≪恍惚とした女≫(部分) 1911年 ジュネーヴ美術・歴史博物館 ©Musée d’ art et d’ histoire, Ville de Genève © Photo : Bettina Jacot-Descombes
スイスを代表する画家、フェルディナント・ホドラー(1853-1918)は、個性的な群像表現による、装飾的かつ象徴主義的な作風によって、19世紀末から20世紀にかけてのいわゆる「世紀転換期」の時代が持つ不安に満ちた雰囲気を色濃く描き出しました。一方でホドラーの描くスイスの風景は、自然を明確に秩序立てた装飾的な傾向を示しています。その作品は、日本でも1910年ごろから雑誌などで紹介され、岡山・大原美術館に収蔵されるなど早くから広く愛されてきました。 本展は、1864年に日本とスイスとの間で修好通商条約が結ばれてから150年を記念して、スイス大使館と首都ベルンにあるベルン美術館の全面的な協力を得て、日本国内では約40年ぶりに開催するものです。精神性の高いホドラーの作品は、混迷した現代の人々、とりわけ阪神・淡路大震災から20年を経て力強く復興してきた兵庫県民に、新たな関心と感銘を呼び起こすものと期待されます。 本展では、スイス国内の美術館及び個人が所蔵するホドラーの代表的な油彩画、素描等あわせた総出品点数約90点により展観します。
≪恍惚とした女≫ 1911年 ジュネーヴ美術・歴史博物館
©Musée d’ art et d’ histoire, Ville de Genève
© Photo : Bettina Jacot-Descombes
19世紀末から20世紀初頭にかけてのスイスの象徴主義を代表する画家で、母国では今日でも「国民画家」として親しまれています。その力強い線描、大胆な賦彩、リズミックな構図は、大型の油彩画やフレスコ壁画など、とりわけ装飾的な大画面に効果を発揮しています。一方、身近なアルプスの自然も、この画家の想像力の源泉でありつづけました。
《バラのある自画像》1914年 シャフハウゼン万聖教会博物館
2015(平成27)年1月24日〔土〕〜 4月5日〔日〕
休館日:月曜日
開館時間:午前10時〜午後6時
※金・土曜日は夜間開館(午後8時まで) ※入場は閉館の30分前まで
会 場: 兵庫県立美術館 企画展示室
主 催: 兵庫県立美術館/NHK神戸放送局/NHKプラネット近畿/神戸新聞社
共同企画: ベルン美術館
後 援: 外務省/スイス大使館/兵庫県/兵庫県教育委員会/神戸市/神戸市教育委員会/Kiss FM KOBE
特別協力: ジュネーヴ美術・歴史博物館
協 賛: スイス・リー・グループ/大日本印刷/中外製薬
助 成: スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団/サカエ・シュトゥンツィ基金
協 力: スイス政府観光局/スイス インターナショナル エアラインズ/ネスレ日本/
ルフトハンザ カーゴ AG/ユングフラウ鉄道グループ/ホテルオークラ神戸
当日 | 前売 | 団体割引 (20名以上) |
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一 般 | 1,400円 | 1,200円 | |
大学生 | 1,000円 | 800円 | |
高校生・65歳以上 | 700円 | 前売なし | 600円 |
中学生以下 | 無料 |
※障がいのある方とその介護の方1名は各当日料金の半額(65歳以上を除く)
※割引を受けられる方は、証明できるものを持参のうえ、会期中に美術館窓口で入場券をお買い求めください。
※県美プレミアムの観覧には別途観覧料金が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)
※主なチケット販売場所:チケットぴあ(Pコード766-435)、
ローソン(Lコード54324)、ファミリーマート、セブンイレブン(セブンコード033-895)、
サークルK・サンクス、イープラス、CNプレイガイドほか。
※前売券の販売は11月20日〔木〕から1月23日〔金〕まで。会期中は販売しません。