2022年3月26日[土]-5月29日[日]

最新情報

2022.5.26 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑱ ~ジョージ・パサモア、ギルバート・プロッシュ~】
ジョージ・パサモアとギルバート・プロッシュの2人は1967年にロンドンの美術学校で出会い、在学中からギルバート&ジョージの名で活動を開始しました。彼らは69年より自らを「生きる彫刻」と定義し、スーツ姿で肌に金属粉を塗った姿でポーズをとったり、歌を伴うパフォーマンスを行ったりしています。その作品は自らの経験と生活に根差し、彼らの人生全体を芸術として探究するものです。

 
2022.5.24 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑰ ~ブルース・ナウマン~】
ブルース・ナウマンは、大学卒業後の1966年にサンフランシスコに移住してスタジオを構えます。スタジオでなされる行為は全てアートになりうるという考えのもと、ヴィデオや写真、立体作品など、ジャンルにとらわれない手法で作品を展開しました。70年代からは見る者の知覚に違和感を生じさせるような大型のインスタレーションを発表するなど、多様な活動を展開しています。

 
2022.5.19 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑯ ~ヤン・ディベッツ~】
オランダ出身の作家。もともと絵画を制作していた彼は、コンセプチュアル・アートに触れて新たな表現媒体を模索しました。その結果、主に写真というメディアを用いて人間の「知覚」のプロセスに意識を向ける作品を発表していきます。たとえば、本展にも出品されている〈遠近法の修正〉シリーズの作品。我々の「ものの見方」を逆手に取ったような、ある仕掛けがなされています。

 
2022.5.17 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑮ ~スタンリー・ブラウン~】
アムステルダムで活動したブラウンは、自身の経歴に関する情報を1972年以降一切公にしませんでした。そんな謎めいた彼の作品は、ずっと「歩くこと」に関心が向けられています。市井の人々の足跡を紙上に集めた作品や、自身のステップを基準に様々な距離や単位同士の関係を示した作品など、寡黙だからこそ想像力を掻き立てる作品が本展では集います。

2022.5.12 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑭ ~リチャード・ロング~】
イギリスのブリストルに生まれたリチャード・ロングは、同地とロンドンで美術制作を学びました。彼は学生時代から一貫して、自身の行為を介して自然や風景と直接関わることで作品を生み出してきました。自然の中を歩きながら見つけた石や枝を、手を加えることなく線や円の形に並べて写真に収めたり、それらをギャラリーに持ち込んだりした作品を発表しています。

 
2022.5.10 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑬ ~ローター・バウムガルテン~】
ドイツ出身の作家であるバウムガルテンは、文化人類学に関心を寄せ、西洋中心主義的な思考法に批判的な作品を展開しました。本展出品作の《旅、あるいは「レムシャイト嬢とのアマゾンの旅」》は民俗学的な記録写真と作家の過去の作品写真を組み合わせたスライド作品です。異なるイメージの連なりによって南米への架空の旅行記が紡ぎ出されています。

 
2022.5.5 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑫ ~マルセル・ブロータース~】
ベルギー出身。10代半ばからシュルレアリスムの詩人グループに参加、詩の創作を始めますがのち美術の領域へと移行、美術や作家をとりまく既存の制度を問い直し、ユーモアと批判的精神に満ちた作品を制作しました。フィッシャーが企画した展覧会「プロスペクト68」(1968年)への出品がきっかけとなり、以後彼らとの交流がはじまりました。

 
2022.5.3 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑪ ~リチャード・アートシュワーガー~】
ワシントンD.C.生まれ。家具職人として仕事をする傍ら絵画制作を始めました。1968年のフィッシャー・ギャラリーでの個展がヨーロッパでの初個展となり、そこで発表された作品の一部が今回展示されています。絵画とも彫刻ともいえない作品。それが置かれた「場」や「空間」に意識を向けさせること―アートシュワーガーの意図を展示室でぜひ体験してください。

 
2022.4.28 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑩ ~ダニエル・ビュレン~】
ダニエル・ビュレンはパリに生まれ、同地で絵画を学びました。初期には抽象絵画を描いていましたが、画家の主観で何かを表現することに疑問を抱き、1965年より既成のストライプの布を用いてその一部を塗った絵画を作りはじめます。67年以降、ビュレンの関心は「絵画」ではなく作品の周囲の状況が果たす役割に移り、その場でしか成立しない作品を手掛けるようになります。

 
2022.4.26 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑨ ~河原温~】
河原温は愛知県刈谷市に生まれました。1951年に東京へ移り、身体を切断された人々のいる浴室を描いた《浴室》シリーズを発表、その後59年にメキシコへ渡り、64年よりニューヨークを拠点とします。そこで、その日の日付を描く《Today》や、起床時間を記した絵葉書を知人に送る《I Got Up》等のコンセプチュアルな作品を生み出していきます。

 
2022.4.22 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑧ ~ハンネ・ダルボーフェン~】
ドイツ出身のダルボーフェンは、移住先のニューヨークでアンドレやルウィットなどミニマル/コンセプチュアル・アートの作家たちと交流しました。彼女の作品を構成する要素は、ずばり「数」。独自の計算方法に基づいて数字や数詞が連続的に書き記された彼女のドローイングは、どことなく詩的な抒情性を帯びています。

 
2022.4.18 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑦ ~ブリンキー・パレルモ~】
デュッセルドルフ芸術アカデミーでフィッシャーやリヒターと交流したパレルモ。ヨーゼフ・ボイスに師事し、既存の枠組みにとらわれない絵画の在り方を探求しました。33歳の若さで亡くなるまで、既製品の布を縫い合わせた〈布絵画〉やアルミニウムを支持体とする〈金属絵画〉、さりげなく建築空間に介入する壁ドローイングなどを手がけました。

 
2022.4.16 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑥ ~ゲルハルト・リヒター~】
具象と抽象を行き来しながら、様々なスタイルで絵画作品を展開するリヒター。本展では、彼の代名詞である〈フォト・ペインティング〉の作品が出品されています。絵画なのか写真なのか、それともそれが印刷された媒体なのか。それらの境界をあいまいにするようなイメージが表出されています。彼がフィッシャー・ギャラリーで初めて開催した個展でも、同シリーズの作品が発表されました。

 
2022.4.14 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介⑤~ロバート・ライマン~】
テネシー州のナッシュヴィルに生まれたロバート・ライマンは、ジャズ・ミュージシャンを志してニューヨークに移ります。生計を立てるためにニューヨーク近代美術館の監視員として働く傍ら、独学で絵を描きはじめました。正方形の画面と白の彩色を特徴とし、塗り方や支持体、寸法等を変化させることで、絵画を成立させる諸条件に検討を加えています。

 
2022.4.12 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介④ ~ベルント・ベッヒャー、ヒラ・ベッヒャー~】
ともにドイツ出身の作家。1959年から共同で活動を始め、各地の産業構造物を、主観を極力排した方法で撮影しました。 同種の構造物を撮影した作品群からは、その類型と差異がくっきりと浮かび上がります。彼らの作品はミニマル/コンセプチュアル・アートの文脈で積極的に評価され、後につづく作家たちにも大きな影響を与えました。

 
2022.4.9 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介③ ~ソル・ルウィット~】
アメリカでデザインや建築の仕事に携わりながら、作品を制作したルウィット。数的な規則に基づいて、直方体や立方体を組み合わせた作品で知られています。作品のミニマルな造形はもちろん、作品のコンセプトを図式化したドローイングや招待状、フィッシャーに送られた制作指示書も必見です。

 
2022.4.7 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介② ~ダン・フレイヴィン~】
ダン・フレイヴィンはニューヨークに生まれ、絵画から制作活動をスタートします。1961年に絵画と蛍光灯や電球を組み合わせた作品を作り始め、63年には蛍光灯のみから成る作品を制作し始めます。蛍光灯から広がる「光」も含めた彼の作品は、周囲の空間と密接に関わりながら展開していきます。

2022.4.5 更新
【ミニマル/コンセプチュアル アーティスト紹介① ~カール・アンドレ~】
本展トップ・バッターはカール・アンドレです。 マサチューセッツ州の工業都市クインシーに生まれ、1960年代ペンシルベニア鉄道の制動手として働きながら制作活動を行いました。ミニマル・アートを代表する作家で、角材や金属板などを床に並べたり積み上げたりする「彫刻」で知られています。展示作品のタイトルは《雲と結晶/鉛、身体、悲嘆、歌》。さて、どんな作品か想像できますか?

 


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