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では、小企画「
山本六三 展」を開催します。山本六三(やまもと・むつみ 1940-2001)は、中央の画壇や既存の美術団体から距離を置き、神戸の地にあって独自の頽廃美と幻想に彩られた作品を描き続けた孤高のアーティストです。本展は、ファンにはお馴染みの銅版画や油彩画の代表作から、これまでまとまった形で紹介されることの少なかった初期作にいたるまで、総数約80点を一堂に展示、異端の画家の全貌に迫ります。 |
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美術に目覚めた高校時代から二十代前半にかけて、
若き日の模索の時代に描かれた知られざる作品群の一端を公開。


《壊れた舟》1960年 個人蔵 |
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《火の鳥》1962年 個人蔵 |
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山本にとって大きな転機となった東京・銀座の養清堂画廊での個展の出品作など、
1969年前後に集中してつくられたシュルレアリスム色の濃い銅版画を展示。


《不在》1969年 個人蔵 |
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《無用者の化石した夢》
1969年 個人蔵 |
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仏文学者・生田耕作の翻訳で (さばとやかた)から刊行された
ジョルジュ・バタイユの『眼球譚』をはじめ、書物のために制作された70年代前半の銅版画を特集。


《眼球(G.バタイユ『眼球譚』飾画)》1973年
個人蔵 |
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《吉田一穂『白鳥』飾画》1973年
個人蔵 |
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70年代半ば以降晩年に至るまでの山本のイメージを代表する、妖しく謎めいた人物たち。
画家の後半生に生み出された油彩画や銅版画の傑作を紹介。


《イカロスの夢》1989年 個人蔵 |
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《ペレアスとメリザンド》1978年 個人蔵 |
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作品リスト(PDF)

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