本展のテーマソングが、8年半ぶりの新作アルバムとなった、宇多田ヒカルさんの「Fantome」収録曲、「人魚」に決定しました。
宇多田ヒカルさんの楽曲が美術展のテーマソングとなるのは、初めてのことです。
永遠の命を宿すエルミタージュ美術館の名画と、その歌声が永遠を刻む宇多田ヒカルさんとの奇跡のコラボレーションにご期待ください。
作品の見どころ、時代背景を分かりやすく解説。
オフィシャルサポーターの又吉さんがスペシャル・ナビゲーターを務めます。
ロシアの国民的キャラクター、チェブラーシカとワニのゲーナが美術館で迷子に…。そこで出会った、豪華なドレス姿の美しい女性と展覧会を回ることに。この人は果たして…!?
クイズも交えながらのガイドは、お子様にも大人の方にもお楽しみいただけます。
「大エルミタージュ美術館展」のオフィシャルサポーターに、又吉直樹さんが就任しました。
文学を通して、ロシアにご興味があり、また絵画もお好きで展覧会にも足を運ぶことがあるという又吉さん。展覧会のPRスポット出演や、特番でのナビゲーターを務めていただくなど、様々な活動を通じて本展をPRしていただきます!
本物の迫力は、やはり違いました。
展覧会場に足を運んで、まず思ったことです。絵のたたずまいや、画家が込めたメッセージなど、作品と向き合って初めて理解できたことが、たくさんありました。
そして何百年も前に描かれた絵ばかりなのに、どれも状態がいい。芸術への愛が感じられるコレクションです。
描かれた地域によって、絵の特色に違いがあるのも面白いです。美の基準をつくったイタリア、市民の生活を反映したオランダ、敬虔な宗教心に支えられたスペイン……。絵というのは、歴史や風土のなかから生まれてくるものなのですね。
特に印象に残った絵が、いくつかあります。
例えば、17世紀のフランドル(今のベルギーのあたり)で描かれた、スネイデルスの《鳥のコンサート》。世界中から集まった鳥たちが勝手な曲を歌い、その騒ぎを真ん中のフクロウがまとめようとしている。そんな風に見え、どことなく現代にも通じると思いました。
同じ頃にスペインで活躍した画家、スルバランの《聖母マリアの少女時代》も好きな絵です。暗い背景のなか、マリア様の周りだけが明るく、その姿は遠くからでも、はっきりと見える。彼女がただの少女でないことが、ひと目でわかるんです。
また、ロココ時代の18世紀フランスで描かれた《盗まれた接吻》も、非常に興味が掻き立てられました。何かの集まりが行われている隣の部屋で、若い男が不意打ちのキスを女性にする。前後の物語を想像せずにいられません。
みなさんもぜひ、絵のテーマや描かれた事情を想像しながら、ご覧になってください。それから、音声ガイドや図版解説によって作品への理解を深めていく。
いろいろな発見や驚きがあり、きっと心ゆくまで展覧会を楽しめることでしょう。
又吉直樹さん profile
2003年に結成されたお笑いコンビ・ピースのボケ担当。数多くのレギュラー番組を抱える。
コンビとしてはスポーツ番組TX「Sports ウォッチャー」のMCを務め、個人でも経済をテーマにしたNHK教育「オイコノミア」MCや、NTV「NEWS ZERO」でキャスターを務めるなど活躍の場を広げている。
自身の小説「火花」が第153回芥川賞を受賞したことが大きな話題に。