました。

    ※ギャラリートーク・・・美術館スタッフをナビゲーターに作品を鑑賞。気づいたことや発見したことを自由に発表することで好奇心を持って能動的に見ることを実践できます。自分自身を知る、友達を知る機会に繋がります。


    3.作品の疑問を解決するには?(情報センター)


    展示室を後にし、次に一行がやってきたのは情報センターです。奇跡のクラーク・コレクション展が大賑わいで出入口からの入場は他のお客さんの迷惑になるかもしれません。そこで今回は、特別に情報センターの裏口から入りました。
    すると、偶然にも今回のコレクション展Tを担当した鈴木さんが本を読んでいるではありませんか!
    遊免隊長が鈴木さんに何をしているのか質問します。
    何と、また偶然にも、先ほどみんなでギャラリートークをしたジョージ・シーガルの作品集を読んでいたのです。鈴木学芸員によると美術館にある作品のことをよく知りたい時に、情報センターを利用するのだそうです。ジョージ・シーガルの作品集には彫刻の作り方も載っていたので見せて頂きました。いつ、どこで、どうやって作品を作っているのかが明らかになり、探検隊の一行は作品に対する理解が深まりました。


    4.バックヤード体験

    さて、いよいよ探検隊はバックヤードへ入っていくことになります。美術館職員専用の通用口から守衛さんのいる受付へ。そうすると、守衛さんに止められてしましました。

    遊免隊長は

    「こどものイベントでやって来たのに美術館の裏側へは入れないのですか?」

    と質問します。
    守衛さんは答えます。

    「入館する人は必ずこちらに記入してください」

    と入退館記録簿を差し出しました。まず、入館するには守衛さんに入退館時間・なまえ・用件・行先を申し出て記録簿に記入しなければならないのです。厳重に取り締まられているのですね。探検ツアーの一行は、一列に並び全員が記録簿に名前等を記入しました。

        通用口 (横に見えるのは作品搬入用の巨大なシャッターです)

    さあ、ここからは美術館の職員だけが持っている特別な鍵を使って、お待ちかねのバックヤードへ入っていきましょう。普段は入ることのできない美術館の裏側を探検します。

    【保安上の理由によりバックヤードの画像は公開することができません。興味のある人は、是非とも次回の美術館探検ツアーに参加してくださいね!】

    鍵の付いた扉を開けると、ビニールのマットが敷いてあり、歩くとネチネチと靴底に引っ付いてきます。出入口に靴底の汚れを取るため、粘着性のマットを置いて衛生的な空間を保っているのです。バックヤードの通路には展示作業に使う道具が所狭しと並べられていて、作業に使う足場、作品を置く台、大きなエレベーター、何やら布団もありますね。一体、何に使うんでしょうかねぇ?


    どんどん奥へ進んでいくと、保存・修復室があります。この部屋は美術館スタッフの中でも学芸員のみ入ることができます。遊免隊長は学芸員なので、この扉も開けて中に入ることができました。そこには保存・修復のエキスパートである横田学芸員が待っていました。なんと今回はじめて、こどものイベントで保存・修復室見学が特別に許可されました。これは快挙といっていいでしょう。保存・修復担当の学芸員とは、言わば美術館にいる作品のお医者さんです。作品ができるだけ長生きできるような環境作りをし、作品のメンテナンスを手がける大切な仕事です。

    保存・修復の部屋には【X線室】がありました。X線を通して作品を見るための場所です。人の体も骨を折ったかどうか調べるためにレントゲンを撮って目に見えない部分が傷ついていないか確認しますね。作品も同じように、X線を通してみると、塗りつぶされてしまったものや、以前に傷を直しているかどうかがわかります。作品の健康診断をしているようですね。

    次に実際に美術作品を修復している部屋の中へお邪魔しました。
    開口一番こどもたちに「来てくれてありがとう!」とカメラを向けるのは保存・修復グループ学芸員の相澤さんです。相澤さんは次のコレクション展Uに出品する作品を、展示できるような状態まで綺麗にし、壊れている部分を直している真最中です。大きな机に布団を敷いて、作品を大事にしながら作業をします。壁にかかっていない絵、バラされた立体作品など修復中の作品は展示室で観るときとは随分印象が違い、興味深いものでした。こどもたちは横田さんや相澤さんの話を聞き逃すまいとたくさんメモを取り普段見られない美術館で行われている裏側の仕事を深く知ることができました。
    横田さんからは、最後に保存・修復の仕事を紹介したプリントと展示室でできるワークシートをいただきました。

    保存・修復室を出て大きなエレベーターに乗り込みました。このエレベーターは作品を運ぶために大きく作ってあります。また、安全のためとてもゆっくりと動きます。さて、階を移動すると通路の両脇いっぱいに物が置かれています。バックヤードには展覧会で使う様々なものが置いてあり、とっても広いことがわかりました。
    ここまででバックヤードツアーはおしまい。


    5. クイズに答えてアイテムゲット(コレクション展T)
    最後は、コレクション展の展示室に行って、作品や作品以外のものを探しました。
    バックヤードにあった色々な道具を展示室で確認したり、ワークシートに載っている地図を頼りに5つのポイントを回ります。ポイントにはボランティアさんが居て質問に回答するとアイテムが貰えます。
    (毛糸、カラーワイヤー、色紙等)




    こちらのポイントでは、藤本由紀夫さんの作品《Ears with chair》を体感し感想を書くことが課題です。
    椅子に座ると耳の位置にパイプがあります。どんな音が聞こえてくるのでしょうか?


    次のポイントはボーナス問題です。コレクション展の入口前カウンターには、小さな赤い座布団に鎮座する謎の黄色いマスコットがいます。マスコットにオリジナルの名前を付けてください。
    みんな、真剣に考えてフワフワちゃん、フワちゃん、マルマルマリオ、マルフサオなどたくさんの素敵な名前を考えてくれました!


    こちらでは謎の機械を観察しています。機会の窓から見えるロール紙に、今日の日付やメモリが書かれています。
    やさしいボランティアさんにヒントをもらいながら何をするものなのか考えています。


    6.ワークシートの答え合わせ(アトリエ2)


    展示室を探検した後、アトリエ2に戻ってきて答え合わせ。保護者も見ている前で、みんなで発表しました。


    7.おみやげ

    展示室で集めたアイテムを使ってオリジナルメダルを作ることができます!



    8.ミュージアムティーチャーから一言

    今回の美術館探検ツアーでは子どもたちに美術館を隅々まで楽しめるポイントを伝授できたと思います。
    まずは作品を観て自由に想像することにはじまり、作品の成り立ちや作家のことをもっと知るために書籍を使って調べてみる。また、保存・修復の仕事を知ることで美術館にある作品がどれだけ大切にされているかよく理解できたと思います。ツアーの後で再び展覧会を鑑賞してみると、作品だけでなく作品が置かれている空間や、作品をより良く見せるための工夫に気づき作品をより多面的に観ることができるようになったと思います。作品の表と裏の姿を見ることにより、こども達が物事の成立ちや背景を想像する機会になればと思います。




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    いのちの色―美術に息づく植物―関連
    こどものイベント「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」

    5月19日、こどものイベント「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」がアトリエ2にて開催されました。
    こども9名、おとな9名 総勢18名の方に参加していただきました。
    まずは美術館スタッフ、参加された方々、ボランティアさん全員の自己紹介をし、コレクション展T「いのちの色―美術に息づく植物―」展を担当した鈴木学芸員が展覧会の概要をお話ししました。

    常設展示室へ移動し鈴木学芸員によるギャラリートークを行いました。ジム・ダイン作《植物が扇風機になる》をみんなで鑑賞しながら意見交換をし、植物が扇風機に変化していく段階をよく観察しました。
    ギャラリートークの後、アトリエ2に戻り課題発表です。「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」このイベント名が意味すること、それは参加者のみなさんが各々持参した日用品をねんどを使って植物に変身させよう!ということなのです。


    そこでまずは、本物の生きた植物を観察するために美術館の外へ出かけて植物スケッチをしました。
    雨の中、傘をさしての活動になりましたが、晴れているときとは違った鮮やかな植物の様子が観察できました。


    植物スケッチが終わり、再びアトリエ2へ戻ってきました。
    日用品を手に取り何を持ってきたのか参加者のみなさんで確認!


    ここからねんど工作に入ります。まずは、ねんどをこねて扱いやすい状態にし、4つの行程にわけて作業をするのでねんどを4分割します。


    @番目
    まずは、持参した日用品の全面に薄く紙粘土をくっつけます。
    ワイングラスや小さなセロテープ、LED電球など様々な日用品が持ち寄られました。
    紙ねんどで白一色になりシルエットだけが際立ちます。


    A番目
    植物スケッチを元に、本物そっくりな植物をつくりました。


    B番目
    @とAでつくったものを左右に置き両方を見比べながら日用品と植物の中間になるようなものをつくります。
    ここまでの行程で参加者の皆さんは、ジム・ダインと同様に日用品と植物の変化をねんど工作で完成させました!


    C番目
    最後は、残ったねんどを使い日用品のかたちをした新しい(未来の)植物をつくりました。
    @〜Bまでの行程はジム・ダインの作品をなぞるように作りましたが最後はそれを越えてみんなの創造力を大爆発させて、くっつけてくっつけてポン!と新たなものを生み出します。
    まずはねんどで@の日用品のかたちをつくり、そこに自由に色々なものをくっつけて新しい植物に変身させました!
    変身させた植物はどんな環境で生きているのか、どういった特徴をもつのか、どんな名前なのか、想像を巡らせながらつくります。


    最後にみんなで集まって発表しました。
    どんなどころで生きている植物?

    ・アメリカとか、砂漠で
    ・人のいないところ
    ・ジメジメした軒下

    どんな特徴を持っている?

    ・水をたくさん吸って生きている

    (持参した日用品はワイングラス。日用品の特徴と植物の特徴が似ていますね。)

    ・臭いにおいがする(スパイスの入っていた空き瓶を使っていました)
    ・遊べる(ブランコがついている)

    苦労したところ、こだわったところ

    ・モールを繋げてくっつけたところが難しかった
    ・考えてつくろうとしたら頭がゴチャゴチャになった

    変身したものの名前は?

    ・グルングルン


    「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」が伝えたいこと

    普段からよく目にしているような植物や、ありふれた日用品を使ってねんど工作を行いました。日用品はそれぞれに役目をもって生活の助けとなり、役目が終われば捨てられ、時にはリサイクルにより別のものに生まれ変わります。わたしたちは、そんな何気ないものに囲まれた日々の積み重ねに、しばしば退屈さを感じ、特別な何かを求めます。あたりまえの生活は同じことの繰り返しなのでしょうか?

    もう一度、わたしたちの住む世界をよく見てみましょう。

    そんなとき、美術館の作品を鑑賞することが発想の転換の大きな手がかりとなる瞬間があります。

    今回鑑賞したジム・ダイン《植物が扇風機になる》はタイトル通り、2つのモチーフの変化を5段階に分けた彫刻作品です。植物を扇風機に変えるのは空想では簡単にできそうです。ふにゃふにゃと頭の中に思い描けば3秒で終わります。ですが、実際に鑑賞し自分なりにねんどを使って作ってみると、思い通りにはなかなかいきません。ふにゃふにゃだったイメージを実際に作ること、その具体性が頭の中を整理する手助けとなるのです。また植物スケッチは観察の練習です。目の前にあ るものを改めてよく見つめなおし、今まで気づかず見過ごしていたことに新しく出会えるチャンスなのです。そしてなにより、オリジナルを創作したいとき、奇抜な発想はそんなに必要ないかもしれません。まずは自分の身近にあるものをよく見つめ気づくこと、そうすればきっといつもとは違って新鮮な気持ちがして、ありふれたものにより親しみが沸き、深くものごとを理解する手助けとなるのではないでしょうか。


    参考作品

    次回のこどものイベントは6月22日(土)
    「美術館探検ツアー」になります。
    まだまだ、参加者大募集!!
    詳しくは兵庫県立美術館 教育支援・事業グループ
    こどものイベント係までお問い合わせください。
    пF078 -262-0908

    スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしています。

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    超・大河原邦男展―レジェンド・オブ・メカデザイン―関連企画
    こどものイベント1「達人に学ぶ!!プラモデル教室」
    こどものイベント2「ラジコン・ロボットで遊ぼう」

    5月6日、こどものイベント1「達人に学ぶ!!プラモデル教室」がアトリエ2にて開催されました。
    応募総数222名から厳選な抽選で当選された46名の方が参加されました。

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    株式会社ボークスの協力を得て、プラモデルの完成見本を作られている
    プラモデルの達人をお招きし、プラモデルの基本的な組み立て方を学びました。

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    プラモデルの商品がついているランナーより、ニッパーという道具で切り離す作業

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    ニッパーから切り出した後に残った出っ張りを紙やすりで削って処理をします。

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    中にはMy工具を持参するお客さんもおられました。

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    達人より手ほどきをいただきます。隣でお父さんも楽しそうです。

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    ずいぶん、かたちが出来ました。

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    完成後アクションポーズを決めて撮影をしました。
    大河原さんのデザインの素晴らしさが改めてわかります!

    完成後、参加された方はご満悦で帰られました。初めてプラモデルを作ったこどもたちからは『次は○○をつくりたい』という言葉も飛び出しプラモデル作りにすっかりはまってしまったようです。
    皆さん、これからもカッコ良いプラモデルをたくさん作ってくださいね!


    次に、
    こどものイベント2「ラジコン・ロボットで遊ぼう」 が兵庫県立美術館アトリエ1にて開催されました。
    会場には4つのプレイスペースがあり、そのうち3つのプレイスペースではラジコン・ロボットを使った熱いタイムレースが繰り広げられました。
    残る1つはタイムレースなしの、ゆっくり遊べるプレイ・パーク。
    未就学のお子さんから、保護者の方々まで楽しまれていました。
    全てのラジコン・ロボットを提供して下さったのはラジコン・ロボット博士こと岐阜聖徳学院大学教育学部准教授、谷川直也先生です。

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    お使いロボットチャーミーはボールをお盆に乗せてトラックを外周しました。

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    お使いロボットレースのタイムキーパーは小林学芸員。
    超・大河原邦男展の担当学芸員です。

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    ドリームフォース01による荷物運びゲームは大人気でした!
    どんどん記録更新され白熱した接戦が繰り広げられました。

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    ふうせん運びレースでは、LAD(ラッド)が器用にふうせんを両手でつかみトレーに運びます。タイムキーパーは超・大河原邦男展を担当されている岡本学芸員。

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    ボランティアのみなさんも参加者の方々とともに楽しんでおられました。


    11時〜14時の3時間と短い間でしたが、184人の参加者の皆様に楽しんでいただき、ありがとうございました。

    次回のこどものイベントは5月19日(日)
    「変身のおまじない くっつけて くっつけて ポン!」
    になります。
    まだまだ、参加者大募集!!
    詳しくは兵庫県立美術館 教育支援・事業グループ
    こどものイベント係までお問い合わせください。
    пF078 -262-0908
    詳しくは、こちら

    スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしています。

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    2012
    「特別イベント!10月の美術館探検ツアー」

    秋晴れの気持ち良い、10月13日土曜日。
    6月の美術館探検ツアーをさらに上回る内容で開催されました。

    今回は・・・まず!参加者21人全員で恒例の記念撮影。

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    そして、こどもグループと保護者グループに分かれて別々の活動を!
    こどもグループは、普段は絶対に入れない美術館の裏側へ!
    作品用の大きなエレベーターに乗ったり、展示用の様々な道具を見たり秘密のルートを通ったりしました。
    ここは大切な秘密の場所です。写真部隊も一時停止!
    隊長と探検した皆さんも、秘密にしてくださいね。
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    さて保護者グループは、制作室でフォトフレーム作り♪をして頂きました。
    「久しぶりに工作しました・・・」とおっしゃりながらも、力作ぞろい。
    気持のたくさん詰まったフレームに記念写真を入れて、最後はお持ち帰り頂きました。
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    みなさん美術館の中の謎は、解けましたか?
    まだ探検手帖が書けてないっ!みなさんは、いつでも美術館においでください♪
    スタッフ一同お待ちしております。

    次回は、だれでも自由に無料で参加できる「アートであそぼ!」が11月18日(日)にあります。
    くわしくは、こどものイベント係(078-262-0908)まで

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    カミーユ・ピサロと印象派展関連 「空を描こう!光を描こう!」のご報告

    おまたせいたしました!
    もっとみたかった・・・・・という気持と共に<カミーユ・ピサロと印象派展>は好評のうち、無事に終了しました。
    会期中の8月4日(土)・5日(日)、ピサロさんの絵を鑑賞したあとで、美術館からみえる空を描くイベントを開催しました。

    「絵をみて、心で感じる」大切さを、参加者の皆さんと一緒に感じた2日間でした。

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    ピサロさんの作品ととお別れをした美術館は、今度は<バーン・ジョーンズ>というイギリスの画家さんの作品を展示しています。
    おやこ解説会は9月8日(土)13:30からです。
    申し込みも参加費も必要ありません。
    子どもも大人も物語の世界に飛び込んで、一緒にお話をしましょう♪

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    美術館探検ツアーを開催しました★

    みなさま、こんにちは。
    紫陽花がキレイに咲きましたね!
    6月9日(土)、今年も恒例の「美術館探検ツアー」を行いました。

    美術館のナゾ!にせまって頂ける濃いーぃ内容となりました。
    参加の皆さんには、キラキラの特製探検ブレスレットをつけて美術館を回って頂きました。

    美術館に働くひとってどんなことしてるのかな・・・?
    作品はどうやって守られているのかな・・・?
    ワークシートに書き込みながらツアーを行いました。

    大きな美術館の中には、まだまだナゾがいっぱい隠れています。
    10月にも、さらにパワーアップした「美術館探検ツアー」を行います。
    ぜひ、みなさんのご参加をお待ちしています♪

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    「美術館では、色々な表示があるよ。」 「作品をみて、ワークシートに記録中」
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    「これも作品!??」 「探検隊全員集合!!」

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    解剖と変容展関連こどものイベント「私の中の植物”絵に刺繍をしてみよう”を開催いたしました。

    みなさん、こんにちは。
    今回からこどものイベントの様子を、日頃からお手伝いいただいている ミュージアムボランティア皆さんのコメントをつけてお届けします♪
    では、さっそく3月3日に開催しましたこどものイベントの様子をお届けします。

    まずは、展覧会を担当した服部学芸員と一緒に展示を鑑賞です。
    そして、午後からは、絵を描いて・・・その紙に(!)刺繍をしてもらいました。

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    イベント画像その5 イベント画像その6

    さてボランティアさんからは・・・
     「学芸員さんと展覧会場で作品をみて、制作にうつったことで素敵な作品がそれぞれに仕上がっていたとおもいます。参加の皆様の感受性にびっくりしました!」
     「参加された皆さんが、熱心に展示室で鑑賞していたこと、夢中になって作品作りされていた様子が印象的でした!」
     「親子で一緒に作れる貴重な機会だったし、絵に刺繍をしたことでさらに楽しさが倍増したように感じました。」
     「和気あいあいとみんな楽しく、いい作品ができたと思います。ちょっと時間が足りなかったくらいです。」
    などのコメントが寄せられました。

    普段はひとりで観る展覧会ですが、学芸員さんとお話ししてより作品の世界に入り込んでいくみなさんの様子が伝わってきてスタッフ一同感激のイベントでした。
    今回は13名の方に参加いただきました。みなさん、ありがとうございました!
    また次回のイベントでお会い出来るのを楽しみにしています♪
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    おまたせ致しました!
    これまでのこどものイベントの様子を報告します★

    10月15日(土)「カエル着がえる」(参加者50名)

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    美術館の屋上に登場した「美かえる」を作ったホフマンさんの来日イベントでした。
    色とりどりに仕上がった塗り絵に、ホフマンさんもびっくり!?
    参加者の皆様には、最後にホフマンさんのサインをプレゼントがありました。

    10月22日(土)「やきものをつくろう!」(参加者32名)

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    イベント画像その11

    手で触って、鑑賞できる「美術の中のかたち」展の出品作家・桝本佳子(ますもと けいこ)さんの指導のもとやきものを作ってもらうイベントでした。
    展示室に行って、桝本さんにお話を聞いたり、質問したあと実際に粘土でやきものの形を作ってもらいました。
    作ってもらった粘土の作品は、後日、桝本さんが窯(かま)で焼いてご参加いただいた皆様に発送されました。

    10月29日(土)「チュウさんと大砲を作ろう」(参加者50名)

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    「榎忠展」の出品作家・榎忠(えのき ちゅう)さんと、竹の大砲を作って撃ってもらうイベントでした。
    午前中は展示室に行って、チュウさん(榎忠さん)に作品のお話を聞いたり、特別に実際に作品を触らせてもらったりしました。
    その後、展示室にもあった竹の大砲を作って、美術館の外で空砲を撃ってもらいました。
    「ドンッ!」と大きな音が、青空に響きました。発射のたび歓声があがる気持のいいイベントでした。

    11月20日(土)「アートであそぼ! ”つないで つないで 組み立てよう」(参加者53名)

    イベント画像その18 イベント画像その19

    関西文化の日ににちなんだイベントでした。
    ダンボールに切れ込みを入れて、どんどんつないでいってもらう共同制作でした。
    作品が参加者同士でつながったり、ひとりで大きな作品を黙々と作ったりと、大好評で終了しました。
    「今後もこんなイベントがしたい!」と嬉しいお声まで頂きました。

    12月17日(土)「モデルになろう+モデルを描こう」(参加者5名)

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    「伊藤清永展」にちなんで、人物をテーマに”クロッキー”に挑戦してもらう内容でした。
    午前中は展示室に行って、学芸員さんに作品のお話を聞いたり、実際に作品を観て人物のポーズを研究してもらいました。
    午後からは、交代でモデルさんになって”クロッキー”をしてもらいました。
    「描くのもいいけど、モデルがしたい!」と嬉しい立候補の男の子も♪
    画家とモデルさん、両方の気持ちになってさらに展覧会への関心を深めてもらえたイベントでした。

    1月7日「アートな凧をつくってあげよう!」(参加者20名)

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    毎年恒例の凧あげのイベントを開催しました。
    お正月明けてすぐのイベントでしたが、当日はたくさんの皆様にお集まり頂きました。
    好きな色をぐいぐいと力強く使った凧や、かわいいハートと名前がはいった凧など様々な凧が出来上がりました。
    その後、美術館の目の前の海辺にて凧あげをしました。
    高く高く上がっていく凧が、美術館の上の空にいくつもあがりました。

    2月4日(土)・5日(日)「アートであそぼ!”光に透かして”」(参加者305名)

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    第11回「神戸っ子アートフェスティバル」の関連イベントでした。
    トレーシングペーパーに絵を描いて、美術館の大きなガラス面に貼って光に透ける絵を鑑賞してもらいました。
    1日目であっという間に、ガラス面がびっしりと埋まってしまうほど大盛況でした。
    ※参加された方の作品は、美術館で大切にお預かりしております。
    返却をご希望の方は、こどものイベント係(078-262-0908)にご連絡下さい。

    皆様、「こどものイベント」にご参加いただきありがとうございました。
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    2011
    借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展関連
    こどものイベント「小人のおうちをつくろう」を開催しました

    8月28日(日)に、こどものイベントを行いました。

    内容はアリエッティ×種田陽平展を見に行き、種田さんが作られた映画のセットとしてのアリエッティ世界をこびと気分で楽しんだ後、セットの模型をみていろいろな工夫にびっくり!?お昼をはさんでから、こびとたちのおうちを、箱の中につくりました。借りぐらしの箱はこびとに住んでほしいと思うものを参加者の皆さんに、家から持ってきてもらいました。
    イベント画像その1 イベント画像その2
    受付の様子 学芸員さんからの展覧会のお話を聞きました。
    いろんなものがあるみたいです。
    全部見つけられるかな?
    イベント画像その3 イベント画像その5
    みんなの家にくらすこびとをアリエッティのサイズに切った画用紙に描いてもらいました。

    イベント画像その6
    おうちづくりの始まりです。

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    金の折り紙にリボンを重ねて、ステキな壁紙です
    イベント画像その10 イベント画像その11
    イベント画像その12 イベント画像その13

    イベント画像その14 イベント画像その15
    たくさんの材料や、家からもってきた材料でおうちをつくってもらいました
    イベント画像その16 イベント画像その17
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    細かいところまで飾りでいっぱいっ!
    イベント画像その19 イベント画像その20
    イベント画像その21
    アンテナのついたおうち。
    三本のアンテナで受信するのは・・・?
    イベント画像その22 イベント画像その23
    イベント画像その24
    ゲームが出来るおうちです。
    楽しいおうちにこびと達も大喜びですね。
    イベント画像その25
    あざやかな色でいっぱいのおしゃれなおうちだね。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    朝から夕方近くまでかかる、ボリュームのあるイベントでしたが、おうち作りの時間はあっという間にすぎていきました。
    夏休み最後の日に、こびとたちとの思い出はできたでしょうか?
    今回参加いただいた皆さんご参加いただき、ありがとうございました。

    残念ながら今回は参加できなかった皆さんごめんなさい。
    9月25日(日)まで展覧会を開催していますので、ぜひ遊びにきてくださいね。

    次回のイベントでお会いできるのを楽しみにしております♪
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    8月28日(日)アリエッティ×種田陽平展関連
    こどものイベント「小人のおうちをつくろう」結果通知のお知らせ

    7月29日(金)に、こどものイベント「小人のおうちをつくろう」の応募を締め切りました。
    今回も参加のご希望が多く、433名の応募がありました。
    お申し込み頂いたみなさま、ありがとうございます。

    慎重に抽選を行いました結果、30名の方が当選されました。
    当選のみなさまは「ご当選はがき」を持参のうえ、イベント当日に美術館までお越しください。

    残念ながら、ご期待に添えなかった皆様には 「アリエッティ×種田陽平展」の招待状(こども用)と優待券(大人用)を、添付したはがきを送らせていただきます。
    ぜひ展覧会にお越しくださいませ。

    結果のおはがきは8月2日(火)に発送いたします。
    尚、往復はがき以外でご応募頂いた方につきましては、返信致しかねますのでご了承下さい。
    お手元に届くまで、もう少しお待ち下さい。
    また、万が一8月12日(金)が過ぎてもはがきが届かなかった方は、こどものイベント係までお問い合わせください。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    次回のこどものイベントは・・・
     
    「アリエッティ×種田陽平展」のおやこ解説会
     日時:8月20日(土)
        13:30から14:00(30分程度)
        ※13:00から開場です。
     定員:100名(申し込み不要、先着順)
     場所:レクチャールーム

    おやこ解説会は申し込み不要のイベントです。
    みなさまのお越しをお待ちしております。
    混み合うことが予想されます。ご了承ください。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    【お問い合わせ】
    兵庫県立美術館「こどものイベント」係
    〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
    TEL:078-262-0908
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    こどものイベント「美術館探検ツアー」を実施しました。

    6月18日(土)兵庫県立美術館のナゾにせまる「美術館探検ツアー」を開催しました。

    今回も人気が高く定員いっぱいの30人の探検隊員が集まってくれました。

    はじめに隊長と副隊長、記者の自己紹介の紹介と見習い隊員(黄色のエプロンの人たち)の紹介です。
    探検隊員からも、自己紹介をしてもらいました。

    イベント画像その1
    隊長(右端)と隊員たち
    ドキドキ、わくわく。どんなところに行くんだろう・・・?とすこし緊張気味の隊員たちです。

    探検にむかう準備をしてまずは、展示室へ出発です。

    イベント画像その2
    副隊長の気になる作品を目指して出発しました。
    副隊長(チラシを持っている人)の案内で展示室へ

    この日は、コンサートの日でした。ピアノの音をききながら、静かに移動です。
    展示室に入って探検隊の前に現れたのは、とても大きな作品でした。

    イベント画像その3
    ふしぎな作品が探検隊の前に!
    これはなんだろう?さぁ、作品たちのひみつにせまろう。

    大きな作品をみたあとは、「具体(ぐたい)」と呼ばれるグループに入っていた人たちの作品をみにいきました。
    この部屋でも、ふしぎな作品がいっぱいです。

    白いクッション?まくら・・・・・?
    イベント画像その4
    なんだかわからないけど数をかぞえてみようかな・・・

    イベント画像その5
    なんだこれは!?穴が開いているよ。

    いろいろな発見を、隊長や副隊長に報告しながら展示室をみていきました。

    つぎは、美術館の外のナゾをみつけにいきました。

    イベント画像その6
    美術館の屋外にも作品が?????
    みんなで確かめにいこう!

    外に出たとたん、元気に走り出した隊員たち。
    座ることのできる作品や、手で触れる作品に大興奮です。

    イベント画像その7
    外の作品も、キレイにお掃除される時があるんだね。
    副隊長がお掃除の時の写真を持っていました。

    さぁ、ナゾのあつまる場所!バックヤードへ出発です。
    裏口から警備員さんがいる場所へ

    イベント画像その8
    ここからは作品を守るための場所に入ります
    奥に入る人はみんな警備員さんのチェックを受けます。

    警備員さんのチェックを終えて、さて中へ!
    しかし、ここからは・・・・・美術館の中でも、とても大事な場所です。
    みなさまにお伝えしたいところですが、作品を守るのも美術館の大事なお仕事のひとつです。
    なにがあったのかは、ご想像ください。
    今回参加した隊員のみなさんも、ひみつにしてくださいね♪

    イベント画像その9
    最後は「任務完了!」のスタンプを押して終了しました。

    美術館探検は、毎年行っている人気のイベントです。
    今回参加できなかったみなさんも、ぜひ来年お待ちしております!

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    保護者のみなさまへ

    近頃、電話受付日からすぐに定員に達してしまい、申し込みをお断りすることが多くなっております。
    イベント参加をご希望の場合は、受付開始が始まりましたらお早めにご連絡頂ければ幸いです。
    ※電話受付でない場合もございます。ご注意ください。

    7月はメンテナンス休館のため、こどものイベントもお休みを頂いております。
    8月からは、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」関連のこどものイベントを開催予定です。
    詳しくは「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」のページをご覧下さい。

    みなさまにお会いできるのを、スタッフ一同お待ちしております。

    「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」ページへ
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    「カンディンスキーと青騎士」展関連  こどものイベント「音楽→いろ・カタチ」を開催しました!

    5月5日(木・祝)こどもの日に、こどものイベントを開催しました。
    こいのぼりもきれいにあがる青空の日に、たくさんのみなさまに集まって頂きました。

    まずは、「カンディンスキーと青騎士」展のお話を、学芸員さんに話してもらいました。

    どんな展覧会なんだろう・・・?

    青騎士(あおきし)ってなに?

    イベント画像その1
    これから見に行く展覧会にドキドキした様子のみなさんです♪

    会場に到着!絵をじっくりみてもらいます。そして感じたことを発表してもらいました。

    イベント画像その2
    カンディンスキーの《印象V(コンサート)》という絵のまえで発表中です。

    『何を描いているのかな?』
    『真ん中のきいろは、なにかなー!』
    『人がたくさんいる、左上はごちゃごちゃしてるよ!』
    『これはもしかして演奏会してるの・・・?』

    スタッフもドキッ!とするような意見がいっぱい出て、楽しい鑑賞の時間が過ぎました。

    そしてアトリエに戻ってから、本日の創作の課題を発表しました。

    「音楽を絵にしてみよう!!」

    これはカンディンスキーがシェーンベルクの「3つのピアノ曲」を実際に演奏会で聴いて、その感動をもとに《印象V(コンサート)》を描いたというエピソードにちなんだ課題です。

    そしてカンディンスキーのキレイな色を創作しながら体験してもらうために、「色をまぜないで、絵をかいてもらいたい♪」、「筆を使わずに手や色々な道具をつかってみよう!」というルールをお伝えました。
    手を使って描く方法と、ローラーなどの道具の使い方の説明をして、本番前の練習曲で(学芸員さんが用意したストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』からの3楽章という曲です♪)
    少しだけ練習の時間をとったところで、お昼の時間を迎えました。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    お昼ごはんを食べた後は、午前中にひきつづき別の曲をひとつ練習してもらいました。(ヤナーチェクの「霧の中で」という曲です♪)

    イベント画像その3
    曲のお話を学芸員さんから聞きながら、本番曲に向けて練習です

    イベント画像その4
    ローラーをコロコロ・・・真剣!

    そして、本番曲の時間がやってきました。

    展示室にあった《印象V(コンサート)》をカンディンスキーに描かせた曲です。
    曲の名前は・・・「3つのピアノ曲」です。
    (3つからなる曲ですが、今回は3曲目をききました。) 途中に休憩をはさみながら、一時間ほど同じ曲を流し続けました。
    難しい曲だし大丈夫かな?というスタッフの不安も吹き飛ばすように、 ぐいぐいローラーで描いたり、手でなぞったり!
    こどもも大人も夢中になって描いてもらえました。

    イベント画像その5
    どんな色を使おうかな、竹ペンでなぞって・・

    イベント画像その6
    曲にあわせて、絵の感じがどんどん変わっていく!

    さぁ、終わりの時間も近づいてきて発表会がはじました。
    イーゼルに作品をかけると、色とりどりの作品で一気にアトリエが華やかになりました。
    カンディンスキーさんの作品の中の、サインに注目していた人や色に注目していた人など、発表会も大盛り上がりでした。

    イベント画像その7
    『お気に入りはどこですか?』

    『ローラーや竹ペン、色々な道具が使えて楽しかった。』

    『最初に聴いたときは、さみしい感じでした。でも何度も聴くうちにやさしい感じになってきて。』

    感想を聞いてみると、『・・・なんか・・・こんな感じ』というように、自分の作品のできあがりに満足しつつも、感想をうまく言葉にできない子も何人かいました。 そうだね!なんだか胸にくる熱い感じかな!とスタッフも同感でした。

    イベント画像その8

    みなさん、ひとりひとりに色々な体験をしていただけて、美術館スタッフにとってもとても嬉しい一日でした。
    参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

    次のイベントは6月11日(土)の「カンディンスキーと青騎士展 おやこ解説会」です。
    みなさんに、お会い出来るのを楽しみにしております♪
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    美術館の日に「アートであそぼ!」を開催しました

    4月30日(土)に「アートであそぼ!―ぺたぺた版画でみんなの美術館をつくろう―」を行いました。
    美術館のコレクション展Tの『版画の魅力』の部屋にちなんだイベントです。

    大きな紙に、紙でつくった版画の型に絵具をつけてみんなで『ぺたぺた』しました。

    イベント風景画像その1
    真ん中に美術館の写真を貼っています

    切り抜いた形に
    絵具をローラーでころころして
    細かいところは筆でぬって

    イベント風景画像その2
    ローラーに夢中!

    ひっくりかえして、ぺたっ!と押し付けます。
    押し付けるために<バレン>という版画の道具も使ってもらいました。

    イベント風景画像その3
    どんな風にうつってるかな?

    ひさしぶりの版画のイベントでスタッフはどきどきでしたが、とっても素敵なみんなの美術館が出来ました。
    みんなでつくった作品は、5月5日(木・祝)のこどもの日まで美術館のホワイエで展示しています♪
    ぜひ、見にきてくださいね。

    作品の画像

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    こどものイベント展を開催しています

    3月19日からギャラリー棟1階のホワイエで、1年間のこどものイベントを振り返る展示を行っています。
    活動を写真でご紹介しています。写真のまわりには、ミュージアムボランティアのこども班のメンバーと美術館スタッフがコメントを書き込みました。
    『どんなふうに飾りつけて展示したらいいだろう?』とスタッフそれぞれが考え、イベントごとに個性豊かな展示が出来上がりました。

    展示その1  展示その2

    昨年の5月に好評だった、「中山岩太展関連 写真の秘密にせまろう」で作ったピンホールカメラの実物も並びます。
    作り方もご紹介しています。実物をみて、『作ってみたい!』と思った人は作り方をチェックしてくださいね♪

    展示その3

    春の風が一足早く美術館に吹いてきたような、楽しい展示がひろがっています。
    こどものイベントに参加されたみなさまはもちろん、まだ参加したことがないみなさまもごご参加お待ちしています。

    26日(土)、27日(日)午前11時から午後3時まで
    美術館のギャラリー棟1階ホワイエにて、工作イベント「アートであそぼ!」を実施します。
    参加費無料でどなたでも参加出来ます。
    お好きな時間におこし下さい♪
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    「2010こどものイベント展」を開催します。

    この1年間の「こどものイベント」を振り返る展覧会です。
    『こんなイベントもあったな〜』となつかしくふりかえってみたり、『こんなイベントもあったのか!?』と驚いてみたりしませんか?
    会期中には無料で楽しめるワークショップも開催します。
    ぜひご家族そろってご来場ください。

    展覧会の会期:3月19日(土)〜27日(日)
    時間:10:00〜18:00(金、土は20時。最終日は15時まで。)
    場所:兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階

    ★ワークショップ「アートであそぼ!」
    みんなに人気のこどものイベントのマスコット「イベチャン」と「ントチャン」のバッジを作ろう!
    その後は、胸にバッジを付けて展覧会や美術館を探検して帰ってね♪

    日程:3月26日(土)、27日(日)
    時間:11:00〜15:00
    場所:こどものイベント展会場(兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階)
    参加費:無料
    対象:どなたでも
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    1000人のおやこ絵画大会の作品をお返ししています

    昨年の10月10日に開催し、その後ホワイエで作品展示をしていました1000人のおやこ絵画大会の作品を2月19日(土)、20日(日)に返却しました。
    大切な作品を預けていただき、ありがとうございました。
    返却日にはこどものイベントキャラクターのイベチャンの看板前で、作品を持って写真をとっていらっしゃる方の姿もあったりと嬉しい2日間でした。
    ほとんどの作品が無事にお返しできましたが、残念ながら何点かは残ってしまいました・・・。

    みなさまの作品はしばらく大切に保管しております。
    まだ受け取りに来られてない方は、是非、こどもプログラム担当にお電話をください。
    受け取り日時をご相談の上、取りに来て頂くことが出来ます♪
    作品は、みなさまのお迎えを待っています。
    ご連絡をお待ちしております☆

    「着払いにて発送」を希望された参加者の方は、3月5日発送致しました。
    もう少しお待くださいね♪


    こどもプログラム担当
    TEL078ー262ー0908
    (10:00〜18:00、月曜日は休館)
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    『アートであそぼ!「コトバを形に」』を開催しました!

    神戸市の幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校 造形展「神戸っ子アートフェスティバル」の期間にこどものイベント、『アートであそぼ!』を開催しました。

    『アートであそぼ!「コトバを形に」』の内容は、ドキドキやドカーンッ!などのおもしろい言葉を絵に表してみよう!というものです。

    イベント画像その1

    たくさんのご家族が来館されました。
    アートであそぼ!の実施場所のホワイエもにぎわっていました。

    イベント画像その2
    朝から美術館の入り口はいっぱいです!

    まずは美術館にある光島貴之さんの作品を鑑賞してもらいます。
    あたたかい光の線や、グイグイのびる木々。
    「どんな感じがするかな・・・?」と絵の前で感想を話してもらいました。

    イベント画像その3
    展示室の外にも作品はあるんです!

    さて、受付をした場所にもどって制作開始です。
    コトバBOXという箱から、ポヨヨーン、クルクルなど書いたくじをひいて、そこに書かれた言葉から思ったイメージを紙の上に表現してもらいます。

    イベント画像その4
    コトバBOXです!

    イベント画像その5
    銀色のくじには、いろいろな言葉が書いてあります。

    材料は丸・三角・四角に切られた折り紙と色鉛筆やクレヨン、マジックです。
    限られた材料に最初は戸惑いもあったようですが、みんな自分の世界に入って夢中で作品をつくってくれました。

    イベント画像その6
    丸や三角、四角でいっぱいつくれるんだ!と嬉しい感想もありました。

    最後は作品を持っての写真撮影です。
    立派な作品がいっぱい出来上がりました。

    イベント画像その7
    こちらの作品のコトバは「ぐちゃぐちゃ」!

    イベント画像その8
    この作品は「ツンツン」です

    今回参加してくださった215名のみなさん、ありがとうございました!
    次回の制作イベントは3月末に予定しています。

    2月のこどもイベントは鑑賞が中心です。
    特別展「森村泰昌 なにものかへのレクエムー戦場の頂上の芸術」のおやこ解説会が12日(土)13:30からあります。参加費無料で事前申し込みも必要ありません。
    おやこ解説会では楽しく鑑賞できるヒントをスタッフが解説します。
    今回ご参加できなかった皆様、是非次回お待ちしています。
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    こどものイベント「凧をつくってあげよう」を開催しました!

    1月16日(日)に今年に入ってはじめての、こどものイベントを開催しました。
    コレクション展示室の作品を鑑賞して、それをヒントに絵を描いた凧をつくり、美術館の空にあげる毎年恒例のプログラムです。
    今回のテーマは「空にわたしの影を浮かべようです!」です。

    イベント画像その1
    雪もまじる寒い日でしたが、15名のご参加です

    まずは、展示室に移動して作品鑑賞しました。
    今回注目した作品は、「人の形」や「影」をテーマに扱った作品です。

    この影の人はどんな人・・・?どんなポーズかな・・・?
    みんなで絵をみて、感じたことや思ったことを発表しました。

    イベント画像その2

    ギャラリー棟の2階へ移動です。
    ここは普段閉まっていて入れませんが、今回は特別に開けて壁を使いました。
    壁を使って何をしたかというと、、、

    イベント画像その3
    保護者の方に光を当ててもらって、自分の影を壁にうつしています

    イベント画像その4

    すこしポーズを工夫するだけで影はどんどん変わります。
    冷蔵庫のように冷えた廊下で心配でしたが、みんな大興奮の時間になりました。

    ここで一旦、午前の部を終了して昼食休憩をとりました。

    午後からは写しとった影の色つけと、凧の組み立てをしてもらいました。
    凧は骨組みが命!丁寧に作業を進めました。
    色つけもピンクやブルーのカラフルな影が、沢山出来上がりました。

    イベント画像その5

    イベント画像その6

    作品が完成したら、待ちにまった凧あげ大会です!
    凧の絵を一生懸命に描いて疲れてしまわないかな・・・?というスタッフの心配も無くなるぐらい、みんな自分の凧をもって外に元気に飛び出しました。

    イベント画像その7

    ぐんぐん高くあがっていく凧が、1つ・・・2つ・・・3つ、4つ、いっぱい!!
    美術館南側の青空に、凧があがる姿は息をのむ光景でした。
    美術館スタッフ、ボランティアも一緒になって凧をあげました。

    イベント画像その8

    後半はあまりの風の強さに糸が切れ、海に落ちてしまった凧もありました。
    大事につくった作品が無くなってしまうのは悲しいことです。
    今回の気持ちを忘れずさらに素敵な作品をつくって、ぜひ美術館の空にまた飛ばして欲しいな!と願っています。

    今回来れなかった人も、来年お待ちしています。

    次回のこどものイベント開催は、1月29日(土)と30日(日)です。
    詳細は前回のイベント通信をご覧下さい。
    みなさまの元気な笑顔に会えるのをイベント担当一同、楽しみにお待ちしています☆
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    2010
    平成23(2011)年1月開催! こどものイベントのお知らせ

    【神戸っ子アートフェスティバル】こどもプログラム
    2011年1月29日(土)・30日(日)
    神戸市の全ての幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校のみんなの作品を展示する「神戸っ子アートフェスティバル」にあわせてイベントを開催するよ。

    @「アートであそぼ!」
    11:00〜15:30(自由参加)
    無料
    申込み不要。ホワイエにお越しください。
    兵庫県立美術館の作品をヒントに、オリジナル作品を作ろう。
    簡単に作れる楽しい工作の時間です。
    制作が得意な人はもちろん苦手な人も、子どもも大人もみんなで挑戦してください。

    A「ギャラリーツアー in 県美コレクション」
    14:00〜14:30(30分間)
    中学生以下は無料です。高校生以上はコレクション展の団体観覧料が別途必要です。
    申込み不要。14時までにホワイエにお越しください。
    兵庫県立美術館の「コレクション展」を美術館のスタッフと一緒にまわってみませんか?
    29日(土)は神戸市立小磯記念美術館の先生が小磯さんの作品を紹介。
    30日(日)は兵庫県立美術館の学芸員が絵画や彫刻などいろいろな作品を紹介します。
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    コレクション展U関連 こどものイベント 金氏徹平ワークショップを開催しました!

     10月24日(日)13時半よりコレクション展U「美術の中のかたち」関連 こどものイベント金氏徹平ワークショップを開催しました!
    イベントは「美術の中のかたち」展に出品されている作家の金氏徹平さんの「GHOST IN THE MUSEUM (ゴースト・イン・ザ・ミュージアム)」にちなんで、「ゴーストバスターズ・イン・ザ・ミュージアム」と金氏さんが名づけられました。美術館にいる幽霊をみんなで退治しよう!というイベント名です。
    さて、その様子は!

    「ゴーストバスターズ・イン・ザ・ミュージアム」のご案内の画像

     気になる内容は、まず展示室でアイマスクをして作品を触ってもらいました。
    最初は見えない世界にドキドキ!
    だんだんと、手から伝わる感覚にみんな夢中になって触って頂けたようでした。
     金氏さんから、「どんな感じがする?」との問いかけに、

     ふあふあ・ちくちく・ざらざら、、、、、ぺたぺた!?、、とげとげ?

     元気な声が展示室に響きました。

    イベントの様子の画像その1

     つぎはアイマスクをとって、作品をみてもらいながら触ってもらいました。
    「あれ?さっき触っていたのはこれ?」
    「こんなに大きな作品だったんだ」と次々に声があがりました。
     予想以上のいろいろな触り方、感じ方にスタッフもびっくりの前半でした。

    イベントの様子画像その2
    作品を抱きかかえたお父さんを撮っています。

     後半は、「自分も作品のひとつになってみよう」をテーマに、バットの作品をもってお互いに写真撮影をしてもらいました。
    金氏さんもいっしょに、ポーズをとって集合写真も撮りました。
    このあと受付けのお部屋に戻り、写真を見ながら今日の感想を発表してもらいました。
     「みていることと、見えないことがこんなにちがうんですね!」との感想に一同納得。
    貴重な体験が出来ましたと嬉しいお声も頂きました。
     最後に今日撮った写真をプレゼントしました。後ろには、金氏さんのサインも!!
    イベント大成功で24日が終了しました。

     次回は11月20日(土)・21日(日)の11:00から14:00に、美術館のエントランスでイベントを行います。
    スタッフ一同、たくさんの方にお会い出来るのを楽しみにしております。
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    「第3回 HATでART! 1000人のおやこ絵画大会」無事終了!

    10月10日(日)秋晴れ!
    一昨年より開催しています「HATでART! 1000人のおやこ絵画大会」。
    今年は、前日までの雨の予報を覆す見事な秋晴れとなりました。

    今回のテーマは「見たことのない絵を描こう」(ちなみに1回目は「へんな絵を描こう!」。2回目は「おもろい絵を描こう!」でした。)
    先生は、美術館にゆかりの深いアーティストの元永定正さんと中辻悦子さん。第1回目から3回連続でご指導いただきました。
    また、今回は、おふたりの娘さんの紅子さんと紅子さんの夫の川嶋さん(おふたりともアーティスト)もご参加くださいました。

    今回のテーマは「見たことのない絵」ということで、制作に入る前の「はじめの会」で、元永さんと中辻さんが、おもしろおかしくアドバイス。
    元永さんが、『「見たことのない絵」がどんなものか聞かれても、見たことがないからわかりまへんなぁ〜』とおっしゃると会場は笑いに包まれました。
    元永さんは、絵というものは、うまい下手ではなく、良いか悪いかだとアドバイス。それを人の顔に例えて、『美人でもそれを鼻にかけていたらいやらしい顔になりますわなぁ〜』とわかりやすく説明してくださいました。
    たくさん描くうちに良い絵が生まれる。好きなことを続けることが大切と、どんなことにも通じる人生の教えもいただき、保護者の方もなるほどとうなずかれていました。
    中辻さんは、自分が描きたいと思う場所をまず見つけて、そこからまわりのものをいつもとは違った視点で見つめてみようとアドバイスくださいました。
    例えば海の波だけ見つめてみるとか仰向けになってみて空に浮かぶ雲を見ていると面白い形が見つかるかもしれないと具体的にお話くださり、参加者のみなさんもイメージが湧いてきた様子でした。

    画像その1
    はじめの会はなごやかな空気に包まれました

    おふたりのお話を聞いてなごんだ後、みんなでHAT神戸エリアのおえかきゾーンへ出発!
    それぞれ好きな場所を見つけて、たくさん描いてくれました。

    画像その2

    画像その3
    「見たことのない絵」に挑戦する参加者のみなさん

    今回、みなさんが描いてくれた「見たことのない絵」は、11月23日(火・祝)〜2011年1月22日(土)に「みんなの展覧会」としてギャラリー棟1Fに展示します。
    提出してくれたみなさん、これを読んで興味を持ってくださったみなさん、入場無料です。ぜひご来場ください。

    更に、今回は、美術館のアトリエ1にて当館が所蔵しております元永さん、中辻さんの作品をご紹介する「も〜やん・えっちゃんのおもろい絵」展を特別に開催しました。会場では、おふたりのユーモア溢れる作品と、絵本の代表作を楽しんでいただきました。
    また、大会当日は、この会場にて、元永さん、中辻さんに作品をみてもらうコーナーも設け、多くの来場者で賑わいました。

    画像その4
    展覧会の会場で作品を見ながらお話する先生方

    その後、中辻さん、紅子さん、川嶋さんはなぎさ公園で制作中のみなさんと交流。 みなさん、先生方とお話しできましたか?

    画像その5
    先生方とお話し中。どんなことをお話ししたの?

    そして、最後に、元永さんと中辻さんにお話していただく「おわりの会」に突入し大会は終盤へ。
    このおわりの会では、おふたりへのQ&Aコーナーもあり、大いに盛り上がりました。
    元永さんも中辻さんに直接質問できるとあって、子どもたちも緊張気味。なぜかみんな同じ質問を繰り返すという珍事に、会場は再び笑いの渦に包まれました。

    参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
    また美術館でお会いしましょう♪
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    こどものイベント「写真の秘密にせまろう」を開催しました。

    本日、中山岩太展関連事業のこどものイベント「写真の秘密にせまろう」を行いました。
    写真というと、携帯電話でも簡単に撮れるとても身近なものですが謎に包まれた部分がたくさんあります。
    携帯電話やデジタルカメラで撮った写真と、岩太さんが撮った写真は、見た目は似ていますが仕組みはぜんぜん違うのです。
    携帯電話やデジタルカメラで撮れる写真は、撮った画像を電子データとして残しています。
    岩太さんの生きた時代には、もちろんデジタルカメラはありませんでした。
    岩太さんの写真は、フィルムやガラスなど、ものの上に画像を残しています。それを元に焼き付けると、展覧会の会場で見られるような素敵な写真になるのです。
    展示されている写真と、その元のになっているガラスの版との違いは、どこにあるのでしょうか?
    それは、中山岩太展の会場で確認できます!
    画像が写っているガラス板が並んでいる台を見つけたら、右手にある黒いボタンを押してみましょう。
    下から光が当たって、とても美しいですよ。
    でもそれだけで終わらないでくださいね。写真と比べてみることをお忘れなく。

    さて、前置きが長くなりましたが、これまでのところでおわかりの通り、写真は仕組みや原理の説明が本当に難しいのです。
    言葉を尽くせば尽くすほど、余計にわかりにくくなります。
    これをどうやってこどもたちにわかりやすく伝えるか?
    ということで、今回は、言葉より体で感じてもらうことにしました。 写真の原理がよくわからないなら、カメラを作って現像してしまえ!という単純かつ大胆な発想で、ピンホールカメラを作成することに決定。
    内容は次のとおりです。

    まずは、自分のおうちで箱を探してもらうところからスタートしています。 こちらで大きさを規定して、それに当てはまるような箱を持ってきてもらいました。 この箱が自分のカメラに生まれ変わります。この箱を使って写真を撮ります。
    というわけで最初に自己紹介を兼ねて、自分の箱紹介をしてもらいました。
    それぞれの箱の由来がわかりとても面白かったです。

    作り方は以下のとおり
    @光を通す穴を取り付けるための窓を作ります。
    画像その1

    A箱の内側を真っ黒にぬって光が反射しないようにします。
    画像その2

    B1mm程度の小さな穴を空けたアルミ板を窓に取り付けます。
    画像その3

    C印画紙を置くスペースを作ります。暗い中での作業になるので、手探りでもわかるガイドを取り付けます。
    画像その4

    D穴から光が入らないように、穴をふさぐカバー(カメラのシャッターの役割)を取り付けます。
    画像その5

    これでカメラは完成です!

    小さな穴を通して写真を撮るカメラだから「ピンホールカメラ」と言います。ピンホールとは針穴のことです。
    ふつう、カメラにはレンズが付いていますが、このカメラにはありません。穴がレンズの役割をはたしているのですね。

    次に撮影です。
    真っ暗な部屋(暗室)で、カメラの中に印画紙(画像を映す紙)を取り付けます。(暗いので写真を撮れませんでした。ごめんなさい。その1) 美術館の南側には運河や倉庫群、橋などが見える広々とした空間が広がっています。

    建物も円形の階段や大きなひさしなど、見所がいっぱい!
    それぞれ好きな所で写真を撮ってもらいました。晴れていて良かったね。
    画像その6

    写真を撮ったらいよいよ現像です。
    美術館のアトリエ準備室がいつの間にか現像室に!この現像室は当館のミュージアムティーチャーの努力の結晶です。
    その現像室で現像作業に挑戦しました。(暗いので写真を撮れませんでした。ごめんなさい。その2)
    薬品を使った失敗できない作業にみんなドキドキ。
    印画紙を取り出して、現像液に浸すと、だんだん画像が黒く浮き上がってきます。
    暗室ですから、この時点ではよく見えないのですが、画像が浮き上がっているということはおぼろげに確認できます。
    全ての工程を経て、電気を付けた瞬間が今回のイベントの山場のひとつ。
    自分の作ったカメラで撮った画像がうまく撮れた子は大興奮!うまく写らなかった子は悔しそう。
    でもご安心ください。うまく写らなかったみんなには再度チャレンジしてもらいました。

    現像後は、ドライヤーで乾かします。
    画像その7

    最後にそれぞれ素敵なフレームを付けて完成です。
    画像その8

    今回のイベントは、数年前に実施した「ビル・ヴィオラに挑戦!」をしのぐテクニカルな内容で、私達、教育普及スタッフにとっても大きなチャレンジでした。
    薬品を使用することもあり、無事に開催できるか悩む日々もありましたが、参加してくださったみなさんの笑顔を見ていると、挑戦して良かったと思います。
    ご参加くださったみなさん、ありがとうございました。
    今回、惜しくも、このお知らせ欄で、イベントの開催をお知りになられた方は、月1度の「こどものイベント」にまたぜひご参加くださいませ。
    みなさまにお会いできますことを楽しみにお待ちしております。

    教育普及担当
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    2009
    「クリスマス・ファミリーコンサート 〜美術館で楽しむ☆きらめきミュージック♪〜」を開催しました

    去る12月20日(日)に、こどもプログラムとしては初めての家族向けコンサートを開催しました。 今回の出演は、神戸を中心に活躍中の素敵な女性4人組「アンサンブルちょうちょ」さん。

    アンサンブルちょうちょのみなさん

    クリスマスも間近ということで、今回は会場をイルミネーションで飾り、ちょっとだけクリスマス気分を盛り上げてみました。

    クリスマスイルミネーション!?

    プログラムは、現在開催中の「男鹿和雄展」にあわせ、「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」等、スタジオジブリのアニメーションの名曲とクリスマスミュージックの計12曲。
    ♪「さんぽ」や♪「となりのトトロ」など、みんながよく知る曲が演奏されると、声を合わせて歌ってくれる子もいて、終始ほのぼのしていました。

    コンサートの様子

    ファミリーコンサートということで、小さなこどもたちがくつろいで楽しめるように、前方にマットを敷いてみました。

    マットの上で楽しむこどもたち

    最後には、いつも、こどものイベントで制作を指導している藤原ミュージアムティーチャー秘蔵の民族楽器が登場!
    会場のお友達に様々な珍しい楽器を演奏してもらい、聴衆全員で手拍子のリズムを打ちながら♪「崖の上のポニョ」の大合奏に。

    民族楽器に挑戦!

    みんなが参加できる楽しいコンサートになりました。
    アンサンブルちょうちょさん、素晴らしいコンサートを本当にありがとうございました。

    アンサンブルちょうちょさんの活動についてはこちらをご覧くださいませ。
    アンサンブルちょうちょ公式ウェブサイト

    (おまけ)
    今回のコンサートは2回公演だったので、1回目と2回目の間に、クリスマスの飾りをつくる「おりがみコーナー」を設けました。
    サンタやとなかい、ひいらぎの葉などクリスマスらしいかざりを折って、藤原ミュージアムティーチャー手作りのクリスマスツリーに飾り付けてもらう予定だったのですが、参加してくれたみんなはお家に持って帰りたい様子。
    みんなが作ってくれた可愛らしい折り紙は、お家で飾ってもらうことになりました。
    みんな楽しいクリスマスを過ごせたかな?

    みんなが作ってくれた折り紙

    今年のイベントはこれにて終了ですが、来年は年明け早々1月9日(土)に凧揚げイベントを開催します。
    ぜひご参加くださいね。
    ではみなさま良いお年を。

    来年もよろしくお願いします。
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    「第2回HATでART!1000人のおやこ絵画大会」無事終了!

    10月10日(土)快晴!
    昨年から新しく始まった「HATでART!1000人のおやこ絵画大会」。 今年は、昨年の雨の記憶を吹き飛ばすような、素晴らしい天気に恵まれました。

    今回のテーマは「おもろい絵を描こう!」(ちなみに昨年は「へんな絵を描こう!」でした)
    昨年に引き続き、美術館にゆかりの深いアーティストの元永定正さんと中辻悦子さんにお越しいただき、「おもろい絵」の描き方についてお話くださいました。
    元永さんは、人と同じことをしていてはおもろい絵は描けないということ。
    うまい絵と良い絵は違うということ。
    何枚も何枚も思い切り描くうちに良い絵が生まれる。
    「我流が一流や」という元永さんならではのアドバイスを。
    中辻さんは、みたものをそのまま描くのも良いけれど、今回は、普段描かないような、ものの部分だけを描いてみたり、空気や風など目に見えないものを表現してみたり、何か新たな発見をして欲しいと、その温かなお人柄が伝わるような素敵なアドバイスをくださいました。

    おやこ絵画大会の写真その1
    はじめの会は爆笑の連続でした。

    おふたりのお話に大爆笑した後、みんなでHAT神戸の4つのおえかきゾーンへ出発しました!
    それぞれ好きな場所を見つけて、たくさんの「おもろい絵」を描いてくれました。

    おやこ絵画大会の写真その2 おやこ絵画大会の写真その3
    おもろい絵を描く参加者 元永さん・中辻さんとお話できたね。

    今回、みなさんが描いてくれた「おもろい絵」は、12月8日(火)〜2010年1月11日(月・祝)の「みんなの展覧会」(会場:ギャラリー棟1F)にて展示します。
    皆さま、ぜひご来場ください。
     
    そして、最後に再び、元永さんと中辻さんにお話していただく「おわりの会」に突入し大会は終盤へ。
    このおわりの会では、おふたりへのQ&Aコーナーもあり、大いに盛り上がりました。
    元永さんも中辻さんも、子どもたちからの質問攻撃に負けず、全ての質問に丁寧にお答えくださり、会場全体が満足感に包まれる中、大会は無事終了しました。

    参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
    来年の絵画大会でぜひまたお会いしましょう♪

    追伸)
    この日、美術館に新しい作品が仲間入りしました。
    その作者は今回の絵画大会の先生の元永定正さん!

    おやこ絵画大会の写真その4
    元永定正さん(もーやん)の新しい作品

    実は、この作品には名前が付いていません。
    ただいま、ネーミングを募集中です。応募用紙を美術館においていますので、ぜひ美術館に来て、本物をみながらおもろい名前を考えてくださいね。
    10月20日(火)まで募集しています。くわしくはこちら
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    「美術館の日に『アートであそぼ!』を開催しました!」
    美術館の日に「おもしろ風景」を作りました。

    2002年4月に美術館が開館したのを記念して、さまざまなイベントを実施している「美術館の日」。
    こどものイベント担当では、誰でも気軽に参加できる「アートであそぼ!」を開催しました。
    制作体験風景写真
    美術館のエントランスで制作体験。なかなか新鮮です。

    今年は、「コレクション展T 特集 風景画に親しむ」をヒントに、雑誌やチラシからイメージを切り抜いて、行ったことも見たこともない「おもしろ風景」をつくるという内容。
    はさみで切って、のりで貼るだけの簡単な方法ですから、小さな子どもたちから大人まで気軽に参加できたようで、次々にうまれるユニークな作品を私達スタッフも楽しませていただきました。

    コラージュに挑戦しているこどもたちの風景写真
    コラージュに挑戦中

    今回、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
    これを読んで、ちょっと興味を持ってくださった方は、次回ぜひご参加くださいませ!

    完成した作品の展示風景
    たとえばこんな作品が・・・
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    「ウィーン展関連イベントを開催しました!」
    こどものイベント「静物画の謎?!」で、《朝食図》に挑戦!

    さる2月21日(土)、22日(日)に、ウィーン展のこどものイベント「静物画の謎?!」を開催しました。

    おやこで展覧会をじっくり鑑賞した後、作品をつくる恒例のこどものイベント、今回は、ポスターやチラシにも使われているコルネーリス・デ・ヘームさんの《朝食図》に注目!

    自然な食卓風景に見えて、実は驚きの仕掛があるデ・ヘームさんの《朝食図》。
    子どもたちはさすがの観察眼で、面白いポイントをいくつも発見してくれました。

    こどものイベント
    ワークシート片手におやこで静物画の謎に迫る

    鑑賞後は、オリジナル作品を作るためアトリエへ行き、
    デ・ヘームさんの作品をヒントに、自分たちの静物画を作りました。

    朝食図には、プリプリの牡蠣や皮を剥いたレモン等がおいしそうに乗っている皿が前に描かれています。
    でも、今回のイベントで使った下絵には、それらの食べ物が不思議なことに消え去っていました!
    さあ大変!
    と言うわけで、参加者のみなさんには、自分でテーマを決めて、好きな静物を画用紙に描き、それをお皿の上に盛りつけてもらいました。

    こどものイベント
    盛りつけ方も考えながら制作中

    好きな食べ物を盛りつけてくれた人が多かったのですが、中には文房具のお皿もあり、主催者にとっては、参加者の皆さんの笑顔が嬉しいイベントとなりました。

    皆さんも、ぜひ、展覧会の会場で、デ・ヘームさんの《朝食図》の謎に迫ってみてください!

    こどものイベント
    個性溢れる作品の数々をみんなで楽しく鑑賞しました
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    2008
    「ブラジル展関連イベントを開催しました!」
    文化の日 子ども達がブラジル展のアーティストに挑戦しました!
    11月2日(日)・3日(月・祝)の2日間、「文化の日」にちなんで、「ブラジル交流展」開催中の美術館ではさまざまなイベントを開催しました。
    毎月実施している「こどものイベント」も、文化の日イベントに参加!
    「アートであそぼ! ブラジル2DAYS!」というビックリマーク「!」がいっぱいのイベントを行いました。
    今回挑戦したアーティストは、「ブラジル交流展」展覧会場の最初と最後を飾るジョゼ・アントニオさん。
    県立美術館の空間を活かした素晴らしいインスタレーション(空間構成)作品をつくりあげてくれました。


    ジョゼさんの作品の一部 ※本物の作品はぜひ美術館でお楽しみください。

    いつもは個人制作で持って帰ってもらえる作品を作ってもらっているのですが、 ジョゼさんの作品を見て、教育担当スタッフは、美術館の建物の中に、繋がって増えていく作品にすることに決定。

    展示期間中には、ミュージアム・ティーチャーが作成したサンプルを手に、 ジョゼさんご本人にイベントの内容をご説明する機会も得、現代作家とのコラボレーションならではの醍醐味も味わいました。
    ジョゼさんご本人を前にしての説明は、作品の意図を誤解してはいないかと不安だったのですが、 こちらも驚くほど喜んでくださり、俄然やる気に燃えるスタッフでした。

    イベント当日は、こども達の素敵な作品がどんどん生み出され、美術館のエントランスを美しく飾り、大いに賑わいました。


    大人も子どもも真剣です。


    ふしぎな生き物?


    できたパーツはどんどん飾っていきます。


    足元にも・・・・


    完成!


    2日目の朝には、ジョゼさんご夫妻とマゼさんが見に来てくださり、みんなの作品に感動のご様子。
    ブラジルのオスカー・ニーマイヤー美術館でも、このイベントを開催したいとおっしゃてくださいました!
    遂に、県立美術館の「こどものイベント」が世界進出か!?
    今後の展開に乞うご期待です!


    ジョゼさんご夫婦もあそびに来てくれました。


    ともあれ、今回のイベントは、「日本×ブラジル 旅が結ぶアート」という展覧会タイトルが示すとおり、 「アーティスト」と「スタッフ」、「ジョゼさんの作品」と「みんなの作品」、それぞれの「作品」と「作品」、 さまざまな出会いとコラボレーションが生まれた素晴らしいイベントとなりました。


    作品と一緒に記念撮影

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