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兵庫県立美術館では、前身である兵庫県立近代美術館の時代である1989年より「美術の中のかたち―手で見る造形」と題する展覧会を継続的に開催してきました。「美術の中のかたち」は視覚に障がいがある人に鑑賞機会を提供することと、視覚を中心とした鑑賞の在り方を問い直すことを目的とし、視覚に障がいのある来館者に限定することなく、すべての来館者が手で触れる機会を提供するものです。

本年度は当館の彫刻収集第1号であるエミール=アントワーヌ・ブールデル《風の中のベートーヴェン》が、兵庫県立芸術文化センターより返却されます。そのため今年度の「美術の中のかたち」は、ブールデルによる彫刻作品の特集といたします。ブールデルが制作した全身像、胸像、部分的な人体像を触察により比較鑑賞していただくことにより、彼が制作に際し人体の形状をどのように把握し、アプローチしていたのかを豊かに感じていただきます。

また、ブールデルの他のフランス近代彫刻作品を展示し、それらとブールデルの彫刻とを比較することで、それぞれの作家の人体に対するアプローチの違いを理解できるような構成とします。

後援:兵庫県社会福祉協議会、神戸市社会福祉協議会

主要作品

エミール=アントワーヌ・ブールデル
《アダムの手》 1889年


エミール=アントワーヌ・ブールデル
《母と子》 1893年
関連事業
ワークショップ
手でみる身体 ~音の門 耳をかたちづくる・掌の空間~
内容:身体に触れながら、造形を粘土で試みます。
※粘土と道具はご用意します。
講師: 武末 裕子氏(山梨大学准教授)・古屋 祥子氏(山梨県立大学准教授)
8月21日【日】午後1時30分?3時
※開場は30分前から
会場:兵庫県立美術館 アトリエ2

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、制限を設けております。状況によっては変更の可能性もありますのでご了承ください。