The Yamamura Collection: Gutai and the Japanese Avant-Garde 1950s ? 1980s COM京都大会開催記念 集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼 山村コレクション展 会期 2019年8月3日(土)- 9月29日(日)
会期 2019年8月3日(土)- 9月29日(日)
最新情報
9月28日更新

9月29日(日)、特別展「山村コレクション展」最終日の ボランティアによる解説会 を追加開催!

毎週日曜日11時から実施のミュージアム・ボランティアによる解説会。
好評につき、9月29日(日)は、11時30分からも実施いたします。
展覧会の見どころをコンパクトに、かつわかりやすくご案内しております。
ぜひご参加ください!
■9月29日(日)
ミュージアムボランティアによる解説会(11:00~、11:30~)約15分
※定員100名、レクチャールームにて 聴講無料

9月27日更新

特別展「集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼 山村コレクション展」ポスタープレゼント!

最終日である9月29日(日)、先着120名様、お一人様1枚に限って展覧会ポスターをプレゼントします!(B2を60枚、B3を60枚ご用意しています。なくなり次第終了)
配布の場所は展示室出口付近です。なお、丸めたポスターを持って展覧会場には入場できませんので、その際はロッカー等にお預け下さい。



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9月20日更新

【緊急企画】「集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼 山村コレクション展」ポスタープレゼントを実施します!

山村コレクション展の会期が残りわずかとなりました。緊急企画としまして、B2ポスター、B3ポスターを各日先着50名様にプレゼントします!9月20、21、27、28日の16時に展覧会会場出口にポスターを設置します。
特別展開催中の金曜日と土曜日は午後8時まで開館(入場は午後7時30分まで)しております。是非お立ち寄りくださいませ。



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9月18日更新

コラムその6 30年ぶりの展示作品、見にきてね

「山村コレクション」には、当館の常設展示室に頻繁に並ぶ「ヘビロテ作品」も多い一方で、1989年に収蔵のお披露目として開かれた「幻の山村コレクション展」以来、このたび久々に展示された作品もあります。 80年代に入ると山村德太郎は、それまでコレクションに比較的少なかった立体作品を積極的に収集するようになります。しかも山村は実験精神に満ちた大作を好みました。展示スペースの必要な大型の立体は、どうしても出展の機会が限られがち。さらに多様な素材によるチャレンジングな作品ほど、メンテナンスや修復が必要、かつ複雑となる場合も多く、作品保全という観点でも困難が多いのです。
紙を無造作に割いて曲げたかのような岡﨑乾二郎の《亜鉛》(1985年)。高さ2mという大きさを考え、実際にはポリプロピレンフォームという強度のある素材が使われてはいるのですが、脚部の位置が少しでもずれると曲線のラインが崩れてしまうというデリケートな作品です。2ヶ月の会期を通じ無事展示できるよう、今回新たに作者の監修で専用の台を作成しました。
髙田洋一《翼 for Y、翼 for N》(1984年)は、高さ4m近い2本の支柱の上に、竹ひごや和紙による軽やかな羽根が乗り、ごくわずかな風をとらえ優雅な動きを見せる作品です。可動部を中心に、作家ご本人に修繕と調整をお願いいたしました。 いずれも30年ぶりの公開となる両作品、写真は敢えて「なし」といたしました。ぜひ会場にて新鮮な気持ちで出会っていただけますよう!
※上記2作品の修復には、兵庫県立美術館「芸術の館友の会」よりご支援をいただきました。

9月18日更新

コラムその5 「Have a Nice Dayアルバム」!?(あるいは機関アーカイブの重要性について)

当館に保管されている山村コレクション関連資料の中に、作品写真をまとめた2冊のアルバムがあります(=写真、会場にも展示)。当初は「ああ、作品の写真ね」くらいに思っていたのですが、「山村德太郎の収集過程をたどる」という展示の方針が決まったうえで眺めると「え、これ日付入ってるやん!ていうか、どこで撮ったの?」そう、山村家で撮られたものか、はたまた画廊の倉庫なのかにより、その時点での所有者がわかる、ということで、注目度が急上昇!
担当者の間で「Have a Nice Dayアルバム」と通称されるこの資料、関係者の方々に聞き取った結果、撮影場所は山村家のお庭と判明。いやはや、資料というのは、どういう意識で眺めるかで、かくも大きく意味が変わるのです。
さらに篠原有司男《女の祭》(=写真2枚目の中段)については、ひょんなことから、長らく国立国際美術館に寄託されたのち山村さんが入手したらしい、とわかり、同館に問い合わせたところ、確かに1982年の夏まで寄託されていたとのこと。1966年の最初の発表から15年以上後にコレクションに入ったことが確認できました。
ほかにも本展の準備過程では、多くの美術館の組織としての記録=「機関アーカイブ」より数々の貴重な情報を得ることが出来、地道な日々の活動記録が長い年月の後には情報の宝庫となることを、身を以って実感いたしました。調査にご協力くださった皆様には、この場を借りて、あらためて感謝申し上げます。



9月10日更新

コラムその4 山村德太郎の具体コレクション

世界の博物館関係者が集まる国際会議、ICOM京都大会にあわせ開催される本展の英題には、海外のお客さまへのわかりやすさを念頭に"Gutai"という固有名詞を組み込んでいます。Gutai=具体とは、1954年に芦屋市在住の吉原治良をリーダーに結成され、1972年まで続いた前衛美術グループ「具体美術協会」のこと。メンバーの作品には今やオークションで億単位の値がつくものもあり、まさしく高い評価を得ています。
山村コレクションには、もちろん具体以外の作品も多く含まれますが、山村德太郎自身が生前に作成したコレクション・リストでも1章が割かれているように、具体は大きなウェイトを占めています。
そしてコレクション形成という観点から大きな意味を持つのが、1983年の作品買戻し。かつてヨーロッパへと渡り現地へ残されていた17点の具体を含む20点を一時に購入したことで、山村コレクションには一気に具体が充実したのです。その圧倒的な質と量とを体感いただきたく、展示室では20点を一望できる状態で並べています。また今週末(9/14)の学芸員によるテーマ・レクチャーでは、この買戻しをはじめ、山村による具体の収集に絞って詳しく紹介します。
なお当館では、山村コレクションの収蔵前から、兵庫県ゆかりの重要な美術活動のひとつとして、具体の作品を集めていました。1階の常設展示室では、当館の所蔵する山村コレクション「ではない」具体作品も展示中です。ご来館の折にはぜひあわせてご覧ください!


買戻し作品の展示スペース

1階常設展示室の具体コーナー(吉原治良作品)
9月4日更新

コラムその3 もうひとつの山村コレクション

偶然にも「山村コレクション展」と時を同じくして、東京・上野の国立西洋美術館では、やはり兵庫県ゆかりの大コレクター、松方幸次郎の「松方コレクション展」が開催されています(~9月23日)。そして同館の常設展示室には、ジョアン・ミロの《絵画》(1953年)など、かつて山村家にあった作品も展示されていることをご存じでしょうか。
「山村コレクション」展覧会概要ページの略歴にもあるとおり、山村德太郎は当初、国内外のモダン・アートを収集していました。現在、西洋美術館にあるミロ作品をゲットしたヨーロッパへの収集旅行では、詩人の大岡信も協力したそうです。しかし山村は1966(昭和41)年頃から、日本の近代作家や海外の名品を徐々に手放し、国内の前衛美術に対象を特化するようになります。
「山村コレクション展」の会場には、山村德太郎が西洋美術館にモダン・マスターの名品をまとめて寄贈した折のドキュメント(複写)や、大岡信が回想を綴った雑誌など、「もうひとつの山村コレクション」に関する資料も展示しています。さらに旧山村コレクション作品は、倉敷の大原美術館や、ドイツ・デュッセルドルフの美術館にも。詳しくは本展カタログにてご紹介しております。ぜひご来場&ご購入をお待ちしております!


「もうひとつの山村コレクション」資料展示風景
9月1日更新

9月5日は山村德太郎さんの誕生日

9月5日は、山村德太郎さんの誕生日です。1926年のお生まれなので、もし今もご存命であれば93歳ということでした。
ということで、この日は特別に当館窓口で当日券を購入の方、先着100名様までオリジナルポストカードをプレゼントします!図案は、コレクションの中でも人気の田中敦子《作品》。ぜひこの機会に!

8月24日更新

山村コレクション展 ポストカードプレゼントキャンペーン

・山村コレクション展の看板(サイコロ、バナー等)の写真をSNS(instgram、twitter、facebook)に投稿した方、先着300名にポストカードをプレゼントします!(対象:展覧会入場者)
 下記のサイコロ、バナーの写真を是非投稿ください!!

・投稿については当日限定です。
・投稿の確認はインフォメーションで行います。チケットも同時にご提示ください。
・8月29日(木)から実施します。終了の際は、ホームページにてお知らせいたします。
※上記投稿の対象は、看板だけです。
撮影OK=投稿OKではありません。展示作品は全て著作権の保護期間内にあるので、私的利用の範囲を超えて利用すると、著作権法に触れる可能性があります。
ポストカードプレゼントキャンペーン(PDF)はこちらから
○写真撮影について

8月24日更新

山村コレクション展の楽しみ方・写真編

〔美術館スタッフ〕
山村コレクション展は展示室内で写真撮影ができるんですよ。
〔来館者〕
えっ、自由に撮影できるんですか?
〔美術館スタッフ〕
はい、好きなのをどうぞ。ただし、フラッシュ、三脚、自撮棒使用と、動画はご遠慮下さい。
〔来館者〕
じゃあ、どんどん撮って、インスタグラムにアップしよう。
〔美術館スタッフ〕
ごめんなさい、撮影はいいのですが、SNSなどに投稿してもOKというわけではないんです。
〔来館者〕
なんで?
〔美術館スタッフ〕
山村コレクションは、すべて当館の収蔵品ですが、展示作品は著作権の保護期間内のものばかりなんです。撮影したものを家で見るなど、私的利用であれば問題はないのですが、それを超えて利用すると、著作権法にふれる可能性があります。
〔来館者〕
それじゃ、気に入った作品を家でもう一度見て楽しむとか、自分の制作の参考にするとか、そういう用途だったらいいんだね。
〔美術館〕
はい。それと、どうしてもSNSにアップしたいのであれば、看板やバナーなどの館内告知物を使う方法がありますよ。できれば、そうしてもらえたら、宣伝になるので有り難いです。

〔来館者〕
そうですね。友達にはそれで知らせようかな。ところで宣伝に協力するんだから、なにかいいことはないの?
〔美術館〕
実は、看板類をSNSにアップした方に、山村展のオリジナルポストカードプレゼントを検討しています。図案は、田中敦子さんの「作品」。海外でも大人気の傑作です。
くわしくはこちらを。

○プレゼント告知ページへはこちらから


8月16日更新

コラムその2 動く山村さん!

山村德太郎という一人の人物がどのように作品を集め、前衛美術の一大コレクションを成していったのか、今回の展覧会がコレクション形成の過程をご紹介するものであるだけに、お客さまからは「山村さんって、どんな人だったの?」というご質問も。
会場の資料コーナーには、展覧会企画者も今回初めて目にした「動く山村さん」の映像も展示されています。1985年4月20日に、当時は大阪・千里の万博公園内にあった国立国際美術館で開催された「山村コレクション一日研究会」の記録映像をご提供いただき、5分ほどのダイジェストにして上映しております。もちろん「研究会」当日の様子を知ることができるという点でも、たいへん貴重な映像です。上映スペースは展示後半の第Ⅲ章、ギャラリー会場の中ほどからいったん回廊に出てご覧いただくかたちとなっておりますので、どうぞお見逃しなく。

8月12日更新

「コラム」始まります。

「コラム」では、展覧会の見どころや裏話、出品作品にまつわるエピソードを掲載の予定です(不定期更新)。
 まずは、展示室で最初にみなさまをお迎えする津高和一の《母子像》をご紹介いたしましょう。山村德太郎が戦後美術の作品としては最初に入手した、つまり現在の山村コレクションの出発点とされる作品です。山村の回想によれば、同じ西宮市内の津高のアトリエを訪問し、直接作家から入手したそうです。津高は大阪の生まれですが、幼少時に西宮へ移り、長く同地を拠点に活動、1995年に阪神・淡路大震災のため亡くなっています。
 《母子像》は作者の津高にとっても、独自の詩的な抽象表現へと大きく一歩を踏み出した、記念碑的な意味を持つ一点です。淡い色の面で象られた小さな人の姿を、画面の端いっぱいまで伸びるゆるやかな線で引かれた大きな人物が包みこんでいます。実物をご覧になると、案外小さな作品であることに驚かれるかもしれません。逆に言えば、小さいけれども、ゆったりとした広がりを感じていただける作品ではないかと思います。

8月4日更新

山村コレクション展オリジナルポストカード

阪神電車7駅で販売中の 当日一般券には、オリジナルポストカードがついています。図案は、田中敦子の《作品》(1958年)。世界中で愛される、増殖するリズミカルな円のパターン。50年経た今も新鮮なこの作品のはがきをぜひ。
[販売場所]
梅田駅・甲子園駅・神戸三宮駅・岩屋駅・尼崎駅・御影駅・新開地駅
※駅員不在時を除く

8月3日更新

「山村コレクション展」開幕!開会式の様子はこちらから

8月2日、兵庫県立美術館で特別展「集めた!日本の前衛 山村德太郎の眼 山村コレクション展」の開会式を行いました。式典には、兵庫県知事はじめ、山村家関係者の皆様、そして出品アーティストなど、約160名が出席しました。蓑館長はスピーチにおいて、「山村德太郎氏は、昭和が生んだ巨人。未来を見据え、卓越したセンスで、これだけのスケールのコレクションを形成したのは驚きである。そして、本人の没後、多くの人の努力や勇気でそれを散逸させず、今、安藤忠雄氏が設計したこの大空間で一堂にお見せすることができた。その意義は大変大きい。世界中の人に見てもらいたいし、若い人には作品からのエネルギーで元気になってもらいたい」と述べました。
この展覧会は、企業家・山村德太郎氏が収集した戦後日本の現代美術約140点を展示しています。その内容は、抽象美術のパイオニアから、世界的にますます評価が高まる「具体」、そして1980年代のニューウェーブまで、今こそ新鮮な前衛美術の数々で構成されています。質・量とも圧倒的規模の展示です。ぜひ、みなさんの眼でお確かめ下さい。


7月25日更新

8月3日(土)は浴衣で無料!!

みなとこうべ海上花火大会-ゆかた姿でアートを楽しみませんか-

昨年度の様子です。
当館の3Fテラスや大階段からキレイにご覧いただけます。

8月3日(土)は、「みなとこうべ海上花火大会」が開催されます。そこで、8月3日(土)のみ、ゆかた姿でご来館の方を対象に、特別展「集めた!日本の前衛‐山村德太郎の眼 山村コレクション展」へ無料ご招待いたします。《足音が気になる下駄でも大丈夫!1階インフォメーションにサンダルをご用意しております。》
【海上花火大会の概要】
日  時:2019年8月3日(土) 19:30~20:30 雨天決行、荒天中止
打上場所:神戸港(新港突堤~メリケンパーク南側海上)
特別展「集めた!日本の前衛‐山村德太郎の眼 山村コレクション展」をご鑑賞の後、素敵な花火大会をゆっくりとご覧ください!!

7月20日更新

「集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼 山村コレクション展」最新情報ページを立ち上げました!

これから展覧会に関する情報をどんどん発信していきますので、みなさまどうぞお楽しみに!