日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展   2016年10月15日[土]~12月25日[日]

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展覧会内容

《赤い建築を描いた壁面装飾》前 1 世紀後半 ポンペイ監督局
c ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo
《赤い建築を描いた壁面装飾》前 1 世紀後半 ポンペイ監督局
© ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

 建築と風景


壁画の様式は、描かれた時代ごとに、大きく4つに分類されます。宮殿の壁面に見られる大理石を模した第1様式。遠近法を生かして壁の向こうに広がる空間を描く第2様式は、建築的様式とも呼ばれます。第3様式では装飾は平面的となり、第1~第3様式の要素が混在する第4様式がそれに続きました。ここでは幻想的な建築物や風景を描いた壁画を取り上げ、制作に使われた道具や顔料もあわせて展示します。
《カルミアーノ農園別荘、トリクリニウム》後 62-79 年 ポンペイ監督局c ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo
《カルミアーノ農園別荘、トリクリニウム》後 62-79 年 ポンペイ監督局
© ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

 日常の生活


古代ローマ時代の住居には、家(ドムス)と別荘(ウィラ)の二種類があります。街中のドムスの壁面は、植物や小動物のモチーフで飾られました。また郊外のウィラは、美しい自然の中にありました。ぶどう酒の生産拠点だった「カルミアーノ農園別荘」の食堂を再現したコーナーでは、自然の恵みに感謝し、宴をひらいた人々の生活がよみがえります。
《ケイロンによるアキレウスの教育》後 1 世紀後半 ナポリ国立考古学博物館
c ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

 神話


ギリシャ文化に憧れた人々は、神話にもとづく壁画で邸宅を飾りました。自らの好むギリシャ神話のエピソードをどのように組み合わせ、配置するか、工夫を凝らしたのです。神話を主題にした作品の中でも、皇帝崇拝の場とみられる公共建築「アウグステウム」を彩った壁画は、個人の邸宅から出土したものとは異なり、当代最高水準の質を誇ります。

《ケイロンによるアキレウスの教育》後 1 世紀後半 ナポリ国立考古学博物館
© ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

《踊るマイナス》後 1 世紀後半 ナポリ国立考古学博物館
c ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

 神々と信仰


ポンペイの位置するカンパニア地方はぶどう酒の産地であり、酒神ディオニュソスが植物の生育を司る神として信仰の対象となっていました。またローマ帝国の領土拡大とともに、外来の神々たとえばエジプトのイシス神なども描かれるようになりました。古代ローマの世界にはさまざまな神があふれていたのです。神々やその従者が登場する壁画を通して、当時の多様な信仰のあり方を考えます。

《踊るマイナス》後 1 世紀後半 ナポリ国立考古学博物館
© ARCHIVIO DELL’ARTE - Luciano Pedicini / fotografo

日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展

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