タクラマカン砂漠の東端に位置し、美しい響きをもつこの地には、さまよえる湖・ロプノールの周辺に栄えた古代王国がありました。近年の発掘調査から、この地域には4000年の昔から人々の営みがあったことが明らかになってきています。古代楼蘭にはヨーロッパ系の人々が住んでいたとみられ、出土品からは彼ら独自の文化の一端が浮かび上がってきます。この章では、青銅器時代に属すると思われる幻の古代楼蘭と、漢から晋代にかけて栄えた楼蘭王国の姿を、貴重な発掘品で紹介します。
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